苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

美しき香美町にて走り、そして食す 6/17


この6月は梅雨入りしたと言われてからも晴れた日は意外とカラッとしていますね。
でも僕にとってバイクに乗るにはベストな土曜日にはなかなか天気に恵まれていませんでしたが、ようやく雲ひとつない爽やかな朝を迎えました。
よしよし、ならばとっておきの風景と美味しいものを堪能しようではありませんか🎵
ターゲットは但馬なかでも特に風光明媚な三方郡香美町(みかたぐんかみちょう)のお得意の各所です。



まずは用野和佐父林道から。
ここは先週も走りましたが、狙いは『幻の池』。
しかしまだ水量が少なくて濁っていたのでパス。



和佐父側に近づくと、外来種のジギタリスの群生が増えています。
こちら側にある、今は使われていない廃屋の持ち主が最初に種を撒いたのでしょうか?
触れるくらいはなんともないそうですが、食べたりすると全体にジギトシンという毒があり、最悪のケースでは死に至るそうです。


こうして満開の時はまだ綺麗なのですが、枯れてくるとものすごくみすぼらしくなってしまうのですいよね。
ほとんどがムラサキの花ですが、たまにこんな白い花が混じっています。


さらにこちらは少し離れたところの廃屋のある耕作放棄地。


ジギタリスといえばこれまでは小城か宍粟の大黒牧場でしたが、ここも負けないくらいの様子になってきました。



日本の原風景とはかなり違ってしまうので複雑な気分ではあります。



少し北上してからとある林道の調査に入ります。



初めの1、2kmは快適なフラットですが、その先は幅員が狭くなり堆積物や落石が増えてきます。
その落石はどれも角が尖っていて浮いて、踏むとぐらぐらしている最も嫌なタイプ。
大きな倒木があったので、その先は徒歩での調査に切り替えます。



これ、手ノコで切るのはまず難しく、クリアするには根っこ側から。
う〜ん、うまくかわせるかなあ?



その先も何本かの倒木が待ち構えていて一筋縄ではいかない、予想難易度Aクラス。
おそらく目指す向かい側の林道に抜けるためには、道から外れる必要がありそうです。
どうでしょうねえ、ここもやはりレーサー組の皆さんとのジョイントが良さそうですが、果たして探る価値があるのかどうか。


県道に戻ってから本谷奥林道に進みます。
ここは昨年まで新しい区間の整備をしていたので、それが終わっているかも確認したかったんです。




小さな水たまりを走ると、数匹のトノサマカエルが飛び出てきました。
まだ小さいのでこの春にオタマジャクシから成長したものでしょう。
時には水たまりが真っ黒になるくらいの数ですが、成長して親になるまで生き残る確率ってとても低いのでしょうね。



この道は以前はとてもマイナーな雰囲気でした。
後方の区間がまだそのままの雰囲気を残しています。
マイナーではあっても秘境感があったのですが・・。


それが今やこんな味気ない風景にと変わってしまいました。
モタードやスクランブラーだったら良いでしょうが、こんなよそ行きのような雰囲気は好きではありません。



でもご安心ください!
まだ旧道はちゃんと残されているのです。



こちらは旧道北側の出入り口。
少し間隔の空いた2本の杭が目印です。



本線出口からは宮神山田林道と合流します。
ここも数年前に改修した時に間違えたのではないかというくらいバラスを多く撒きましたが、だいぶこなれて走りやすくなってきました。



香住港に着いて、今日は行きつけのお店WにするかHにするか悩みましたが、もしかするとノドグロかマグロが入っているかもと思いWの店に。
お店の大将に聞くと「中トロあるよ!」と言われて喜んで注文🎵
やっぱり近海物の生マグロは香りが良くてとても美味です。
しかもお値段はこれで1850円なり。
まだ開店直後でお客さんが少なく、大将といろいろ話をしていたのですが、最近すぐ目の前の海でマグロがよく揚がり、先日もアマチュアの釣り人が100kgクラスを4時間かけて釣り上げたそうです。
しかし釣りをする人ならばご存知でしょうが、魚は苦しんだり暴れたりすると味が落ちて価値が下がります。
マグロの場合特に中骨の周りがいわゆる「身焼け」を起こして、それは一目瞭然だそうです。
よく仲買人がセリの前に尻尾の切断面をチェックするのもそのためのひとつです。
100kgクラスのマグロとなれば、ご祝儀相場を除いてキロ5000円〜12000円程度とか。
握りにすると3500貫になり1尾100万円を超えても不思議ではありませんが、なんとその魚は1尾たった7万円の値段しか付かなかったそうです・・。
釣り上げた時の満足感はひとしおでしょうが、なんとも虚しくもありますね。



そんな優れた漁場として有名な日本海香住海岸がこちらです。
一昨日に土砂降りがあったそうでやや濁り気味ですが、夜になればイカ釣りの船の漁火がたくさん見えることでしょう。
大将曰く、最近の若い漁師は夜に飲み歩くこともなく街は寂しいとのことでしたが、冬場のカニ漁のシーズン3ヶ月で中流サラリーマンの年収ほどを稼ぐそうです!
生まれ変わったらここで漁師をやりたいゾ!?



松の木陰で30分ほど熟睡💤
さーて、先週と違って今日は体調も万全、午後の部のスタートです!



こんな日には必ず立ち寄る矢田川の河原。
ゴロゴロ石やサンドの走行練習にもなるんです🎶


もう少し上流にはあゆ釣りの人もいるのでこんなことはできませんが、この辺りはいつきても誰もいません。



増水の心配がなければ、こんな場所でテントを張るのも良いだろうなあ。



実はすぐ近くに温泉もあるので穴場かもしれません。



そこから村岡方面に戻る途中から道を逸れて池ヶ平林道に進みます。



通過して久斗山地区に以前から気になっているところがあります。
北から来て抜けられるとするならここしかない・・
しっかし厳しそうだなあ。



もうひとつ別の道、こちらも倒木が連続して現れます。
小枝を切れば進めるところで処理をしていたら、ブーツにヤマビルが付いていたので慌てて退散しました。
チクッとしたような気がしたので、舗装路に出てからブーツを脱いで調べましたが他にはいなかったようでひと安心。



リエゾンを挟んで本谷林道に繋ぎます。
ここはスカイライン林道と呼べる道なのですが、どうも撮影ポイントが限られていて、いつもこの同じ場所で撮っています。



そしてまたしばらくリエゾンを走り、小代地区482号線の脇の小代物産館裏にあるこの店をチェックします。
この店を経営しているのは、日本の黒毛牛発祥の元である但馬でも最も名の知れた上田畜産です。

自社牧場で育てた牛肉を直売しているのですが、最近隣のレストランが閉店してしまったので、ここでランチをやってくれたら嬉しいのですが・・。
なんでも城崎にある支店ではお弁当が予約で食べられるそうな。
僕はさほど牛肉にこだわるほうではありませんが、やはり一度は疑う余地がない本物の中の本物である但馬牛をこの現地で食べてみたいものです。
ステーキは無理でも牛丼くらいはね。


さて秋岡地区から新屋(にいや)地区を登っていくと、矢田川を挟んで対岸の斜面には東垣、佐坊地区の棚田が広がっています。
いつ来てもここからの眺めは素晴らしいですが、この時期はまた格別だと思います。


そして峠の一番奥からダートに入ります。
この手前でピッカピカのジムニーに乗ったデート中らしき男女ペアが恐々としながらバックしてきました。
道を聞かれたらこの奥には絶景がありますよと教えてあげたのに・・。



その僕の大好きな絶景がまずこちら。
先ほどの棚田から小代地区のほぼ全貌が見渡せます🎵



視線を前に向ければこんな山々の風景が。


さらに草原を奥に進むと、右前方には氷ノ山。



後方に伸びる天空の道。


左手にはロッジや旅館群が見えます。



秋になればさらにススキが伸びて、まるで海面のさざなみのように西陽を浴びて輝きます。



30分くらいこの場所で過ごしましたが、周りには誰一人現れません。
それは今日が特別だったわけではなく、ほとんどいつ来ても同じです。





ちなみにこれは今年2月の同じ場所での画像です。
もちろんバイクでここまでは到底無理で、スノーシューを履いて歩いてきました。



最後には三脚を立てて、今日も自撮りでパシャリ!



この日のロードサイドの気温計は最高で31度を示していましたが、梅雨にしてはカラッとしていて僕にとっては最高のコンディションでした。
GWには叶えられなかった、この大好きな場所で1日の最後の時間を過ごし、とてもハッピー気分で帰路につきました。


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