苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

ふたつのピストン林道よ、繋がれ! 5/29 但馬

ちょうど今から4年前、但馬地域の須留ヶ峰周辺に点在林する道数本を選んで、僕の主観と独断を元に『ピストン林道コンテスト』なんてタイトルを付けた記事をアップしました。



林道は時と場合によって、完全に廃道になってしまうケースと、また新たに生き返ることがあります。
あの時崩落や倒木で進めなかったあの道も4年経ち、もしかすると整備修復されてもっと奥へと入れるのではないか?
そして気心の知れた心強い仲間たちとならば、スキルも経験も多少は身についた今、更なる未踏の区間に足を踏み入れられるのでは?と思い再び訪れてみました。


若手ホープのRYOTAくんはバイクの修理が間に合わず泣く泣く不参加ですが、まこっちゃんは体調万全とはならずともなんとか復活です。

倉床のいぼ地蔵横から入るこの林道はこのエリアでは唯一と言って良い完抜け林道なのですが、5年ほど前から崩落でそれができなくなっていました。

これは我らがバイブルに載っている20年以上も昔の画像。
前回はここで引き返したのですが・・


う〜む、この先でまだ崩落がそのまま残っていて進むことができません。


仕方なく迂回して他の支線を探してみるものの・・




どれもこれも行き止まりや倒木に阻まれて・・



どうにもこうにも答えが見つかりません。


倒木処理やくぐり抜けに疲れて休んでいると、このエリアの名物『ヤマビル』が現れたので慌てて退散!
なんでもハイカーさんの間ではヤマビルの巣窟として悪名高いそうです。


そこからしばし北上し明延鉱山を過ぎて旭山キャンプ場の横から、前回ナンバーワンに選んだ『田淵林道』に入ります。
ここは計画では須留ヶ峰林道(舗装)と繋がると聞いていたので、その期待も込めての再訪です。


ここは以前と変わらず本当に素晴らしい路面状態で爽やかフラットの見本のような林道です。
ビギナーの方ならば半日くらい、ここでずっと往復して腕を磨けば上達も早いでしょう。


ここ日の天気予報は最高30度くらいで快晴ですが、さほどまだ湿度が高くなく僕にとってはベストコンディションに近い天候です。


途中にある作業小屋を過ぎて少し行くと、沢からの崩落があり、それを境にガラッと変わります。
前回一人の時はここで引き返しました。

<Kちゃん撮影>


今でも一人だと躊躇しそうな場所ですが、仲間がいれば難所越えも楽しみに変わる?


そして複数本の倒木➕崩落!
その先を歩いて確認して処理したのですが、それでもまださらにその先で道が消えていて、苦労は泡と消えました。
まあ誰でも経験する林道あるあるです。


そうそう、ここにはヤマビルはいませんでしたが、天敵のトゲトゲ(ジャケツイバラ)の群生があるので奥に進む場合はお気をつけください。

そしてまた、諦めきれずに支線の作業道探索に入りますが・・



ここがとにかく予想以上に深かった!

ソロだと迷って脱出できなくなるくらいですが、そこもまたグループの強みで大胆に進みます。

しかしここでもまた目論見は外れて撤退。
木陰で休憩をしながら頂いた、Kちゃん差し入れの凍らせたスポーツジェルの美味しかったこと♫


県道に戻り、さらに北上する途中に登山道入り口があり、そこにはこんな案内板がありました。
なるほど、須留ヶ峰林道が開通したという情報はカカナベ峠までで、そこからこちら側はまだまだ長い時間がかかりそうだということですね。


さて、さらに北上して大屋の野球場の向かい側から『市場奥山林道』に入ります。
ここは前回は入って間も無く崩落で引き返した道です。


その時の崩落は跡形もなく、心地よい路面で徐々に高度を上げていきます。
この日の最大の目的はこの林道とその西側の蔵垣下奥山林道が繋がっていれば素晴らしいルートができるはず!それが僕らで発見できれば・・そんな思いを抱いていました。


良い感じでーす♫
こんな時は子供のようにドキドキワクワクしてしまう気持ち、オフローダーならば分かってもらえることでしょう。


さらになお高度を上げて行くと・・


右下に見えるのが入り口近くにあった野球場です。

またさらに進むとその先には・・・

谷間を挟んだ向かい側の山に、いつもよく走っている『天谷加保坂林道』が見えています!
この4年の間にあちら側は何十回と走ったのに、こちら側は初めてというのが自分でも不思議な思いです。


そろそろ位置的には西側の林道に繋がっても良さそうな頃になると、また道が狭まり荒れ始めてしまいました。


何度も何度も倒木処理やくぐり抜けを繰り返しているうちに、えでーさんのシェルパがマシントラブル。

リアブレーキキャリパーのバンジョーボルト部が転倒の時に岩がヒットしたらしく緩んでしまい、ブレーキを踏んでもスカスカの状態になってしまいました。
応急処理を施したにもかかわらず修復できませんでしたが、なんとか脱出して遅めの昼食の場所へ。


えでーさんおすすめの天滝レストハウスで鹿肉料理をいただきましたが美味しかったです。
(画像撮り忘れ)


お腹は満たされて、ほっと一息。
ここは駐車場の青紅葉・赤紅葉がとても美しかった。

これはニセアカシアかな?

アオモミジってブナの若葉と並ぶくらい大好きです♪



木陰でくつろぎ気持ちも落ち着いて、えでーさんが再度シェルパの修理に取り掛かると、流石の我らがチーフメカニック、見事にトラブルは治りました!


リタイア宣言を撤回して『蔵垣下奥山林道』に進みます。


ここも明るくて、とても良い林道なのですよ!

 

以前来た時も、同じこの場所で写真を撮っていました。


しかしここもまた他と同様、奥に進むにつれてアトラクションが次々と現れてきます。

道が消えてはUターンを繰り返し・・

倒木、崩落を数えられないくらい攻略しますが・・

結局どこからも昼食前に入った林道と結びつけることはできませんでした・・


あ〜残念!
希望的観測と野望は実を結ぶことなく、今回も大きな収穫を得ることはできませんでした。
まあ林道探索なんてたいていはこんなもんです。
だからこそ成功した時には大きな喜びがあるんです!!(←ちょっと強がり)


でもいつも走っているエリアのすぐ近くで、こんな新鮮な気分でたっぷりと楽しむことができたことには大満足でした!


ふたつの林道を結ぶルート開発を今回は一旦諦めましたが、まだ可能性はゼロになったわけではなく、いつかこの課題もクリアできる日が来るかもしれないと、心の中の炎は絶やしません。


<えでーさん作成の走行ログ>


やっぱりねえ、もうちょっとだったのに‼️


解散してから農道を走っていると、こんな美しい麦畑が夕日を浴びて輝いていました。


こんな風景をもっと見たいし、国産小麦を食べることが増えればなあと思います。



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