苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

僕がオフロードバイクに乗る理由 10/10 但馬

10月に入っても暑い日が続きます。
紅葉にはまだ少し早いですが、すすきの見頃を迎えて今週もとっておきの場所に照準を合わせます。
ところですすきは英語ではいろいろな呼び方があるそうですが、"Japanese silver grass"が一般的なようです。
日本では『黄金色に輝く・・』という表現が使われますが、僕は光を浴びてたなびく銀色のその風景が本当に大好きです。
そう、すすきを楽しむのには光の量と角度がとても大切だと思うんです。

いつものように道の駅に着くと、同じShercoオーナーとなった倉敷のリョウジさんとバッタリ。
ひとしきり話をしてからの別々のスタートは福岡作山からです。


ここではバックに山々を入れるのがお約束のようになっていますが、ヘンコな僕は別の構図で。


女郎滝を横目で眺め、見晴らしのよい広場へと。



無粋なチェーンやポールの無いここは、最近かなり知られてきたようです。


妙見蘇武線から三川線を北に向かうのは、このところすっかりとルーティーンになってきました。


途中、神鍋でダウンヒル&クライム。





この場所は何度か来ていながらも、なぜか晴れた日でもここだけなかなか青空が拝めなかったのですが、ようやく満足のできる画像が残せました。

少し南に戻ってコークスクリュー林道の粟ケ尾線(あわがお)。
ここって確か重鎮に最初に教わった時は栗ケ尾(くりがお)だったような気がするのですが、改めて林道標柱を確認すると確かに『粟』でした。


それはともかく、ここは大好きな林道のひとつ。


山頂方向の1/4ほどの区間はご覧のようなテクニカル。

これからの紅葉の季節には目を見張るほどの美しさになる中間区間。


そこから麓方向の1/4はガレた路面。

そしてまた麓の出入口までは舗装まじりのフラットになります。

そこから30分ほどひとっ走りして、この日も香住までやってきました。

テトラ帯がカモメの学校になっているなあと思っていたら、1羽だけとぼけたウミウが混じっていました。


海辺に松はやっぱり定番?

美しい海です!
ただこれだけ潮が澄んで波も無いと魚はなかなか釣れません。


そしてこの日も2週連続で同じ店に。
前回は炙り海鮮丼に衝撃を受けたので、この日は刺身定食を試してみました。
正直に言えば、この1週間はこのことが頭から離れず楽しみにしていたのです。


そしてその味はというと、もう刺身はお約束のように文句無し!
驚いたのはそれ以外の品で、ウスバハギの煮付けはもう最高!!
さらにそれだけでなく小鉢の白和えやタコのポテサラにはもうビックリ!!!
マヨネーズを使っていないポテサラで、最初はオカラかな?と思ったのですが、これはもうイタリア料理の前菜アンティパストといってもいいくらい。


いや〜、ここの若き大将の本業は魚屋さんだそうですが、実に立派なセンス良き料理人です。

味わいにうっとりとしながら店を出て、時間調整を兼ねて少し探索をしてみます。
ここは以前に一度来たことのある小さな浜のその奥にあった小径。

ヤバそうなので食後ながら歩いて登ってみましたが、途中のターンでこれは難題ですね。

しかしそれをクリアーできれば、読み通りに素晴らしい眺めがありました。
どうやらこの小径は釣り人が断崖絶壁と言えるようなルートを下る途中に使われているようです。
僕も以前はこんなことをよくやっていたのでよくその気持ちが分かります。
船釣りはマイボートでもない限り、基本的には船長さんの判断で釣らせてもらいます。
釣れた成果の7割は船長さんの腕次第なんて言われています。
でもこんな地続きの場所は、自分でデータを集め、季節や条件を考慮して狙った魚を仕留める楽しさがあります。
そのためにはしんどい思いをしても、多少危険を冒してでも、こんな場所で釣りをしたくなるのですよね。
(もちろん船でしか釣れない魚も多いので、それを否定するわけではありません。)

南に戻る途中にもうひとつの探索も、以前入り口までは来たことがある場所。
もしかすると三川線から繋がっているのではないかと淡い望みを持っていました。

中に進むと思っていた以上に奥の方までフラットな枯れ沢に沿ったルート。

ちょっと変わった重機の残骸がありました。

これは見込みがありそうだぞと、倒木も処理をして奥へと進むも・・・

残念ながら道が消えました。
ハイカーさんの目印テープもあったので、どんどん膨らんだ期待はもろくも萎みます。

そこから池ケ平林道を走っていると、路面に何か落ちているので止まってみれば・・

それは惜しくもツノの先の折れた鹿の頭蓋骨。
そういえば以前走っていた時に、この辺りに死体があったっけ。
かわいそうなので路肩に置き直して南無阿弥陀仏を唱えておきました。

出口付近で見つけた支線(迂回ルート?)らしき道。
すぐに倒木があって諦めましたが、ここはまた課題として残しておきます。

次の本谷はお約束のグリーンカーペット。

この辺りはMTBで走っても気持ちいいだろうなあ。

なんだかんだで時間調整をして、いよいよ今日の本命に向かいます。
過去のデータやこの日の日没から、この時期の日暮れ時のベストな時間帯を予測しました。
すると・・・

この風景を目にした途端、独りで思わず叫んでしまいました!
どんぴしゃり、見たかった風景はコレなんです!!
オフロードバイクに乗る理由は人それぞれあるでしょうが、僕はこんな風景を独り占めして心に焼き付け、できることならあるがまま画像に残しておきたいのです。

この日は10月にしては暑い日でしたが、山頂には心地よく風が吹き、すすきの穂が海面のように波立っています。

スマホ用の携帯三脚を使い、セルフタイマーとバースト機能で自撮り。
ちょっと三脚の高さが足りなかったのが心残り。

それにしてもこの景色!
これが全くの無名の場所って信じられますか?(別の目的では有名ですが)
兵庫ですすきの名所で知られる砥峰高原では、間違いなくこの日は駐車場待ちの長い渋滞とたくさんの人に溢れていたことでしょう。
それが夕暮れ近くとは言え、ここでは完全に独り占めできてしまうんです、なんという贅沢!!

釣りもそうなんですが、オフロードバイクで行く林道の先、あるいは途中にある狙いどころが、自分の読み通りに当たった時の喜びはたまりません。
バイクと付き合い始めて約半世紀、そのうちオフはまだ5年ほどですが、本来飽きっぽい僕がますます深みにはまっています。

そしてこちらはそこから少し下った場所で、来るのは2週連続です。
これ以上陽が沈むとすすきの輝きは無くなってしまいます。
ただできれば一度、満月の月のあかりに照らされた風景も見てみたいものです。

この国に生まれて良かった・・と思えるような瞬間です。
この日は晴れ過ぎて、夕焼けにならなかったと残念に思うのは贅沢というものでしょう。

そして最後はお約束の場所。

ここでもいつも同じような構図で撮り尽くした感があったので工夫してみました。

楽屋裏をバラすと、ひとりでアタフタしながら撮っているので誰かに見られたら恥ずかしいかも。

美しき但馬の自然に今日も感謝。

30度近くもあった日中は暑かったこの日ですが、来週からは20度にもならないくらいでジャケットが必要になるそうです。
紅葉が終わるまであと1ヶ月、今年もまたあっという間に秋が通り過ぎていくのでしょうね。


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