プレシーズン開幕! 早くも未踏絶景林道発見か? 4/6
昨年最後に乗ったのは11月14日のことだったので、ほぼ5ヶ月ぶりのバイクということになります。
このところ体力増強期間ということで、冬場は山歩きに勤しんでいたので、そろそろムズムズしていました。
こんな拙ブログですが、バイク記事を楽しみにしてくださる方がいらっしゃれば嬉しいことです。
今シーズンもどうぞよろしくお願いします。
兵庫県北部、但馬の林道を楽しみにしている方も多いかと思いますが、毎年完全に林道全て開通するのは GW以降ですし、今年は雪が多かったのでさらに伸びるかもしれません。
でも氷ノ山や蘇武岳そして扇ノ山直近を除けば、もうすでに走れるところも多くなっているはず。
というわけで、今回は天気も北に行くほど良いという予報だったので、最北の場所を走ってきました。
デポ地も前から目を付けていた但馬空港近くのパーキングスペースです。
愛車TRRS のデカールも新しくしてお色直ししましたが、それはたぶん誰も気が付かないかも。
とても久しぶりのことでワクワクしながら、今日の一本目は7年ぶりくらいに訪れた金剛寺畑上林道です。
バイブルにも載っていますが、ほとんど走る人の無いマイナー林道です。
金剛寺側から登っていくとツツジ類の一番手、コバノミツバツツジが咲いていました。
この花は我が家の敷地内でも毎年咲きますが、大好きな花のひとつです。
この道は金剛寺側がやや荒れていて、初めて走った時はまだオフロードビギナーだったので、恐れをなして引き返そうかと思ったくらいでしたが、あらためて走ってみるとコンディションはほとんど一緒なのに『ただの道』でした。
それでも浮石が多いので、油断するとフロントが跳ねられて崖落ちもあるので初心忘れるべからずです。
それと松の幼木が道を塞ぐように生えているところは、上半身を目一杯伏せて走らないと頭や顔にバチバチ当たります。
どんどん高度を上げていくと幅員も広がって分岐があり、画像の左上の方向に進むと天然記念物大トチノキの上の辺りまで進んで行き止まり。
画像右手に進んでいくと樹木の間に遠くの景色も見えて・・
幅員がさらに広がってきて土質でドライな良好のコンディションとなってきます。
林業が盛んだった頃はここでも大勢の人たちが働いていたのでしょうか?
緩やかに高度を下げて、よりフラットな区間となって・・
放棄された耕作地の脇に桜が咲いていました。
しかしよく見ると雪の重みでしょうか、枝が幹から裂けています。
『桜を切るバカ、梅を切らぬバカ』いう言葉がありますが、こんな状態でも花を咲かせているこの木の生命力の強さに驚きます。
林道区間を終えて畑上側の出入り口には重浪神社があり、出入り口の片方がお寺で片方が神社というのも珍しい林道です。
石灯籠にはこも掛けがされていましたが、随分古そうで一年中このままなの?
いや、思い起こせば前に来た時も同じだったような。
二本目の林道はそこから少し離れた場所にあります。
冬の間バイクには乗らなくても机上で未踏林道&作業道のリサーチは欠かせない趣味。
なんと言っても僕は忘れられた道や、ほとんど誰も知らない道を走るのが人一倍好きなんです。
ドキドキしつつじっくりと味わい観察しながら走る楽しさは、ソロならではの楽しみです。
この日は鹿は鳴き声は聞こえても一匹も出会わなかったですが、ヤマドリと珍しくウズラとも遭遇しました。
ソロでオフロードを走るのは常識外れ?いえいえペースを落として、リスク回避のスイッチレベルを変えれば良いだけですよ。
途中で支線があったので進んでみると、たぶん昔は果樹園だったと思われる場所が広がっていました。
これと同じようにこんな山奥にナゼ?ということもしばしばありますが、やはり後継者がいなくなったのでしょうかね。
道端には識別不能な廃車が朽ち果てています。
本線に戻り進んでいくと、幅員は十分で路面も良好だったのですが倒木が増えてきました。
しかしそれはこの冬の大雪のせいではなく、どれもかなり古そうなものなので、ここも相当長い間誰も入っていないのでしょう。
いくつか処理しながら進んで行きましたが、さらに厄介なものが増えてきたので歩いて先を確かめます。
道はこの先で右に巻いて登っていますが、路面はとてもしっかりとしていて崩落の兆しは見えません。
これはかなり面白そうな新ルートですが、ソロでは倒木処理に体力が削られるので、ここは一旦撤退して反対側から探ることにします。
リエゾン途中にある但馬地方の大河、円山川の支流はまるで湖のよう。
これも事前にGoogleマップなどで予習していたおかげで、反対側の入り口もすぐに見つかり、登っていくと樹木の間から円山川本流も見えています。
お〜素晴らしい道になってきました、これは予想以上🎵
そして分岐に出合うとさらに景色が広がっていて、思わずうわーっと大声を上げてしまいました!
誰も知らないような道で、誰も知らないような絶景を見つけた悦びは言葉では言い尽くせません。
それはプライスレス、独力で見つけた当人しか味わえない特権です。
その先は右に伸びる道が本命かと思ったのですが・・
案に相違して行き止まりでした。
左の道をGPSで確かめながら進むと地図にあるルートに乗りましたが、そこから道は不明瞭になってきました。
ちなみに僕のおすすめ地図アプリはジオグラフィカです。
そこにはどうして?なぜ?というこんな場所に放置自転車が。
わざわざこんなところまで運んで捨てるとは・・
地図で見るとこんな感じなのですが、この赤矢印の区間は破線になっています。
さっきは右手から進んで来て倒木で引き返し、今回は反対側から来て地図のとおり不明瞭になった訳ですが、ここも歩いてみると・・?
いつものちょっとクレイジーなメンバーにとってはひとつのアトラクションとしてクリアするかもしれませんが、それでもここ全体はかなり楽しめて面白いルートになりそうです。
今からもう開通できる日が楽しみで仕方ありません。
昨年の開幕日もたしか収穫がいっぱいで躍り上がったものですが、今年もまたそんな気分🎵
これだから但馬のオフ活は止められないんです!
これだけ通い詰めて走っても、まだまだ見ぬ世界、新発見が残されているのですから。
円山川にかかる橋を渡ると全国的、いや今や世界的?にも有名になりつつあるかという城崎温泉街があります。
この日は行楽シーズンの日曜日でもあるので、飲食店の数は多くてもランチ難民となって昼食はコンビニ弁当も覚悟していました。
でもこれも事前リサーチで行ってみたいと思っていた店に着くと、意外にもひと組だけしか並んでいなかったので5分もかからず入れました。
『おけしょう鮮魚』という魚屋の2階が直営料理店になっているので、そりゃあ鮮度は間違い無いでしょう。
あとでFBFの方から教えていただいたのですが、地元の方はもちろん幅広く超人気店だったそうで、魅惑的な日替わりお品書きが階段を登ると現れます。
これ以外にも地元ならではのカニ料理から定番定食ものがズラリと🎵
そこからチョイスした旬のホタルイカは見るからに美しい!
そして見た目は地味だけど、珍しい自家製アナゴの一夜干し!
僕はアナゴは魚の中で2番目(一番はノドグロ)に好きなもので、その一夜干しは初めて食べましたが、旨味が凝縮されて上品ながらとても深みのある味でした🎵
ササガレイなどもそうですが、水分を抜くと劇的に美味しくなる魚も多いですよね。
そして特筆は白米が最高に美味しいこと。
満足して外に出ると12時を回った頃でもあり、10組以上の待つ人たちが階段にズラっと並んでいました。
なんだか今年はラッキーが続いているのですが、あの大谷クンを見習って山歩きの時にゴミ拾いを続けているおかげなのでしょうか。
『ゴミ拾いは運拾い』海外からの人たちが絶賛する日本の良さを継承しましょう♪
そこから移動途中に津居山港に立ち寄ってパシャリ。
僕はもともと釣り人なので、港があればどこでも立ち寄りたくなるのです。
今はカニ漁も終わりのんびりムードで、小型漁船は集魚灯を並べてイカ釣り漁に備えているようです。
夜の海に漁火が灯るのも山陰の風物詩のひとつ。
さて午後の部は城崎マリンワールドの近くに見つけた林道です。
ここも木の枝で視界が狭められていますが、その間からは日本海がよく見えます。
路面状態も良くテンポ良く進んで行きましたが、分岐に出合いどちらも進んでみても行き止まり。
地図と照らし合わせてみると、その分岐の間にある斜面がオンルートらしいのですがこりゃ無理だわw
ここは諦めて県道11号線但馬漁火ライン、別名コースタルロードを西に進みます。
この道は奇岩が続く美しい海岸線に沿って伸びる素晴らしいワインディングロード。
トライアルバイクではその良さをあまり享受できませんが、オンロードバイク乗りの方はぜひ一度走ってみてもらいたい。
そしてやって来たのは竹野浜。
山陰日本海というと演歌の世界のような暗く荒々しいイメージかもしれませんが、冬場以外はエメラルドグリーンの海と白砂の広がる世界です。
そしてそして、その浜の中にポツリと立つのが料理旅館『竹涛』(ちくとう)
最初にこの風景を見た時は三度見くらいしてバグりました。
波打ち際からはわずか10mくらいのところで、岩礁の上に建てられています。
調べてみると明治中期に創業し、昭和に入ってから料理旅館として、特にカニ料理は日本を
代表する三つ星の和食料理長も私的に贔屓としていた名店だったそうですが、どうやら今現在は営業はされていないようです。
現行法制化では日本の砂浜は全て国有地が原則のはずですが、それだけの歴史があったために建築が認められていたのでしょうね。
それと太平洋側ではあり得ないことですが、日本海側ならではの潮位差の少ない故のことでしょう。
たっぷりと海成分も補給して、本日ラストの林道もまた初めて訪れる場所です。
沢に沿って山の中に進んで行きますが、護岸の積み石にもかなりの年月が感じられます。
途中で沢を渡った先に支線がありましたが、行きは大丈夫でも戻るとなったら手前はステア(段差)で自信ありません。
ここもグループでならばチャレンジするところですが自重します。
結局この道も途中で道が消えてしまいました。
地図上でもやはりここから破線になっているので、徒歩ならば行けてもバイクでは無理のようです。
午前中の2本とランチは大当たりで大満足でしたが、午後の2本は少し残念な結果でした。
でもこの遊びはそんなにラッキーが続くものではありません。
美しい但馬の自然と風景や美味しい海鮮は堪能できたし、今日は早めに帰ります。
何度も何度も書きますが、但馬をバイクで思う存分走れるのは一年の半分ほど。
阪神地域からでも片道2、3時間かかりますが、林道の数やスケールの大きさ、バリエーションの豊富さは全国的に見ても屈指だと思います。
それどころかこんなに四季があり美しい自然の中でありながら規制が少なく、自由に走れるのは世界的に見ても希少だと、ダカールラリーを10回走ったあのラリースト池町氏も言っていました。
そのうち海外からのオフローダーのためのツアーなんてあるかもしれませんね。
その時はガイド業でもやろうかな。
皆さん、どんどん走りに来て楽しみましょうね、そしてどこかでお会いしましょう。

















































