苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

絶景と噂の能谷奥林道、その真実は・・・ 10/24  鏡野町・三朝町

こんにちは、秋も深まってきましたね。
いつもブログの表紙とも言えるタイトル画像には空が大きく広がるものを選ぶことが多いのですが、今回はこんな画像を選びました。
実は数日前に海外のライダーのインスタ投稿で、こんな感じに横手から木漏れ日が注ぐものがあったんです。
それを見てこんな写真を録りたいなあって思っていたら、今回運良くモノにできた訳で嬉しくなりました。
以前にもお伝えしたように、私はほぼ100パーセントiPhone11Proで撮影していますが、その性能のおかげで自分の予想以上の写真が撮れてしまうことがあります。
自画自賛のようでもありますが、あらためてイマドキのスマートフォンのカメラ性能には驚かされますね。


さてさて、今回は岡山県と鳥取県との県境付近をウロウロと。

やってきました、日本で初めてウラン鉱が発見された人形峠です。
ここはかつて西日本ではかなり有名な、四輪の公道ラリーも開催されていたという美作北2号線という名林道(現在は全舗装)の始点でもあり、延々と津黒高原や蒜山高原にも道が続いています。
近くにはお得意の恩原高原もあって、どこかそれに加えて良いところはないかと検索していたら・・・

うっひゃ〜!こんな素晴らしいトレイルができていたのですねえ!!
しかしこれはあくまで登山道であって、もちろん車両は入れません。
トレッキングでも行ってみたいけれど、きっとすごい人なんだろうなあ。
そこでさらに調べると、すぐ近くに古い林道があったのですよ・・しかも仲間の林道店長さんが以前に訪れているし、tooruさんは最近も行ったことがあると。
ただね、ちょっと引っかかるところがあったのですが、百聞は一見にしかずで私も行ってみることにしました。

それはまた後ほどということで、まずは少し西側のこちら「余川林道」から。

いかにもこの辺りの林道っぽい雰囲気で穏やかでしたが・・。

地図で描かれていた通りの距離でドラマは無くジ・エンド。

次はその北側に並行して伸びる名無し林道。

こちらは予想を上回り、良い雰囲気で進んでいきます。

もしかするとかなりイケるのではないかと期待が膨らみます。

かなり標高も稼いできたところで・・・

う〜む、草に隠れて太い倒木が横たわっていました。
それには先行車のタイヤ痕もあったので、地元の方でも走られているのでしょうか?
その先は厳しい様子に変わってきたので、ここは一旦撤退をして、後でまた反対側から探ることにします。

そしていよいよ本日のメインステージはこちら『能谷奥林道』です。
ピストンなのですがそこそこ距離もあり、その終点はなんと先ほどの高清水トレイルに繋がっているそうです。

このエリアの林道に撒かれているバラスは細かく、かつ締まっていてとてもグリップが良いダート路面です。

ああ、こんな感じで渓流沿に登っていくのはまさに私好みの林道ですよ!

しかもこんなに美しい小さな滝の連続です。

これはちょっと本線を外れて撮ってみました。

美しい!
この時期は朴葉?の大きな落ち葉が路面を覆って、落石などが見えなくなって怖いこともありますが、ここは一部を除き落石も無くその心配も無用です。
そうそう、ここで野ウサギにも遭遇しましたよ!
林道を走っていると色々な野生動物に遭遇しますが、中でもその可愛らしさは群を抜いています。

走っても、撮影しても、とっても楽しい!

ゆっくりと高度を上げていくと樹々の間から空も広がってきます。

終点は近いかなと思っていると・・・アレレ!?

景色はドーンと期待通りに広がったものの、ここにきて舗装かよ!
しかも大嫌いなガードレールが、絶景を邪魔しているではないですか💢

いえね、気になると言ったのはtooruさんのブログにも、バイブルである「鳥取周辺の林道ナビ」にもガードレールは映っていたのです。
でもどこかにそれが入らないように、バイクと絶景を重ねて写せるポイントはあるだろうとタカを括っていたのですが、それは見事に跳ね返されました。

画像右手前方には倉吉市街地と日本海。

西の方角には中国山地ナンバーワンの大山蒜山も綺麗に見えますが、ガードレールを入れないようにするにはこれが精一杯。

ま、風景だけを撮ろうとすればこうなるのですが、モトブログとしてはちょっと寂しい。

そしてこれが高清水トレイル。
綺麗にウッドチップが引き詰められ稜線に延々と伸びていますが、バイクは何度も言うように絶対に不可。
ただ林道を上がってくると何のおとがめが無いので、迷って入ってしまうことのないようにしなければなりません。

良かった部分と残念な部分が交差しながらも、やっぱりあの絶景は価値ありでしたね。
それに9合目までのダート部分は最高でした。


林道の入り口に戻ってから、あちこちを探索しながら恩原方向に戻ることにします。

ここは先ほど2本目に入った名無し林道の反対側出入口と思しき区間。

どうやら電力会社の送電線鉄塔メンテのための道でもあるようです。

どこも良い雰囲気なのですが、この時期はやっぱり熊が怖いです。
時々ホーンを鳴らしたり、大声を出してこちらの存在をアピールします。
なんでも今年は猛暑の影響で、餌になる木の実が少ないとか。

どれも途中で険しくなりすぎたり、ピストンだったりとで撤退を繰り返します。

でも私にとってはこんな時間が本当に楽しいのです。
しばしキャプションは無しで・・・。

さあ人形峠旧道に戻り、その途中にある「林道裏土地線」に来ました。

画像を撮り忘れたのでストリートビューから抜き出しますが、始点側は民家の庭先に入るようで、以前訪れた時はスルーした林道です。
それが今年からジャンキーズに加わった『たらさん』が最近訪れていたのをブログで見て、あらためて来た訳です。

走ってみると想像を遥かに超えて良い林道でした!
フラット好きにはたまらない1本で、林道店長さんも走っていたらきっと満足されていたことでしょう。

そしてこちらはそのすぐ近く、国道482号線と並行に伸びる、もう1本の極上フラット!(完抜け)
プチ自慢ですがネットに上げたのは私が最初、たぶん地元の方ごく一部しかご存知なかったであろう『平作原林道』(自称)です。
今日は2本ある支線にも初めて入りましたが、これが素晴らしいのなんのって!

誰にも知られないような一角に、こんな栃の大樹もありました。
ここでひっそりと、どれだけの時間をかけてここまで大きくなったのでしょう。

支線はどれも行き止まりではありましたが、その奥に広がる原生林の美しさたるや。

うっとりするような空間がそこにはありました。
それにここと、もう少し別な場所ではオスとメスのキジも見ることができたのですよ。

トランポを停めた恩原湖に戻り、定番の場所でパシャリ!
ちょっと残念だったのは、いつもよりかなり減水をしていることです。

この時間まで粘っていたのは、夕焼けを最後あの場所で眺めることを期待してのことでした。

キャンプ場の紅葉は今日走った中でナンバーワンの色付きでした。
それにしても、今年どこもキャンプ場の繁盛はすごいですね。
アウトドア用品メーカーや販売店はウハウハだろうな。

日没が近づいてきましたが、こんな雲では壮大な夕焼けは期待できそうにありません。

自然相手のことですから、そうそういつもラッキーには恵まれません。
だからこそ、期待が叶った時にはより感動が大きくなるのでしょう。

おそらく今年は昨年に比べると(昨年は遅すぎでしたが)早めに紅葉のピークがやって来ることでしょう。
台風の上陸が無かったので葉が痛んでおらず、どこも見事な紅葉になるそうですよ。
ここ恩原高原や高清水トレイルはあと10日前後で圧巻の風景を見せてくれることでしょう。

さあ、そろそろ帰りますか。
来週からはしっかりと防寒も準備した方が良さそうですね。
今日も一日楽しかったなあ・・・じゃあねっ!

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