苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

Mysterious Day 霧に包まれた神鍋高原 5/20

このところ関西方面の天気はGWから週末は雨という、僕にとっては負のスパイラルに突入して、せっかくの良い季節に悶々としていました。
それがやっと解き放たれて、土曜日は昼から晴れるという予報を信じて兵庫県北部の神鍋高原に向かいました。
しかし家を出る時は晴れていたものの、現地に着くと霧雨・・
道の駅でトイレに寄ると、先日初めてご一緒したK川さんとバッタリ!
今日はソロで気になっていたルートの探索のご予定だそうですが、やはり雨止み待ちとのこと。
バイクをトランポから降ろす前にそのまま車で下見をしようと、また後でお会いするつもりで一旦別れました。
しかし駐車場に戻るとK川さんの姿は無く、そのまま予定通りソロでスタート。
お互い大人なんだから無闇にベタベタしません、だからこれはこれで良いのです♪


さーて、天気が良ければひとつだけ探索をして、あとは久しぶりに青空をバックに絶景ポイントの写真を撮って巡るつもりでした。
ところが9時を大きく過ぎても一向に回復の様子が見えないので諦めてスタート。
まずは道の駅からほど近い太田(ただ)地区から、蕎麦で有名な床瀬に抜ける『太田越』の調査。
この石碑の奥に入り口があるはずです。



最初の枝道かと思っていたらそうではなかったので、突き当たりまで進んでみるとそれらしき道もありましたが・・


すぐに激ヤバな感じになって撤退!


改めて地図を見直すとその手前のようです。(Ⓐの地点)



しかーし、こちらは草でボーボー!
路面がまるで見えないほどで、踏み跡もまるで無くソロアタックなどとてもできない状態です。



仕方なく移動して、床瀬側からこのお地蔵様のあるところからエントリー。
(地図のⒷ地点)


お〜、こちら側はとても良い感じです♪


わずかながら棚田に水が張られていました。
航空写真を見ると、この周囲にはこの数倍以上の棚田があったようですが、今は放棄地になってしまっています。
昔はさぞかし美しい風景だったのでしょう。


道は1kmほどで行き止まりのような状態です。
左の橋を渡った先は作業小屋があり、エゴノキの花が満開でした。



この花も可憐で清潔感があっていいなあ🎵
若き頃の手塚里美さんみたい!(ワカルヒトニハワカル?)




しかし道はこれまた邪険な悪女の雰囲気に変わり、まずこの渡渉をしてから進まなければならないようです。
この『太田越』は一部の地図にその名前だけは表記されているのですが、色々調べてみてもその歴史や、最近の様子は浮かんできません。
でもおそらくは今の県道などができる前、神鍋高原側から日本海の竹野町城崎方面に抜ける古道だったと推測できます。
お好きな方があれば、ぜひチャレンジしてみてください。
そしてできればどんな様子なのか教えてくださいね。



そこから県道135 号線舗装林道村岡竹野線を三原地区に向かう途中、先日グループで走っていた時に気になっていた支線を調査してみます。
全く地図に載っていない初めての作業道で、深い霧に包まれていると正直怖いです。
ただ路面は新しく、極めて良好なフラットなので意を決して進みます。
これがもし急な下りで滑り易い路面だと、戻れなくなる可能性があるので御法度です。



大体このパターンはすぐに行き止まりとなるのですが、ここは意外に深い深い!
もしかしたら三原集落か桑野本に繋がっているのかと思い始めた時に・・



この先行き止まりを示す赤杭が現れました。
こんな時はガッカリする反面、ちょっとホッとしたりします。
実は入り口付近に分岐から別の支線があり、そちらも探ってみたかったのですが時間が昼に近づいてきました。
スタートが遅れましたが昼飯をいつもの香住のWではなく、もうひとつのお気に入りの店で食べるのが本日の最優先項目!
なにせ最近人気沸騰の店で、タイミングを逃すとなかなか入れません。
慌てて途中にある林道もすっぽかして舗装路移動します。



到着は開店時間ぴったりでしたが、すでに店内には先客があり、それでも席はかろうじて空いていたので待たずに済みました。
注文したのは『刺身定食』1430円也で値段据え置きが嬉しい🎵
ここの刺身定食は刺身の種類は少ないものの、ネタは全て前浜(目の前の海)で獲れた地の魚。
特にこの日のトビウオはモッチモチで、ほのかな甘味がたまりません。
さらに特筆すべきは添えられる煮付けや小鉢が、メインのそれを上回るくらいの旨さ‼️
この日のカレイの煮付けもウットリするくらいだったし、小鉢はいつも中身が違っていて、どれもすごく良い料理センスが感じられルンですよねー♪
香住では老舗銘店の三七十鮨はまもなく閉店が決まり、この店の人気はさらに高まりそうなので名前はナイショ。
席数が10しかない小さな店なのでお察しください。



胃袋と心は満たされましたが、空の方は一向に回復の気配すら無く、腹を括って終日探索に決めました。


そして来た道を引き返して、ここは須野谷という集落にある林道です。
先月、山を隔てた反対側に「須野谷銅山線」というショートピストンを見つけたのですが、そちらからは途中でジ・エンドとなってしまったので調べ直しです。


こちら側にも同じ標柱がありましたが、「須野谷工区」とあったので、やはり途中で開通を挫折した相互ピストンの予感がします。



広めの河原がある沢沿いに進んで行きます。



赤の矢印が逆向きですが、地図右下方向に進んで行くと・・



予想通りにすっぱりと終了!
これは地図に嘘偽りなくでしたが、ベースとなっている地理院地図はあくまで参考まで。



しかしこの道はとても美しく、水溜まり場には浮草がびっしりと。



路面は優しく野芝に覆われている僕好み🎵



ただこんな日はヤマビルが怖いので、バイクを降りて写真を撮る時は地面に息を吹きかけて、ヤツがいないか確認を怠りません。(吐息などから出る二酸化炭素に反応するそうです)
結局ここは行き止まりでした。



そしてこちらは昼前に来た、先ほどの峠途中から入る作業道分岐の右側。



まだこの道は造られてから新しいからか、路面の状態は抜群です。



やはりそこそこの距離はあって、もしや抜けられるかと思わされましたが結局行き止まり。



ただその先も無理をすれば行けそうな森で、地図を見ると残り直線500mくらいで県道に出られます。
(地図、赤い矢印の地点から)
竹野町椒(はじかみ)地区から伸びている道のⒶかⒷに繋がると面白いのですが・・



三原地区に戻り、三原水口林道を走ります。
最近はこの道を走ることがとても多くなりましたが、この前TOM'Sの吉川さんから教わったステップワークを使うとテンポよく走れるようになりました、ありがとうございます。
ただまだ慣れていないので、二日後のこのブログを書いている時にも、ふくらはぎが筋肉痛です。



ご覧のように昼過ぎでも標高が高くなると霧で覆われてミステリアスな雰囲気。



林道中程の、この前グループで探索した支線の入り口に到着。
青空は大好きだけど、こうして見るとこんなシーンも悪くありません。



そしてなぜここに来たかというと、先日走った時に気になっていたこのピンクのリボンの確認のため。
ハイカーさんや伐採の目印にしてはおかしいなと思っていたのですが、やはりよく見ればトレイルランの大会に使われたものでした。
そして改めて地図を確かめると、分岐は丁字ではなく四ツ辻で、その一方は麓に向かって破線で伸びていたのです。


こちらから見るとこんな感じ。
歩いて少し降ってみましたが、決してバイクでも無理ではなさそう。(あくまで見た範囲では)
ただここは前回も雨上がりには見た目以上にズルズルで、トラクションがかからずに大苦戦をしたので自重します。




この場所Ⓐ地点から、麓側のⒷ地点に移動します。



東河内の集落から入り川沿いに進んで行くと、思わず声を上げるほどの美しい光景に出会いました🎵
これ、間違いなく道の一部なのですが白い花にびっしりと覆い尽くされています。



Google先生によれば、これは「シャガ」という花のようです。
とても繊細で美しい花で、根は扁桃腺の腫れに効く薬草だそうですが、同時に摂り過ぎは毒にもなるそうなので鹿も食べないのでしょうか。
ジキタリスもそうですが、そうした性質の植物の繁殖は盛んです。



その先に進むとふたたび道らしくなり、先ほどのピンクのリボンが現れ始めます。



平坦区間は終わり、この渡渉から先は斜度がキツくなるようです。
倒木もあり草も深くはなりますが、延々と目印は残っているので迷う心配だけは無さそう。
どうですお好きな皆さん、行ってみますか?



時刻は3時過ぎとなり、道の駅近くまで戻ると雲が切れてようやく青空が見えてきました。
万場を駆け登ると清々しい風が吹き、霧も吹き飛ばしてくれたようです。



気になっていたのはこちらから三川林道を使わずに、お隣のOKUKANまで抜けられるのかどうかでしたが・・



抜けられちゃいましたね〜🎵
広々とした新緑の大地が本当に美しい!


そこから三川線と並走した、こちらはブナの美しい稜線へ。



さらに白菅山林道を走ると・・



直径は80cmはあろうかという、まん丸の落石?が!
こんな戦国時代の砲弾のようなヤツ初めて見ましたが、はたして自然にできたものなのでしょうか?
その先にはもう少し小ぶりのものもありました。



この辺りはブナの新緑がさらに美しいエリアです🎵



村岡神鍋線と合流して三川線起点に戻りますが、決してビギナーの方は右折して蘇武トンネル出入り口方面に下ってはなりませんよ。
ベテランでもここだけはイヤというほどの、恐怖だけの極悪林道ですから。



天気には少し苦労したけれど、収穫もあって楽しい一日でした🎵
ただ・・



最後の最後に、畑の奥の気になる場所を調査していた時、何かに引っ掛けたような感覚があったのですが、そのままトランポに戻るとこの有様!
綿とナイロン構成のネットだったのでトラブルにはならず、ニッパーで簡単に切れて外れたのでやれやれです。


次の日、とある会合のBINGOで15000円が当たって大喜び🎵
それが終わって夕方洗車をしようとすると、10年以上活躍したケルヒャーが突然お亡くなりになりましたとさ、トホホ。


僕の座右の銘『禍福は糾える縄の如し』


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