苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

 春の探索ツーリングは大成功! 3/19

1月21日以来のグループツーリングはもちろん探索!
言葉は悪いですが、もはや手垢にまみれた有名林道などでは、とても満足できないようになってしまったキワモノ好きのメンバー達。
僕たちは決してテクニックに優れたハイレベルなオフローダーではありませんが、リサーチ力とチームワークだけは誰にもどこにも負けないと心中思っています。
基本的には廃林道を中心に、ひっそりと忘れ去られた『道』をメインに走っていて、全くの道なき道を切り開いているのではありません。



今回は久しぶりに若手RYOTAくんも参加となって、丹波ブルーベリースタジアムをデポ地として5台でスタートです。
メインターゲットは、昨年末からの持ち越しとなっていた丹波市中山から鏡峠を横断して佐仲峠に抜けるルート。
ここはバイクでは途中まででしたが、1月に歩いて全行程のリサーチも済ませています。



その前に、スタートは以前から気になっていた栗柄峠の麓にある野瀬集落、その奥に伸びる道です。
いろいろネットで調べてみると、かつては京都府福知山市側にも繋がっていたようで、赤土谷線という林道名もあったようです。



入り口には立派な害獣予防ゲートもあり、これは良いかもしれないと期待が膨らんだのも束の間・・



まずはザレザレのキャンバー区間。




この画像では右側の沢に落ちてもなんとかなるので割合と気楽に通過。



お次は倒木越えで根っこ側から。
ウォーミングアップ無しにこんなアトラクションが現れたので、Kちゃんは何度か挑みながらもギブアップ。
代走まこっちゃんがシェルコTYを操ります。



仕事が多忙で3ヶ月以上もバイクに乗っていなかったRYOTAくんも最初は苦戦!




でもそこは流石にすぐにカンを取り戻して軽く倒木越え。



大き過ぎて越えられない、もしくは潜れない倒木があれば、みんなスッとゴムボーイ(ノコギリ)を取り出して素早く処置にかかります。
紅一点のKちゃんも率先して取り掛かる姿はオトコもオンナも関係ありません。



そしてそれぞれの技量に合わせて時には惜しみなくヘルプしながら、次々に現れる課題をクリアーして行くのが醍醐味です。



ただしこの峠道は、もう相当前から本来の役割を終えたまま放置されていたようで・・



途中から道が完全に消えてしまっていました。
となると当然ながら来た道を戻ることになるので・・



だいたい下り基調で反復するので、難易度は多少下がることが多くなります。



少し冷え込んでいましたが、天気は文句のないほどの快晴🎵



さあ、次に行ってみましょう〜



2本目はデポ地からすぐ北上するルートで、狙いはその山頂付近にあるお寺まで抜けられるかどうか。
衛星画像で見ると作業道らしきものが縦横に走っています。



こちらは先ほどの植林地とは違い、明るく見晴らしの良い道でした。



倒木があっても、幸いにこんなふうに上手いことルートが確保されていたので、どんどん高度を稼いでいきます。



こちらにも倒木根っこ側越えのセクションあり。



いくつかの行き止まりもありながら、またさらに高度を上げていきます。



樹々の間に空が広がり、頂上もそこまで見えてきました。



しかし・・



ついにジ・エンド。



後でトランポを停めた近くの交差点にあるイラストの地元案内図で確認すると、かつてこれはこの上にある神池寺への参道だったそうですが、今はわざわざ歩くには険しいこの道を使う人はいないのでしょうね。


この日は出だしに僕の、走り出してからはえでーさんのメカトラブルなどもあり、予定していたルートをカットして、早めにデポ地に戻ってカップ麺ランチ。
最近、このパターンが多いのですが、TRRSの場合はガソリンも必ず補充しなければならないし、昼飯の食料を背負わなくても済むのでとても気に入っています。
真冬や真夏は外で昼食を摂るには辛いこともありますが、こんな季節は外で食べるのがイチバン!



さあ、そして午後の部はいよいよ今日の本命ルートです!
前述したように、ここはバイクでは12月に途中まで、徒歩では1月に来て全行程を確認しています。
バイクで前回来た時は峠の頂点に激坂があり、抜けることを阻まれていました。
しかし徒歩ではそのエスケープルートが見つかり、全体の難易度としてはギリギリなんとか行けるかどうかという判断でした。


ここで最後尾の僕を待って、iPhoneを構えていてくれたのがRYOTAくん。



この1枚とても気に入りました、ありがとう🎵
このブログの他の画像も何枚かは彼が撮影したものです。



いつもは終盤に電池切れになってしまうKちゃんも、この日は尻上がりに調子を上げてどんどん積極的な走りを続けます。



さて、課題はこの先にあります。



課題①
まずはこの太くて硬い倒木の処理。
RYOTAくん以外は皆そこそこのお年頃なので、腕が疲れたらすぐに交代して、作業は速やかに進んでいきます。



ふと目を倒木の根元に目をやれば・・アレ、なんだかオッ◯イみたい!?


ものの15分くらいだったような・・
切り口も綺麗で見事な仕事っぷりでした。



課題②
右鋭角ターンですが、倒木が埋もれてラインをとても狭めています。
画像だと伝わりにくいかもしれませんが斜度もかなりあり、これを一発でクリアするのはトライアルNAライダー以上だけかも?



ある意味贅沢な話ですが、あまりカンタン過ぎても面白くない。
かと言って危険度が高く、恐怖が先立って難し過ぎてもやはり面白くありません。
このルートは『ヒーヒー』言いながらも楽しく、協力しながら乗り越えていく面白さに溢れていました。
かつてこんなルートを『まるでロールプレイングゲームのようですね🎵』と言い放ったのはRYOTAくんですが、まさにそれは名言。



鏡峠のクロスを越えるとV字谷があり、そのすぐ先右にエスケープルートがあるのです。
もしそれが見つけられなかったならば、超激坂を木を避けながら登るか、佐仲ダムまで歩きでも厳しい斜面を転がり落ちるしかありません。



これが課題③
フッカフカの厚く積もった落ち葉のキャンバーをターンして登れば、そこはみんなにも見覚えがある場所。



最後の最後で登り途中でエンストしてしまい5mくらいリバースして、見ている方が肝を冷やされたKちゃんでしたが・・



みんな揃ってついに完走完抜け‼️
楽しい〜🎵


僕らが初めてということにはおそらくならないでしょうが、倒木などの状態から判断すると、少なくてもこの10年はバイクでこのルートを走ったオフローダーは皆無でしょう。
こんなルートを情報ゼロから掘り出し、色々な角度から調べて実走、完抜けして、僕たちの引き出しを増やしていくのはサイコーに楽しいコトです。


山地は多くても意外にも抜けられる林道が極めて少ない兵庫県丹波篠山から春日、さらに京都府・福知山方面ですが、こんなに楽しく素晴らしいルートが眠っていました。
俄かに関西オフローダー界隈がザワつくかも??




そこからは佐仲峠をのんびりと走りデポ地に戻る・・



かと思いきや、ちょっと早めだったので、その奥にある三宝ダムに行き、そこから稜線に続くはずのルート確認。
今日の最初の1本から地図では破線で繋がっていたのです。


入り口はとても不気味ながら、その奥を確かめるとこんな感じでした。
反対の出入口側がダメだったので、やっぱり無理かなあ?



その先の三春峠にも登ってみると、その三宝ダムも綺麗に見えました。



激戦の爪痕
Kちゃんのナンバープレートがすごいことに・・・
ま、僕のもそうなんですが、これはSHERCO TY125特有の問題点でもご愛嬌でもあります。



Spring is here .



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