近畿北部の林道真空地帯を探る 5/3
5月の本当に爽やかな良い季節になってきましたね♪
普通のオフローダーならば、それぞれ好きなフラット林道や憧れの絶景ポイントを目指すことが多いと思うのですが、どうも新規開拓の面白さにどっぷりとハマってしまった僕は、今月後半に控えているグループ探索ツーリングの下見に行ってきました。
とにかく気温が日中30度を超えてきたり、湿度が高くなってくると、探索はまさに修行のようなものになります。
それに今はまだ草が伸びていませんが、これが生い茂るようになったり、虫が増えてくるとさらに厄介。
そう、今こそがチャンスなんです!
そしてやって来ました、場所は兵庫県北東部あたり。
今回はネタバレになってしまうのをかわす意味でも、地名などはいっさい書きませんので悪しからず。
昨年に一度だけ来たことがあるのですが、その時は大きな成果は得られませんでした。
しかし諦めずにリサーチを続けているうちに、幾つもの可能性を秘めたネタが浮き上がって来たのです。
そんな中で、目標は東西に広がった峰を、3本ある古道のどれかで峠を越えて完抜けすること。
そしてその峰の中にあるひとつの山頂アタックを成功させることです。
この辺りの山々はせいぜい500〜600mくらいの標高なので、林道の入り口ものんびり穏やかで、いきなりガーンと登りになることもなく、きれいなグリーンカーペットの道が広がっています。
ま、しかし植林の手入れだったり、伐採も全く行われてはなさそうで、道には倒木が多くそれなりの荒れ方。
ソロで下見の時は、そんな倒木を切ることはあまりせずに、その先はある程度歩いて様子を確認しておく程度にとどめます。
2本目、こちらもやはり穏やかで美しいエントリー区間です。
気持ちイイですね♪
いろんな鳥の囀りが聞こえてきたり、地面にはお子ちゃまサイズのトカゲがウロウロしています。
ただこれも倒木が行く手を阻んでいます。
これぐらいならば、一人でもなんとかなりますが。
これぐらいになると、ちょっとシンドイ。
3本目はさらに穏やかで幅員も広いフラットダート🎵
机上でのリサーチでも、この道は完抜けの可能性が大の道です。
緑のトンネルが続いていて、なんとも言えない良い香りが漂っています。
こんな空間に包まれていると、オフロードバイクに乗っている喜びを実感します。
僕のことですから、もしもバイクに乗っていなかったら他のアウトドアスポーツをやっていたと思うのですが、こんな楽しさや気持ちの良さは、他で味わえたかどうかは疑問です。
この道はいろいろと支線もあって、どの道も素晴らしかったのですが、突然プツンと終点になってもそれが不満にはなりません。
よしよし、リサーチ通りのポイントを見つけました。
本番では最後に反対側からここに抜けて来ることが目標です。
ミニ滝がありましたが、そろそろ雪解け水は枯渇して、水量は減ってきたようです。
ここもリサーチであったルートでしょうが、バイクではやめておいた方が良さそうです。
この日、展望がスパーンと広がるような場所にはほとんど出られなかったのですが、空気が澄んでいて山々のシルエットがくっきりと見えていました。
おや、なにやら広い空間に出ました。
道は前方と左、さらにその中間の計3方向に伸びています。
真っ直ぐに進むと、これがまた本当に新緑が美しく、素晴らしい道がありましたが、残念ながら行き止まり。
真ん中の道は見込みが薄いとスルーして(でもやっぱり確かめておくべきだったの後悔もあり)、左の道を進むとこちらは素晴らしいグリーンのカーペットが敷き詰められています。
さらにその道を下っていくと、まだ比較的新しいカーブミラーが次々に現れてきます。
ん、どうしてかな・・・と思って地図を見直してヒラメキました。
その場所はトンネルの真上あたりを通っているのですが、もしかするとこの道は、そのトンネルができる以前の旧道ではないかと!?
しかし地図上では存在していなかったので、その方向に抜けられるとはあまり期待はしていなかったのですが・・
お〜っ、やりました!!
やはり仮説が正しかったのです!
害獣ゲートがありましたが施錠はされておらず、侵入禁止にもなっていません。
嬉しいなー!たぶん地元のオフローダーなどには知られていたのかもしれませんが、ネットなどでいくら調べてもこのルートに関しての情報は皆無だったので、新規林道発見の自己レコード21本目としてカウントしておきます。
嬉しくてデレデレとしながら、リサーチしていた食堂が臨時休業(最近多いな)だったので、そのまま惰性で走っていると海まで出てしまいました。
写真を撮ることは忘れてしまいましたが、その途中の里山も本当に美しく、普段とは違う新鮮さに溢れています。
なんとかランチ難民は逃れて、午後はとある野外活動施設のバンガローなどが立ち並ぶエリア奥の調査から。
余談ですが、最近キャンプ場は盛況なところが多いですが、こうした林間学校などで使われるような施設はほとんど廃れていますね。
これもやはり少子化の一環ということなのでしょうか。
ただそんな施設の奥には名もしれないダートが多いことは、経験上感じています。
ここも主に支線が3方向に伸びていて、各ルートでいろいろありました。
その中には、こんな広大な伐採地もあって、まるでレースの周回コースのようになっています。
ネットがなかったらもっと良い景色となっていたのですが、これはこれでもしコントロールミスをしてもネットに引っかかって崖落ちは防いでくれそうです。
こんな分岐、大好きなんですよねぇ🎵
いつものように『迷ったら左』からなんですが。
しかしちょっぴり持っていたこの道への期待は裏切られ、終点なのか、古い崩落なのか、区別がつかなく終わりました。
さあ、そして最後の本命ルートを探りましょう。
ここは二手に分かれていて、一方は峠を越えて午前中に探った道に合流するルート。
もうひとつは、やはり午前中に確認した山頂ルートに合流して抜けるルートです。
前者は入り口付近に古い手彫りの道標があったので、昔は旅人たちが通っていたことは間違いないのですが、果たして現在の状態がバイクで走れるかどうかです。
ここには史跡に指定される落差が大きな滝もありましたが、やはり水量が少なく迫力はありません。
山頂に進む道はできればピークまで一人で行ってみたかったのですが、倒木が現れてきたので諦めます。
次回の参加予定メンバーの皆さん、前回とは違って倒木処理は最低でも10箇所はあるのでそのつもりで頼みます。
氷ノ山や神鍋界隈に比べれば水源は少ないですが、美しい沢はやはり良いですね。
最後に峠を越える古道を確かめます。
こちらも倒木は多めですが、人数が揃えばなんとかなるものがほとんどなので、グループで来れば心配はないでしょう。
倒木よりも道が完全に分断されているような、大きな崩落さえなければ何とかなる?よね。
というわけで、結論から言えば新規完抜けフラット林道の1本発見と、3本の峠越え古道は、今回の確認の範囲では可能性が充分に残されています。
当日は泣きを見るのか?それとも歓声に包まれるのか?
いずれにせよ、そう簡単ではなさそうなので、参加予定のドMの皆さんは楽しにみしておいてください。
あ、フラット好きのK2さんにも、きっと気に入ってもらえると思いますよ、タブン。
それと現在療養中の🐟屋さんも、次次回のご参加を期待していますね。