気分は代打逆転サヨナラ満塁ホームラン!新発見・乗幸山林道 11/20
『歳をとったから遊ばなくなるのではない。遊ばなくなるから歳をとるのだ。』
つい最近こんな一文に惹かれました。
これは敬愛するライターであり冒険家・野田知佑さんがモンベルの冊子の中で書かれたものですが、もともとは劇作家バーナード・ショーの言葉だそうです。
そうだよね、人間にとって遊びってとても大切だと思うんですよ。
そこから受ける感動って、僕にとっては欠かせない栄養源のひとつに間違いはありません。
何を言っているんだろうと思われるかもしれませんが、今回も探索シリーズです。
パートナーはえでーさん&Kちゃんペアとの3人体制。
場所は先々週訪れた岡山県北部エリアに絞りました。
大好きな場所のひとつとなった白賀渓谷の北側の山岳地帯は、最初に連れてきてもらってからずっと気になっていたのですが、前回の再訪でその思いはピークになりました。
絶対にここには何かある・・と。
これは事前にえでーさんに送った画像です。
Googleの衛星画像によーく見ると鮮明にそれらしき道が写っているのですが、完全に繋がっているようには見えません。
地理院地図で見ると、その間は全く何もありません。
まあ地理院地図の場合はアップデートされるのにかなりの時差があるので、こういった場合は当てにならず、あくまで地形を確認する程度です。
とりあえずは白賀渓谷の奥から探っていきます。
かなり雰囲気は良く、思っていた以上に奥が深いのですが、分岐がこれまた多くて悩みます。
ひとつひとつしらみつぶしに当たって行くのですが・・
中には細い廃道もあって・・・
プチアクシデント発生❗️
道の真ん中に生えていた細い木に弾かれてKちゃんが軽〜く崖落ちです。
本人曰く『これくらいなら避けなくてもイケるやろーって思っていたら、ぽよよ〜んと跳ね返された💦』とのこと。
いやしかし、僕と同じSHERCOは総重量80kg程度ですが、いざ引き上げるとなると男2人女1人でも結構大変でした。
そんなこともありながらもあちこち探っていきますが、どれもこれも途中までは気を持たせてくれながら、最後はジ・エンドでUターンの繰り返し。
まるでいいところまでは思わせぶりで期待させてくれていながらも、最後にスルッと身をかわす美人のようです。
しかし、この季節の落ち葉に覆われたふかふか路面は本当に気持ちイイ!
途中、びっくりするような桜(エドヒガン)の大樹がありました!
樹齢250年だそうです!
種類としては養父・樽見の大桜と同じですね。
これは来年の春には絶対に観に来なくてはなりません。
思いの外、紅葉がまだまだ残っていたのは嬉しい誤算でした。
今年の紅葉は大当たりだったと言えるのではないでしょうか。
ある場所では稜線に出ることができて、『これは!』っと思ったのですが・・
しかしその先はまたしても行き止まり。
またあるところではこんな素晴らしい道が遥か彼方まで続いているのを見て、思わず歓声をあげましたが・・これもまたスパッと行き止まり⤵️
とうとう南側から探るのはもう諦めて、反対側の県道からの入り口まで舗装路をグルッと移動します。
画像では左よりに写っている場所(出入り口)をストリートビューで見ると・・
こんな感じに写っていましたが、実際にその場所に着くとチェーンも看板もありませんでした。
まあ、ダメもとで行ってみようという感じで入ってみました。
もうこの日は期待を裏切り続けられてばかりだったので、人間不信ならず林道不信となっていたのです。
入ってしばらくは最近補修されたような新しさがあり、眺めも最高に素晴らしく、スムーズに奥へ奥へと進みます。
途中に乗幸山登山口がある、この道のピーク付近に到達しました。
ここまででもかなりの距離ですが、えてして初めての林道は長く感じるものです。
さらに下り基調で道はどんどん続いています。
最初は軽トラならばすれ違いができるほどの幅員も途中では狭まり、ややガレた区間や熊笹漕ぎを強いられるシーンもあったものの、崩落や倒木は皆無でその点は安心でした。
でも谷底は果てしなく深く、ここで落ちたら一巻の終わり・・。
いやいや、今回この道での画像はあまり撮っていなかったのですが(どーせまた行き止まりでしょ、って思っていました)、バラエティーに富み、距離もたっぷりとあって、これで抜けられたらまさに大本命、いやそれ以上の大物を釣り上げたことになる予感をこの辺りから感じ始めてきました。
そして川沿いの道になってきたので、今度こそ夢は徐々に叶い始めてきたのかと思いつつさらに下って行けば・・・
ゴールは近い!?見たような風景だぞ??
その先には・・・
抜けました!!やりました!!!
なんとその場所は改めて見ると、この日唯一と言っていい、あえてスルーした入り口でした。
喜びはマックスながらも、内心少し複雑な気分でもありました。
さっきここも調べていれば、喜びはもっともっと大きかっただろうに。
しかも実はこの道には、まだ新しそうな先行車のタイヤ痕もあって『オフローダー人類初』にもならなかったようです。
もしかすると地元の方にはすっかりとお馴染みかもしれませんね。
このブログより先にFacebookに投稿したところ、県内のお知り合いから、そこらしき道を以前に案内してもらったことがあるとコメントをいただきました。
もし今回の先行車ご本人がこのブログを見てくださっていたならば、ぜひコメントをお寄せください。
南側の出入り口にはこんな表示もありますが、これは先ほどの分岐の入り口までのことでしょう。
そこから先の名称は見当たりませんでしたので、私的には『乗幸山林道』と呼ばせていただきます。
あの伝説の林道『美作北2号線』と県道を挟み、並行するように実在する夢の林道の発見でした。
県道54号側から入り口付近の風景はこんな感じです。
この季節、稲刈りが終わった後にまたほんの一時期、新芽がちょっぴりと出てくる風景が好きです。
美しい日本の里山は未来永劫、その姿を保ってくれることを祈るばかりです。
えでーさんが後で送ってくれた走行ログにちょっと書き加えてみました。
①から探索を始めて②〜④までヘトヘトになるまで探りながらも発見できず、諦めて白矢印のルートで迂回して北西の入り口から入り、出口の東富谷に戻るように抜けました。
今年は三川東などいくつもの未踏林道を発見できましたが、今回の成果も本当に嬉しいことで、協力してくれたえでーさん&Kちゃんには大感謝です!!
探索用にと購入したSHERCO TY125もすっかりと馴染み、僕にとってもう欠かすことはできません。
この日の前半は思っていたよりも時間がかかってしまい、もうひとつの本命には辿り着けませんでしたが、それはまた次回のお楽しみに。
そして最後はまた、恩原高原の丘の上に登って夕陽を楽しみました。
いつも陽気なKちゃん♪
前回の不調からすっかりと挽回したえでーさん。
このタイミングで自分のiPhoneをKちゃんに渡して撮ってもらいました。
とっても気に入った1枚ですよ、ありがとうね〜!
今日も日が暮れるまで、9時間拘束でたっぷりと遊びました。
身体のあちこちにガタがきていることは自覚していますが、トータルでの衰えを自分ではほとんど感じていません。
こんな楽しくて、ワクワクして、感動がある林道ツーリング遊びを続けられれば、少なくとも内面は若さを保っていられそうです。
さて、来週はどこに行こうか♫