ビューティフル・タンゴ❗️ 7/30 丹後
先週末は天気の読みが外れて、しかもスタートからメカトラブルが発生したりで早上がり。
バイオリズムが悪かったのか?
そんな日は無理をせずに予定変更できるのもソロの強み。
大分の若いライダーの死亡事故を巡って、『ソロで林道を走るなんて!』
なんて論調がSNSを駆け巡っていますが、それはそれぞれの責任と判断であり、一概に決めつけるのはどうかと思います。
先日亡くなった敬愛する冒険作家の野田知佑さんが聞いたら、さぞやお嘆きになることでしょう。
そしてこの週末こそは良い天気間違いなし!
そりゃ真夏だから暑いのは覚悟のうえ。
いつものようにハイドレーションを凍らせて、睡眠も十分にとって準備万端。
今回は3年ぶり2度目の京都北部、丹後地方へと車を走らせます。
僕の住んでいる兵庫県は北部で京都と隣り合わせで、家から真北に進むといつもの但馬と変わらない距離です。
ひとつ目の狙いはリサーチしていた初めての林道。
今日の本命からは少し東に位置していて、地図ではやや大きめのループになっているのが確認できています。
入り口から時計回りに進むと、程よく穏やかな路面が続いています。
バラスも細かく走りやすい!
一旦ループから外れて支線の奥へ進むと地図の通り行き止まりでしたが・・
大きく広がったロータリーのような場所から、さらに奥へと林道工事が行われていました。
さてさて、これはどこかに抜けられるようになるのでしょうか?
少し戻ってループに進みます。
良い感じです!好きだなあこんな道♫
東側のループの途中には、別の集落にも抜けられそうな支線もありました。
これはまた次回にグループで訪れて探索してみましょう。
先週とは違い、好スタートが切れてウキウキ気分♪
今日は良いことがまだ他にも待っているような予感です。
一旦トランポに積み直しての移動から、以前にも来たことがある海の見える林道。
同じような林道では広域基幹林道若狭幹線が有名で、ここはそこまで距離はありませんが景色の良さは引けを取りません。
路面はご覧のようなウルトラフラット!
ただ残念ながら毎年のように少しずつ舗装化が進み、この日も10/3までの舗装工事中で終点まで行くことはできませんでした。
解放されれば、ビギナーの方やアドベンチャーにお乗りの方には120%おすすめの道です。
そして引き返そうと思っていたら、頂上に向かって良さそうな道を発見‼️
ここは以前来た時にも登ってみたかった場所ですが、その時はメガソーラーの建設中で入ることができませんでした。
『夏の空』って感じでしょ🎵
おー、やっぱり素晴らしい見晴らしです!
こちらは反対方向で宮津湾が望めます。
自称絶景ハンターとしては、こんな場所に出くわすと、そりゃあもうテンションは上がりっぱなしです!
さてそこから次のターゲットはオブオフローダー(廃林道マニア)の血が騒ぎます。
いや、できればスムースに抜けてくれたらそれはそれで良いのですが・・
入り口は下見を要するほどガレ気味ですが・・
歩いて少し進むと綺麗な路面に変わりました。
入り口はガレガレでも、奥に入ると別世界のように平和ということも意外とあります。
ああ、でもここはそんな甘くはないようで、この先はやっぱりソロではためらう雰囲気。
抜けられることは間違いなさそうですが、本日のキープ2本目としておきましょう。
リエゾンの途中には青々とした稲田が広がり風になびいています。
この時期のこんな風景が大好きで、見るたびに心が洗われるようです。
先ほどの舗装工事で入れなかった林道に反対側から入ってみます。
こちらはやはり初めてのルートですが、果たして抜ける(繋がっている)ことができるのか?
途中、今年初めてのイガ栗を発見。
季節は進んでいますね。
この道からも角度を変えて宮津湾と天橋立をいろんな場所から眺められます。
路面は一部荒れていますが、それほどひどくはありません。
四ツ辻に出るとその一方では滝に続く道も・・?
ここは右の作業道を進んでいきます。
しばらく走るとこの場所に!
おおっ、ここは以前に来た時には大崩落で完全に閉ざされていた場所です。
次の画像はその時の様子。
いや〜、綺麗に補修されている!
ってことは完抜けできるってことだな!!
杉の森を抜けると・・
出ました〜!!
先ほどの工事中だったフラット林道に繋がりました。
ここが地図上では終点とされる絶景の展望所。
以前来た時にはまだ無かった東屋でランチタイム。
こんな風景を眺めながら食べるお弁当は最高です。
まあ本音を言えば香住で海鮮料理を食べに行くか、最後の最後まで悩んでいたのですが・・
来た道を戻り、分岐から別の道を進んでみるも、やはりここもソロでは厳しそう。
決して無理をせず、万が一の備えがあればソロだって十分楽しめます。
そんなかんなでウロウロしていると、鹿の角の上物を発見!
こんなにコンディションが良いのは滅多にないので、これは持って帰ることにしました。
一旦府道に戻り、ガソリン補給で宮津に立ち寄りますが、海抜ゼロはやっぱり灼熱地獄。
またまたリエゾンの途中に滝に向かう道があったので入ってみると、岩盤マニアが喜びそうな場所が。
走っているとこんな案内板が色々と目につきます。
この辺りは歴史に溢れた地域なのですね。
かつての京の都に向かっていいろいろな人の行き交いや物流もあったのでしょう。
みたび峠を登ると、突き当たりにある航空管制塔も青空に映えています。
そして晴れの日にまた来たかったこの場所に!
念願叶って素晴らしい風景が広がっています。
ここはハングライダー、パラグライダーが飛び立つ場所ですが、最近はそれらの人口が減っているのか、ほとんど使われていないようです。
この日、先客はカブにお乗りのライダーさんお一人だけだったので、こんな写真も撮れました。
お話をしてみると、なんと林道工事関係のお仕事をされているそうで、最近までKDXにもお乗りだったそうです。
日頃気になっていたことを色々と質問すると、とてもわかりやすく的確に答えてくれました。
綾部にお住まいで、君尾・泉富なども手がけておられるそうですが、他の仕事仲間もオフローダーの気持ちに理解がありながらも、盛り土にだけは登らないで欲しいとおしゃっていました。
工事している横を走るのも一言あれば状況次第で構わないとのことでしたが、目を三角にして飛ばしてバッタリ鉢合わせすれば、そりゃあ怒鳴られても仕方ありませんね。
この辺り、鬼伝説で有名な場所なので、こうしたオブジェがあちらこちらに。
この日の目的では最後のエリアにも良いダートがありました。
杉の木立が美しい!
ブナの森はもちろん良いけれど、たまには雰囲気を変えるのも良いものです。
思いがけずこんなスーパーフラットにも出会い・・
これはウルトラマンのデザインした成田亨氏の作品だそうです。
そして最後はトランポを止めた場所にも近い、あの頂上にもう一度登ります。
う〜ん、この空がもうたまりません!
先週の落胆から一転して、今日は本当に良い日だったなあ・・。
ソロツーリングを存分に楽しむことができました。
足元をみると立派な殿様バッタ。
子供の頃、夏休みにはいつも虫籠で飼っていました。
今日の土産は家の玄関に飾ります。
頭蓋骨に付いたものを飾ると魔除けになるそうですが、都会でそれをやったら変人扱いされるでしょう。