苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

氷ノ山ストレートは健在です‼️ 5/27

本来ならば日曜日にグループで新規探索を行う予定でしたが、急な用事ができてしまいキャンセルして、土曜日にソロで但馬に行きました。
約束をしていたグループの皆さん、ごめんなさーい。


ということで急遽変更しての但馬ですが、目的は3つ。
それはお仲間のY本さんから詳しく教わったルートと、K川さんからヒントをもらったルートの探索。
あとはこれまでにも何度も何度も訪れている絶景ポイントで、久しぶりに眼を潤すことです。


まずは蘇武トンネルの村岡側出入り口近くから入るこの道です。
ここは先週のブログに書いた極悪林道の入り口で分岐しています。
以前から抜けられるらしいとは聞いていたのですが、Y本さんに教わるまでそのことをすっかりと忘れていました。


村岡地区は僕の得意のエリアのひとつで、もうこれ以上知らない林道や作業道は無いのではないかなどと思っていましたが、それはとんでもない驕りであったようです。



入ってからもすぐに分岐があって少しだけ迷いましたが・・



雰囲気は極めて良好♪
林業関係者も含めてほぼ誰も使っている様子はありませんが、微かに1台?バイクが走っているタイヤ痕が見られます。



途中でまた分岐、これはどっちかなあ・・?



右手のようです。開放感があるのでたとえ迷ってもいいいかな、なんて思えます。
こんな時、空が見えない深い森だと、方向感覚が失われて不安になるのですけどね。


いいなあこの道🎵
教えてくれたY本さんはトライアルライダーなので、難易度に関しては感覚的に大きな差が出ることがありますが、ここに関しては間違いなく同意できます。



今週はエゴノキが満開から散り始めです!



地表にはまるで雪のように降り積もっています。
この木は”ジャパニーズ・スノーベル”と呼ばれているそうで、花びらはまさに雪の鈴ですね🎶


いつもは対岸の蘇武岳から眺めたり、あるいは国道から見上げている景色が、すぐ眼下に広がってきました。



そして杉の植林地帯に入りました。
そうかあ、ここに出るのか、なるほどね!





ここまで来たら、やっぱりこの景色を眺めておかねばなりません。
コンディション良好で、TRSが今日の相棒とくれば苦もなくスイスイと登ります。



そこから用野和佐父本線へと合流します。



ここは眺めの良さはイマイチですが、距離もそこそこあり、変化に富んで大好きな林道のひとつです。



途中この辺りではあまり見ないツルニチニチ草が咲いていました。



この花は我が家の周辺にはとても多く、大好きなので庭にも植えています。
バイオレットブルーがとてもキレイですよね。



広葉樹林帯は新緑がますます瑞々しく輝いています🎵
この辺りの樹々はコナラが多いのかな?




そしてもうすっかりお馴染みになってきたジギタリスも咲き始め。
いかにも外来種らしく、凄まじい勢いでその自生の範囲を広げつつあります。
僕が但馬に通い始めた6、7年前はごくわずかだったのが、今は至る所で見られるようになりました。



この林道は最後までは走らずに、途中で支線から一旦県道に降ります。



川会から西ヶ岡の棚田へ。
せっかくの美しい棚田ですが、年々耕作面積が減っています。
昔は126枚あったそうですが、今はほんの数枚しか残っていません。
機械化が難しいだけに維持するのはとても大変なことなのでしょう。



※かつての風景(ニッポン旅マガジンより)



さらにその奥には、こんなところにまで!と驚くような場所に、これはずっと以前から放棄された田畑も広がっています。
こうした光景は但馬では本当に多くありますが、昔の農民の方々の努力には言葉を失います。
多くが中世の頃からの田畑のようですが、それがこのようになってしまうのは残念でなりません。



さて、このルートはK川さんからヒントを頂いたものです。
詳しく教わってから走るのも良いですが、こうしてヒントから自分で探るのもまた別の楽しさがあります。
進んで行くと途中大きな倒木があり、斜面でエスケープもできたのですが無理をせずに引き返して反対側の出入り口を探すことにしました。



この辺りは廃屋も多いです。
冬は豪雪のため1階が全て埋まるのも珍しくなかったはず。



ここも確か3、4年前に来た時にはまだ作付けをされていましたが、今はもう誰もいないようです。



その奥に道がありました。
途中で迷っている時に地元の方から情報をいただいて、多分ここだろうと感じていたのです。
まだ人がいた時には家のすぐ脇を通らなければならないので、なかなか入って来ようとは思えなかった場所です。



ここも先ほどの道同様、程よく荒れた秘境感のある区間から、こんなフラットの稜線の道まで変化に富んだ具合でした。



しかしどうしても先ほど引き返した場所とドッキングしません・・。
今日の最初の道との違いは分岐が多く、アップダウンも激しいので深入りするには不安が大きくなります。
ここはまたいつものグループで再度調査をしてみましょう。
K川さんには『案内しますよ〜』とのありがたいお言葉をいただいていますが、あえて遠慮させてもらって自分たちで探してみます。
同じ探索好きとして分かってもらえると思うのですが、お任せで付いて行くと感動が薄れてしまうのですよね。
もちろん可能であればソロで行き、好きな写真をたくさん撮りながら攻略するのがベストですが、これくらいスケールが大きい場所だとどうしてもリスクも高まります。



来た道を戻りもう一度、先ほどの耕作地跡で広がってきた青空を入れてパシャリ!



この場所は和佐父から山田へ向かう道の途中、脇道を入ったところにあります。



その先にある『サナの滝』はいつも素通りしていましたが、今日こそはその姿を見るぞ!と心に誓っていました。
道路からかなり降っていかなければならないのだろうと思っていたら、あっけなく滝壺まで降りることができました。
な〜んだ、こんなことだったらもっと早くから楽しんでいたのに。




この近くには小城(こじょう)という廃村があり、いつも立ち寄っている場所以外にも廃屋があることを衛星画像で知っていましたが、それがどこなのか今まで分からないままでした。



それをようやく見つけました。
ただほとんどの建物はかなり損傷が激しく、またポリカ波板で覆ってあったりで風情に欠けます。
勝手な思いなのですが、木造は木造のまま、あるいは土壁のまま朽ちつつあるのが廃屋としては理想です。


この家屋はまだ形を留めてはいますが、全体が左にヨレて傾いているのが分かりますか?
しかしここはちゃんと電気が通じていたのですね。


この小城廃村に関しては以下のような報告書もあるので、興味のある方は一読してみてください。


https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1400630800550/files/2014kojyoutsuioku.pdf




さて、この日の昼食はトランポに戻ってコンビニおにぎりでも食べようかと思っていたのですが、待てよ、もしかすると白イカがそろそろ揚がっているかも?と思い、香住にまた足を伸ばしました。
店に入って手書きの品書きを見ると、ありました『白イカ』の三文字が!


大満足の後はビーチで昼寝がルーティーンです。
砂浜にはハマヒルガオの淡いピンクが美しい。



遠くから聞こえるカモメの声を聞きながら、潮風に吹かれてのお昼寝は最高の贅沢🎵


ところでここまでTRRS XTRACKで走り、スタンドで給油すると3.6ℓ入りました。
あまり気にしてはいなかったのですが、タンク容量は3.7ℓなのでガス欠寸前!
走行距離は65kmだったので、燃費は約18km/ℓということになりますね。
土曜日だから開いているGSが多くて安心ですが、日曜日はちょっと不安だなあ。
(ちなみにシェルコTY125だと満タンで最低150kmは走れます。)



村岡方面に戻る途中、矢田川沿いには広い田んぼが広がっています。
この辺りは矢田川の清流の傍で、稲作に最高の条件が整っているはずなのに、やはり水の張られていない田んぼが目立つようになりました。
そうした田んぼにはレンゲの花が美しく咲いていますが、むしろそれが虚しくさえ感じられます。
これで良いのか、日本の農業政策?



午後は兎和野高原でY本さんに教わったルートから始めますが、ここは途中までで引き返しました。
2年前にスノーシューでも一部歩いたことがありましたが、やっぱりここはハイカーさんが多いので、どうしても走りながら罪悪感を抱いてしまいます。



同じくスノシューで歩いた氷ノ山林道のハチマキ展望台への近道ですが、こちらは荒れた作業道といえるので余計な心配はありません。
ただここは雨上がりなどチュルチュルになりがちで、雨裂も酷くトレール車などではかなり苦労することもあり、ほとんどこれまでは走ることはありませんでした。
しかしそれもTRRS XTRACKだと逆に楽しいくらいになるので、これからは来る機会が増えそうです。



本線に合流します。
本線を走るのはかなり久しぶりですが、昨年の秋に舗装工事があり一部通行止めになっているニュースが広がり、オフローダー界隈では名物のストレート区間も舗装されてしまったのか⁉︎
などという噂が飛び交っていました。
聞くところによれば工期が極めて短かったので、それは無かろうと思ってはいましたが、拙ブログの紹介記事は今でも訪問者がダントツ多いので、実際この目で確かめてみることに。


ハチマキ展望台を過ぎてハチ高原に向かって南下すると10kmポスト付近からそれは始まっていました。


しかしそれはそれ以前からあった舗装区間の継ぎ足しであり、ストレート手前までで終わっていました。


ストレートそのものは今も健在です!
ただ県の長期計画では、現存する未舗装林道全てはいずれ将来は舗装されることが決まっています。
それが何年かかるのか、あるいは計画倒れで終わるのかは未知数ですが、できることなら四国のスーパー林道のように自治体が観光資源として残しておいてくれることを熱望します。



そしてここまで来れば、ちょっとだけこの場所にも寄りたくなります。



ここもぜひ一度冬景色を見たかったのですが、まだその夢は叶っていません。
来シーズンこそは相棒となってくれたT橋さんと、新雪の積もったストレートをスノーシューでラッセルして訪れてみたいものです🎵



新舗装区間はその先のハチ高原手前、野間林道との分岐点近くにも数百メートルだけありました。
今回はハチ高原から国道29号線までの南区間は走っていないので、そちらの様子は自分では確かめていませんが、仲間内の話ではその区間に変化はないようです。



先日、とある読者の方から以前に書いた秋のススキの綺麗な場所についてのご質問を受けました。
そういえばあの場所に、新緑の頃は行ったことが無かったなと思い、何気なく訪れてみると・・・



ここは九州阿蘇でもなければ、中国地方の大山(だいせん)でもなく、兵庫県北部ハチ高原の一部です🎵



おそらく過去に広域伐採されて、今も高い木が全く無く(実は1本だけ残された木があったのですが、落雷で枯れて倒れてしまいました)、その大地はススキとシダに覆われています。
これが秋になると素晴らしい風景美となるのですが、新緑のこの季節もまた最高でした🎵



いろんな位置で、角度や遠近を変えて写真を撮りまくり!
(撮影はiPhone 14Pro ポートレートモード)



思えばここしばらくこんな過ごし方には縁遠くなっていました。
探索は探索でまた別な楽しみがありますが、こうした絶景巡りは僕のアインデンティーでもあるのでやっぱり心に火が着くと止まりません。



その流れでテンションアップしたまま東ハチに移動。


お馴染みのこの場所は何度来ても良いものです🎵
1日の最後に訪れて、心のチャージを満タンにしてから帰路に着くのが、この先にある日常への燃料補給です。


来週は関西も梅雨入り?
いやいや、まだもう少し先でしょう、たぶん、きっと。



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