苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

オフトレvol.14 上山高原を独占!とプラスワン 3/4

そろそろバイクに乗りたくてウズウズしてきましたが、雪山のシーズンも残りわずかなので、この日は昨年断念した上山高原に行ってきました。
新温泉町にある上山高原は兵庫県の北西の端にあり、鳥取県との県境と面しています。
冬場は深い雪に閉ざされる地域で、除雪は麓の集落までしか行われないので、ごく一部の登山者やBC、XC系のスキーヤーくらいしか訪れません。
そんな場所にスノーシュービギナーの僕がチャレンジするのはどうなのかとも思いましたが、これまでに冬場を除いては数えきれないほど来ている、大大だ〜い好きな場所。
(現在、イヌワシなどの野生動物の保護のため、舗装道路以外の場所にバイク乗り入れは禁止となっています)
周辺の地形も頭に入っているのでなんとかなるか、ということで今回はソロで行ってきました。


そこまでのルートはいくつかあるのですが、今回選んだのは青下(あおげ)集落からのもの。
ハイカーさんやマウンテンバイカーさんのブログなどを読むと、集落から尾根にかけては『とんでもない激坂!』とか『えげつなくて無我夢中、どう下ったかも覚えていない!』などとあります。


まるで庭の一部のような民家の横を通り抜けて山に入っていくと、この辺りはあまり雪が残っていません。



予想とリサーチ通りの激坂がすぐに始まりました!
しかも踏み跡も目印も無く、全く登山道としてのルートが分からず、頼りになるのはジオグラフィカのGPS地図と勘だけ。



いっそのこと新雪で深く覆われていた方がよほど条件としては良いのですが、日当たりの良い場所では10cmくらいの深さで、それがシャーベット状になっていてまるでグリップが効きません。


何度も方向を変えて、時には行きつ戻りつを繰り返し、四つん這いになり、ずり落ちながらも高度を上げて行きますが・・


画像ではあまり伝わらないかもしれませんが、尾根が見え始めたこの辺り、もう諦めて引き返そうかと思いましたが、じーっと見ていたらラインが浮かび上がってきました!
キャンバーを一歩一歩踏み固めながら、慎重に、慎重に歩を進めます。



そして汗だくになりながらも、なんとか尾根に出ました!



繰り返し GPSで確認してきたので、ここまでは合っていたようです。
しかし、ここから先がどちらに進めば良いのか・・
このエリアはまるで大きな船をひっくり返したような地形になっていて、この時点でここはその船首底部分にいることになります。
地図を確かめると底の頂点から外れて谷筋を進むのが正解となっていますが、そのあたりは沢が流れていて、下手をすると踏み抜きそうで危険を感じます。



そこでルートを外れるのは承知の上で尾根筋を進みますが・・



あとは自分の勘と観察力。
動物の足跡もそのヒントのひとつになります。



樹皮がなくなっているのは鹿のせい?
それとも・・・?



西に進んでいくとその先で森が途切れているのが見えてきました♪



よ〜し、間違いなく出られたぞー!!



上山高原はかつてススキ原だったのが、さまざまな原因によってナラなどの樹々が育ち森になっていました。
それが現在希少動物の保護のためもあり、あえて木を切って広大な草原を復元しようとしている長期計画の最中です。
今でも一部、春から初秋にかけて最高級ブランド牛の放牧場にもなっていますが、どこまでも広がり穏やかな起伏の大地がそこにあるのです。



雪が無い時期は伐採の跡がまだ生々しく、若干荒涼感も漂っていますが、今は素晴らしい白銀の世界に感動です🎵


樹の右後方に在るのが上山です。
高原の中に小高くなっているので、まるでお椀を伏せたような小さな丘みたいな山です。



振り返ると谷を挟んで、但馬ではベストスリーに入る中辻肥前畑林道が見えます。



アップで見るとこんな感じ。
雄大な景色を楽しめるスカイライン林道をまた早く走りたい!
でもGWの頃まで待たなければ雪が溶けません。



ここから上山まではあと1kmほどで、登りも大したことはないのですが、腹も減ったし、気力体力もかなり使ったのでランチタイム。



頂上に登ってもあまり景色に変わりはないことは分かっているのでここでも充分。
・・・と自分に言い訳しながらですケド。



あたりは静寂に包まれて風もなく穏やかな時間が過ぎて行きます。
時折聞こえるのは、何かを警戒しているような鹿の鳴き声のみ。



先週の蘇武岳山頂付近も良かったですが、ここはまた別の良さで、つくづく来て良かったなと思わせてくれます。
これがもし東京の周辺だったら、この景色を独占して好きなだけ楽しめるなんて奇跡に近いことでしょう。



さて、そろそろ帰りますか。
帰りは正規ルートを確かめることにします。



はいはい、ここまではこれが正解。
根元が鹿に齧られて、黒川ダムの公園ベンチの脚と同じくらい細くなっています。



ハイカーさんのブログにもあった木橋を見つけましたが、この先左の沢沿いの道が雪に埋もれて急キャンバーとなって歩けません!


結局、往路で選んだ尾根伝いのルートがこの雪の時期には正解だったようです。
そしてあの激坂下りは5回くらいコケながら、なんとか怪我なく下山できました。



このところの相棒Tさんの影響もあり、トレッキングの帰りには温泉に寄るのがとても楽しみになってきました。
今回は『夢千代日記』の舞台となった湯村温泉の外湯、町営の薬師湯です。
小さいながらも露天風呂とサウナもあって、町外の人は500円、町内の人は250円と良心的な料金。
掛け流しではありませんでしたが、風呂上がりにクリームなどを塗らなくても、顔は突っ張ったりせずにツヤツヤになりました。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


翌日の日曜日、隣のカノジョが『アタシも山に連れて行って!』とのリクエストにお応えして、軽く裏山に散歩気分で。



ところが小三と小一の姉妹は身軽で速い速い!
登りはストライドの差でなんとかリードできますが・・



赤い矢印はカノジョたちが通う学校。
毎日かなりの坂道をこなしているので足腰は強くなって当たり前かも。



南側の眺めの先にはカノジョたちも大好きなユニバ(ユニバーサルスタジオジャパン)があります。
オッサン世代だと、ついユーエスジェイと言ってしまいがちですが、そう言うと冷たい目で見られます。



他人様の子たちですが、自然の中で遊ばせる時は少々危険なことでもどんどんやらせます。
もちろん大きな怪我には繋がらないようにフォローはしますが、幼い時にこれくらいはリスクを取らないと、やっていいこととそうでないことの判断力が身につかないと思います。



下りになると、最近はもうそのスピードには付いて行けずに離されてしまいがち!
散歩気分はどこかに吹っ飛び、ペースは完全にトレールラン🎵
もう長いこと走っていなかったけれど、まだまだイケるやん・・って心の中で思っていました。



2時間ほど山の中を駆けずり回り帰宅。



出かける時に僕も連れて行けと泣いていた末弟を連れ出して、さらに家の周辺で遊びます。



落ち葉に深く覆われた斜面で尻スキー🎵



『なんちゃらアンパーン!』と叫びながらの、落ち葉投げ遊びが気に入ったようです。


土日の二日間、まだ春とは言えない気温でしたが良い汗をたっぷりとかきました。
昨日の疲れもただ家でグタッと休んでいるよりも、適度に身体を動かした方が良いのは今や常識。
お風呂上がりにはたっぷりとストレッチして、また次の週末に向けてプランを練りましょう。(あ、平日は仕事もしてます!)
さて、来週はそろそろバイク?それとも・・・


×

非ログインユーザーとして返信する