苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

フォトジェニックな1日 10/31 但馬

前回に続き、この日は紅葉の撮影ツーリング。

メンバーはラリー、エンデューロの大ベテランNさん。
最初にお会いした時に、Nさんからぜひご一緒したいとおっしゃっていただいたのですが、正直を言えば社交辞令だと思っていたのです。
なぜって私のようなペースで走ることには、到底合わないだろうと思っていたからです。
しかしその後二回ほどグループツーリングにご参加いただいて、今の私の楽しみ方に強く共感してくださっていることが充分に分かりました。
そして京都から往復500km自走のTenさんも、家庭サービスの予定をうっちゃって急遽参加です。

お二人とも私がどんなふうに写真を撮っているのか、ということにとても興味がお有りのようで、ご自分でも納得のいく写真を撮りたいということなので、私ごときの素人が僭越ながら実際のやり方や場所をお見せすることにしました。


まずは待ち合わせ場所から少し戻って、養父の満福寺でモミジを撮りたかったのですが、平地ではまだほんの色付きはじめだったので広場で練習開始です。

その後林道は福岡作山から入り、四ツ辻を右に進んだ場所で蘇武岳方面をバックに撮ります。
この時間帯ならば太陽の角度がちょうど良い感じになります。

お次は定点撮影場所の笠波黒田池。
瀞川山、鉢伏山、氷ノ山をバックにするここは、まさに但馬の風景といったところ。

寺河内線を登って妙見蘇武線に出ると見事な紅葉が広がっています。
先日初めて通ったロング作業道にも行きたかったのですが、今日の全体ルートを考えると時間がかかりすぎるのでパスしました。

万場スキー場ゲレンデで低いアングルから狙うNさん。
お伝えしたことをキッチリと実行するのはさすがです。

そして紅葉シーズンにはイチオシの栗ヶ尾林道にエントリー。

奇しくもお二人は全く同じ年式のセロー 同志。

どうです、絵になる林道だと思いませんか?

今日の私はBETAです。
セルモーター、ワンウェイクラッチ周辺にトラブルが出ていたのですが、TOM'Sさんのおかげですっかりとスムーズに、別物のように生まれ変わりました。
タイヤも標準のミシュランからIRCに変えたのですが、これはすこし硬めかな?
久しぶりに乗りましたが、これ本当に良いバイクです。

482号線から9号線を少し戻り、Tenさんが走ったことがないという鹿田・釜谷林道へ。

『木漏れ日の中の練達ライダー』

前回は無かった倒木がこれ以外にももう1本ありました。
どちらもさほど苦労はしませんが、これは通過している時にさらに倒れたら串刺しになりそう・・。


それに続いて仏ノ尾を走るつもりでいたのですが、どうしても撮影に時間を割いていてオシてきました。
そこでそのまま482号を熱田に向かうと・・。

廃校の前のモミジが色づき始めていました。
もう一週間ほどすれば燃えるような紅に変わるのでしょう。

Nさん、本当に熱心です!
レース、ラリーでの師と仰ぐ方も多いでしょうが、このお姿を見ても信じられないかもしれませんね。

南側の斜面は、今がまさに見頃でした。

苔と濡れた落ち葉に慄きながら下り、とちのき村方向に向かう途中の、例のフィールドに入ります。

覚えてくださいね、ここは『但馬のコロラド』ですよ。

東垣、佐坊集落の美しき里山風景。

そして先日は憤死したヒルクライムで、Nさんにお手本を見せてもらいました。
この日1日じっくりとその走りを拝見しましたが、もうホントに無駄がなくスムース!


Tenさんも果敢にチャレンジして見事に成功です!

とちのき村(尼崎市所有で林間学校などに使われる施設です)からの紅葉も素晴らしい!

その一角にある広場でも撮影会。

そして今日のハイライトのひとつはこちら!!
先々週に前を通った時に軽くご挨拶をさせていただいたのですが、野間林道途中にキャンプ場をご家族だけで作っている上山ご夫妻とお話をさせてもらいました。


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とてもチャーミングな奥様と、優しさが滲み出るご主人。
残念だったのは仲間内でもファンが多い叔母さまが、地元の集まりに参加されていてご不在だったこと。
しかし良いことを聞き出しちゃいましたよ!
いずれ落ち着いた時には、この目の前の林道を走るライダーの皆さんにコーヒーでも提供できるようになりたいと・・・つまり『オフロードライダース・カフェ⁉️』
お忙しいであろうところをお邪魔して申し訳なかったのですが、丁寧に対応してくれてありがとうございました。
皆さんも前を通る時には手を振って応援してあげてくださいね。
そしていよいよプレオープンされる時には、このブログでも告知しますので利用してください。
苦楽園の名前を出せば大幅に割引が・・・なーんてことはありませんが。


それから業務連絡です!
コンドーさん、こちらでATVのフィールドもいずれ造りたいとおしゃっていましたよ〜!
なにせ東京ドーム9個分の土地ですから夢は広がります。
もし興味がお有りならばご連絡ください。



さてさて、キャンプ場を後にして野間峠お馴染みのイヌワシ撮影ポイント。
絶好の天気ですが、カメラマンの姿は無く貸切です。


いつもより右手にアングルを変えて、紅葉を入れてのワンショット。

こちらは氷ノ山定番ポイント「ハチ北ゲレンデ前」

そしてNさんが特にお知りになりたかったというこの場所にご案内。
西日が差す絵を撮りたかったのですが、それには残念ながら10分ほど遅かったようです。

向きを変えれば青空が映えます。
Tenさん、ちょっと腰が高いな。

フィニッシュはやっぱりここになりますよね。
時間があれば「癒しの森」にもと思っていましたが、秋の夕暮れは早い。

iPhone 11広角レンズでの一枚。

絹雲だと燃えるような夕焼けにはなりませんが・・

天女の羽衣のような空は撮れました。

さて、今日1日お付き合いいただきましたが、ご満足いただけたでしょうか?
などと思いながらもこのブログを書いていたらNさんからLINEが・・・


隠れた林道「大江線」そして復活のロングとは? 10/29 但馬

久しぶりの平日休暇、紅葉シーズンに合わせて取りました。
予定ではある方と初めて走る予定でしたが、残念ながらそちらはお流れで、それならばと新規探索と後日別のお約束の下見をすることに決定。
まずはベース基地・道の駅但馬蔵からいつもとは反対方向へと走ります。

長い間林道上村米地線(舗装)は通行止めだったために、なかなか行くことができなかった奥米池線にエントリー。

このエリアでは珍しい赤土主体の路面です。

ドカンと一発・・という眺めはありませんが、解放感もあり良い雰囲気です。

が、しかし予想と情報通りにこんな感じで行き止まり。

次は上村の集落から西に向かうダートの調査。


雨上がりのおかげもあり、しっとりとした落ち着きも感じます。

ここは佐中に似たような良い雰囲気でしたが。

2kmも行かないうちに・・。

倒木銀座でジ・エンド。

まあここまではあくまで確認したかった程度なので、やっぱりそんなものかと納得です。
そして3本目は大江集落の奥に伸びる、全く情報が無かった道。
行ってみると立派な林道標柱に「普通林道大江線」と明記されていました。

標柱には延長は短く書かれていたので、ああここもショートかなと思っていたら、途中から幅員が狭まり作業道レベルに変わってきました。

むむむっ、これはもしかすると・・というシックスセンスが蠢き始めます。

できてから長い時間が過ぎているようですが、車もバイクも全く走った形跡が見えない無垢の道。

これはすごいぞ!

この画像では分からないかと思いますが、木立の先には但馬ドームの屋根が見えます。

秘境感はこの上なく、先日の畑林道にも匹敵するほど。

主な倒木はこれ1本で、根元側を難なくクリア。

周囲が広く明るくなってきたなと思っていたら・・ドーンと!

やったゼイ!また新たな絶景ポイントを発見です!!

え〜先日見事なススキのフィールドを発見した時に、それが今年ナンバーワンと宣言しましたが、早くもここが更新したことをお伝えします。
もうこれだから止められません、探索は楽しいなあ!

さて、その景色は峠の頂上で、その先からは下りになりますが、道は怪しい雰囲気に様変わり。

支線もいくつかありますが・・。

危険なシダの群生で路面が全く確認できません。

この先も倒木で厳しそう・・撤退します。

とはいえ、ここはそれまで片道約6kmほどあったので、手応えは充分。
もしかすると完抜けも果たせそうですが、またそれは別の機会に。

このエリアでは珍しくゲートがあるので、開けたら閉めましょう。

さあ、少し場所を移動します。
リエゾン途中の円山川河川敷のススキがとてもきれいでした。

ところで皆さん、こんな地図はご存知ですか?

これは兵庫治山林道協会というところが発行している林道マップ(非売品)ですが、たしか他の有料刊行物を購入すると同梱してくれたはずです。
あるいは直接訪ねたら貰えたと記憶しています。(現在は未確認)
ご希望の方は先方にお問い合わせください。


そして久しぶりの日影金山線で妙見蘇武線に駆け登ります。
しかしまあここは以前にも増して流水ワダチが酷い、スリリングで体力を使う道です。

そんな道をなぜ選んだかといえば、それとクロスするこの道が、仲間のtenさんが先日さほど苦労せずに走り抜けたと聞いたせいなんです。
それまで長いこと、情報では荒れていて通行止め?ぶっとい倒木?工事中?暗く雰囲気もイマイチ・・などとネガティブな印象ばかりで、位置的には中心部に近いものの私自身は走ったことが無かったのです。
走り出すと新しい情報通りに金山側は真っ新なバラスが轢かれてフラットに整備されています。


2kmほどで補修区間は終わりましたが、それ以降も景色は素晴らしく、路面も程よく荒れた良い感じ!

この山脈のかなり高い位置ですが、いくつかの沢も流れています。

進んで行くにつれ、あまりの長さと奥まった感じがプレッシャーとなって襲ってくるほどです。
これで何かトラブルでも出たらどうするよ?

後半はそんな思いが交差してハラハラ・ドキドキ。

そして・・・ここもドッカーンと広がりました!
そうそう、たしか花鳥クンのYouTubeで見たような覚えがある風景です。
前方中央は近畿唯一の火山口である神鍋山。
いや〜良かったなあ、これは定番ルートに組み込まなければなりません。

一旦482号線に下ってから、こちらはその定番ルートである万場を再び登ります。


蘇武岳周辺は標高も高く、毎年美しくスケールの大きな紅葉を見ることができます。

実はこの二日後に、エンデューロやラリーの大ベテランの方とご一緒するためのレッキも兼ねてのことでした。

ワ〜オ、ちょっと支線のようなところに入ってみたら、こんな場所もあったんだ!

蘇武・三川線を走ればすでに見事な紅葉が始まっていました。

これですよ、これ!
今回は途中から南下したわけですが、妙見側から北上して香住に向かうと、おそらくこの一週間前後の絶景は、一生心に残るほどの思い出となることでしょう。

山麓を50km以上にも亘って続くこの道は99.99%舗装済みの1車線(センターラインは無し)のワインディングですが、今ならばたとえアメリカンでも走れます。

そしてオフローダーには、その周辺に無数のダート林道が伸びているのでルートは選び放題。

おすすめは「三川線大展望駅」からの風景・・駅と言っても単なる路肩のちょっとした場所で日本海も見えます。
GoogleMapで検索したら出てくるはずですよ。

よしよし、これで明後日の下見は充分。

最後は耀山峠のいつもの場所でパシャリ!

この時期は万難を排して毎日でも走りたい、但馬はそんな季節です。


絶景と噂の能谷奥林道、その真実は・・・ 10/24  鏡野町・三朝町

こんにちは、秋も深まってきましたね。
いつもブログの表紙とも言えるタイトル画像には空が大きく広がるものを選ぶことが多いのですが、今回はこんな画像を選びました。
実は数日前に海外のライダーのインスタ投稿で、こんな感じに横手から木漏れ日が注ぐものがあったんです。
それを見てこんな写真を録りたいなあって思っていたら、今回運良くモノにできた訳で嬉しくなりました。
以前にもお伝えしたように、私はほぼ100パーセントiPhone11Proで撮影していますが、その性能のおかげで自分の予想以上の写真が撮れてしまうことがあります。
自画自賛のようでもありますが、あらためてイマドキのスマートフォンのカメラ性能には驚かされますね。


さてさて、今回は岡山県と鳥取県との県境付近をウロウロと。

やってきました、日本で初めてウラン鉱が発見された人形峠です。
ここはかつて西日本ではかなり有名な、四輪の公道ラリーも開催されていたという美作北2号線という名林道(現在は全舗装)の始点でもあり、延々と津黒高原や蒜山高原にも道が続いています。
近くにはお得意の恩原高原もあって、どこかそれに加えて良いところはないかと検索していたら・・・

うっひゃ〜!こんな素晴らしいトレイルができていたのですねえ!!
しかしこれはあくまで登山道であって、もちろん車両は入れません。
トレッキングでも行ってみたいけれど、きっとすごい人なんだろうなあ。
そこでさらに調べると、すぐ近くに古い林道があったのですよ・・しかも仲間の林道店長さんが以前に訪れているし、tooruさんは最近も行ったことがあると。
ただね、ちょっと引っかかるところがあったのですが、百聞は一見にしかずで私も行ってみることにしました。

それはまた後ほどということで、まずは少し西側のこちら「余川林道」から。

いかにもこの辺りの林道っぽい雰囲気で穏やかでしたが・・。

地図で描かれていた通りの距離でドラマは無くジ・エンド。

次はその北側に並行して伸びる名無し林道。

こちらは予想を上回り、良い雰囲気で進んでいきます。

もしかするとかなりイケるのではないかと期待が膨らみます。

かなり標高も稼いできたところで・・・

う〜む、草に隠れて太い倒木が横たわっていました。
それには先行車のタイヤ痕もあったので、地元の方でも走られているのでしょうか?
その先は厳しい様子に変わってきたので、ここは一旦撤退をして、後でまた反対側から探ることにします。

そしていよいよ本日のメインステージはこちら『能谷奥林道』です。
ピストンなのですがそこそこ距離もあり、その終点はなんと先ほどの高清水トレイルに繋がっているそうです。

このエリアの林道に撒かれているバラスは細かく、かつ締まっていてとてもグリップが良いダート路面です。

ああ、こんな感じで渓流沿に登っていくのはまさに私好みの林道ですよ!

しかもこんなに美しい小さな滝の連続です。

これはちょっと本線を外れて撮ってみました。

美しい!
この時期は朴葉?の大きな落ち葉が路面を覆って、落石などが見えなくなって怖いこともありますが、ここは一部を除き落石も無くその心配も無用です。
そうそう、ここで野ウサギにも遭遇しましたよ!
林道を走っていると色々な野生動物に遭遇しますが、中でもその可愛らしさは群を抜いています。

走っても、撮影しても、とっても楽しい!

ゆっくりと高度を上げていくと樹々の間から空も広がってきます。

終点は近いかなと思っていると・・・アレレ!?

景色はドーンと期待通りに広がったものの、ここにきて舗装かよ!
しかも大嫌いなガードレールが、絶景を邪魔しているではないですか💢

いえね、気になると言ったのはtooruさんのブログにも、バイブルである「鳥取周辺の林道ナビ」にもガードレールは映っていたのです。
でもどこかにそれが入らないように、バイクと絶景を重ねて写せるポイントはあるだろうとタカを括っていたのですが、それは見事に跳ね返されました。

画像右手前方には倉吉市街地と日本海。

西の方角には中国山地ナンバーワンの大山蒜山も綺麗に見えますが、ガードレールを入れないようにするにはこれが精一杯。

ま、風景だけを撮ろうとすればこうなるのですが、モトブログとしてはちょっと寂しい。

そしてこれが高清水トレイル。
綺麗にウッドチップが引き詰められ稜線に延々と伸びていますが、バイクは何度も言うように絶対に不可。
ただ林道を上がってくると何のおとがめが無いので、迷って入ってしまうことのないようにしなければなりません。

良かった部分と残念な部分が交差しながらも、やっぱりあの絶景は価値ありでしたね。
それに9合目までのダート部分は最高でした。


林道の入り口に戻ってから、あちこちを探索しながら恩原方向に戻ることにします。

ここは先ほど2本目に入った名無し林道の反対側出入口と思しき区間。

どうやら電力会社の送電線鉄塔メンテのための道でもあるようです。

どこも良い雰囲気なのですが、この時期はやっぱり熊が怖いです。
時々ホーンを鳴らしたり、大声を出してこちらの存在をアピールします。
なんでも今年は猛暑の影響で、餌になる木の実が少ないとか。

どれも途中で険しくなりすぎたり、ピストンだったりとで撤退を繰り返します。

でも私にとってはこんな時間が本当に楽しいのです。
しばしキャプションは無しで・・・。

さあ人形峠旧道に戻り、その途中にある「林道裏土地線」に来ました。

画像を撮り忘れたのでストリートビューから抜き出しますが、始点側は民家の庭先に入るようで、以前訪れた時はスルーした林道です。
それが今年からジャンキーズに加わった『たらさん』が最近訪れていたのをブログで見て、あらためて来た訳です。

走ってみると想像を遥かに超えて良い林道でした!
フラット好きにはたまらない1本で、林道店長さんも走っていたらきっと満足されていたことでしょう。

そしてこちらはそのすぐ近く、国道482号線と並行に伸びる、もう1本の極上フラット!(完抜け)
プチ自慢ですがネットに上げたのは私が最初、たぶん地元の方ごく一部しかご存知なかったであろう『平作原林道』(自称)です。
今日は2本ある支線にも初めて入りましたが、これが素晴らしいのなんのって!

誰にも知られないような一角に、こんな栃の大樹もありました。
ここでひっそりと、どれだけの時間をかけてここまで大きくなったのでしょう。

支線はどれも行き止まりではありましたが、その奥に広がる原生林の美しさたるや。

うっとりするような空間がそこにはありました。
それにここと、もう少し別な場所ではオスとメスのキジも見ることができたのですよ。

トランポを停めた恩原湖に戻り、定番の場所でパシャリ!
ちょっと残念だったのは、いつもよりかなり減水をしていることです。

この時間まで粘っていたのは、夕焼けを最後あの場所で眺めることを期待してのことでした。

キャンプ場の紅葉は今日走った中でナンバーワンの色付きでした。
それにしても、今年どこもキャンプ場の繁盛はすごいですね。
アウトドア用品メーカーや販売店はウハウハだろうな。

日没が近づいてきましたが、こんな雲では壮大な夕焼けは期待できそうにありません。

自然相手のことですから、そうそういつもラッキーには恵まれません。
だからこそ、期待が叶った時にはより感動が大きくなるのでしょう。

おそらく今年は昨年に比べると(昨年は遅すぎでしたが)早めに紅葉のピークがやって来ることでしょう。
台風の上陸が無かったので葉が痛んでおらず、どこも見事な紅葉になるそうですよ。
ここ恩原高原や高清水トレイルはあと10日前後で圧巻の風景を見せてくれることでしょう。

さあ、そろそろ帰りますか。
来週からはしっかりと防寒も準備した方が良さそうですね。
今日も一日楽しかったなあ・・・じゃあねっ!

キミはすすきの本当の美しさを知っているか?2020 10/18 但馬

このタイトルを使うのは2018年以来2度目。

たびたびこのブログでは書いているように、私は草原や田畑が大好きで、特に秋のススキがなびく風景には強く心惹かれます。
前回のブログでも宣言(?)したように、今回はそのススキを求めてのレポートであり、私自身の思い出のアルバムです。
ですからクドイくらいススキの画像ばかり載せますが、よろしければお付き合いください。

今週末も天気予報は微妙でしたが、ダメもとでいつものようか但馬蔵に着けば、微かに青空が広がり太陽が顔をのぞかせてきました。

この季節の朝にはよく霧が出ます。
近くの竹田城の雲海は有名ですが、山を隔てたこちらはそれほど深い霧が出ることは少ないようです。

ボスこと高山長ことOさんが流行らせたこの池からの定点撮影ですが、アマノジャクの私は違うアングルから撮ってみました。
定番はこちらね⬇️


そこから広葉樹林の広がる、お気に入りの林道へ。


神秘的な輝きを魅せる幻の池はこの日は不発でした。
もう少し木の葉が色付けば、またあの美しさが戻るでしょう。

出口付近には栗の実が道いっぱいに。
きっと動物たちが冬に備えてたくさん食べているのでしょうね。
かつては人間の支配下だったこの付近も、今は誰も住んでいません。


そして今年ナンバーワンの発見と言えるのは、この場所に間違いと断言します。



本来この時期になれば、他の所同様に草刈りがされているのでしょうが、もうその手間をかけることはないようです。
そのおかげとも言えますが、この素晴らしい広大な空間を誰にも邪魔をされずに独り占め。



そうだ、ここは「但馬のコロラド」と名付けよう!


オープンエアのこの場所で、何度も位置を変えてはパシャパシャと撮りまくります。
時間も気にせず、それができるのはやっぱりソロの良いところ。



先週は体調が崩れて未出走となり、見頃を逸したかとヤキモキしていましたが、どうやらなんとか間に合ってほっとしました。
少し穂が痩せていましたけど、それは今年全体に言えることかも。

充分に楽しんでからリエゾンで、そこからまた美しきブナ林を抜けていけば・・・


私にとっての定番メニューが続きます。


愛おしき小代、そして鉢伏山。


街中では決して味わうことのできない広い空。
きっと関東近辺ならば人で溢れていることでしょう。


氷ノ山、瀞川山、そして高丸山。

残念ながらこの日はイヌワシの姿は見当たりません。

紅葉前線は頂上付近がわずかに進み始めています。

そこから次のリエゾン途中に初めて入る小径は・・

こんなクリークもあったんだ!どこまで行けるかな?

上山さんのキャンプ場を通過する時、一家総出で何やら撮影(かな?)をされていました。
憧れの叔母さんに「いつもYouTube観ていますよ!」と一声かけると、嬉しそうに微笑んでくれました。
ご自分でもセロー225を最近買われたそうだから、このブログを見てもらえたらなあ。


そしてその先のイヌワシポイントでは1台のWRが停まっていて、『苦楽園さんですか?』とお声をかけてくださる方が。
お話しすると、倉敷から来られているというミスターエックスさんでしたが、なんと私のおすすめポイントをトレースされているとのこと。
こういうリアクションを聞いた時が、ブログを書いていて良かったな、嬉しいなと思う瞬間なのです。

しばし楽しくお話をしてから先に立たれましたが、いつかまたご一緒しましょう。

そして私といえば、珍しく貸切のこの場所でパシャリ!
この空の真ん中にイヌワシの姿を捕らえられたら、どんなに幸運でしょうか。

さあ、そして次は今日のハイライトとも言えるこの場所に。

二年前は西陽の美しい時間でしたが、今日はまだ太陽は高く、陽光に銀色の穂がなびいています。
一度でいいから満月の夜に訪れてみたい・・できれば妙齢の女性とともに、な〜んて。



ま、ふたり(2台)の相棒と楽しむことが、今の私には似合っているのかもしれません。
いや、きっとそうだ!


ここにも1本だけポツンと老木が残っているのですが、やはり落雷で穴が開き炭状になっています。
白化していつ倒れてもおかしくはないのですが、まるでこの草原の守神のようです。

初冠雪もきっと近々あるのでしょうね。

そこからちょっとススキとは離れて、あの人のブログで気になるところに。
あれ、廃車が1台しか無いのはどこかで道を間違えたのかな?

ここはまた別の場所。
小さく見えるのは国道29号線、さてここはどこでしょう?



その奥は想像以上に道が続いていました。



まださらに先へと続いてはいましたが、リスクが高くなってきたところで撤退します。


そしてまたススキに戻ります。
ここもいつもの場所ですが、季節が変われば違う良さが味わえるので何度来ても飽きません。


夏草は勢いが衰えてきたエリアもありますが、ここはまだまだパワー健在。

何も手入れなどされていないのですが、毎年本当に美しい姿を保つ草原です。


今年も楽しませてくれてアリガトね!

そしてそして、ブログ読者にも評判の高いこの森。
ここでキャンプをしたら最高だと思うのですけど、誰一人テントを張っているのは見たことがありません。
キャンプブームはすごい勢いですが、グランピングなどお気楽なものに人気が集まっているようですね。


瀞川氷ノ山林道の中で一番標高のある区間では、紅葉の具合はこんな感じです。
全体のピークは来週後半、10月終わり頃になるのでしょうね。

撮影者:tenさん


そしてこんな日の最後はやっぱりあの場所に。
夕焼けが見られたらいいなと期待してここに登ると、京都から遠征のtenさんとそのお友達とバッタリ。
SNSでやりとりをしていて、この日に来られることは分かっていたのですが、このタイミングで出会うとは!
この日はオフローダーが多く、他にも仲間のえでーさんのグループともすれ違ったり、見知らぬ方達も多く見かけました。
それでも全部で20人くらいですから、他の地域とは比べ物にならないのかもしれません。


着いた時は雲が多くて諦めていたのですが、しばらくおしゃべりをしているとワンチャンスがやってきました。

なかなかこの場所で夕焼けには出会えません。
いつかきっとそのうちに、自分のアルバムに加えたいものです。

撮影者:tenさん


さあ、そしていよいよ紅葉が始まりますよ!
但馬で遊べるのもあと1ヶ月あまり、Are you ready?


謎の「畑林道」その全貌がいま明らかに! 10/3 但馬

今日はもともとグループツーリング を予定していたのですが、天気予報がイマイチだし、参加者も少なかったので、絶景フラット繋ぎから急遽探索に変更しました。
予定していたルートは青空が見えなければ、その良さは半減してしまうからです。
そこで選び直したトップバッターは1年半ほど前に発見をしていながら、伐採や崩落修復工事などが重なって入れなかったこの「畑林道」です⬇️


今日のメンバーは探索にかけてはグループ内不動の四番バッターのシバちゃんと、アウトドアスポーツに広く精通し、現在もカヤックと掛け持ちのまこっちゃんです。

で・・・林道入り口の倒木を潜る時に蔓が絡まってヒゲダルマ状態!
何やら不吉?それとも楽しさの前触れ?のスタートとなりました。

工事はすっかりと終わっていて目論見通り。
今日は秋にしては湿度が高く、せっかくの展望も霞んでしまっていますが、それはそれで墨絵のような雰囲気です。

以前、行く手を塞いでいた倒木は処理されていましたが、幾分ガレが酷くなり、この時期なので草が路面を覆って危険度は若干アップ。

慎重に進んで行きますが・・・

ほらね、浮き石に足をすくわれるとポテンといってしまいます。

でもゴメンなさい、私のバイクは先週サイドスタンドのスプリングが折れてしまい、結束バンドで止めているのですぐにヘルプには行けません。

その先になるとシダボ〜ボ〜!ススキや笹で行く手が見えないということはよくありますが、シダで道が塞がれていることは滅多になく、こんな時は歩いて下見が欠かせません。
左手の谷は深く、落ちたら引き上げることは不可能に近いのです。

この林道は途中から稜線をわずかに下がったところで続いているので、片側は絶景が眺められるものの、もう片方はこんな感じ。
よじ登って向こう側を見てみたいと思っていましたが・・・


なんと!一旦下ってその先で巻いたと思ったら、ドーンとこんな風景が現れたではありませんか!!

ありゃ、しかしこちらは朝来方向で竹田城が見られるのかなと思っていたら真逆の北西でした。
それまでエラソーに講釈していたのに赤っ恥です。

そしてこちら側からは土手にも簡単に登れて、南東側も広く見渡せます。

感動の新たなる絶景ポイントを発見し、まだこの先も道が続いてそうだぞと、意気込んでリスタートしたのですが・・・チ〜ン、すぐに行き止まりとなりました。
でも走りごたえはたっぷりとあり、他にはない方角が広がる絶景林道として、私の引き出しがひとつ増えました。
危険ポイントも把握できたので、またいつか天気の良い日にソロで来て、より満足できる画像を撮ることにしましょう。

さて本日のミッション2は「但馬大仏裏作業道群」の完抜けチャレンジ。

まずは廃牧場の山側からのアタックは、仮説を裏切り本線と再び合流するループでした。

なかなかスリリングで楽しいルートでこれはこれで正解でしたが、ふと思い直せば選ばなかったあの支線の先はどうだったのだろうかと、また新たな疑問が湧いてきました。

そしてそれに続いて9号線に抜けるルートを探したのですが、これがもう3回目であるにもかかわらず迷ってばかり。
まこっちゃんの派手な丸太越え失敗も何も、写真を撮る余裕がまるでありませんでした。
昼食を挟んで国道側から再調査しましたが、どうしても30mあまりの間が道が無く、斜度もキツくてお手上げです。
ミッション・インコンプリート!


続いてミッション3は仏ノ尾登山道の調査。
ハイカーさんのブログによれば美しいブナ林や、高所(高層)湿原があるとのこと。
頂上まではとても無理なようでしたが、その湿原を見てみたい・・・が。

これもブログにあったように、林道は途中で大崩落。
歩きなら上から巻いて進めますが、バイクではどこにも走行ラインが見出せません。


しかし、少し歩けばすぐ上の場所にお目当ての湿原はありました。
さほどウエットな感じではなく、美しいススキ野原が広がる静かな空間にキジ(?)の鳴き声が響く楽園のような空間。

少し戻り分岐を進むと、これまたもうひとつのお目当ての廃車たちが眠っています。
一番手前はサンバー、その先はファミリアとバネット。
サンバー以外はさほど古くはなく、レア度はありません。
しかし、意外や意外・・・・


行き止まりのはずのその先に道がつながっているではありませんか!

一方は廃放牧場らしき空間で行き止まりですが、もう一方はずっと続くススキのとても美しい道です。

そしてこの道は再び本線と合流しました。
つまり佐坊側から入ってくると登山道入り口から大きく一旦膨らみ、並行しながら大照林道に向かって進み、2つ目の分岐で合流するコースだったのです。
この2つ目の分岐というのは以前調査したつもりだったのですが、どうもそれは勘違いだったようで(それとも初期だったので怖くなって引き返したか?)、全くの盲点でありました。
快適に走れる長いフラット林道にありがちな見落とし、また他も再調査する楽しみが増えました。
ミッション3、プラスマイナスあれどもトータルではコンプリート以上120点満点です!

最後はオマケで前回発見したゲレンデに案内をして、春になったらチャレンジするよ〜って見せるだけのつもりだったのですが、ちょっと草も少ないヒルクライムができそうなルートがあったのでチャレンジするも・・・
ワタクシとえでーさん、二人並んで大撃沈!
やはりここのゲレンデは他よりも凸凹が酷く石もあって難しい。
こんなに派手にシェルコ で転んだのは初めてですが、草の上にぶっ飛んだのでナンバーが曲がっただけで済みました・・・。

その後、瀞川氷ノ山のダートから舗装路に入った途端にリアタイヤがズルリ!
はーい、これで3回連続(ベータ・ワンウエイクラッチ死亡→シェルコ ・サイドスタンドスプロング折れ)のトラブルで終了でーす。
まあ、あとは恒例のあの場所で夕陽でも楽しもうかと思っていただけなので、それは諦めてそのまま道の駅・但馬蔵のトランポを停めた場所まで騙し騙し帰りました。
ちょうどこの日限りでタイヤも交換しようと思っていたところなので良い機会です。
はい、特に1日の最後はポジティブシンキングで締めくくりましょう。


いやぁ、想像以上の良いこともそれ以下の残念なこともありましたが、とっても楽しい1日でありました。
これを書いている翌日は筋肉痛でバキバキです。
お付き合いいただいたお二人もありがとう。


今回はいつものブログとは違い画像は思うようには撮れず、それを期待してくれている読者の皆さん(がいたとしたら)は残念かもしれませんが、また来週は天気さえ良ければ見頃の美しいススキの風景をお届けできたらなと思いますので、乞うご期待です。


じゃあねっ!