苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

㊗️前地カンカケ全線開通! 宍粟 3/15

平成30年台風21号をあなたは覚えていますか?

そう、大阪市内でも車が飛ばされ、高潮で神戸も酷い被害を受けましたが、ここ宍粟でもあちこちで河川が氾濫し、大規模な崩落が起き犠牲者も出てしまいました。

ここは前地カンカケの斉木側入り口付近。

この矢印の根本付近の場所で、台風後に撮った画像です。
それが・・・

ものの見事に復旧が終わっていました!
実はブログ読者のおひとりからの情報で、この大好きな林道が開通しているとの情報を得てやってきたのであります。(やっくるさん、感謝です!)

さあ、シェルコ も点検修理から帰ってきたし、今日も行きますぞ〜!

ここは乾燥期はバラスが多くて走り難かったのですが、今日は前夜の雨でベスコンです。
それに工事車両が多く走っていたせいか、そのバラス自体が減っているような気がします。

遥かゆく先が見えるスカイライン林道はダイナミックで大好きなのです。
遠くに見える氷ノ山は今日もうっすらと白くなっています。

この林道は国道29号線と並行して伸びているため、所々でその道すがらの集落が見下ろせます。

何ヶ所か麓から上がってくる道の合流もあり。

一部工事の仕上げが残っているようですが、今日は日曜日なので通行に問題はありませんでした。
ただしまだ平日は部分的に難しいかもしれません。
事実、入り口など場所によっては「工事車両以外通行禁止」の看板もあります。
コンプライアンス的にこうしてブログに書くのも賛否を呼びそうなのは承知していますが、あくまで自己責任を持って、工事関係者の迷惑にならないよう、もしもその手を止めてしまうようなことがあれば即引き返しましょう。
我々は遊びであり、工事の人たちは仕事であることを忘れてはなりません。
と同時に、納税者である国民は私有地以外の好きな場所で楽しむ権利もあります。

この前後の画像も一昨年のものですが・・・

見事に修復と新規延長されてトータルで約16kmのロングスカイライン林道が遂に開通です!
関係者のご努力には心から感謝します。
16kmといえば県内では横綱級の瀞川氷ノ山林道(総延長40kmを超えますが、近年舗装化も進んでいます)を除けば、このブログではお馴染みの中辻肥前畑林道や粟鹿山林道と肩を並べる大関級です。
計画では30年の末に完成予定だったはずですが、遅ればせながらもようやく夢が叶いました。
バンザ〜イ!


県の資料です ↓
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/documents/h26k-13-maechi-kankakesen.pdf


原リンゴ園を横目で見ながら29号線に一旦戻り、次の赤西(あかさい)林道に入ります。


ところでビギナーの皆さんにワンポイントアドバイス。
初めて訪れる林道に行く時にはしっかりと入り口を調べておきましょう。
当然ですが「⇦◯◯スカイライン」なんていうような標示や案内板は林道にはありません。
入り口に林道標柱のあるところもすら稀です。
いつもチマチマと同じようなエリアで走っているのならばともかく、遠征で事前に調べていなかったらばまるでお話になりません。
それは効率とか合理的云々などということではなく、あくまで楽しく遊ぶための準備です。
時間を無駄に使うことこそ贅沢だという考えも一定の理解はできますがね。


それから慣れないところはまず本線をしっかりと楽しんでから、後日でもまた余裕があれば支線探索にチャレンジすべきだと思います。
そうでないと時間はいくらあっても足らなくなってしまい、危険も伴います。

さて、この赤西からは美しい渓谷沿いの林道が続きます。
解禁となれば、この辺りは釣り人が多くなるので対向車にも注意が必要です。

路面はスーパーフラットで普通車でも楽々です。

林道自体あまり長くはないピストンなのですが、ここの良さは河原遊びができること!

今日は防水ソックスを履いてこなかったので、あまりジャブジャブ中には入りません。
それとここはキャンプ場でもあるようなので、他に人がいるときは遠慮しましょう。

清潔なトイレもあるので、女性連れでもOKですよ。

その先にあるゲートで行き止まり。
以前、歩いて奥まで行ったことがありますが、とても苔が美しく幻想的な空間です。
バイクではこれ以上行けないのがすごく残念。

再び29号線に戻り北上して、引原ダム手前から音水(おんずい)林道へと進みます。


ところでこの宍粟(しそう)市は難読地名の宝庫で、西の横綱とも言われています。
例えば、鳥乢(とりがたわ)、五十波(いかば)、百千家満(おちやま)な〜んて感じです。
そもそも「宍粟」を「しそう」とちゃんと読める人は県内でも多くはないのかもしれません。
我が友ナッちゃんはこの地元出身ですが、「宍粟=アナグリ?」なんて読まれることに憤慨しております。
でもオフローダーにとっても本当に良いところなんですよ!

さて、ここ音水もピストンではありますが赤西よりは距離も遥かに長く支線もあります。


途中にある明神滝を見たことがなかったのでバイクを降りて20mほど歩きます。

お〜、なかなか良い感じです!
とにかくこのエリアは水源が豊富、マイナスイオンに溢れていてコロナなんか吹っ飛ばしてしまいそうです。

初めて入る支線の分岐点。

ああ、いいなあ・・・
こんな感じが私の理想のひとつなんです。
程々の幅員と明るく開けた風景、そしてグリーンカーペットが敷かれガードレールも送電線も無し。


サイコーです!
トコトコとのんびり走るのはシェルコ にぴったりです。

すぐ先の山がうっすらと白くなっています。

2kmほどでガレていて、その先を歩いて行ってみると・・

先にも道はまだ続いていますが崩落でアウト。
経験を重ねるとこんな結末が大体想像できるようになりますが、慣れないとせっかくガレを超えたり、倒木をクリアーしてもすぐまた先でどうしようもなくなるという林道あるあるです。
まずは歩いてその先を確かめることが必要ですね。

本線に戻り進むとまた分岐があり。

この辺りは昨夜雪が降っていたようですね。

行き止まりで5cmほどの積雪。

獣の足跡が2本ありましたが、右はウサギ左は鹿でしょうか?

もう一方の道に進むと・・・

う〜む、この先そう長くはないので無理はせずに引き返しましょう。
トラタイヤなのであまり雪には強くありません。

それにしても渓流好きにはたまらないこの2本の林道は、これから新緑の季節を迎えるとその美しさに磨きがかかります。

ダム下公園に寄ってみました。
ここは時折、観光放流が行われているのですがまだ見たことがありません。
きっと大迫力なんでしょうね〜。

ネット上から拝借


トンネル横から伸びるダートは以前にCRFで来ましたが、敢なく引き返した場所です。

シェルコ でどうかな・・と思いましたがやっぱりダメです。

お次はこれも兵庫メジャー林道のひとつ、阿舎利です。

ここから入り、右手の登りに進みます。
「この先の農園に入るな」との看板がありますが、林道を進む分には問題無しです。

ここの良さはちょうど均等に登りと下りが楽しめることでしょう。

路面も概ねフラットでビギナーにもお勧めできます。
ただ支線の分岐がいくつかあるので、慣れない方は最初はどなたかに案内をしてもらった方が良いでしょう。
(特にマンガ谷に迷い込むと厄介です!)

今日は予報では終日晴れのはずだったのですが、少し怪しくなってきました。

峠の頂上に向かうにつれて・・・

気温も全然上がらず、ついに雪が降ってきました。
ちなみに朝は1度、この頃で5度くらいでした。

グリップヒーターが無いので指が冷たい!
おまけに下るにつれて今度は雨に変わってきて、ブーツの中まで雨水が入ってきました。
今日はここでも支線を探ったり、その後もいくつか探索をしようと思っていたのですがすっかり戦意喪失です。

食べるタイミングを逃してしまいましたが、なんとかまた青空も出てきたので途中の福知渓谷で昼飯。

さて皆さん、僭越ながらひとつ提案をします!
景色の良い場所で休憩をしたりする時に、ふと見るとゴミのポイ捨てがあってガッカリすることはありませんか?
私は常にレジ袋をリュックに忍ばせ、そんな時は見なかったことにせず拾って帰ることを心がけています。
オフローダーはどんなに気を使っても自然に負荷をかけていることは否めませんし、ともすれば地元民から否定的に見られてしまうこともあります。
1日1個でも良いので、他人が出したゴミを持って帰って環境の維持に寄与しましょう。
何もやらずに、やれ「走れるところが無くなるー!」なんて言っていても何ら進歩はありません。
地元の方やハイカーさんなどとすれ違う時に徐行をして、会釈を忘れないのもそのひとつです。

以前ならば濡れて冷え切った体で高速を走り帰らなければならなかったのが、トランポがあることで本当に楽になりました。
ジジイなのでいい加減楽してもいいでしょ。
置き場所には気を使いますが、今日は我が良き友ナッちゃんの会社の駐車場をお借りしました。
サンキューベリーマッチ!!


晴れから曇り、そして吹雪から雨と低温に翻弄されての早帰りでしたが今日も満足。
皆さんはどんな週末を過ごしましたか?

本日の大まかな全体図


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