苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

TRRS XTRACK ファーストインプレッション 12/30 丹波


先週に納車されたTRRS XTRACKで初めて林道に行ってきました。
まだまるで慣れていないバイクで、しかもソロで未踏林道の探索ってどうよ?とは思ったのですが、こんな年末ですから誰かを誘うのもナンですし、じっくりと乗り味を確かめたかったのと、新たにキッカケを見つけたルートが気になって仕方がなかったのです。
いつもは林道名などは公開する主義ですが、今回は近場ということもあり非公開にします。



舗装林道から支線に入るとたっぷりと幅員のあるダートに変わります。
こんなところ地元の人でもはいらないだろうと思っていたら軽トラが2台来ていましたが、どうやら正月の飾りにでも使う榊か何かの葉を採りに来られていたみたいです。




こういう日を冬晴れと呼ばずしてなんと言おう。
お天道様がたっぷりと降り注いで少し走っただけで汗ばんできます。



そうそう、この記事のタイトルはTRRS ファーストインプレッションでしたね!
2stトライアル車は、大昔に義兄のYAMAHA TY125に乗ったことがあるだけでそれ以来です。


それがいきなり現代のレーサー(コンペモデル)で、これまで乗ってきたシェルコTY125に比べてもまるで別物!
エンジンパワーやピックアップの鋭さ、クラッチの繋がりの良さ、ブレーキのストッピングパワーの強大さ、サスの動きのスムーズさと、当然ながら全てにおいて違います。




でも今日乗った限りでは、それらもなんとか慣れれば問題は無いかなというのが率直なところ。
これがガレ場に行った時にコントロールできるか・・という問題が残りますが、少なくとも探索能力はアップしていること間違いなしです。



心配していたエンジンブレーキの効きが、これまでずっと乗ってきた4stマシンに比べて少ないので、下りで違和感を感じないかということもありましたがそれも無問題。
一番戸惑ったのは、トライアル車なので低速の粘りは当然高いだろうと思っていたのが、やはりそこは2stらしく、適したギアを選択していないとエンストしやすいことでした。
まあ、横着はできないってことです。



だいたいこんなバイクで林道を走ってみたいと思っている方が一番気になるのは燃費であり、タンク容量に伴う航続距離だと思いますが、今日のところはあまり距離を走っていないのでデータは取れませんでした。
ただ半透明の樹脂でできているスケルトンのタンクで見ると、やはり減り具合はそこそこ早いようでした。



足つき性はシェルコTY125のロングライドタンクシート装着モデルよりは良好です。
膝の曲がりはキツくなるので、長距離は辛いかもしれませんが、TOM'Sスペシャルシートはとても快適でした。



前後のサスはギャップや岩に乗ってもまるで何事もなかったように、路面を勝手にトレースしてくれます。
途中で思い出したのですが、引き渡しの時に空気圧は今1barだから落とすようにね、と言われていながらそのまま走っていてソレです!
前0.5 後0.4くらいに落としたら、そりゃあもうグリップも最高!!



一番最初に自宅の周りでちょこっと乗った時は、ハンドルやステップに伝わる振動の大きさにやや驚きましたが、走っているとそれも気にはなりません。



しいていうのならば、バイクトレッキングに使うには少しエキゾーストノイズが大きいかな、というところです。
くれぐれも集落を通過する時などは注意しなければいけません。



そんな具合で気持ちよく走っていたら、ちょっとしたアクシデントも・・



オフローダーならば誰でも一度くらいは経験がある?と思いますが、路面に気を取られていたら垂れ下がっていた木の枝に頭をヒット!!!



一瞬くらっときて、身体が後ろに持っていかれ腕が伸びて、元々の悪いクセで肩関節が外れかかり、スロットルも不意に開けてしまったので崖落ちしそうになりました・・。



なんとか崖落ちだけは、と思いつつブレーキングして止まり、肩もすぐに自分で整復できたのでやれやれ。
新車ではないですが、いきなり乗り始めで崖落ちでもしたらシャレにもなりません。



今こうしてこの記事を書いている時にも肩と首に痛みは残りますが、これくらいならばすぐに治るでしょう。



それにしてもこの3週間はトレッキングなどで週末を過ごしていたので、バイクに乗るのは20日ぶりですが、やっぱり楽しいなあ🎶




1本目は調査を終えて、2本目に入ってみます。



ここはまさに廃林道・・



その定義は路面の真ん中にも木が生えていること!



程よく荒れてきました。



困ったことにまだハンドガードを装着していないんですよねぇ・・。
欲しいタイプが欠品中で1ヶ月以上はかかるとのこと。
トライアル車にハンドガードは似合わない・・なんておしゃる方もいますが、やっぱりこんなところを走るとなると木の枝やツルに引っかかってブレーキが勝手にかかったり、指を痛めたりします。



この日はトゲトゲにやられてしまいました。
まあグローブに穴が開いただけで、手に傷ができなかったのは幸いです。



3本目の林道(作業道群)は予想を遥かに超える奥深さ!



それがあまりに複雑で、方向感覚には絶対の自信がある僕ですが、どうもこのところそれも鈍ってきたらしく、途中で迷ってかなり焦りました。


なんとか元の道を発見して危機脱出!


これで終わりかと思ったら、この日のトドメは乗り終わってバイクをトランポに積み、さてスマホを・・・
あれ・・・無い・・・・・・


ハンドルのホルダーに付けておいたはずのものがどこにも見当たりません!
車内を洗いざらい探しても見つからず、辺りを車を走らせても・・・・・無い・・・
もう一度よーく思い出してみると、トランポに戻る直前にちょっとした小径に入ったものの行き止まりでUターンしたあの場所しか思いつかない。


もうこの時すでに少し諦めかけていて、大晦日にドコモショップで面倒な手続きをしている自分の姿が目に浮かびました。
それでも最後の望みをかけてその場所に行ってみると・・・あったぁ〜!!


やれやれです、僕が使っているホルダーのクアッドロックは激しく転倒してもスマホが飛んでいくことはないのですが、たぶん完全にロックされるまで正しく装着していなかったのでしょう。



そんなわけで僕の乗り納めは大満足でウキウキと、トリプルアクシデントで焦りまくる目まぐるしい1日でした。


さて今年も一年間、拙ブログをご愛読いただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
読者の皆様、どうぞ良い年をお迎えください。


オフトレ Vol.2 古代からの峠道  12/25 丹波




『三尾城は丹波の赤鬼の異名を取った黒井城主赤井(荻野)直正の弟の刑部大輔幸家が築いた城で、なんと標高586mの三尾山上にある。 明智光秀が黒井城を攻めたとき幸家は、明智方として出陣していた波多野勢としめし合わせて謀反を起こし、三尾城址を出撃して明智軍を背後から攻撃して敗走させたという。城址へは春日町中山方面から、篠山市西紀町佐仲方面からなどいくつかの登り道がある。 いずれにしても険しい山上にある城で、おそらく織田信長の丹波侵攻に対するために設けられた臨戦敵城砦であろう。
縄張りは峻険な山上にあることから堀切などはないが、東尾根から西尾根、そして南尾根に曲輪が階段状に 設けられ、腰曲輪・土塁なども築かれている。中の曲輪から主郭のある南尾根へは文字通り階段上に曲輪が連続、それぞれの 切岸も高く、守る側も攻める側も難儀したことであろう。 三尾城は明智方への前線の城として機能したが、天正六年十一月、幸家が但馬に出陣中の留守をついた明智勢の攻撃によって落城した。三尾城を失った幸家は黒井城に入って明智方に抗戦を続けたが、翌年、赤井一族は 明智方に降り幸家は西紀の三尾山弘誓寺に隠棲したという。』


SENGOKU WEBサイトから引用


丹波富士とも呼ばれる三尾山は篠山に凛と聳(そび)える、とてもそのフォルムが美しい山です。
舞鶴自動車道がそのすぐ近くを通っているので、但馬に行く時などはいつも下から眺めています。
明智光秀の丹波攻めにおいて兄の直正は5年に亘って明智の攻略に立ち向かい、戦いの最中に病で亡くなったため、結果的には生涯無敗を誇る武将です。
近くにある黒井城跡にも以前に登ったことがありますが、そちらも素晴らしい場所でした。
俳優赤井英和さんはその末裔で、本来ならばNHK大河ドラマにもその役で出演予定でしたが、残念ながらコロナ禍で縮小されてそのシーンはカットされてしまいました。
また私に親しい方ならばご存知の、あの林道店長さんも末裔のおひとりということは以前に拙ブログに書いたのでご記憶の方もあるかと思います。


そしてその時代よりさらにずっと以前から、その山には古代(ヤマト朝廷、豪族の時代)からの道が残っており、以前にも南北両方からバイクで行ったことはあったのですが、峠の頂上付近の区間は荒れていて入ったことはありませんでした。




この三尾山にアプローチするにはいくつかのルートがありますが、今回はまず佐仲峠の全貌を確認したかったのでⒶに車を停めてスタートです。



あらためて調べてみると、こういった豪族が存在しヤマト朝廷を支えていたのは3世紀半ば頃から7世紀に亘ってのことだそうです。
そもそも豪族というのは中国地方から端を発したそうですが、それがどういう理由で河内に移住する必要があったのでしょう?



この辺りの石碑はまだ比較的新しいもののようですが・・



これなどは一体いつからこの場所に存在していたのでしょうか?



地図Ⓑの地点は舗装された道が続いていますが、車で侵入することは禁じられていて落ち葉の堆積や、水苔が路面を覆ってとても滑りやすくなっています。



しばらくはその舗装された区間を折り返しながら登ると、路面はダートに変わります。
こちら側からはここまでしか入ったことがありませんでした。



その先は冬の日差しがたっぷりと降り注ぐ美しい峠道でした。



最近、冬の景色の良さが以前に比べると遥かに強く感じられるようになりました。
そして訪れる地の歴史にもどんどん興味が湧いてきます。
これもやはり自分自身の年齢の変化に伴うものなのかなあ・・



一昨日に降った雪の残りが現れました。
この辺りはコンクリートの構造物が残っているので、かつては反対側から車なども入って来ていたのかもしれません。


さらに路面は丸石の石畳に変わります。
ちょっと残念なのはその石の間にやはりセメントが流し込まれていること。
保存するためとはいえ、歴史あるものをもう少し別な方法で行って欲しいな。



そしてその先には見覚えのある風景が・・・


意外にも、ここまでの倒木や障害物は綺麗に処理されていて、呆気なく到着です。
以前はあった太い丸太の車止めのようなものも撤去されています。



これもせっかくの歴史ロマンなのだから、もう少し気の利いた表示ってできないものでしょうかねぇ・・
文句ばかり並べてしまいますが、但馬にしてもここにしてもせっかくの歴史遺産を活用できていないことにもどかしさを感じてしまいます。



反対側の東中方面から眺めるとこんな感じです。



その先はキョーレツなつづら折りの下り坂が東中集落へ続いています。(地図Ⓒ)
この区間がダートだったらさぞ面白かっただろうと思いますが、これもまた残念です。
確かここも麓で車は通行止めになっていたはず。



この四つ辻を北に向かうのが三尾山への登山道です。
『この先は熟練者向きです』との案内もありますが、ここからの距離は短いしビギナーの僕でも大丈夫でしょう。





登山道に入ると、これまたうっとりとする風景が広がっています。



振り返るとその先には黒頭峰が見えています。
地図Ⓓの区間です。



斜面はやや急になり、落ち葉も深いので滑りやすくなりました。



鏡峠と三尾山を結ぶ道に出合いました。





この辺りから視界が開けた鞍部を進みます。



さらに景色が広がってくると・・・



割合に呆気なく山頂に到着しました!
まあ、これが一番の楽ちんルートとも言えるので、トレッキングを優先して来たとしたらまるで物足りなかったことでしょう。



標高も600mを切り、車は通れないとはいえ、すぐ近くまで舗装路があるナンチャッテ登山もできてしまいますが、この山頂からの景色はきっと誰でも満足できることでしょう。



冒頭で書いた、舞鶴道が眼下によく見えます。
かつて戦国時代の頃は、ここから敵の動きを見張っていたのでしょうね。





先日登った妙見山もここから見えます。



こんな山頂にも獣の足跡がいっぱい。
これは鹿とタヌキかな??



ミニ三脚を立ててパシャリ!



ちょうど昼になったので山頂でラーメンを食べようかと思っていたのですが、急に空が暗くなり雪が降り始めたので来た道を引き返します。
その途中にあった支線に入ってみると・・



これが想像以上に良い道でした!


しばらく歩くとⒺの場所で先ほどの三尾山と鏡峠を繋ぐ道に出合いました。


地図では破線でここからダムに向かって下る道があり、実際に案内標識にもそうあるのですが、どう見ても普通じゃない・・・



画像ではあまり分からないでしょうがかなりの勾配で、勢いがついてしまったらパチンコ玉のように木に弾かれまくりながら落ちてしまいそうです。


諦めてまた元の道に戻ってさらにウロウロして、その途中ようやくコヤツの出番が回ってきました。
時刻は気がつけば2時前、腹ペコでハンガーノック寸前だったかも?


本当ならばこの後に少し移動して、新しく手に入ったバイク XTRACKを河原の広場で試乗しようと思っていたのですが、車に乗り込むと雨がポツポツ・・
まあ年末年始の連休があるので焦らずに、より良いコンディションの日に初乗りといきましょう🎵


TRRS XTRACK カミング! 12/24

2020年の4月に購入したBETA RR4T 125LCでしたが、ひょんなことから乗り換えることになりました!
今年で我がバイク人生も半世紀を過ぎ、このままシェルコとの2台体制で引退まで乗るつもりでした、が・・・


いつもお世話になっているTOM'Sに整備で預けた時に、社長の吉川さんがこれまで同じくらいの期間乗っていたトライアル車を乗り換えることを聞いてしまったのです。
そのバイクは、実はシェルコとBETAを購入する際にそれ1台にするか大いに悩んだ機種でした。
でもその時はまだ全く乗りこなせる自信も無く、しかもベースは競技車両なのでメンテの点でもいろいろ不安があったのです。
いや、今でもその思いはほとんど変わっていませんし実力も付いてはいませんが、ダメモトで『もしBETAが売れて、追い金◯◯万円までだったら買います!』と宣言してしまったのです。


BETAの整備を済ませた後、しばらくそのままお店に預けていると吉川さんから電話があり『売れそうだけど、どうします?』と吉報が🎵
たまたま店を訪れた常連さんが以前から欲しがっていたそうで、話はトントン拍子に進んで2年半以上付き合ったBETAとはお別れになりました。



そもそもなぜ2台のバイクをほぼ同時に購入したかというと、シェルコは未踏林道・作業道の探索用。
BETAはフラット林道をのびのび走る時用と決めていました。
ところが最近は廃道探索がますます面白くなり、反面フラット林道でも速く走ることに対して興味が無くなってきたのです。
ソロの時は特にどんな場合もトコトコ走ることが増え、それに加えて風景などの撮影にかける時間もさらに増してきました。



ならば2台ともトライアル車でいいんじゃないの?
という疑問がちょうど膨らんできたところだったのです。



それでももちろん手放すのは惜しい、とても良いバイクでした。
資金と置き場所があれば、いつまでも手元に置いておきたかったのですが仕方ありません。



そして差額を埋めるために20年来付き合ったきたこの愛車ともお別れすることに・・💧
むしろこちらこそ一生手元に置いておきたいと思っていましたが、最近は乗る機会もめっきりと減り、冬場のオフトレもトレッキングばかりになっていました。
それならば欲しい方に乗ってもらった方がコイツも喜ぶだろうし、今ならばまだそこそこの値段も付くのではと?



乗る度にキッチリと洗車と手入れをしていたこともあり自信を持っていましたが、おかげさまで発売当時からずっと憧れていたという方に落札されて良いお取引ができました。



そんな経緯があって資金も確保でき、予定よりも1ヶ月ほど遅れはしましたが納車準備が終わったとの知らせを受けて、遂に12月22日に初のご対面♪
(何せ吉川さんは常にお忙しいので遅れるのは仕方なく、とかく良いものを生み出すのは時間がかかるものです)


車名はTRRS XTRACK RR-E 250(ティーアールエス・エックストラック ・ラガレーシング ・エレクトリックスタート) 
表記は『TRRS』とRが2つ並びますが、発音はティーアールエスで正しいそうです。
はい、そして実はこの個体をそれまで一度も現認することなく、吉川さんを信頼して買うと決めていました。
それまで別のお客さんの同機種を一度見ただけで、試乗すらしたことはありません。
吉川さんがこれでトライアルの大会など(なかにはハードなツートラも)に出られていたのは知っていましたが、もちろん大ベテランの実力派ですから、酷く傷んだモノを売ろうとすることなど当然皆無で、しっかりと細かいところまで愛情を込めて(吉川さん談)整備をしてもらって受け取りました。



そして遂に我が家のガレージに。



先週は何かといろいろ忙しかったので、細かな準備ができないまま3日後の日曜日にトレッキングに行く途中で撮影会。
午後にトレッキングを終えてから、少しだけ河川敷の広場で試乗するつもりでした。



車重は乾燥で70kgジャスト、ガソリンタンク容量は3.7リットルで2スト混合です。
シェルコは車重が78kg、ガソリンはロングライドなら4.7リットル入り、航続距離は約180km稼ぐことができますが、TRSは燃費もタンク容量もそれより少なく、燃費もそれに劣るので航続距離は半分くらいでしょうか。
でも最近は1日に何度もトランポに積み直していろんな場所を廻るスタイルなので、さほど問題はないでしょう。
因みに新車価格は120万円ほどですが、イマドキのハーレーから比べると1/2〜1/3くらいですから、そう考えるとオフロード系のバイクは安いと言えるかも。



吉川さんからは今までのシェルコとはまるで違うからと散々注意されていましたが、少しだけ家の周りで乗ってみても、エンジンパワー&ピックアップの鋭さ、クラッチの恐ろしいまでの繋がり方、ストッピングパワーの強力さにはもうびっくりです!!!
大丈夫かなあ・・・乗りこなせるのか、オレ???



そしてこれまで自社で開発、使用されていた『スペシャルシート』『ストロングアンダーガード』『チタン・フットペグ』『セルギヤカバープロテクター』などなど、おまけに使いかけですが指定の『 NILSEエンジンオイル』まで譲り受けました。



もうイジるところなど何処にも無さそうですが、外装ではお友達のchiharuさんにデカールキットを新しく作ってもらうことをあらかじめお願いしています。
僕のラッキーカラーのブルー系にするか、それともグレーを主体な地味めにするか・・?













16歳から乗り始めてずっと4スト党だったので、自分で所有するバイクで2ストだったのはスクーターのパッソーラとVESPA PXくらい。
しかも混合は全く初めてで〜す。




まあ、というワケで年末ギリギリにはなりましたが納車されて、新しい相棒と共にこれからどうやって楽しむかという嬉しい悩みが増えました。
この日はトレッキングを終えると雨が降ってきたので初乗りはお預け。


何処に行こう?今のところ寒さは厳しくても、あまり雪は積もっていません。
となれば・・とりあえずやっぱりあの場所かなあ🎵


オフトレ開始!大好きな多可町へ 12/18 北播

前回告知したBIG NEWSは諸事情にて今回は見送りです。
この週末はついに強力な寒波が訪れ、この冬初めてのトレッキングに行ってきました。
オフシーズンのトレーニング期間の始まりです。


なんでもホームグラウンドの氷ノ山では、日曜日の気温が標高1000m付近で最高が氷点下5度前後とか・・。
日中の最高気温がそれで、しかも雪が降ったり止んだりだったということですから、まだ積雪量はそれほどでもなく、たとえ乗れたとしても辛いだけで楽しさなんてこれっぽっちも無く、まるで修行のようになっていたことでしょう。



僕の住む兵庫県は広さは全国の都道府県で12番目ですが、南に瀬戸内海、北に日本海とあり、その中間に中国山地があります。
それゆえに特に冬場は地域によって気候がかなり変わることが多いのです。
この日も南部、中部は冷え込みはあっても青空の多い気持ちの良い朝でした。
選んだのは冬場のプレイグラウンドとしてよく使っているエリアの、牧野大池林道からいつも眺めていた多可町の妙見山。
『妙見山』という名前の山は愛宕山のように全国で多数あり、岡山県にはなんと12もあるそうです。
その名の由来は運命を司る星の王様『北極星』をお祀りする北極星信仰であり、その象徴である妙見菩薩を祀る日蓮宗の寺がそれぞれ存在する霊場だそうです。
(この辺りのことはまるで素人の付け焼き刃なので、間違っていたらお許しを)



山の南側には古墳群も残る雰囲気の良いエリアもあり、山のフォルム自体もなかなか良いので、いつか登ってみたいなと思っていたのです。



その西側にあり、さらに標高の高い千ヶ峰の方角の山頂付近はうっすらと白くなっていました。



那珂ふれあい館の広い駐車場に車を停めると、そのすぐ横から林道に入れます。



いつもはバイクで走っている林道をテクテク歩くのは、これはこれでまた良いもんです。



1kmくらい進んだところに登山口が現れます。



中に何が置いてあるのかは確認しませんでしたが、随分と親切なシステムですね。





この地図では頂上までの片道しか描かれていませんが、実際には頂上から反対側に東の牧野大池まで下り、またこの林道を歩いて戻るルートもあります。
でもこの日は早めに切り上げて、他に行きたいところがあるのでこの赤線部分を往復するルートです。



小さな丸太橋を渡るところからスタート。



北播や丹波エリアの山々はどれも標高が1000m未満ですが、そのわりには勾配がキツイことで知られています。
この山は含まれませんでしたが、すぐ近くで昨年開催されたTAMBA100(マイル)アドベンチャートレイルはNHKでも繰り返し放映されていますが、日本の屈指のトレイルランナーですらバタバタとリタイアするほどでした。
この山の標高はわずか693mですが、やはり決して油断はできません。



だけど全体に登山道の路面は土質の区間が多く、ウエットでなければ歩きやすい部類と言えるのでしょう。



途中2か所に展望台があって良い休憩ポイントにもなります。





西側の稜線に出たようです。



右手に山頂が見えてきました。



まだ半分か〜



この辺り、結構な斜度があってキツイです。
引き返す時に二組のハイカーさんとすれ違いましたが、慣れない年配者は辛そうでした。



木段(丸太の階段)が無いというのも好ポイントです。
ついここはバイクだったらどうやって登れるかなぁ〜、なーんて考えますが、あくまで想像の範疇に留めます。



久しぶりだというのに、少しハイペースで登ってきたので臀部と脚の筋肉がヒクヒクしてきました。



こうした巨人伝説はいろんな土地に残っていますよね。



かなり景色が良くなってきました♫
ここに登るか、別なところでバイク探索の事前検証を歩いてするか悩みましたが、やっぱりこんな風景を週イチで見ることができなければフラストレーションが溜まっちゃいます。




ただ、この7合目から先の区間が特にキツかったなあ。



よーし、もう少し!



着いた?



あれ??
なんかあんまり展望が効かないんですけど・・



あ、山頂とは別か?



さらに進むと朽ち果てた避難小屋らしきものが。



ついに到着!



一部にだけ微かに雪、あられだったのかも。



ちょっと樹々が展望を邪魔していますが、それがちょうど冷たい西風を遮ってくれてありがたい。
遠くの山肌にはいつも走っている林道も見えています。



早めに来たおかげで、ここまでは誰にも会わず、山頂でものんびりできます。



千ヶ峰付近の伐採は年々すごいことになってしまっているなあ。
地滑りとかが起きなければよいのですが・・。




各方角に林道でお馴染みの山々が見渡せます。



直線距離で約50km先には瀬戸内海も見えています。


翠明湖も見えます。
こうしてみるとけっこう高いところにあることが分かります。



『民の竈』ではなく単なる焚き火でしょうが、昔ならば家々のかまどから、こんな煙が立ち昇っていたのでしょうね。



そんな景色をゆっくりと堪能して同じ道を下りました。



牧野大池林道に戻りました。
ここは一部舗装もありますが、ビギナーが練習するにはもってこいの場所です。



そしてこの日のもうひとつの重大な目的は、なんといっても『鳥富』で久しぶりに食べる焼き鳥定食〜🎶

何度も拙ブログで紹介しているのでご存知の方も多いでしょう。
播州百日とりは、兵庫県多可町加美地区にある大自然の中で、太陽の光をいっぱいに浴び、通常の飼育より長い、約百日という時間をじっくりかけて飼育された銘柄鶏。


繊維質が細かやで口当たりがよい最高の肉質で、さらに運動量も多いので肉の締まりがよく歯ごたえも十分。何より鶏肉とは思えない「甘み」を味わうことができます。
ブロイラーほど柔らかすぎず、地鶏ほど硬くはなく、噛むとジュワーと肉汁が広がります。



追加ではちろん骨付きもも焼き!
骨付きもも肉というのは、料理をする人なら分かるように、上手に焼くのがとても難しい部位です。
ここの店主は炭火でじっくりと、そして何度も何度も表面から溢れ出る脂をキッチンペーパーで拭き取りながら焼いてくれます。
その細かい作業のおかげで表面の皮のカリッとした旨さと身の程よい弾力たるや・・思い出すだけで涎が溢れてしまいます。
そう、それとこの地域は清米の王様と呼ばれる山田錦発祥の地でもあるので、ご飯もとっても美味しかった🎵


焼き鳥にはビールでしょ、とおっしゃりたい方も多いでしょうが、それは言いっこなし。



程よい疲労を感じ、お腹は存分に満たされ早めに帰路に向かいます。


途中にある加古川の中流域の雰囲気も好きな場所です。
むかし何度も冬のフナ釣りに行った、父親の故郷である川越付近の入間川を想い出します。


さて、僕にしては珍しくブログを書くのが遅くなったのはいろんなワケがありまして・・・



お世話になっているTOM'Sの吉川さん、今年も一年お疲れ様でした。
それはまた次週に、焦らすようでスミマセーン。


国内最小?密かに眠る手掘りの隧道 12/10 但馬

金曜の夜、明日はどこに行こうかな〜と考えながらパソコンに向かっていると、Twitterのタイムラインに趣のある隧道(ずいどう)の画像が流れてきました。
へぇ〜、また千葉の房総のどこかかなあ・・・と思っていたら、な、なんと兵庫と京都の県境だってー!
さらに詳しく調べると、それは先々週もその前もすぐ近くを通っていたお馴染みの場所ではありませんか。
それは廃道マニアの間では『千原隧道』と呼ばれていて、なかには関東方面からも来られている人もいるようでした。
刊行物『廃道をゆく』にも載っていたそうなのでそれも当然かも。
ここでは詳しい場所は書きませんが、興味のある方は検索を掛ければいくつものブログが公開されています。
それにしてもSNSは功罪いろいろですが、こういう時は本当に役立ちますね。
何はともあれ、それを知ってからは朝が来るのが待ち遠しく、土曜の早朝その場に駆けつけました。



国道からほんの200mほど山に向かって進むと獣害防止ゲートがあり、一瞬太い針金で開閉ができないようにしてあるのかな?と思いましたが、よく見れば片方は簡単に外れて中へと進みます。
道幅は車も通れるほどですが、路面は杉檜の落ち葉の堆積物で厚く覆われています。




次第に勾配がキツくなり、つづら折りが始まるとそこには倒木が・・



登りで左ターンしながら越えなければならないので、難易度はやや高めですがなんとかソロでもクリアしました。
赤の矢印の小さな根っこがいやらしく邪魔しています。



それを超えるとあとはクリアが楽な倒木が数本あっただけで・・



切通しの先にそれはありました!
う〜ん、素晴らしいこの雰囲気、もうたまりませーん。



とはいえ霊感が強い友人曰く、『隧道(トンネル)はあの世とこの世の出入り口という場合が多々ある』という一言がいつも頭に残っていてビビっています。
このままあの世に引き込まれたらどうしよう・・



他の方のブログによればコウモリもいることもあるようですが、この時はその姿はありませんでした。
コウモリはその糞に危険なウイルスを含んでいる可能性があるそうなので要注意です。
熊に詳しい方からは、貫通している穴だから熊はいないな・・という心強いお言葉も。(後からですが)



僕は自称身長170cmですが、屈まないと頭を天井にぶつけてしまいます。
(今のように堆積物がない頃は、もう少し高さがあったそうです)
でもトライアル車ならば余裕、トレールやレーサーでもなんとか通れるでしょう。
それにしてもこのワイルド感は凄いなあ、おそらく現存する手掘り(素掘り)の隧道としては国内で最狭小ではないでしょうか?
かつてはかなり人の行き来はあったということですが、現状からは全く信じられない有様です。


あらためてリサーチしてみると、関西には丹後半島にも手掘りの隧道がひとつ残っているとのこと。
来年になったら行ってみようかな、舞鶴の砲台跡にも行ってみたいし。



京都側に抜けると道が左右に分岐していました。
左が本線だということでしたが、すぐに倒木が現れたので引き返します。
ある方のブログによるとかなり荒れていて廃道化しているということですが、ここから見る限りはされほどでもありません。
また機会があれば、京都側からも行ってみたいと思います。



右の道に進んでみると、こちらはすぐに行き止まり。
おそらく伐採に使うために造られた作業道でしょう。



来た道を引き返し川沿いの道に出ると、田んぼからはこの時期らしい蒸気が立ち昇っていました。
いやいやぁ、良かったなあ🎵もうこれで帰ろうかなあ・・・・




なーんてもちろんそんな気はさらさらなく、トランポで移動して今日もまた但馬へと向かい、いつもの御殿山公園に行くと見知らぬオフローダーの方がお二人。
声をかけると鳥取から来られたということで、拙ブログの読者でもあるとのこと、ありがとうございます。
『この前のブログでラストランだと言っていたじゃないですかー』と突っ込まれてしまいました。
はいはい、なにせ一旦雪が降ってからこのまま一気に冬本番かと思いきや、また気温上昇で逆戻り。
まさか12月になってから2度もこのエリアに走りに来ることができるとは思いもしませんでした。



この日、このエリアではふたつの道を調べてみたかったのですが、そのうちのひとつは村岡・市原の等余神社の横から兎和野高原に繋がっているルートを地図で見つけてしまったのです。
ただそれがダートなのか舗装なのか、衛星画像では判別できませんでした。



入り口はすぐに分かり、進んでいくと古いコンクリート舗装の上に堆積物が覆っていて、一見ダートに見えます。
まあ、実質上はダートに限りなく近い状態です。



この区間もこんなに良い雰囲気ですが、落ち葉の下はフラットな舗装。
宮神山田などのそれと違って、ほとんどが風化して荒れたりはしていません。
おそらくこの道を使う人はほとんどいなかったのでしょう。



そのまま特にアトラクションもなく兎和野高原に抜けることができました!
ここは野外教育センター敷地内となり正門からは侵入禁止になっていますが、こちらからは何の警告も無し。
だからといってもちろんこれ以上は中に入ることはせず、ここで引き返すことにします。



それでもそこまでの道中の周辺の森が素晴らしい♪



夏は下草に覆われてとても入ろうとは思えませんが、明るく見通しの良い冬の森はあっちこっちがプレイグラウンドです🎵


(※ただし営林の植林地に入るのは、やむを得ない場合を除いてタブーと考えています。)



先週は白くなっていた蘇武岳山頂も雪が消えてしまっています。



9号線に戻り、反対側の寺河内林道を登ります。



今日も本当に良い天気でジャージの上は中綿なしのジャケットだけで充分なくらい。
ダートを走るとそれだけでも汗をかきます。



ここはこの前まで伐採が盛んに行われていて、路面もヌチャヌチャだったので懸念していましたが、それもすっかりと済んで路面は乾いていました。



そのまま妙見蘇武林道に合流してから・・



県道259は使わずに耀山の廃道で下りますが、これも冬場だからできること。
それにしてもすごい落ち葉の堆積で膝まで埋まりそうです。



うっすらと残る道の跡は夏場ではまるで分かりません。
でも冬になればここも最高のワンダーランド!
道から外れて斜面でもどこでも遊び放題。



広場のような絶景の場所は本日の最高級レストラン。
久しぶりにいわゆる『ラーツー』をしようかな、なーんて🎵


注:ラーメンを食べるツーリングの意味←バイクに乗らない読者のために



丸太のベンチもあって最高じゃん🎶
と思いながらバーナーをセットして、さあカップ麺を・・・えっ・・な、無い


あ”〜、トランポの車内に忘れてきたー(涙)



とほほ・・天気といいロケーションといい、絶好のラーツー日和だったのですケド。



仕方なくと言うべきか、むしろラッキーだったと言うべきか、いつも満席で待たなければ入れない『春木てっぺん』にスンナリ入れて美味しい蕎麦定食をいただきましたよ、はい。
ここは蕎麦もさることながら野菜の天ぷらが美味いんです。
あ、写真を撮るのはさっきのショックで忘れました。
おまけに柤岡大池でのショットはレンズが汚れていて一部ちょっとボケています。




椿山公園のこの建物は一体何なんでしょうか?昔の住居の再現?
今なら、おひとり様キャンプには風情があって良いかも?



牧場公園に向かう途中にはこれぞ一本松といえる見事な風景。




そして僅かに残る紅葉が儚さを醸し出しています。



そこから中辻肥前畑林道に進みます。



ただそのまま終点までは行かずに、途中の広場から今日は戻ります。
畑ヶ平林道〜扇ノ山林道を経由して若桜に抜けるのは好きなコースですが時間が足りません。
来たのと同じ道を戻るのではなく、まだ全線通して走ったことのなかった中辻林道を選びました。



何かとゲンの悪い(崖落ち1回、転倒して軽い肩脱臼1回)共同作業路中辻線の方が道としては面白く長さもありますが、この道は舗装区間が多いということでこれまでこちら側から入ったことがありませんでした。
まだオフロードバイクに乗り初めの頃、CRFで中辻の集落から入ったことはあったのですが、梅雨明けだったせいかヘビーウエットだったので撤退していたのです。



聞いていた通り、やはりこの道もほとんどが舗装路面。
それでも場所が場所だけに雰囲気は充分に楽しめて満足できる道でした。
雨季を除けば、まだダートに慣れていない方にもお勧めできます。



とりわけ、この場所は良かったなあ🎵
舗装されていようが何だろうが、僕はこんな風景に出会えるのならばそれでヨシです。



県道103を湯村の方から来ると墓地の手前で左折するとこの道。
そのまま進んで右からぐるっと回ると共同作業路中辻線に入れます。





最後の最後はいつも優しい草太林道。
僕にしては珍しく、少しペースを上げて締めくくりました。



来週こそは天気予報に雪マークが並んでいるので、今度こそこれが最後の但馬となることでしょう。



今年はオブローダー(廃道愛好者)にとって良い一年でしたが、まさか最後にこんなラッキーが待っているとは夢にも思いませんでした🎵


さあ、次の週末は今度こそウインタースポーツに鞍替えての但馬かな?


あ、でもその前に私的なBIG NEWSがあると思います・・・再婚じゃありません