苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

奇跡はある、それは起きる! 2/17


今年も総じて暖冬ですね。
スノーシューを始めた2年前、北部はは大雪でしたが、昨年に続いて雪が少ない。


そんななか、比較的まだ雪が多そうな但馬・小代の奥にあるとちのき村(尼崎市立美方高原自然の家)向けて車を走らせます。
この辺りも2年前は2mほどの雪の壁に囲まれていました。


前夜にほんの少し雪が降ったらしく、路面の一部が白くなっていましたが無事到着。
いつも停めさせてもらってありがとうございます。
入山届を出しておくと、いざという時には安心ですが、この日は煩わすのも申し訳ないのでそのまま。



敷地内は除雪してある所も多かったですが、キャンプ場のあたりからスノーシューを装着してスタート。
先月今年初のスノーシューの時は股関節に違和感があって、終盤はバテバテの脚攣りまくりというボロボロな一日となってしまいましたが、さて今日はどうでしょう。
相棒のT橋さんや、山のセンパイKちゃんは都合が悪く単独行です。


敷地内の林道を進んでいくと、普段はほとんど水量のない沢に雪解け水が流れていて、どこを渡ろうかと思案します。
行きつ戻りつつ、最後は一旦スノーシューを外して渡りました。



その先で敷地外の林道に合流。
心配していた雪質は、固く締まった上に昨夜降った雪がほんの少し積もり、歩くには申し分のないコンディションです。
たっぷりと積もったパウダースノーも気持ちは良いのですが、ソロでラッセルを続けるのはなかなか大変です。



ヘアピンコーナーを過ぎた区間はプチ雪崩がありましたが、これもノープロブレム。
ウサギや鹿、キツネか狸らしき足跡が先行しています。



ここまでほとんど汗をかかず、また寒くもなく順調に林道終点に到着。



徐々に気温が上がり始めているので、樹々の枝についた雪がボタボタ落ちてきます。



しかしその樹氷と青空、そして朝日が織りなす美しさたるや🎵



杉や檜の葉にもびっしりと。
これがもう少し標高の高い氷ノ山の山頂付近になると巨大な樹氷となり、それは『モンスター』と呼ばれます。



冬の広葉樹林帯は天気が良いと本当に明るくてフレンドリー。



積雪が多ければここで登山道から外れて、この斜面をまっすぐに直りますが、この日は左から巻いてこのまま進みます。



この辺りから東側が開けてくるので、小代地区の風景が広がってきます。



何かの動物が足踏みをしているなあと思ったら、自然にできた雪だるまにオシッコをかけていました。
タヌキやキツネでも、オスだと犬のように片足を上げてするのですね。



登山道と言っても軽トラが通れるくらいの幅があり、積雪が多いと斜面とツライチとなって歩きにくく危険になってしまうのですが、この日はまるで僕のために整えていてくれたかと思うほど。



ソロの今日は三脚を持参して自撮りです。



手前に目指す高丸山、その先に並ぶ鉢伏山が迫ってきました。
それにしてもなんという蒼い空!
この日は以前にお世話になったクロカン&テレマークスキーの関西第一人者、Sさんが近くで滑っていて、この日の天候のことを『数年で一度あるかどうか!』とSNSで発信されていましたが、まさに奇跡的なシーンが広がっています。



ウサギの足跡を追うようにさらに進めば・・



小代越の取り付きに到着。



振り返ってみても、足跡は10cmも沈んでいません。
この辺りでは1m近く積もっているのですが。



そこから少し登ったところが、僕が但馬で一番好きな場所『小代越』です。
今日はここから東側にある高丸山を初めて登ります。



雪がなければずっと木段が続いていますが、ところどころ頭を出していてスノーシューではむしろ滑るので、その脇斜面を登っていきます。
ここでも動物の足跡が先行しています。
いつも不思議なのですが、いったい動物たちは何の目的でわざわざ登っているのでしょう?



山頂手前は勾配30%以上ありそうでしたが、体力は十分残っていたので難なく登頂。
吸い込まれるような蒼空が広がり、南西には氷ノ山がそびえています。
以前は登山家たちはどうして危険な冬山に登るのか不思議でしたが、今はその気持ちが多少なりとも理解できるようになりました。


山頂の避難小屋もハッキリと。
今日はおそらく大勢の登山者で賑わっているでしょう。



こちらは鉢伏山、瀞川山方面。
方角的にこのふたつの山で遮られてしまっていますが、先月は同じような条件の日には北陸の名峰白山も見えていたそうなので、この日もきっと見られたはず。
日本で富士山が一番遠くから見られるのは、和歌山県勝浦町だそうですが、もしかするとそれもできたかも?



西側、扇ノ山の向こうには中国地方最高峰の大山がチラリと見えます。


iPhoneで撮った動画をリンクしておきます。






ここから見下ろすスキー場ゲレンデにはスキーヤーやボーダーの姿が。
その歓声が聞こえるのはまだ良いのですが、絶え間なく流れるBGMやアナウンスはどうなんですかね。
僕はそれが嫌なこともあってスノーシューを選びました。


この日は風も穏やかで、何も遮るものが無いこの山頂でもまるで寒くはなく、のんびりとお湯を沸かしてカップうどんで昼食タイム。
日清の製品はもう食べませんよ、反日タレントをCM起用していますからね。



小代越から氷ノ山に続く登山道は氷ノ山越と呼ばれています。
以前に大段ヶ平から登った時は穏やかなルートでしたが、こちらから登るのはハードそう。
積雪時には西の鳥取側である若桜から登るのが一般的です。



食後、引き返す前に少しだけ、その氷ノ山越を歩いてみるとこんな足跡が!
一瞬熊かとドキっとしましたが、よく見たらアイゼンを着けた登山者のようでした。



夏から秋にかけて、美しく広大なススキの海となるこのエリアも、今は雪に覆われて風紋ができています。
カメラでは捉えられませんでしたが、まるでダイヤモンドダストが舞うようにキラキラと光り輝いていました。



ミラクルな絶景に囲まれてテンションはハイ!



さーて、たっぷりと楽しんだので下山しますかね。



車には積んであったのですが、ヒップソリを持ってこなかったことが悔やまれます。



そのまま来た道を辿ろうかなと思っていましたが、途中から尾根に上がり帰ります。
この辺りも2年前は木が完全に雪で埋もれていましたが、この日は半分以上姿を見せていたのでちょっと歩きにくい。


2年前の画像



無事にとちのき村に戻りました。
このルートは出発点の建物がずっと見えているので、ビギナーの方にもおすすめです。
スノーキャンプをされている方が1組、夜は冷えるだろうな。



高丸山からはより直線的に結ぶもう一つのルート『石楠花コース』がありますが、雪があると傾斜がきつくて危険なのかも。



初冬には美しい赤い実をつけていたナナカマドもすっかり裸同然。



峠道を下る途中にある、今は閉鎖されているスキー場にはほとんど雪がありません。
こんなシーズンが続いたら、そりゃあ経営が成り立ちませんよね。




そのまま早めに帰るのも考えましたが、せっかく来たのだからどうかなと思い、前から良い評判を見聞していた、浜坂の七釜温泉ゆ〜らく館に行ってみました。
思っていたよりも施設の全体規模はコンパクトでしたが、とても管理が行き届いていて清潔で、源泉掛け流しの湯は優しく疲れをほぐしてくれました。
何より気に入ったのはメインの室内檜風呂+洗い場よりも広い露天風呂スペースでした。
おそらく湯温42度ほどの釜風呂を独占して、青空を眺めながら過ごすのは極楽です🎵
入浴料も700円とリーズナブルで、バイクの時にも寄りたくなりました。



そこから初めて通った山陰近畿自動車道(トンネル多いけれど早い!)を経て、香住の海岸で時間潰し。
まるで真冬の日本海とは信じられないくらい、穏やかな海と潮の香り。



いつもの店『笑ら』の開店を待って、中に入れば貸切状態。
昼は並ぶことも珍しくはありませんが、夜は大体ゆったりとしていて、この日も大将とサシでいろんな話で盛り上がりました。
僕は知らなかったのですが、今月初めに大阪の放送局カンテレの取材と放送があったそうです。
お笑いタレント藍ちゃんが来店して、その時に新しく作ったという三色丼(甘エビ、つぶ貝、アカガレイの子まぶり)を食べました。
つぶ貝のコリコリとした歯応えが好きなんですよね♪


というわけでこの日は何から何までスバラシイ時間を過ごすことができました。
この先また雪の予報が出ているので、もう一度スノーシューも楽しめたらいいなあ🎵  
  




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