苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

僕のスタイルTWO WAY FOR TWO DAYS 11/13.14 但馬

晩秋から初冬に変わるこの時期は、オフローダーにとっては楽しみいっぱい!
そして本格的な冬が訪れる前の、駆け込み状態でもあります。
先週に続いてこの土日の天気予報は期待できそうだったので、たっぷりと二日間存分に走ることにしました。


ブログは先週のようにふたつに分けて書こうかと思ったのですが、今週は長くなりますがひとつにまとめます。


DAY1

朝の最低気温は2°Cと冷え込んでいましたが、車から降りるとさほど寒さは感じません。
身体の方が順応し始めてきたのかな?
   
この日の目的はこのシーズンにやり残していた、2本の林道とひとつの場所を訪れること。

まずはここです。
ここに来るのは今年の春以来ですが、これまでに終点まで行ったのは2回です(いずれも複数人で)。
その前にソロでやはり2回行っていますが、その時は途中で倒木があり撤退でした。


入ってしばらくは渓流沿いに古い舗装路で登っていきます。


ダートに変わってからいくつか途中で分岐がありますが、この三叉路を右に曲がれば最後まで一本道です。(左は行き止まり)

ちなみにこんな赤く小さな杭が道の真ん中に立っているのを見たことがある方も多いと思いますが、僕の経験上この杭がある場合その先は99%行き止まりです。


徐々に高度を稼いで行くと空が大きく広がり始めます。


左上の山並み付近が目的の場所です。


ヘアピンの連続でさらに登って行くと・・


それまでの土質の路面から、シダに覆われた厄介な区間になります。
なにせここは落石が多く、シダに隠れたそれはまるで地雷のような存在です。
不用意に踏んでしまえばフロントが跳ねられてコントロールを乱しかねません。


さらに大きく景色が広がっていき路面は安定しますが、まだ油断は禁物です。


一旦下りとなり、またモジャモジャの道になるので、多分知らずにソロで来たらほとんどの人はここで引き返すでしょう。
(春に来た時はシダが枯れて、もう少し走りやすかったです。)


しかしそれをクリアーしてまた少し登ると、そこは・・・


超絶景の尾根道に出るのです!


お分かりになるでしょうか?
画像右手やや下に見える道が、先ほど見上げていた場所です。

尾根の両側に絶景が広がります。


この日は雲海を期待していたのですが、それは残念ながら見られませんでした。


でもそれを差し引いても充分すぎる眺めです。


これまでの中でもこの場所では最高の天気に恵まれ、紅葉の山々は神々しいほどです。
僕自身ソロでこの場まで来たのはこれが初めて。
正直に言えば少し不安で悩んだのですが、本当に来て良かった!!




時間をかけてたっぷりと写真を撮り、満足のうちに次の場所へと移動します。


そこからほど近いこの場所もこの春以来。



春には毎年この桜の大樹が満開になるのを欠かさず見に来ています。

今年の春に撮影




  





今年の紅葉はスタートが遅めでしたが、そこから強雨、強風に見舞われることが無かったからなのか、結果的に見事な色づきのまま長く楽しめました。


渋柿もすっかりと熟して、そろそろ農家の軒先にズラリとぶら下がる頃です。


お次は大きく移動して、神鍋から羽尻線に入ります。
するとなんとこんな美しい黄葉の並木道です。


この光と影がたまらなく好きなんです。


この日はこの場所でコンビニおにぎりで昼食。
予算は明日のために節約です。


春一番には探索チーム(別名ゴムボーイズ&ガール)で逆側から入って大奮闘した道です。


あの苦労は何だったのか、と思うほどその後に整備されたのですが・・


それにしても本当に、本当に美しい!
葉が落ちて見晴らしも良いので格別です。


そしてふかふかの落ち葉が敷き詰められたダートを走る心地良さたるや。






一部、あの時の奮闘の証が残っていました。


金山方向からの路面整備区間が、今回でさらに伸びているので、そこからは極上フラットです。





そしてふと入ってみた支線でしたが、突然あたりの植生がガラッと変わりました!


これは素晴らしい!
たぶんカラマツだと思うのですが、こんなふうに針葉樹の葉が黄色くなる風景はまるでカナダあたりにいるような錯覚に陥ります。(行ったことないけど)


さらにさらにその奥には、心地よく優しいブナの森が広がっていました。


蘇武岳への登山道で行き止まりではありましたが、これは大きな収穫です。


この日の最後は、いつもの東ハチ。


今シーズン最後(たぶん)のお別れとお礼を兼ねて。
今年も素晴らしい景色を楽しませてくれてありがとう。


DAY2

もともとの週末の予定はこちらがメイン。
前日のソロ絶景巡りは天気予報を見て急遽決めたのですが、サラッと走るつもりがつい長くなって、何度も何度も撮影をするために乗降を繰り返していたら、帰りの車中で脚が攣って悶絶していました。
朝に予防&対処薬のコムレケアを服用しましたが、この日もまた途中で同じ苦しみを味わうのではないかと爆弾を抱えた気分です。
(主成分はツム◯の漢方と同じく芍薬甘草湯ですが、こちらの方が効き目が良いと感じています。あとは攣り始めたら深呼吸して、いかに脱力して、患部から気を外らせるかがカギです)


この日の探索メンバーはえでーさん&Kちゃんペア、まこっちゃんとそのカヤック仲間のMKさんが初参加です。
一番の目的は今年発見した三川東作業道群の完全解明。
完抜けルートの他に三つの大きな支線(青い線)が地図上に載っているのですが、果たしてその通りそれは本当に今も行き止まりなのかを確かめてみたかったのです。





本線の途中にあった、以前には苦労したアトラクションも、その後お仲間たちが走ってくれたおかげか、ずいぶんとイージーになっていました。

景色はやはり素晴らしく香住港と日本海が樹々の間から臨めます。


グループの時は林道内では先頭を譲り、僕は後から付いていきます。


それは好きな場所で止まってこんな風景を撮影するため。
みんなはもう心得てくれて、どこかその先で文句も言わずに止まって待ってくれています。


しかしこの日、爆弾を抱えていたのは僕だけではなく、えでーさんも同様でした。
その上とことんツキのない日だったようで、途中何処かに消えたと思っていたら、メガネを無くして探していたそう。
結局その支線を引き返す途中にKちゃんが見事に発見!(タイヤで踏んでいたけどね・・)


不幸は続き、今度はテールランプを止めるボルトのベースが壊れたために外れてブラブラ。


果てはいつもに比べて遥かに多い転倒数 ・・


それでも柴山駅に抜ける道のアトラクションでは汚名返上か?


Kちゃんはこの日は対照的にライディングが冴えています!

この道も良い雰囲気です。
この日これまでのうち、特に三川東作業道群は秘境感に溢れて適度なガレ、難所を繰り返しながら絶景も眺められるという一級品です。
ただし経験の乏しい方にはおすすめはしません。


早朝からたっぷりと楽しんで、香住港に到着したのは11:20頃という理想的なタイミング。
タッチの差で目当ての店に待ちなしで入ることができました。
このところ通い続けていた店とは違い、それ以前から来ていたお店(W)です。
店に入りこの日のおすすめを見ると、なんと焼き魚定食に『ノ・ド・グ・ロ』の4文字が!


通常の定食の値段よりも少しアップしているのですが、迷いなくこれを選んだのは大正解!
いや〜人生これまで食べた焼き魚の中で、間違いなくベストスリーに入ります。


その後浜辺でゆっくりと休憩した後には恒例のアトラクションです。
僕が企画したグループツーリングには、たいてい何かひとつはこんなお楽しみタイムがあります。
それにチャレンジしたのはカヤックとオフの二刀流まこっちゃんでした。

実はココ、僕も含めて対岸(中洲)まで渡った人は皆無だったのですが、彼にそれは伏せていました。
ベテランカヤッカーの眼力でイケると判断したそうですが、意外に深くてキャーって嬌声を上げながら走っていましたね。
見た目では足首程度の深さかな〜って、僕も思っていたのですけどね。
ちなみにそれを見ていた他のみんなは揃って辞退。
ま、また濡れても良い暑い季節にチャレンジしたいものです。
その時はモトパンの下に水着を着ておいて、あの奥の淵にも潜って遊びましょう。

そこからはまた探索タイム。
目的は池ヶ平林道周辺のの支線調査です。

この道、かなり古そうで昔は生活道路として使われていたような雰囲気です。


しかし長いこと放置されていたようで倒木、倒竹そして崩落でアウト。


反対側の出入り口と思われる区間もやはり良い雰囲気なのですが、そろそろ太陽も傾いてきたので次回に持ち越し。


と言いながらもまた気になる支線があれば入ってみたくなってしまうのですよね。






満腹した後は集中力低下でポテポテこけていたKちゃんでしたが、ここでは見事にクリア!


あ〜楽しかった!!
ソロでゆっくりと、じっくりと好きな場所で自分のペースで楽しむのも好きですが、気心の知れた仲間たちとワイワイ言いながら、ソロでは入れない、躊躇うような場所で一緒に過ごすのもこれまたイイもんです。
結局この日は大きな成果は挙げられませんでしたが、それもまた次への期待につながります。
初参加MKさんもオフロードを始めたばかりとは思えない安定した走りでお見事でした。


振り返ってみれば、最高に充実したそれぞれの二日間でした。
天気も朝晩は冷えますが、どちらも小春日和の最高の天気に終始しました。


二日目の僕の抱えた爆弾も何とか不発に終わりホッとしましたが、えでーさんの爆弾はというと?


前日トランポに積み込む時に発覚したという、クラッチワイヤーの損傷・切れかけも、最後までギリギリセーフだったようです。
次回はお互いに万全の体制で臨みましょう。
次こそは完抜けできる道を見つけてやるぞ〜!


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