苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

国内最小?密かに眠る手掘りの隧道 12/10 但馬

金曜の夜、明日はどこに行こうかな〜と考えながらパソコンに向かっていると、Twitterのタイムラインに趣のある隧道(ずいどう)の画像が流れてきました。
へぇ〜、また千葉の房総のどこかかなあ・・・と思っていたら、な、なんと兵庫と京都の県境だってー!
さらに詳しく調べると、それは先々週もその前もすぐ近くを通っていたお馴染みの場所ではありませんか。
それは廃道マニアの間では『千原隧道』と呼ばれていて、なかには関東方面からも来られている人もいるようでした。
刊行物『廃道をゆく』にも載っていたそうなのでそれも当然かも。
ここでは詳しい場所は書きませんが、興味のある方は検索を掛ければいくつものブログが公開されています。
それにしてもSNSは功罪いろいろですが、こういう時は本当に役立ちますね。
何はともあれ、それを知ってからは朝が来るのが待ち遠しく、土曜の早朝その場に駆けつけました。



国道からほんの200mほど山に向かって進むと獣害防止ゲートがあり、一瞬太い針金で開閉ができないようにしてあるのかな?と思いましたが、よく見れば片方は簡単に外れて中へと進みます。
道幅は車も通れるほどですが、路面は杉檜の落ち葉の堆積物で厚く覆われています。




次第に勾配がキツくなり、つづら折りが始まるとそこには倒木が・・



登りで左ターンしながら越えなければならないので、難易度はやや高めですがなんとかソロでもクリアしました。
赤の矢印の小さな根っこがいやらしく邪魔しています。



それを超えるとあとはクリアが楽な倒木が数本あっただけで・・



切通しの先にそれはありました!
う〜ん、素晴らしいこの雰囲気、もうたまりませーん。



とはいえ霊感が強い友人曰く、『隧道(トンネル)はあの世とこの世の出入り口という場合が多々ある』という一言がいつも頭に残っていてビビっています。
このままあの世に引き込まれたらどうしよう・・



他の方のブログによればコウモリもいることもあるようですが、この時はその姿はありませんでした。
コウモリはその糞に危険なウイルスを含んでいる可能性があるそうなので要注意です。
熊に詳しい方からは、貫通している穴だから熊はいないな・・という心強いお言葉も。(後からですが)



僕は自称身長170cmですが、屈まないと頭を天井にぶつけてしまいます。
(今のように堆積物がない頃は、もう少し高さがあったそうです)
でもトライアル車ならば余裕、トレールやレーサーでもなんとか通れるでしょう。
それにしてもこのワイルド感は凄いなあ、おそらく現存する手掘り(素掘り)の隧道としては国内で最狭小ではないでしょうか?
かつてはかなり人の行き来はあったということですが、現状からは全く信じられない有様です。


あらためてリサーチしてみると、関西には丹後半島にも手掘りの隧道がひとつ残っているとのこと。
来年になったら行ってみようかな、舞鶴の砲台跡にも行ってみたいし。



京都側に抜けると道が左右に分岐していました。
左が本線だということでしたが、すぐに倒木が現れたので引き返します。
ある方のブログによるとかなり荒れていて廃道化しているということですが、ここから見る限りはされほどでもありません。
また機会があれば、京都側からも行ってみたいと思います。



右の道に進んでみると、こちらはすぐに行き止まり。
おそらく伐採に使うために造られた作業道でしょう。



来た道を引き返し川沿いの道に出ると、田んぼからはこの時期らしい蒸気が立ち昇っていました。
いやいやぁ、良かったなあ🎵もうこれで帰ろうかなあ・・・・




なーんてもちろんそんな気はさらさらなく、トランポで移動して今日もまた但馬へと向かい、いつもの御殿山公園に行くと見知らぬオフローダーの方がお二人。
声をかけると鳥取から来られたということで、拙ブログの読者でもあるとのこと、ありがとうございます。
『この前のブログでラストランだと言っていたじゃないですかー』と突っ込まれてしまいました。
はいはい、なにせ一旦雪が降ってからこのまま一気に冬本番かと思いきや、また気温上昇で逆戻り。
まさか12月になってから2度もこのエリアに走りに来ることができるとは思いもしませんでした。



この日、このエリアではふたつの道を調べてみたかったのですが、そのうちのひとつは村岡・市原の等余神社の横から兎和野高原に繋がっているルートを地図で見つけてしまったのです。
ただそれがダートなのか舗装なのか、衛星画像では判別できませんでした。



入り口はすぐに分かり、進んでいくと古いコンクリート舗装の上に堆積物が覆っていて、一見ダートに見えます。
まあ、実質上はダートに限りなく近い状態です。



この区間もこんなに良い雰囲気ですが、落ち葉の下はフラットな舗装。
宮神山田などのそれと違って、ほとんどが風化して荒れたりはしていません。
おそらくこの道を使う人はほとんどいなかったのでしょう。



そのまま特にアトラクションもなく兎和野高原に抜けることができました!
ここは野外教育センター敷地内となり正門からは侵入禁止になっていますが、こちらからは何の警告も無し。
だからといってもちろんこれ以上は中に入ることはせず、ここで引き返すことにします。



それでもそこまでの道中の周辺の森が素晴らしい♪



夏は下草に覆われてとても入ろうとは思えませんが、明るく見通しの良い冬の森はあっちこっちがプレイグラウンドです🎵


(※ただし営林の植林地に入るのは、やむを得ない場合を除いてタブーと考えています。)



先週は白くなっていた蘇武岳山頂も雪が消えてしまっています。



9号線に戻り、反対側の寺河内林道を登ります。



今日も本当に良い天気でジャージの上は中綿なしのジャケットだけで充分なくらい。
ダートを走るとそれだけでも汗をかきます。



ここはこの前まで伐採が盛んに行われていて、路面もヌチャヌチャだったので懸念していましたが、それもすっかりと済んで路面は乾いていました。



そのまま妙見蘇武林道に合流してから・・



県道259は使わずに耀山の廃道で下りますが、これも冬場だからできること。
それにしてもすごい落ち葉の堆積で膝まで埋まりそうです。



うっすらと残る道の跡は夏場ではまるで分かりません。
でも冬になればここも最高のワンダーランド!
道から外れて斜面でもどこでも遊び放題。



広場のような絶景の場所は本日の最高級レストラン。
久しぶりにいわゆる『ラーツー』をしようかな、なーんて🎵


注:ラーメンを食べるツーリングの意味←バイクに乗らない読者のために



丸太のベンチもあって最高じゃん🎶
と思いながらバーナーをセットして、さあカップ麺を・・・えっ・・な、無い


あ”〜、トランポの車内に忘れてきたー(涙)



とほほ・・天気といいロケーションといい、絶好のラーツー日和だったのですケド。



仕方なくと言うべきか、むしろラッキーだったと言うべきか、いつも満席で待たなければ入れない『春木てっぺん』にスンナリ入れて美味しい蕎麦定食をいただきましたよ、はい。
ここは蕎麦もさることながら野菜の天ぷらが美味いんです。
あ、写真を撮るのはさっきのショックで忘れました。
おまけに柤岡大池でのショットはレンズが汚れていて一部ちょっとボケています。




椿山公園のこの建物は一体何なんでしょうか?昔の住居の再現?
今なら、おひとり様キャンプには風情があって良いかも?



牧場公園に向かう途中にはこれぞ一本松といえる見事な風景。




そして僅かに残る紅葉が儚さを醸し出しています。



そこから中辻肥前畑林道に進みます。



ただそのまま終点までは行かずに、途中の広場から今日は戻ります。
畑ヶ平林道〜扇ノ山林道を経由して若桜に抜けるのは好きなコースですが時間が足りません。
来たのと同じ道を戻るのではなく、まだ全線通して走ったことのなかった中辻林道を選びました。



何かとゲンの悪い(崖落ち1回、転倒して軽い肩脱臼1回)共同作業路中辻線の方が道としては面白く長さもありますが、この道は舗装区間が多いということでこれまでこちら側から入ったことがありませんでした。
まだオフロードバイクに乗り初めの頃、CRFで中辻の集落から入ったことはあったのですが、梅雨明けだったせいかヘビーウエットだったので撤退していたのです。



聞いていた通り、やはりこの道もほとんどが舗装路面。
それでも場所が場所だけに雰囲気は充分に楽しめて満足できる道でした。
雨季を除けば、まだダートに慣れていない方にもお勧めできます。



とりわけ、この場所は良かったなあ🎵
舗装されていようが何だろうが、僕はこんな風景に出会えるのならばそれでヨシです。



県道103を湯村の方から来ると墓地の手前で左折するとこの道。
そのまま進んで右からぐるっと回ると共同作業路中辻線に入れます。





最後の最後はいつも優しい草太林道。
僕にしては珍しく、少しペースを上げて締めくくりました。



来週こそは天気予報に雪マークが並んでいるので、今度こそこれが最後の但馬となることでしょう。



今年はオブローダー(廃道愛好者)にとって良い一年でしたが、まさか最後にこんなラッキーが待っているとは夢にも思いませんでした🎵


さあ、次の週末は今度こそウインタースポーツに鞍替えての但馬かな?


あ、でもその前に私的なBIG NEWSがあると思います・・・再婚じゃありません



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