苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

役割を果たした道に光を当てれば 5/22 但馬

今年の5月は昨年に較べれば格段に晴れの日が多い気がします。
五月晴れとくれば、僕の大好きな絶景ポイント巡りがピッタリと当てはまるワケですが、その反面この時期は雪でススキが潰れ、まだ他の草の成長も少ないので絶好の探索日和でもあります。
体力的にもこれ以上気温や湿度が上がると厳しいですが、今が絶好のチャンスとも言えるでしょう。


ということで、今日も但馬で気になる3箇所をリサーチすることにしました。


その前に軽くウォーミングアップで廃スキー場を駆け抜けます。
ここは昨冬にスノーシューで登りましたが、やっぱり雪景色も新緑も素晴らしい!


そしてリサーチ⓵は高丸山の麓に広がる扇状の谷。
昨年TOM'Sの吉川さんとご一緒した時に『あれは何?』って聞かれて、初めてそこに道があったのかもと気付かせてもらったのです。
それにしてもどうです、この若葉のトンネルの美しさたるや!

僕の"OJIRO SKY"はこれまでもたびたび繰り返し画像をアップしていますが、何度見てもこの景色に飽きることはありません。


正面が高丸山、左が鉢伏山。

今日の探索メンバーは、諸事情が重なり僕とKちゃんとえでーさんのトリオ。


ここは昨年秋に下見に来た時にはものすごい草で跳ね返されてしまいましたが、今回は何とか先に進めます。

しかしこの道はおそらく相当長い間誰も通っていないような状態で、こんな感じで低木に覆われてしまっています。
1本を切るのには時間も労力もさほどかかりませんが、これだけの本数になると3人ではうんざりしてしまいます。

ここでは下見のためにかなりの距離を歩きました。
結論はルートとして麓から伸びてきて2方向に分かれて、こちら側の林道2箇所につながっていることが確認できましたが、バイクでは3人では厳しいので諦めました。

ヒートアップした体を冷ませるために稜線に出ます。


ここでは本当に心地よい風が吹いていて、『ああ、オフロードバイクに乗っていて良かったな〜♫』と思わせてくれる瞬間です。



その麓側には公園があり、ややピークを過ぎたシャクナゲ(合ってますよね?)が咲いていました。




なぜか1本だけある白樺の木が、いかにも今、高原にいることを再認識させてくれます。


そして風格のあるブナの老木。


最近僕もちょっとだけトレッキングの体力ができてきたので、Kちゃんの歩くペースにも付いていけるようになってきました。
それゆえ、ふたりで歩いて探っていると、どこまでも深く深く行ってしまい、気がつけばバイクと残ったえでーさんとは大きく離れてしまいがちです。
ともあれ、こちら麓側の出入り口も確認ができました。
あとはまた体制が整った時に、あらためてアタックしてみる?ことにします。


そこから大きく移動して、リサーチ⓶の前に栄養補給。
今日は田舎料理と打ち出された、うみがみ元気村の但馬牛丼です。
ここ、失礼ながら店構えからは想像ができないくらい味が良いんです!
地産地消の牛肉は上質のしゃぶしゃぶ肉に匹敵するくらいで、お値段は700円。
それにオバチャンとの会話が楽しくアットホームなお店ですよ。


食後は以前からずっと来てみたかった『ふるさと資料館』。

廃校になった中学の校舎を利用しているので、ノスタルジックな良き雰囲気です。

そしてここにあった資料で、これまでいくらググっても分からなかったいくつかの事柄がスッキリと解明できたのに少しコーフンしてしまいました。
その古道の名の由来は、むかし鳥取のある殿様が通っていたことがあるからで、今のその道を見れば信じられないくらいの山道ですが、そんな道は各地にそこそこ残っていますね。


さあ、それでは午後の部のスタートはその古道の一部でもあり、麓から放牧のために山に往復していた牛飼いの道でもあったというその道です。


入ってから数十メートルだけは穏やかでしたが・・

そこから先は難所の連続。

えでーさん、怖そうな顔をしてKちゃんにやらせているみたいですが、いえいえKちゃんが自ら進んでゴムボーイ(ノコギリ)を振るっているのです。


その先は急キャンバーからのつづら折りとなりデンジャラスだということで諦めました。
やはり3人ではもしも崖落でもやってしまった時にはリカバーできないという危険性が拭えません。


でもこのままでは諦めきれずに、この道が確かに今でも繋がっているという確証を得るために反対側の出入り口からも探ってみました。

以前にもここは来たことがありますが、その時は紅葉も終わった晩秋だったので、このV字のルートも深い落ち葉に覆われていました。

その時も美しかったのですが、やはり新緑の美しさはまた格別です。


休憩をしている時、ふと上を見れば・・・
どれだけこの素晴らしさが分かってもらえるか僕には計りかねますが、この場にいればいつまでもずっとこうしていたい、そんな気分に包まれるのは誰にでもきっと当てはまるだろうと思います。


結局は、まず間違いなくこのルートであろうということは確認できました。
しかしここでもまた無理は侵さず、いつかまた体制を整えて再チャレンジをしようと決めました。



草原界を抜けて麓に下ります。


ここはもう何も苦労せずに、のんびりと雰囲気を楽しめる道。

気持ちも身体もリセットして・・


最後のリサーチ⓷で待っていたのは、次々に現れる倒木でした。
しかも硬くて切るのにはひと苦労もふた苦労もするシロモノだらけ。

ここは9号線沿いの千原から坂本林道に繋がっているであろう道で、数年前から狙っているのですが、本格的に探索したのは今回が初めてです。


幅員は今日の中では広い部類で、路面もさほど荒れてはいませんが、何せ倒木が次から次へと現れてきてタイムアップ。
ルートの半分近くは開拓したと思いますが、これまた次回持ち越しとなりました。


ということで、今回は完抜けゼロという結末でしたが、大いにやりきった感があり気分は爽快でした!
本当によく歩いたのでトレック&ライドと言っても良いくらいです。
それも昨冬からKちゃんの協力もあり、山歩きを多く取り入れてきたおかげだと言えるでしょう。
本当はライディングテクニックも上げて、難所もスイスイ乗れるようになれれば良いのですが、そちらの方がよほど練習不足かな?


トランポに戻り、着替えと積み込みが終わると誰からともなく『来週どうする?』『どこ行く?』という話になりました。
気心の知れた仲間というのは本当にイイもんです♫


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