但馬の秋、いま始まる 10/14
このところの週末は天気が悪かったり、登山をしていたりで、僕としては珍しく3週間ぶりのバイクとなりました。
そしてスターターモーターにトラブルが出ていたTRRS X-TRACKも久しぶり。
TOM'S吉川さんが頑張って直してくれました。
この季節の変わり目にこれだけブランクが空いてしまうと、何を着ていったら良いのかと迷ってしまいます。
結論を先に言えば、最低気温14度、最高21度でアンダー・プロテクター・ジャージ・ジャケットのトップスでバッチリと快適に過ごせました♪
今月はこの後、とある重鎮の方々とご一緒する予定もあるので、まだこの目で確かめていない各林道の台風の被害もチェックしたいところです。
でも日本海香住港で海鮮料理を味わうことと、ハチ北でススキを眺めたいのはこの時期外せない楽しみ。
するとどうしても毎回同じようなルートになってしまうので、読んでくださる方はまたかよって思われるかもしれません。
神鍋高原をスタート地点として、まずは三原水口林道から。
ここはその支線の眺めの良い場所でパシャリ!
この週末の天気予報は各サイトがバラバラで非常に悩みましたが、来てみれば見事な青空が広がっています。
午後からは間違いなく曇ってくるでしょうが、午前中にこの空を見られただけでも来た甲斐があるというものです。
この林道の状況は被害が少なく、何ヶ所かこの程度の土砂、岩石の流出があるくらいでした。
さあ、そして問題は次の三川東作業道群です。
レーサー組のお仲間がすでに調査済みですが、それによれば1ケ所かなり酷い崩落があるが、どうにかこうにか通れたとのこと。
ただし僕よりもその走破能力は格段に上の方々なので、その言葉が僕にも当てはまるのかは実際に見てみなければ分かりません。
桑野本側から進むと、まずはこんな状態。
その先には・・
これか・・・
う〜ん、ここはもともと沢が流れていたところに土管を埋め込んで、その上に土を被せて道を造っていたのが、大雨でその土が全部流れてしまったのでしょう。
横からみると、この青の斜線部分が土を被せていた部分と思われます。
これはお仲間が撮った画像で、反対側からアプローチしています。
聞くところでは、赤の矢印のラインでクリアしたとのこと、ホンマかいな?
あ・・、でもよく観察すれば、確かになんとかなりそうですね。
このステアケースが僕にとってはちょっとムズいかな?
左の木の根がハンドルに当たりそうです。
難易度はこちら側からの方が高そうですが・・。
こちら側からチャレンジするとなると、左側から沢を渡り・・
土管に沿ってステアケースを越えて・・
左ターンで斜面を登るとクリア!
イメージはできた、が、ソロではその先も含めて不安が残るので、またの日にチャレンジしよう。
県道を北上して、国道178号線に合流して佐津から海岸沿いに走ります。
この辺りの海は本当に透明度が高い♪
ふと見れば岩壁に大きな柿の木ががたわわに実っています。
あんな場所では、全て鳥たちのものなのでしょう。
柴山駅の裏側から、まだ入ったことの無い最後のルートを探ってみると、いかにも古そうな道が奥へと続いています。
地理院地図で調べてみると破線ですぐに終わってはいますが、さて本当にそうなのでしょうか?
ま、今日のところは深追いはせずに、西ルートの確認で一旦南下します。
こういう人家に近い林道の出入り口にある竹林の雰囲気っていいですよね。
特に新規探索の時にハラハラドキドキしながら進んでいて、これが現れるとホッとすると同時に、成功の予感が実現に変わり嬉しくなるもんです。
さて、この地区は前回の台風で最も被害があったエリアですが、この林道にはまるでそんな様子が見当たりません。
一番のアトラクションも、むしろ以前よりハードルが下がった感じ。
となれば香住往復ルートのひとつは、あの土管のセクションさえなんとかなれば、今も確保されているということが分かりました。
そこからさらに三川線を南下して大野林道へ。
その間の三川線も全く被害がなかったことに驚かされます。
ということはつまり小城〜三川山の区間が最も酷かったようで、しばらくは通行止めとなるでしょう。
この画像は大野林道に入ってすぐの伐採地入り口ですが、ガッチリと施錠されていて入れません。
中に入ることができれば、かなりの景色が楽しめそうなのですが・・
この林道の稜線区間の雰囲気が大好きです。
左右の樹々が無かったら、さぞや左右に絶景が広がっているのでしょうが、それは仕方がありません。
予定よりも早めに香住についたので、しばし時間調整です。
入江が流木でびっしりと覆われていたのも、ほぼ全て回収してうず高く積まれています。
今日の昼食は山陰名物『猛者エビ』の陶板焼き定食。
このエビは海から上げて空気に触れるとすぐに黒ずんでしまうそうで、地元にしか流通しないという隠れた銘品です。
(今は船内で急速冷凍することも多いようですが)
とにかくこのエビは、このまま頭から尻尾まで殻付きで食べられちゃいます!
そのほのかな甘みと香ばしさが、エビ好きの僕にとってはもう堪りません🎵
一度この食材でイタリアンに仕立ててみたいし、川津エビ(サルエビ)のようにシンプルに素揚げするだけでも美味そうです。
あ、そういえばもう一軒のいつもの店の前に2台のハスクが停まっていましたが、あれはK川さんだったのでしょうか?
いつものルーティーン、食後のお茶と昼寝タイム。
前回のように車ではないので、芝の上に座って缶コーヒーをいただきます。
暑くも寒くもなく、お天気はここまで上々🎵
このまま最後まで続いてくれたら良いのですが。
これもまたいつもの場所で撮影タイム。
最近いろんなところでこのパンパスグラスが目につくようになってきました。
ジギタリスもそうだし、今やセイタカアワダチソウはすっかりと勢力拡大しているし、外来植物で自然風景の変化が進んでいるように思えます。
河原は水位も下がり、だいぶ元の状態に戻りつつあります。
魚のライズがあちこちで見られて、釣り人魂をくすぐられます。
そこから宮神山田林道の被害調査に行ってみました。
そこは台風直後に反対側から進んで、泥にどっぷりとハマって大変な目にあったところですが、山田側から登り始めるとさらに酷い状態です。
以前にも目にしたことがありますが、アスファルトの下を大量の雨水が流れたために捲れ上がっています。
その先には路面を覆い尽くす大量の岩石。
さらにその先は崩壊でわずかに路肩が残っている状態。
その上を歩いて先まで行ってみたのですが、後から写真を撮って見てみるとその下もえぐれているじゃん、あぶねー!
ただこちらはすでに復旧のために行政の確認が済んでいるようでした。
しかし完全に復旧するのは数年かかりそうですね。
この林道はどちらかと言えば退屈するほどイージーなものだったのですが、ここまで酷い被害が及んでいたとは・・。
いつもだったらいろいろと林道を挟んでから、最後のススキと絶景を眺めに行くところですが、今日はあれやこれやと欲張らずにスルーして、廃業?しているスキー場ミカタスノーパークに。
ここのススキはこれまでには無かったほどの成長ぶりです。
完抜けルートもすっかりと草に覆われて、とてもじゃないけど進んで行く気にはなりません。
雪がどっさりと積もり、草が押しつぶされてしまう春まで、その楽しみは封印するしかありません。
峠道をさらに登って、大好きなあの場所に・・
この頃にはすっかりと曇って青空が消えてしまったので、期待感はダダ下がりですが。
うーん、ススキ自体は今がちょうど見頃の状態ですが、やっぱり青空と太陽と風が無いとあの大きな感動は味わえませんね。
まあそれでも、兵庫で最も人気の高い砥峰高原だったら、今日あたりは麓の集落まで長蛇の列の渋滞でしょうが、相変わらずここは独占できるので贅沢だと実感します。
前回来た時に草刈りが行われていて追い返されましたが、おかげでだいぶ走りやすくなっています。
引き返す途中でこんな色鮮やかな実に出会いました。
Google先生で調べてみると、地元ハチ北観光協会の H.P.がヒットしてこんな説明が・・
〜サトイモ科のマムシグサがきれいな実をつけています。秋の草枯れの中でこの色は目立ちます。見た目、何だか美味しそう。でも触っても舐めてもいけない勿論食べてはいけない猛毒なのだそうです。触った場合肌荒れを起こし、人によっては皮膚炎の症状が強く出ることもあり、口に入れた場合、人によっては頭痛、口唇のしびれや舌の腫れ、喉の渇きや声のかすれ、また、味覚が失われたり口を開けることも困難になる場合もあるとのこと。少し舐めただけでも小さな針が口の中にいっぱい刺さった感じで激痛が喉まではしり、唾も飲み込めずよだれをたらしたままの悲惨な状態が何時間も続くとのこと。動物にも食べられずにいつまでも秋の野に残っている理由はこれなんですね。恐るべしマムシグサ。
えー、そうなの!!
おっそろしいなー、触らなくてヨカッター。
最後の締めくくりに、またお馴染みのあの場所『東ハチ』にも行くつもりでしたが、黒い雲が迫ってきたので早めに撤退。
いつもに比べれば疲労度もまるで感じられないくらいですが、たまにはこんな日も良いでしょう。
TRRS X-TRACKには久しぶりに乗りましたが、やっぱりこれは素晴らしいバイクです🎵
但馬の残りシーズンはあとわずか、いよいよ山々が紅く染まる季節です。