小代の里山、香住の海と川 8/29
いやはや、この夏の長雨にはほとほと嫌になりましたね。
思い起こせば前回フルに1日走ったのは8月1日。
ちょうど合間の15日も少しだけ走りましたが、ほぼ1ヶ月ぶりと言っても良いでしょう。
まあそれでも月2回乗れれば、恵まれている方かもしれません。
さて満を持して迎えたこの日、いくつかのお誘いを丁重にお断りしてソロで走ることに決めました。
のんびりとじっくりと走りながら、好きな写真をたくさん撮りたかったからなのです。
選んだステージは愛してやまない香美町小代地区。
まずは鹿田&釜谷林道からですが、この林道群は支線が多く迷いやすいのでじっくりと説明しましょう。
エントリーは9号線の大きな村岡温泉の看板の横からです。
少し田畑の間の道(農作業をよくされているので徐行厳守)を登ると左手に『グランドゴルフ場』の看板がありますが、その横のダートに入ります。
登り基調でクネクネと進みます。
右分岐がありますが、ここは直進。
黄色い看板のあるT字路は左折。
草に覆われた路面(水溜りに注意)をしばらく進むとまた畑が左右に広がります。
大きめの白い倉庫の先を鋭角に右折するのですが、これが見逃してしまいがち。
行き過ぎると牧場があります。
その手前を右折すると八岡林道です。
黒毛和牛のルーツ、但馬牛(たじまぎゅう)が元気に過ごしていますよ。
先程の分岐に戻り、この向きから見れば左方向に進みます。
しばし進むと最初に現れる左分岐から先が釜谷林道です。
ここからは小代集落に向かって下り。
近年、路面が荒れ気味で倒木も増えましたがなんとか通れるように処理はされています。
ビギナーの方だとちょっとビビるかもしれませんが・・
それを過ぎればオープンで明るい区間になります。
初めて通った時にはこの数倍くらい草で覆われていました。
その時はまだまだ原型をとどめていた拙宅?も、そろそろ崩壊してしまいそうです。
そこから右に下るとまた数カ所の倒木がありますが、ここは左端を落ち着いて走れば問題なし。
その先、急な下り舗装路面になり矢田川沿の道に出ます。
むしろ注意すべきはその間の路面がとてもウエットで滑りやすいことです。
当たり前のことですが、舗装路でコケるとダメージも大きいですから慎重に!
さあ、ここからは大好きなポイントを巡ります。
ここは日本の棚田百選のひとつ『うへ山の棚田』。
こちらは吉滝キャンプ場展望台。
そこから移動する途中に脇道があったので入ってみると、そこそこのダートになっていてループで抜けられました。
まだ奥にも作業道があったので、また別の機会に解明してみましょう。
こちらは久須部渓谷の入り口にある滝見亭。
その対岸に残る鉱山坑道跡。
中を覗くと冷蔵庫のような冷気(霊気??)が漂っていました。
なんの柵や規制もありませんが、これ以上中に進む勇気はありません。
その上流には右に三段滝、左に要滝。
この滝はエントリーが容易な割に迫力があって大好きです。
こちらは三段滝と名付けられていますが、残りの二段は見えません。
要滝の横の階段を登るとこれまた美しい渓谷が楽しめるのです。
一度ここでキャニオニングをしてみたいのですが、間違って滝に落ちたら助かりませんね。
他にもこの小代地区には裏見の滝『吉滝』や『八反の滝』などいろいろあって滝好きにはたまりません。
またそういったことだけではなく、それぞれの地の歴史や独自の文化なども調べていくと、いっそう楽しみが広がっていきますね。
話題を林道に戻しましょう。
”ジキルとハイド林道”(ちょっと大袈裟かも)の稲荷尾林道です。
昨年あたりからこの林道のススキもかなり少なくなりました。
ただウエットでわちゃわちゃした区間は相変わらずです。
広場に出て右の爽やか区間に進むのが僕のお気に入りルート。
いつ来ても美しい森です。
本線から膨らむように並行する短い区間なのですが、停まってその雰囲気を味わうことを欠かしたことはありません。
ただ誰かをアテンドしてここで停まっても、『ん、どうかしました?』なんて顔をされるとちょっぴり寂しい。
そしてふたたび本線に合流して・・
右手に広がる絶景を見ながら進みます。
ここも幅員が広くフラットなのですが、水気が多く足元をすくわれることがあるので要注意。
その先で舗装林道大照線と交差します。
僕のブログ読者の皆さんにはお馴染みの場所。
あれっ、いつの間にかこんな鐘が付けられていますよ!?
自分では『但馬のチロル』と呼んでいる風景が広がります。
このところキャンプ場としても人気なようです。
そして但馬のボスこと高山長さんから教えてもらったルートにやっと来ることができました。
ここ、いいですね!!
この日はサラッと走りましたが、まだ支線もあったのでこれもまた再調査を要しますね。
う〜ん、こことあそこと・・それにまだアレにも行っていなかったなと、プランはどんどん広がります。
そこから小代きってのロングフラット『仏ノ尾林道』へ。
大好きな林道のひとつです!
アトラクションはだいぶなだらかになって、左側はビギナーの方でも余裕で通れるほど。
四輪車では改造ジムニーでもちょっと難しいくらいなので、対向車の心配は少し減ります。
この記念碑広場も今年は草が少なめです。
いつもだと林道標柱も隠れるほどなのですが。
本線から外れ、仏ノ尾山頂に続く道。
左からバネット、ファミリア、サンバーと屋根を潰された不憫な車たち。
佐坊集落を抜けて、とちのき村にちょっとお邪魔します。
今は休業しているのか?綺麗に整備されたキャンプ場には人っこひとり姿が見えません。
街路樹に生っていた赤い実は南天のようだけど季節が違うし、いったい何だろう??
人気爆発のおじろじろキャンプ場に久しぶりにやってきました。
上山さんファミリーにご挨拶したかったのですが、お昼時だったせいかお留守のようでそれは叶いませんでした、残念。
まだ仮設トイレ(それさえごく最近で、その前までは各自スコップ支給で・・)のプレオープンだそうですが、トイレ棟の基礎はできていますね、ボチボチいきましょ!
そのキャンプ場方面から眺める佐坊・東垣・鍛冶屋集落は小代の中でも特に美しい眺めです。
そこからどうしようかすごく悩んだコース全体だったのですが、結局北に進路を取りました。
なぜならば最近になって頼みの綱のガソリンスタンドが、また一軒日曜定休となってしまったからなのです。
途中の稲田はすっかりと秋の香りが漂い、稲穂が頭を垂れ始めています。
ジャジャン!
お馴染みの店で今シーズン2度目の白イカ丼は、ますます味わいを増して抜群の旨さでした!!
店に着いた時(1時過ぎ)は表に『本日の営業は終了しました』と出ていて焦りましたが
、一人ならなんとかと入れてもらいギリギリセーフ!(白飯が無くなってしまったそうで)
追記:前回白イカとはケンサキイカのことですと書きましたが、正確にはブドウイカという近種だそうです。
僕自身イカはアオリイカが一番美味いと思っていましたが、これを食べたら前言撤回です。
食後にはもう一度矢田川戻りこのアングルでパシャリ!
前回は青空がなかったので、是非とももう一度ここで写真を撮りたかったのです。
こんな時アルパインスター・テックTのブーツはくるぶしくらいまでならほとんど浸水しないので助かります。
香住のお隣、柴山港には立派な蟹漁船が泊まっています。
これくらいデカくないと冬の荒れた日本海には出られないのでしょう。
こちら方面に来たのは、先月グループで探索した2本の林道を、改めてソロで再確認するため。
一本目、東のルートは北側区間は穏やかなのですが・・
峠の頂上から南側区間の下りは路面が荒れ気味で楽しめます。
折り返すように入った西のルートは・・
こちらは倒木が多めでRPGのような楽しさ?
ビギナーの方はソロで入るのは控えたほうがよいですよ。
この2本は地理院地図にもはっきりと描かれておらず、Googleマップの衛星画像などと突き合わせて調べ探し出したもの。
もちろんバイブルにも無かったので、完抜け達成できた時の喜びはひとしおでした。
それをまたじっくりと、ソロで味わいながら走る愉しさたるや。
スピードはまさにトレッキングと言っても良いくらいですが、こんな楽しみ方がシェルコTY 125にはベストマッチなんです。
大満足の1日でした、来週も晴れてくれると良いのだけどな🎵