京丹後の海辺を走る絶景林道 5/11
最近話題のこんなオブジェ、みなさんご存知ですか?
これ連休中に設置されたようなのですが、実は先週の早朝に出会った時は、てっきり本物だと思っていました。
その時は数台のグループの最後尾を走っていて、まだ薄暗かったので驚きの方が先だったのですが、帰り道にまた見ると同じ姿勢だったのでやっとダミーだと気付きました。
なんでもエムクラスガーデンというアニマルオブジェなどを手がけてきた会社が、その敷地内に交通安全を願って作られたそうです。
これ警察官2体は人形ですが、パトカーは実車で、側面にはPOLICEではなく『PEACE』とペイントされています。
やりますよね〜、これだけ話題になったらかなり会社の宣伝にもなるでしょうし。
そうそう、場所は国道176号線の兵庫県篠山駅の少し南にあります。
さて、今回はいよいよ来週に迫ってきたグループ探索ツーリングの下見の残り分調査。
そしてそれが済んだら、あとは舗装路メインで、のんびり海を楽しむつもりです。
それにしてもこのエリアの林道のエントリー区間はどこも穏やかで、その先に期待が膨らみます。
まあしかし、現実はそう甘くはなく、今回も大半はすぐに道が消えてしまうものばかりです。
アナタノメニハコレガミチニミエマスカ?
古道というのは、大抵の場合麓では沢と並行していることが多いです。
それが災いして、度重なる大雨で道が消えてしまうことが、古道ではまあ当たり前のことです。
歩いて行くとかすかに残るその踏み跡。
それをしらみつぶしに当たって行くのが、古道廃道探索だと言えるでしょう。
ここもまた途中で道が消えていましたが、ハイカーさんが残したピンクリボンが、確かなルートだということを証明しています。
でも徒歩ならば行けても、バイクではここも無理なようです。
お次は杉、檜の森から。
この時期、こんな森を走っているととても良い香り・・そう線香の香りそのものが漂ってくることがあるのです。
線香の材料のひとつには杉の葉を使うそうですから、それは当然なのでしょう。
線香は心を清めるという役割もあると聞いたことがありますが、まさにそんな気分にさせてくれます。
ここは細い倒木があったので簡単に処理。
しかし、すぐその先に難所が現れるのも林道あるあるです。
でもここは見込みがありそうなので、あえて一人で無理をせず、グループで来た時の楽しみにとっておきましょう
その支線も探りましたが、これは明らかにノーチャンスかな。
しかしその手前にあった、たぶん大したこと無いだろうと思っていた林道が意外や意外!
大きく開けたところからさらに道は続いています。
う〜む、これは更に見込みアリの物件です。
これはもう少し奥まで探っておこうかなと思っていたのですが、昼に近づいてきたので、混雑を避けるためにお目当ての店を目指します。
店に到着すると、先客2組はいましたが、意外にひっそりしています。
とりあえず待たずに座れてよかったなと思いながら、カウンターで板前さんの包丁さばきを見ていると、なんか雑っぽい。
出てきた刺身定食も見た目はやはりイマイチ・・
一切れ食べてみると『なんだこりゃ!』と感じるほど旨味が無く、汁もぬるい。
ここ久美浜は漁港でもあり、景勝地として宿は多いのですが、海鮮料理が食べられる店が嘘のように少なく、やっとネットで見つけたのですが、こんなレベルだったらスーパーで買った方がまだマシではと思うほどでした、やれやれ。
モヤモヤしながら表に出れば、すぐそこには美しい白砂の浜がどこまでも広がっていて、そんな気持ちを晴らせてくれます。
オフロードバイクを乗り始めてから、山の魅力にあらためて引き込まれてきましたが、若い頃から40代あたりまでは海でばかり遊んでいました。
そのせいもあって、やっぱり無性に海が恋しくなるのですが、真夏の人の多い風景や雰囲気は避けたいので、この時期か秋がベストなんですよね。
今日は空も晴れ渡っていながら、風も強いので暑さは感じられなく、最高のコンディション🎵
これは久美浜の東の端です。
ここから京都網野町まで可能な限り海岸近くの道を辿ろうと思っていました。
小さな漁港に立ち寄ってみると、その裏から何やらダートがあったので入って行くと・・
『うわっ、林道が続いている!』
こういう時は本当に身軽なトライアル車がその本領発揮します。
排気音も静かなので、もし誰かに出会ったとしても眉をひそめられるようなこともありません。
それにしてもなんとラッキーなことでしょう!
水辺からの高低差は10mほどで、景色を遮るものもなく、岩壁をトレースしている道なんて、これまで舗装路以外で出会ったことがありません。
若狭にはロング基幹林道が海の見える林道として有名ですが、かなり舗装化が進んでいて、海からの距離も結構あります。
この近くにも大江山周辺の林道から、天橋立が見えたりしますが、ここまで海に接近できるものではありません。
まるで夢のような林道で、止まって写真ばかり撮っていたので全然前に進めませんが、果たして抜けられるのか?
おーっ、隣の漁港が見えてきました!これはもう確定でしょう。
やりました!抜けられました!
あとで地図で確認すると、その距離は全長3kmにも満たないショートですが、その価値は僕にとってダイヤモンドクラス🎵
昼飯の件もこれですっかり帳消しです。
更に海岸線を進み、京都網野町の鳴き砂で有名な琴引浜に到着です。
全長1.8kmにわたる白砂青松の景勝地で、国の天然記念物・名勝にも指定されています。
なのでこちらはどうあがいても砂浜にはバイクで立ち入ることはタブーですが、こんな良い海辺の草原がありました。
海水浴客が多い時には、ここも立ち入ることができないでしょうが、今この時期はこんな美しい場所に人はほぼ皆無だなんて、もしもこれが関東だったら信じられないことでしょうね。
その美しさに、ついセルフシャッターでパシャリ。
柴山と並ぶ高級ブランド蟹で有名な間人(たいざと読みます)の港の間には、こんな岩礁地帯の撮影スポットも見つけられました🎵
先端まで進むのはちょっとだけ度胸とテクニックが要りますが、これもオンロードバイクでは絶対にマネができないこと。
スピードが出ない?シートがプアで尻が痛い?それがどーした!
実はこの網野町に来たのは、もう一つの目的がありました。
それは僕がまだ20代の頃に同じ会社で働いていた仲間が、実家のバイク屋さんをこの網野で継いでいるはずなので、その彼に会うこと。
それは実に40年ぶりの再会になり、店の奥から現れた時は一瞬他人かと思いましたが、やっぱり本人で元気に忙しく商売をされていました。
積もる話を色々としながら、地元民ならではの美味しい海鮮の店の情報も聞き出して、次回こちらに来る時はもう間違いを犯しません。
さあ、まだ陽は高いので、もう少し下見ルートの残りを探ってみましょう。
ここは午前中に行った、あの可能性の高い林道の手前にあった別な林道で、その入り口の標柱には全長790mと書いてあったので期待はしなかったのですが・・
これも良い意味で予想を裏切り、1kmを超えてもどんどん奥に進めて行けて、しかもかなりのグッドコンディション、素晴らしいダートです。
倒木や崩落もほぼ皆無に近く、路面状況は理想的です。
新緑に木漏れ日を浴びて雰囲気も最高🎵
3km、4kmを過ぎてもまだ続き、峠の頂点を過ぎて下り基調に変わってきました。
こうなってくると、期待と不安でもうドキドキ。
完全に抜けられるかもという大発見への期待と、もしここで何かあったらどうしようという気持ちが交差してくるのです。
そして結果は・・・
ザンネーン!結局5kmほどでプッツリ終わってしまいました。
あとで地図で確認すると、もうちょっとで抜けられそうだったのですが・・。
まあそれも林道探索では日常茶飯事。
どーしてここで終わらせたの?ってことが数え切れないほどありますが、往復10kmを楽しめたので良かったと思いましょう。
それにしてもこのエリア、たとえどんなにショートでも入り口には立派な標柱が立っています。
自治体によっては全く見られないことも多いですが、オフローダーにとってはこれを見つけること自体も楽しみのひとつです。
帰路の途中にはTKGで有名な但熊のお店がありますが、僕はわざわざ店に入って、しかも並んでまでとは思いませんが、卵の自動販売機があったので買ってみました。
Lサイズ12個で430円、これでプリンでも作ってみようかな。
さあ、そして今シーズンのグループツーリング第二弾は準備万端に整いました!
あとは天気が良くなることを祈るばかりです。