苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

もはや道ではない・・尾根縦走と荒れ果てた生活古道 5/9

苦楽園4号

僕は16歳からバイクはオンロードばかり乗ってきて、本格的にオフロードバイクを始めたのは今から10年ほど前。

その頃はグループで走るのはあまり好きではなく、フラットで危険が少なく、尚且つ絶景を求めて兵庫、岡山、鳥取の林道を手当たり次第走ってきました。

幸いにも先人が残してくれたネット上の情報が豊かだったので、メジャーからマイナーなものまでほぼ走破できたと自負しています。

持ち前の好奇心の旺盛さから、今度はバイクの世界では全く情報が無いような廃道や生活古道に興味が向き、さらには『道』ではない山岳ルートなどを地図上から予測して、バイク界隈以外からの情報を集めるようになりました。

そうなると、もうソロで行くことは危険となって、誰か良き仲間がいないかなと思っていた時に知り合ったのが今のグループです。

みな僕よりも若いながらもオフロードバイクやアウトドアの経験豊富で体力も抜群。

しかもそれぞれ人間的に魅力がある人ばかりなので、一緒に居てとても楽しいとくればもう言うことは無し。(ちょっと褒め過ぎたかなw)


とまあ前置きが長くなりましたが、そんな仲間たちと兵庫県但馬エリアのオフロードバイクシーズンの始まりです。



昨年末から3回にわたって徒歩で調査を重ねてきた城崎温泉エリアは、円山川を挟んでその東の、京都府久美浜との県府境になります。

構想を始めたのは2年ほど前で、これまでにもいくつか成果が上がっていますが、今回のルートはさらに自信あり。

集まったのは僕を含めて8人で、レギュラーメンバー数人がリハビリ中や仕事のためDNSだったのがちょっと残念。



久美浜側に15分ほど走ってから作業道に入り、少し登ると迎接寺跡のシイという樹齢300年、胸高幹周8.03メートル樹高14メートルの巨木が途中にあります。

こんな神秘的な巨木を見ると、日本古来の八百万の神の教えを感じてしまいます。



ここから古道もあるのですが、その先の『山内廃村跡』に進むのは崩落で阻まれているので、一旦作業道に戻って終点から斜面を駆け上がります。

すると現れるのが石垣と広場がある廃村跡です。


その背後から西に向かって斜面を登って行きます。

ここからは『道』は完全になくなり森の中を進むのですが、方向感覚と倒木などの障害物をクリアするスキルが試されます。



この一帯は杉や檜が無い広葉樹の自然林(天然林)。

標高は300m程度なので、大好きなブナやミズナラはありませんが、それでも新緑が眩いばかりに輝いていました。


その先から尾根に乗るとそれが兵庫と京都の境界線。

細い尾根ならば迷うことはありませんが、時々現れる鞍部(平地)になると進路を見極めるのが難しくなります。

僕自身は何度も歩いているのである程度分かってはいますが、本ルートに入ってから先頭を任すのはナビ能力抜群で、こんなルートが大好きなK川さんやS川さん。

その見極めと判断力、突破力は、たとえ一時的に迷っても必ずリカバリーしてくれる安心感があります。



ちょうどこの尾根ルートの真ん中付近にある1番の難所。

1人で来た前回にもだいぶできる部分は処理しておきましたが、さらにみんなの協力で開通できました。



その区間を過ぎたところに、大型犬のそれ以上にデカい動物の糞が残されていました。

近くには木の幹に爪痕もありましたし、昨年末に出逢った母子熊もこの近くだったので、まず間違いなく熊のものかと。

まあ今回のように大勢でバイクで走っていれば、東北のような遭遇事故はまず起こりません。



さらに尾根を北上して、日本海方向へと進みます。



先週、半年ぶりにバイクの慣らし運転で平地を走ったのみで、こんな山岳ルートを走るのは久しぶりで、さあどうなるかと心配していました。

でもここまでヘルプを受けたのは1回のみで、なんか調子がいいな〜と思っていたんですよ。



この区間は東に久美浜、西には日本海が木々の間から見えるのですが、枝葉が邪魔をしてなかなか映えポイントで写真を撮れません。



僕のバイクは公道走行可のトライアルバイクTRRS X TRACKですが、他のみんなはKTMかハスクバーナのエンデューロレーサー(もちろんナンバーあり)。

ハイスピード区間ではあっという間に見えなくなってしまいますが、こんな障害物の多い区間では、なんとかそれほど遅れずに追い着いていけるようになりました。



初参加となったバイクショップオーナーのA長さん、前々からご一緒したかったのですが今回やっと実現できました。

レースや国内外のラリー等で鍛えられたその走りは、さすがに安定感で溢れています。


尾根コースを無事に走り切り、ほっと安堵し峠を下って行こうとすると、昨年末には無かった大量の倒木で苦労させられました。

とにかくこの前の冬の雪質はとても重かったようで、県北部全体にわたって倒木が激増しています。


さらに舗装路に出ると、なんと僕のリアタイヤ(チューブレス)がぺちゃんこになっていることに気付きましたが、見なかったことにして10分ほど走り、城崎温泉街の中にあるいつもの店に到着。



一階の鮮魚店で今日の水揚げを確認するとカサゴが美味しそうで、これを煮付けで注文しました。(調理後の出てきたものは写真を撮り忘れ)



そしてもう一品は今が旬のホタルイカの酢味噌、どちらも絶品でした🎵

ホタルイカは店に一日中付きっきりで目玉とくちばしを取っている人がいるおかげで、嫌な食感が無くワタの滋味が溢れていました。


食後にあらためてリアタイヤをチェックするも、釘などの刺さったものは発見できなく、エアを入れても原因は分からず、明確な漏れもなかったのでそのまま午後の部へと突入。



午後は集落と集落を結ぶ生活古道です。

もう長い間使われていないので荒れていて、さらに倒木が増えて50m置きくらいにこんな具合で道を塞いでいます。



どうにもこうにも太過ぎてチェーンソーでも無い限り無理なところは、道に沿って流れる沢に入ってエスケープしますが、また道に復帰するのがこれまた大変。




なかにはこんな厄介な木もあり、最初に下見で見た時は諦めかけましたが、今回は全員にノコギリの持参をお願いして人海戦術で進みます。

僕はというと午後走り出してすぐに手足が攣り始めて、情けないことにほとんど人任せ

・・。

ホントーに申し訳なく思っていたのですが、みんな文句も言わず汗だくになりながら処理してくれました、あざーす!



その先にはこんな新緑の区間や・・



こんな神秘的な天空の池もあり楽しみにしていたのですが、なにせ午前の部も思っていたより時間がかかり、しかもこの午後の区間の手強さは並大抵ではなく、時刻は4時を過ぎてきました。



ここでこのルート全体の半分ほどなので、協議の結果今回はここまでとして次回へ持ち越しとなりました。



出発点である田結(たい)漁港に戻り、心地よい潮風に当たってクールダウン。

天気は終日晴れ渡り、カラッとした最高のコンディションでした。

梅雨に入る前になんとかもう一度集まって、この続きをやり遂げたいものです。

今回のメンバーの皆さん、そして今回は参加できなかった方々もぜひよろしく!


追記:洗車してリアタイヤを再チェックするとやはり穴が開いていました。

異物は残っていなく、傷跡からすると倒木などの尖った部分が刺さっていたようです。


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