林道真空地帯・絶景の尾根ルート編 6/8
このところ通い続けている但東、京丹後エリア。
その道中にある峠道の脇に林道の入り口があり、久々に僕の林道レーダーが激しく反応しました。
車を停めて中を確認するとなかなか良い雰囲気。
家に帰ってからGoogleマップの衛星画像で見てみると、その先にある山の麓に向かって伸びています。
そこでその山の名前からハイカーさんなどのブログをチェックしていくと、やはりそれは間違いなくあり、またなかなか良さそうで、しかもバイクでも走れそうなルートかもしれないということが分かってきました。
そこで今回は、まず歩いてリサーチをしてみることに。
このところほとんど歩いていなかったので、体力の維持にもちょうど良いでしょう。
ここは林道入り口にスペースがあるので、直で車を停めて歩き始めます。
入り口は木が覆い茂っていましたが、すぐに開けた場所に出ます。
道は沢沿いに緩やかに登っています。
かなり長い間、車はもちろんバイクの走った痕跡は見当たりません。
さらに進むと広い谷筋が3方向に分かれている場所に出ました。
ここは左の沢沿いの道を進みます。
伐採を行なってからも、相当長い時間が経っているのでしょう。
下草が伸びて殺伐さはなく、とても美しい谷間です。
ここまでは完全フラットと言えるコンディションでしたが、小さな沢から流れ出した水と土石流によって100mほど荒れた区間があります。
それを過ぎるとまた穏やかなフラット。
左、右と巻きながら高度を上げていきます。
一部、路肩が崩れている箇所もありますが、大した問題ではありません。
木々の間から、東には大江山が見えています。
振り返ってみた風景です。
小さな崩落と倒木がありますが、これも無問題。
この谷を下ることができれば、先ほどの谷の合流地点に出られるのでしょう。
画像では分かりにくいですが、傾斜はかなりあります。
三つ目のヘアピンを過ぎると・・
右側に露出した二つの岩があるところから稜線に出るルートがあります。
稜線は林道と並行して伸びていますが、雰囲気はもちろんこちらの方が段違いに美しい🎵
下草が無いのでとても走りやすい状態です。
このあたりから、兵庫県豊岡市と京都府福知山市の境界を示す白杭が現れてきます。
これは地籍調査の杭で、同じラインに打たれているので、森の中を進んでも迷う心配がありません。
倒木も最小限で、こんなに至れり尽くせりでいいの?
小ピークに出たあたりから、鹿避けネットが植林と天然林を仕切っています。
林道は少し高低差を置きながら、まだ並行しています。
結論から言うと、この日の中で唯一倒木処理をしなければならないだろうなと思ったのはコレだけ。
あとはこんなパラダイスのような稜線が続いているのですよ🎵
しかも所々では開けた場所からこんな風景も楽しめます。
県道を挟んだ向かいの斜面には気になる道も見えていますが、これは単なる伐採地の跡でしょう。
しかし、この近くには僕の大好きな廃スキー場ゲレンデもあるということが、これも事後調査で分かりました。
何度か小さな高みを過ぎていくと・・
その先には目的地のひとつである山頂が見えてきます。
ここからは郷路岳や鍋塚が見えます。
さてここまでは出来過ぎなくらい順調でしたが、ここにきてルートが茂みによって途切れてしまいました。
正面は登り激坂、左右に回ってみてもキャンバーが強く、バイクではかなり難しそう。
とりあえず地図に従って正面を強行突破し、木につかまりながら激坂を登ると、白杭がまたあり、ルート的には間違いがないことが分かりました。
しかしここはバイクでは助走をつけることが不可能です、さてどうしよう?
さらに少し進むと平坦な場所に出て、ここで兵庫県朝来市を加えた三つの市の境界ポイントに出ます。
この画像では右手に向かっていけば、先ほどの山の頂上に登るルートですが、ここは逆方向に進みます。
つまり尾根も三方向に伸びている訳で、こちらも歩きやすい(走りやすい)ホレボレするようなルートが続いています。
小さな高みには名前もあり、360度ではありませんが遠くの風景も広がっています。
この日は北寄りの風がとても強く、森の中にも風が抜け、汗もすぐに乾いてくれます。
あまりの快適さにちょっと油断したか・・
尾根ルートはここから緩やかに降っていきます。
今日も三脚プラスセルフシャッターです。
Apple Watchだとカメラのファインダー&シャッター代わりになるので、とても便利で手放せません。
分岐からは1kmほどですが、さらに傾斜を増しながら降っていくと、目的の場所が見えてきました。
イェ〜イ、抜けられたぞー!
これくらいの難易度ならば余程のウエットでない限り、コンディションに関係なくバイクでも走り抜けられるでしょう。
そしてここは但東では唯一かと思われていた、あの林道と合流します。
自分で立てた仮説が証明できた時の喜びは、本人しか分からないことでしょう。
人によってはどうでも良いことでも、ムチャクチャ嬉しいモンなんです🎵
ルートとしてはここからまた別の選択肢、可能性もあったのですが、ここはひとまずきた道を戻り、先ほどの山頂を目指します。
西の方角には来日岳や法択山が見えています。
遠目から感じていたよりかは緩やか?に、斜面を登っていくと・・
山頂に出ました。
もったいぶるようですが、その名はグループで訪れるまではヒ・ミ・ツ
山頂からその先、南に向けても尾根ルートが続いています。
机上のリサーチによれば、先ほどの林道入り口のところから南下する(尾根道と並行して)と作業道があり、その奥からこの先とで合流できる可能性も浮かび上がってきたのです。
しかしこのあたりから脚に疲労と違和感が・・・
久しぶりの山歩きと、涼しかったのであまり水分補給をしなかったツケが回ってきたようです。
尾根ルートはアップダウンを繰り返しながらも順調に続いていますが、帰りの体力を考えると、作業道との合流地点は確認できないまま引き返すことにします。
山は白い花の季節。
これはエゴノキでしょうかね。
何度も独りで叫んでしまうほど、ここは本当に素晴らしいルートです!
激坂を降り(バイクで大丈夫かな?)最初の林道に出て、まだ歩いていなかった奥への区間へ進んでみます。
この辺りは落石も、崩落も、そして倒木も全く無い爽やかな道です。
野芝に覆われた美しい180°ヘアピン!
そのアウト側にあるスペースでしばし行き倒れ・・
今日はワクワク感がずっと続いていて、休憩をほとんど取らなかったのですっかりとバテてきました。
それでも、行けども行けどもこの林道は終わりが見えてきません。
このまま、その先の麓の集落に抜けることができれば大収穫ですが、それはちょっと無理かなあ・・?
ふと先ほどの山頂方向を見上げると、なんとかバイクでも登り降りができそうなポイントがありました。
ここを使うことができれば、あの激坂をエスケープできて可能性が広がってきます。
林道はさらに奥に・・
もう限界、行き止まりか完抜けかを確認したかったですが、それはバイクで来た時のお楽しみに残しておきましょう。
本番ではどの順番、どの方向で走るのが一番楽しいか、この林道を考えながら歩いて車まで戻りました。
但馬のメジャー林道のひとつと、全く知られざる林道。
さらに極上の尾根ルートと山頂アタックの組み合わせ。
そんな贅沢なプランが実現実行できるのは、さて、いつになるのか?
乞うご期待です!!!





























































