岡山北部にひっそり佇む桜と林道 4/17 作州
きっかけはひとりの先輩ライダーに教わった恩原高原周辺から、毎年エリアを広げてきた岡山県北部の林道探索も、昨年ついに大きな成果がありました。
しかしその探索も思いがけない11月の大雪で無念の一時中断。
ようやく雪も溶けているだろうと予測して、ジャンキーズ・スペシャルメンバーに声を掛けて集まってもらいました。
Google Mapや地理院地図で入念にルートプランを練り、あとは天気がどうなるか?
なにせ今回は絶対の雨男RYOTAくんに加えて、強力な雨男として知られるあにぃさんもご参加されるので内心ヒヤヒヤです!
スケジュールを決めてから、毎日ご当地の天気予報のチェックを繰り返していました。
週間予報ではコロコロ変わっていましたが、当日フタを開ければ快晴のツーリング日和。
お二人の雨雲を呼ぶパワーが相殺し合ったのでしょうか。
そして今日はあにぃさんと同じFX乗りのkoma2さんも久しぶりのご参加。
ただ残念だったのは大隊長煮過さんが諸事情でDNSだったことです。
さあ、今日はどんな1日になってくれるのか、子供のようにワクワクドキドキです。
まずはここからダートが始まります。
この初っ端からとても楽しみにしていたあの桜は、4月中旬まだ今日も花を咲かせているのでしょうか?
1kmほど走ると、それは姿を現しました。
やった!ほぼ満開に近い状態でとても素晴らしい!!
今日の大きな目的の1/3はこのエドヒガン、四季桜を見ることだったので、もうこれだけでも片道160kmを走ってきた甲斐があるというモンです。
普通、桜の木はあまり樹高がなく横に広がることが多いと思いますが、この樹はそれほど日当たりが良くない場所にあるせいか上に高く高く伸びています。
その姿は凛とした神々しさすら漂わせています。
いや間違いなく、きっと神が宿っているのでしょう・・そう感じずにはいられません。
Mさーん、バイクでなくてもいつかきっとご一緒に、この樹の下でピクニックテーブルを広げましょうね♫
さあ、スタートは100点満点!この先がさらに楽しみになってきました。
この林道は散々苦労の末に見つけた1本ですが、こちら側から入るのは初めて。
前回は諦め半分、どうせ行き止まりかなと思いながら走っていたので、今回はあらためてじっくりと堪能しましょう。
路面を覆っていた草は枯れ、木立の葉もまだ付いていないので明るく見通しがとても良い。
それとあまりタイトなコーナーは無く、上り下りもストレートが多い前半の印象です。
途中、ちょっと寄り道をして軽くヒルクライム遊び。
このエリアはいつもの但馬と違い笹が多いので、藪漕ぎはなかなか手強いです。
本線に戻って先へと進みます。
本線上にも一部激しい藪漕ぎ区間があって、セローの一台がウインカーレンズをもがれてしまいました。
この辺りはとにかくササが多くて、但馬のススキよりも苦労させられます。
西に進むにつれて雪が残る大山(だいせん)がその姿を見せてきました。
ちょうどその手前左にこの先の林道が伸びているのがお分かりになるでしょうか?
ず〜っと片側は深い谷なので気が抜けませんが、本当に素晴らしい風景が続きます。
僕は走りはまるでドンくさく遅いのですが、絶景林道にかける情熱は誰にも負けない自信があります。
そんな僕の目で見て、これは間違いなく超一級のパノラミックなスカイライン林道と宣言します。
一時期かなり荒れていたそうですが、今回は小さな崩落があった程度で安心しました。
路面も豊かな変化があって楽しめる、まさに『ザ・林道』と言えるのではないでしょうか。
総距離は約10kmで幅員はやや狭いですが、舗装区間ゼロ、ガードレールや送電線などの人工物も皆無で、これまで僕が走った中でもベスト3に入ります。
今日はグループなので程々にしていますが、ソロだったらあちこちで停まっては写真を撮ってばかりで、ちっとも前に進めなかったことでしょう。
ボルテージはマックスとなり、終点の舗装路との合流地点に近づいていきます。
そしてすぐに2本目の林道にエントリー。
こちらは前々回にソロで反対側から少しだけ入ったことのある林道です。
その日は時間切れになりそうだったので、後日のお楽しみにと取っておいたのですが、こちら側から繋がっているかは衛星画像で調べても判断できませんでした。
もし繋がっているのならば、これはまた素晴らしい発見になることは間違いなしなのですが・・さて?
するともっと苦労をするかと思っていたのが、意外にもあっさりとその夢が叶いそうです。
お〜、やったやった!!
見覚えのあるダイナミックな風景がドーンと広がり、伝説のスーパーロング林道『美作北2号線』が見えてきました!!!
ホームグランド但馬とはまた違った良さに感動、感激しきりです。
人は感動という栄養素で生きるもの。
オフロードバイクに乗って得られるその感動を、少しでもお分けすることができれば本望です。
koma2さんにここでカッコいい写真を撮ってもらいました。
この方は普段からとても良い写真を撮られるので、一度一眼レフ持参で僕のおすすめ絶景ポイントを巡って参考にさせてもらいたいくらいです。
この写真もJAPEXに送ってみようかなぁ♫
ENDURISTAN HURRICANE BACK PACK 25L最高に使いやすく、かつスタイリッシュですよ!
そのkoma2さんの迫力あるライディング!
カタパルトを空に向かって発射!?
タイムマシンに乗って30年ほど前に戻り、あのスーパーロングダートを走ることができるのならば・・・
この日の最後に帰路にて舗装されてしまったその道を走りながら、そんなことをずっと考えていました。
それに比べては短いこの道は完抜けもできたのですが、支線は山頂方向に伸びていて更なる絶景が楽しめました。
ちょっと分かりにくいかな?
ピンチ・インもしくはズームインしてみてくださいね。
決して山々の標高は高くはありませんが、どこまでも果てしなく続くのがこれぞ中国山地の良さ。
この辺りは樹木も背の高いものは少ないのですが、林道の脇にはこんな木がつぼみをいっぱい付けていました。
なんの木だろう?満開になったらどんなに素晴らしいのだろう?
そして雄大な景色を眺めながら、こんな場所での昼食は至福の時です。
さあて、最後の絶景ポイントに行く前にちょっと遊んでみましょうか♪
まずはkoma2さんのダイナミックな走りをパシャリ!
僕には今更もう無理かもしれないけれど、こんなパワフルなレーサーを乗りこなせたら、それはそれで楽しいでしょうね!
こちらはスムースなライディングを旨とするあにぃさんのライディング。
スムースとは言っても、この方の後ろを走るとコーナーの先であっという間にその姿が見えなくなってしまいます。
速さと安定を兼ね備えた素晴らしい、自称『林道ツーリングライダー』ではないでしょうか。(褒めすぎ!?)
こちらは我らがジャンキーズSPLチームの若手RYOTAクン。
セロ−225が愛車ですが、特別にあにぃさんのバイクを借りてテールスライドに挑戦!
なんとかコントロールできたか・・なっ!?
この先きっと、ゲストのお二人に引けを取らないほどのライダーに成長間違いないでしょう、期待してます。
さらに林間コースでまたヒルクライム遊び。
KMDさんはまだオフロード歴は浅いのですが、いつも落ち着いた走りで破綻することなく無難です。
ブログ的には少し物足りないので、たまにはネタの提供をお願いシマス。
えでーさんも負けずとアタック!
シェルパの限界性能をどこまでも追い求めるとのことで、まだまだKAWASAKI道を突き進む漢。
ムードメーカーのまこっちゃんがいるとき、いないときは551のホーライのごとき。
Kちゃんこの日のライディングはおとなし目でしたね。
トラブルも派手な転倒もなく、応援側に回ることが多い一日でした。
時間は程よく過ぎて、この日最後の目的の場所に。
それは但馬のあの場所にも勝るとも劣らない、感動の空間でした!!
遥かには残雪の大山や日本海も見えています。
ミステリーサークル?
まるでUFOの発着場のようです。
再び大山の眺め。
迫力のヒルクライム!結果は?
林道数は3本、総走行距離は100kmにも満たないほどでしたが、言葉では言い表せないほどの感動と満足が得られました。
1日のうちに10本20本の林道を走るだけがエラクない!
速く走れる人がスゴイわけでもない。
どんなレベルであれ、自分の好きなスタイルで楽しむことができればそれでいいんじゃないでしょうか?
よき1日だったなあ〜、スゴク幸せです!
アレ、koma2さん電池切れですかー、置いていきますよ〜