氷ノ山の裏と表・秘境林道から絶景巡り 9/9
台風7号から3週間ほどが過ぎましたが、徐々に各林道の被害状況が分かり始めています。
今回はまだ友人知人からの情報も入って来ていない、氷ノ山の裏側(西側)に位置する林道群のリサーチから始めます。
いつものように湯村カントリークラブの前には、放牧された牛たちの姿がありました。
牛舎に入れられたままの牛たちよりも、やはりずっとストレスフリーで良いのでしょうが、この牛たちは食肉用の肥育牛ではなく繁殖牛だからなのでしょう。
照来(てらぎ)地区の一角にはさっきまで霧雨が少し降っていたためか虹がかかっています。
それにしてもこんな低く、横一文字に近いのは珍しい。
牧場公園の横から但馬No.2のロング林道・中辻肥前畑線にエントリー。
ここが今日のリサーチの最優先項目。
豪雪や台風の被害を受けやすい林道なので、さて今回はどうなっているのやら。
早速現れました!
普段は枯れ沢になっているところから土石が流れ出しています。
数箇所同じような状況がありましたが、それでも最初の広場までは特に大きな被害は無く通過。
いつものように穏やかな空間・・足元にはたくさんの鹿のフンがありますけどね。
さらに先へと進むとこんな穴が開いていたり・・
カーブミラーのこの変形は、たぶん雪の重みのせいでしょう?
これくらいの法面崩落はいくつかありましたが、どれもやはり致命的なものは無く・・
第2の広場、石碑のある所まで到達。
ここは紅葉の美しい所ですが、山肌にはすでにほんの少しだけ色付きが垣間見れます。
ここからの景色は塩山地区。
日本の里山の美しさは世界でも屈指でしょう。
特にこの時期は色付いた田んぼと、刈り取りが終わった田んぼのコントラストがモザイクのよう。
振り返ると自分が走ってきたルートが見えるスカイライン林道。
SNSで知り合った海外在住の複数の日本人の方とのやり取りで知ったのですが、意外にも北米やオーストラリアなどは国立公園や私有地が多く、あれだけの広い土地がありながら自由に走れる場所はとても少ないそうで羨ましがられました。
そんな意味でも、規制が皆無に近い但馬は、林道天国に間違いは無いのでしょうね。
ここも他と同様に、途中の平坦が続く区間は至って平和な状況です。
しかし予想した通り肥前畑に近づき下り始めると、状況は一転してガレの連続!
それでもトータルで幸いにも絶望的な箇所は無く、ビッグオフやビギナーの方以外ならばある意味楽しんで?走ることもできるでしょう。
ソロだと不安でも、グループだと RPGのようになるから不思議です。
県道に合流してからリエゾンとして畑ヶ平林道(舗装)を走ります。
ここはその途中にある支線ですが、たしか以前にも走ったけれど、こんなに奥へと深かったかな?
でも何やらここはイヤ〜な雰囲気、邪気のようなモノが漂っています・・。
なのでそそくさと撤退、どう考えても行き止まりのピストンでしょうし。
畑ヶ平本線が舗装される前はさぞや素晴らしいダート路だったことでしょう。
途中の巨樹やモスゾーンが美しい♪
そこを通過すると、名産の大根畑のあるエリアから扇ノ山林道に接続します。
ここは晴れていても少し暗めの林道ですが、秋の紅葉の美しさは必見です。
画像には無いですが、畑ヶ平寄りの区間は普段から路面荒れ気味、ふる里の森寄りはフラットが続きます。(水溜り多し)
ただし今回は迷った末に、その途中から但馬随一の秘境林道に!
普段からただでさえ荒れ気味で、超ウエットのスポットもあり距離もたっぷり。
そこで何かトラブったり、途中で倒木や崩落で引き返すのは非常にツライ。
心の中で拝みながら進んで行くと・・。
はい、出ました〜!
まあ、これくらいならササっと5分で完了!
普段は展望の良い所でも、残念ながらガスが出てきて見晴らし悪し。
その分、さらに秘境感は増し不安が高まります。
はい2本目、でもこれはくぐれます。
これ、画像では分かりにくいでしょうが、左の方向から土砂が広く路面を覆っています。
先日の失敗を踏まえて、今回は慎重に下見をしてから右のラインでクリアします。
3本目ははモジャモジャ倒木。
2年前だったかなあ・・羽尻線で大いに苦労したことを思い出します。
ここもお決まりのように平坦区間にはアトラクションやトラップはありません。
しかし何度走っても良い林道だなあ🎵
様々な要素が兼ね備わっていると言っても、それは過言ではありません。
と思っていたら、現れましたイチバン嫌なヤツ、広範囲の泥濘ゾーン!
慎重に下見をして、ラインを決めて突入しましたがあと一歩のところで捕まり、この日卸したての新品ブーツが膝下まで泥だらけ。
でもこの前ほどは苦労せず、なんとかすぐに脱出はできたのでひと安心。
最後の関門はこの崩落ゾーンだなとハラハラしていましたが、ここはさほど以前と変わらずに通過できてやれやれ。
『やったー!』と大きく安堵して出口に着くと、軽トラに乗った地元の方にバッタリ出会い『おっ、バイアルス?』と聞いてこられました。
(注:バイアルスとは50年ほど前にHONDAが初めて販売したトライアル車。)
よくよく話を聞けば、以前はよく乗っておられたそうで、今はこの林道では罠猟で鹿などを獲っているそうです。
ある時は熊が罠にかかってしまい、その人が近づくと自分で罠を外して襲いかかって来たところをライフルで一発で仕留めたなんて話も。
車に積んであった缶コーヒーまでご馳走になり、他にも楽しいお話をたくさん聞けました。
こう言っては何ですが、地方の過疎エリアにお住まいの方は、たとえ見た目は無愛想であっても、話しかけるととても饒舌な方が多いです。
なので最近は挨拶をするだけでなく、こちらから積極的に話しかけるようにしています。
時には林道情報も頂けるし、面白いお話もたくさん聞けますよ。
そこから国道(酷道)482号線を下る途中、矢田川源流の河原に入って泥を落とします。
秋岡から新屋の集落を抜けて高丸山林道へ。
ここからはリサーチではなく、大好きな絶景ポイント巡りです🎵
まだまだ緑が濃く、森は瑞々しさを感じさせます。
この道は冬場の雪景色も絶品ですよ!
ちっちゃい秋見つけました🎶
そして遥かに広がる谷あいの村、美しき小代。
仲良く並ぶ鉢伏山と高丸山。
その先からススキをかき分けて進み・・・
鞍部に出て前を見れば・・
広い空が広がり・・
ススキをかき分け天空へ進む、まるでモーゼの海割りような道が続いています。
ここに来ると、どうしてもセルフシャッターで自撮りしたくなるんです🎵
正面は頂上にガスがかかった氷ノ山。
今日も文句なしに素晴らしい景色でした!
そしてあと1ヶ月ほどすると、銀色の穂が波のようにたなびくススキの海がさらに楽しめます。
そこからは同じ道を引き返して、くつのき村の中に入ると、街路樹に植えられているナナカマドの実が赤く染まっています。
そう、これも見たかったんだよなあ♪
次は久しぶりに野間林道に進みます。
噂に聞いていた八反の滝の崩落は本当に凄まじい!
大きな滝がこれほどまでに崩壊しているのを見るのは初めてです。
途中の展望箇所、通称イヌワシポイントはアマチュアカメラマンの方達が陣取っていたので、その少し上の場所でパシャリ!
そしてその先のハチ高原奥にあるススキ野原。
してい言えば今のところはまだ2分咲きって感じですかね。
出始めの穂はまだ茶色がかっていてマダラ模様。
それでも見る価値は有り余るほどだと思いませんか?
少し下って行く途中には別宮の棚田があります。
ここで今日ふたつ目の嬉しいことに遭遇しました。
それは舗装路の真ん中に、車と衝突でもしたのか、カラスアゲハが飛べずにいたのです。
このままでは轢かれてしまい可哀想だと思ったので、羽根を摘んで田んぼの方へと離すと、息を吹き返すようにふらふらとしながらも舞い上がっていきました、ヨカッタ!
いつか恩返しに姿を美女に変えて現れてくれないかなあ・・なーんて不純な気持ちだとダメかもね。
ほっこりとした気持ちになりながら、これまた僕らの仲間内では定番中の定番、東ハチです。
ここのアプローチも本当に良いんです🎵
さっきと同じ、誰もいないこんな風景のところでは、ついつい三脚を取り出して自撮りターイム。
ふと思ったのですが、このところゲロ中心の探索ツーリングの記事は閲覧数があまり伸びません。
まあ別にそのことを気にしてはいないのですが、乗っている本人達は楽しくても、読む方はそれほどでもないのでしょうね。
ならば今度、僕が選りすぐりの場所を選んで、YouTuberカズさんとジョイントして但馬絶景巡りの動画を作ってもらいましょうかね?
僕はこうして静止画と文章で構成するのが好きなのですが、この前の動画でやはりその良さも感じました。
でも自分で作るのは苦手なので、カズさん、撮影および監督総指揮、編集制作よろしくお願いしまーす!
(僕の印税分は請求しませんから。)
実はこの日、直前の天気予報はあまり良くはなく、走るのは止めようかなと思っていたのですが、やはり来て本当に良かったです。
季節は進み、但馬のベストシーズンはもうすぐそこです🎵
【業務連絡】
この後、蘇武岳展望台付近まで寺河内林道を使って登ろうとして行ったのですが、途中から大規模伐採が進んでいて雰囲気は一変していました!
妙見蘇武林道に合流する手前で、土曜日なのに作業している人たちがあり、ダメですか?と聞いたらやっぱり✖️。
当分は走行不可のようなので気を付けてください。
猫の後頭部が好き