苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

粟鹿山周辺探索シリーズ① 坂根峠と奥山林道 4/9

先々週に山歩きを兼ねて行っていた探索ルートのリサーチの結果、これは程よく攻め甲斐があると確信をした粟鹿山の麓である与布土地区の坂根峠に行ってきました。
メンバーはお馴染みのまこっちゃん、RYOTAくん、えでーさん&Kちゃんペアと僕の5人です。



そのルートはこちら、Ⓐの坂根公園の奥にトランポを停めてスタートすると、今日の本命1本目はすぐにエントリーできます。



今日のスケジュールはここからⒷの黒川ダム周回路に抜けて、粟鹿山林道本線に入りⒸからⒹの道で与布土ダムへと降ります。
一旦トランポに戻り昼食を挟んでから、この地図には無い千原隧道を目指し、時間があればもう一度与布土ダムに戻ってⒺの奥山林道を調査するというプランです。
粟鹿山林道は大好きなロング・スカイライン林道ですが、案外メジャーな林道はそれ自体に満足をしてしまって、意外とその周囲にはエアポケットのように探索ネタが残っているのもありがちなことです。



スタートしてほんの30mほどにある入り口にはまるでゲートのような倒木があり、ウォーミングアップ無しが苦手なKちゃんが今日の初ゴケ!



太ももをバイクと木の間に挟んでしばし悶絶していましたが、幸いにも打撲で済みました。
これが波乱に富んだこの日の幕開けになるとは、誰もこの時点では思いもよらず・・




ここはかなり歴史ある道ですが、近年は全く歩く人すら無く廃道状態です。
いちおう道ははっきりと続いてはいますが、倒木も多いのでエスケープできるところは処理せずに林間を進みます。




最初のアトラクションは渡渉、といっても幅は狭いのでここはそれほど難儀ではありません。



ただ苔が多いのでとてもスリッピー!



こういったシチュエーションはやっぱりトライアル車が有利です。



その先には半分崩れた石段があり浮石も多く、昨日の雨が残って見た目よりもみんな手こずります。



それを過ぎると幅の広い作業道に合流しますが、斜めに登って行かなければならず、ライン取りが難しいのですが、まこっちゃんがバタバタ足つきをして登った直後、おっと出ましたKちゃんの神降臨!
なんと減点ゼロでクリーン!!



僕もこの直後に失速してフロントがズリズリと落ちたり・・



えでーさんもポテゴケしたり・・



RYOTAくんはバイクを投げたりで・・



このセクション、まるでIAトライアルライダー?に突如変身したK女王様の圧勝!!
それにしてもこのヒト、中身が入れ替わったように1日に1回くらいとんでもない冴えを見せてくれます。



さて、さらに奥へと進んで行きますが、このルートはずーっと上り基調で続いています。



まあとにかくこの日はみんな転倒が多く、崖落ちスレスレも何度か。
前日の雨が災いして、さらに厚く積もった杉や檜の落ち葉とその下に隠れた石がクセモノなのです。



次のアトラクションは先ほどと同じ沢をもう一度渉ります。
難易度としてはこちらの方が難しく、僕らの腕では乗ったままではクリアできません。



ヘルプはもちろん欠かせず、若手RYOTAくんはその度に大活躍。



それを越えるとしばらくは広い作業道を緩やかに登ります。



コレくらいの倒木ならば下を潜れますが・・



油断すると足元をすくわれます。



作業道は途中で終わり、ここからは険しい登りのシングルトラックつづら折りとなります。



ただしこの区間からは石がほとんど無くなり、土の上に堆積物が溜まったフカフカ路面になるのは救いです。



この日は全員がトライアルタイヤ装着なので、このような路面はやや苦手ですが。



Kちゃんのこの日2度目の神降臨でスイッチバックを何事もなかったようにクリーン!



パートナーのえでーさんはロケット発射⤵︎



徒歩で下見に来た時には、ここから先は極楽区間のように感じていて、バイクで走るのがとても楽しみでした🎵



まあそれは間違いではなく・・



木漏れ日も美しい、個性的で魅力ある区間でした。



ただまだ倒木がところどころにあって、それをエスケープしながら進むと・・・



Kちゃん、そろそろバテ気味?



右側が開けた区間は木立の間に与布土集落も見えていました。



この倒木が最後だったかな?
なにせ沢山あって、どれがどうだったかってなかなか思い出せません。




さあ、ゴールはもうすぐ!



でもこの辺り、斜面に木が全然無いところもあって、もしも落ちたら50m以上は止まらなそうでちょっとコワイ。



最後のトラップはこのヤチ?(イノシシなどの泥風呂)ですが、思っていたより深さはなく犠牲者は出ませんでしたが、水はとても臭いのでやはり要注意。



そして〜



やりました、バイクでの完抜け成功でーす🎶
わずか2kmという距離ですが、たっぷりと2時間以上はかかって充実感と満足感は存分に味わえました。
この喜びがあるからこそ、廃道古道探索はやめられません。



お地蔵さま、見守ってくださりありがとうございます。
ちなみにこのルートはこちらの黒川ダム周回路から降っていくと全て下りで、その難易度はかなり低くなるでしょう。
ただし慣れていない方や、ソロでは絶対に行かないように。



粟鹿山林道本線に入ってしばらく走ると左手に与布土ダムに続く道があります。
ここは舗装済みの道なのですが、入り口を下るとすぐにこんなセクションが。
(これは昨年11月に撮影したものです)



それが今回行くと倒木が増えて、さらにややこしい状態になっていました。



なんとか土木工事を施して、慎重に越えて行きます。


Kちゃんも無事にクリアできたかと思ったら、出たところでバランスを崩してトゲトゲの餌食に。
幸い被害はありませんでしたが本当に嫌なヤツです。



昨年の11月にその先は反対側からここまでリサーチをしていて、その時は倒木や崩落は無かったので、これでもうすぐにトランポを停めた場所に戻り昼メシだぁ〜と喜んでいたら、その先にはなんと倒木銀座が・・



ハンガーノックになりそうになりながら半べそで処理を続けて・・



どうにか



こうにか



抜けられました〜って、ここでこんなに苦労するとはねぇ。
昨年の11月には全く倒木は無かったのになあ。
昨冬全体を通じては雪の量は少なかったはずですが、一晩でもドカッと降るとこうなってしまうこともあるのでしょう。



ランチの後は少し離れた場所にある『千原隧道』を前回行った時とは反対の夜久野町側から行ってみることにしました。
上の画像は、昨年遠阪側から行った時のものです。
その時は特に苦労すること無く、あっさりとたどり着けたのですが、夜久野町側は荒れているという情報も・・



神社の横を入っていくと・・・



沢沿いになかなかワイルドな感じで道が伸びています。



ここも倒木が次々と・・



崩落もアリで・・



突破を試みるも・・・



1kmも進めずギブアップ!
戻る途中に地元の方に話を聞いてみると、25年ほど前までは村の方達も通っていたそうですが、今はもう誰も通らず荒れ放題。
それ以外のルートも歩き以外では難しいということで諦めました。



時刻は3時を過ぎた頃、みんなの表情には疲労の色が浮かび始めていましたが、与布土ダムに戻ってその奥にある奥山林道の探索へと。
双竜の滝の横にも大きな倒木が横たわっていましたが、ラッキーなことに根元側は通ることができました。



ここはダムができる前は自然の宝庫で、今や絶滅寸前のカジカなどもたくさん居たそうです。



道幅も十分にありしっかりとした林道だったことが容易に想像できます。



でもお約束のように、ここでも倒木の嵐。




もう勘弁してくださーい!
この先を見たいという未練は残りますが、時間も体力も尽きました。
今日はこれくらいで、また近々必ず再訪したいと思っています。




今回も RYOTAくんが撮ってくれた画像を何枚か使っています。
毎回う〜んと唸らせるショットが必ず複数枚はあるようになってきました。



最後はお約束のナチュラル洗車。
特に僕とまこっちゃんはトランポがワンボックスなので、泥はできるだけ落として帰りたいのです。



いやはや、今回もとってもやり甲斐のあった探索でした🎵
全てがプラン通りだったわけではありませんが、1日1本でも知られていないルートを攻略する楽しさは、きっとやったことのある人にしか分からないでしょう。
蒸し暑くなる前に、この粟鹿山周辺も含めて探索シリーズはまだまだ続きます。


To be continued.


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