苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

上山高原スノーシューパラダイス 3/10

今回もまたスノーシューのお話です。
先週はリサーチ&実力不足で、蘇武岳の万場ルートに撃沈され意気消沈していましたが、神様はこんな僕にラストチャンスを与えてくれました!
もう降ることはないかなと思っていた雪が、前日北部に降り積もってくれたのです。
但馬に向けて車を走らすと、青垣を過ぎたあたりから養父にかけては道路脇にも雪がかなり積もっていましたが、新温泉町に入る頃にはすっかりとカラカラに・・
あれっ、えー、どうなっているのと思っていたら、また山に入ればしっかりと積もっていました。


この日は以前にお世話になったことのある、関西テレマーク、クロカンスキーの重鎮である坂根さんグループが来られていることはSNSで知っていました。
どこまで車で上がれるかなと思っていましたが、先行しておられた轍を見て、安心してシワガラの滝駐車場まで行くことができ、そこに車を停めました。
ここまで車で来ることができれば、上山まではかなり近くなります。
この日はとある事情があり、あまりハードな行動できないのでちょうど良いかも。


そこからは舗装林道に積もった雪の上を歩いていきます。
高度を上げるにつれて少しずつ深くなっていきますが、雪質はまずまずで歩きやすい状態でした。
もしもバイクで来たら、トライアルバイクではしんどくても、トレールやエンデューロバイクならばちょうど楽しめそうなコンディションです。



途中の旧草原界の入り口からは舗装路をそれて、大好きなダート区間へ入ります。



ここは夏から秋にかけてとても美しい区間ですが、この日はまだ曇りがちなこともあり、雰囲気はイマイチでした。



本来はアカマツ(カラマツ?)と広葉樹のバランスが良いエリアなんです。


そその森を過ぎれば広々とした高原の丘陵地帯へ出ます。

春から秋にかけては、麓の海上(うみがみ)という集落から但馬牛を移動させて放牧しています。
秋のススキの見事な風景は一見の価値あり。
他の有名なススキ野原との違いは、そのススキの間を峠道が続いているのでとても絵になって雰囲気が良いのです。



ふと一本の木に目をやると、ちょっと不思議な状態になっていました。
んんっ、鳥の巣・・それとも?
以前、熊の研究をされている方から、熊は木の枝の上に座布団状の巣を作る(熊棚)ことがあると聞いていたので、もしやと思いましたが、それにしては枝が細いし・・。


※このブログの別の読者の方から、これは宿木(やどりぎ)であると教えていただきました。
寄生して育つ、別な植物だそうです!



今年は全国的に雪が少ないようですが、それは但馬とて同じこと。
例年ならばススキは全て雪で覆われ、あるいはベッタリと倒れてしまうものですが、あちこちにこうして先っちょが頭を出しています。


ふと歩いてきた方角を眺めれば、日本海の水平線と浜坂付近の海岸が見えています。
このエリアには林道からも所々、海岸線が見える場所があるのも大きな特徴であり、魅力のひとつではないでしょうか。



さらに少し歩けばそろそろ上山に近づいてきました。
上山は標高946mですが、雪のない季節にはこの麓まで舗装された林道が続いているので、この先に車を止めれば200m足らずで登ることができます。
足元も悪くはないので、スニーカーでも十分。(中にはパンプスで登るオバチャンも!)



キャンプ場としてのものではありませんが、大きな広場があって、さらに避難小屋にはトイレも完備。



その横から登って行くのですが、普段は3つ並んでいる木製のテーブルベンチは雪に埋まってしまっています。



この斜面を登れば目的の場所はすぐそこ!



ヒャッホー!とうとう念願の冬季上山山頂にやって来ることができました🎵
前回の高丸山の時のような快晴ではありませんが、こんな雲がある時もまた結構写真映えします。


上山三角点


向かいの山肌には南北に亘って、大好きな林道『中辻肥前畑線』が伸びています。
何度見てもここからの眺めが大好きで、『ああ、いつもあそこを走っているんだなあ』という思いに耽ります。
まあ、あそこの雪が溶けて走れるようになるのは、少なくてもあと1ヶ月半以上先の話ですが。



さらに南にパンして・・



こちらが肥前畑方向になります。



さらにこちらが扇ノ山の山並み。
もう少し実力が備わったら、扇ノ山にもスノーシューかアイゼンで登りたい。
もちろん兵庫県最高峰の氷ノ山も良いのですが、あちらは人気が高く、天気の良い週末は人の数が多すぎるようで、もし行くのならば平日でしょう。



但馬の四季にはそれぞれの良さが沢山ありますが、やはり冬の美しさはまた格別です。



この手作りの廃木で組まれた展望台は、人が乗ったら今にも崩れそうなのですが、僕の知る限り5年以上はこの状態を保っています。
鉄骨やコンクリートで作るよりも、ずっと風情があって良いですよね。



スキーの坂根さんグループは、僕がこの麓に着く時に頂上から滑り降りていましたが、残念ながらお会いすることはできずでした。



う〜ん、風紋が美しい🎵
霧氷が見られなかったのはちょと残念ですが。



雪面に映る樹木の影がまた素敵です。



これだけ雪に覆われていれば、よほど急斜面でもない限りどこでも歩けるのです🎵
それがスノーシューの一番の魅力ではないかな〜と思っています。



上山高原は元々は草原だったものが、樹木が増え過ぎてイヌワシなどの猛禽類の数が減ったため、大規模に伐採して復元しようとする試みがされています。
その中でポツンポツンと松の木が残されているのですが、これがまた良きアクセントになっています。



こういう木を見るとつい話しかけてしまいそうになるのは僕だけ?


山頂からの風景と雪原の美しさに満足して、今日は早めに戻りました。



まだスノーシューを始めてから『氷瀑』というものが見られていないのが少し残念。
この2シーズン暖冬が続いたので、来シーズンこそは雪がたくさん降ると良いな。



さーて、前回にとても気に入った七釜温泉で身体をほぐして帰りましょう🎵


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