苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

丹波の赤鬼は強かった!そしてハンバーガーは美味かった!2/13 丹波

今日はいつもと違い、このブログの内容は食べ物と歴史のお話です。


先日の日曜日、武庫川を遡り起点を探し当て、実はその次のテーマは美味しいハンバーガーを食べることだったのです。


きっかけはgonzoさんのブログから林道を探しているうちに、ふとこんなお店の存在を知ったからです。

おーっ、こ、これは・・・
実はこのお店のメニュー、レシピを伝授した元エスケール・オーナーの三澤さん。
そのご本人とは面識がありませんでしたが、以前は何度もそのお店で食べたパンやハンバーガーの味が忘れられずにいました。
いつの間にか丹波にIターンをされて、再スタートをされていたそうです。
ならば新しくオープンされたお店に行こうかと思っていたのですが、平日の休みが雨続きで行けず、(日、月、火はお休み)ならばこちらのお店にと足を伸ばしました。

静かなキャンプ場の奥の店に入ると、なぜかクラブミュージックがガンガン流れ、溢れんばかりの人だらけ!
STAFFと書かれたジャケットを着ている人に聞くと、何と今日はお見合いパーティーをやっているとのこと。
貸切ではないので宜しければと言われましたが・・・当然諦めて帰りましたよ、ハイ。


そして今日、天気予報は微妙でしたが決行です!
道中、小雨がポツポツとシールドに当たりますが、晴れ間もちらほら。


さて、ここで興味のある方はこちらをご覧ください。


ここ、この前に近くの林道を探して通っていたのはずなのに気が付きませんでした。
それくらい普通の古民家をリノベーションしていて、外見はひっそりとしています。


全く普通の民家の玄関に入ると懐かしいパンがズラリ!

左手にはキッチンがあり、ご主人がおられました。

ブーツを脱いで(ここがバイカーには辛いところですが・・)右手に薪ストーブ。

左手には懐かしい雰囲気のカフェスペースがあります。
11時の開店時間早々に着いたので一番乗り。
もちろんストーブに一番近いところの席を選び、優しい温もりに包まれます。

メニューはこちら。
そりゃファーストフード系のものと比べれば数倍のお値段ですが、都会のプレミアムバーガーに比べればお安いでしょう。
さらにテイクアウトの場合は200円引きだったかな・・?

待つこと15分ほどで出来上がりました。
プルドポークバーガーのベーコントッピングです。
さっきのリンク記事を飛ばした方にもう一度説明すると・・・


『人気の丹波三宝プルドポークバーガー!!
丹波三宝とは?
一般的に丹波三宝といえば、「丹波栗」「丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」の三つの特産物のこと。
それがバーガーに入ってるってこと? いやいや、実は…
黒豆きなこバンズ、大納言小豆ソース、丹波栗きん豚プルドポークが入ってるんです!
ところで、「丹波栗きん豚」ってなにかな?
「丹波栗」をえさとして育った豚のことで、特長として、肉質が非常に柔らかく、
旨味成分がたっぷりで甘みがあるんですよ〜♡
ちなみにプルドポークってなあに?
アメリカ南部の代表的なBBQメニューのひとつ。
豚の塊肉を低温でゆっくり8時間以上かけて調理し、柔らかくほぐした料理です。』


Pulled=プルド・・すなわち引っ張ってほぐすからプルドなんですね。


そのお味はバンズはもちもち味わい深く、野菜はシャキシャキ瑞々しい。
そして主役の三種の肉が渾然一体となり、これまた出しゃばり過ぎないソースと絡まり悶絶しそうな美味しさです!!
何でしょう、この美味しさは・・・きっと一人で食べていながら、私の顔は気味が悪いくらいデレデレしていたのではないかと思うくらいです。


去年の10月に和牛の本場、但馬の有名精肉店直営のピークスというお店で、これまでに一番美味しいハンバーガーを見つけたとブログに書きましたが・・・

すみません、あくまでワタシ個人的にはこちらがナンバーワンとなりました。
(ちなみに3位は、JR西宮駅近くの淡路島バーガー)
いえね、さすがにパティの味そのものは優劣はつけられないか、むしろピークスの方が上かもしれません。
でもね、こちらはハンドチョップのパティもプルドポークも美味しいのですが、それ以上に大好物のベーコンが最高なんです!


こちらがピークスのバーガー。


いや〜満足です!
以前にエスケールで食べた時よりも倍くらいの進化です。
そして本当に良い料理は後味が素晴らしいかどうかというのが、ワタシの中の基準の大切な要素なんです。
食べ始めは美味しく感じても、途中で飽きてきたり、後味で暫くはもういいやって感じたりするのは、材料、調味料、調理法どこかに問題があると思うのです。
今日は次の目的地に向けて走る途中も、口の中は幸せそのもの、コレですよ!


そしてご主人の三澤さんはとてもリラックスされた様子で、美しい奥様と供に本当に楽しそうにお仕事をされていました。
基本的に週休3日とはいえ、一人であれだけのパンを焼きながら、カフェの調理もするというのはかなりの仕事量だと思うのですが流石です。


そうそう、もしこの記事を読まれて「ワイも行ったろ〜!」と思われた方、お気をつけください。


さて、今日のふたつ目のテーマは歴史です。
この山の頂上にその目的地があります。

目的の黒井城跡登山口の手前にあるのが、徳川家光の乳母であり大奥の礎を築いた春日局(お福)の生誕地として知られている黒井城の下館跡。
境内にはお福の産湯の井戸や腰掛け石などが残り、幼い日の春日局を偲ぶことができます。
七間濠や高石垣、白いぬり塀が当時の風情を今によく残す国指定史跡ということです。

駐車場に到着しました。

2020年からNHKの大河ドラマとして放映が決まり、あちらこちらでPRが始まりました。


以下、興味のない方はすっ飛ばしてください。


登り口はふたつあり、こちらは緩やかなルート入り口。

私はこちらを選びました、急坂コースです。

標高365mということでナメてました。
おまけに一応トレッキングシューズを持ってきているのに、履き変えずに登りました。

階段は最初だけ・・いきなり急坂です!

ま、トラ車なら楽しそうですが・・・キツいっす!

オフローダーにとってはおなじみのゲート。

まだ100mかよ・・・

途中ベンチもあって休めますが・・・

最初の200mが一番キツく、少しだけなだらかになってきました。

それでも動悸息切れ目眩と3点セットで襲われます。

せっかくの超絶美味のバーガーをリバースしそうになりながら・・

やっと半分か〜い!

さっきは美味しさのあまり気を失いそうになりましたが、今は下半身に乳酸が溜まりまくり卒倒しそうです。

やっと平らな広場に出てゆるやかコースと合流です。

山腹からの景色も見事です。

古い石碑がありましたが「赤井 」くらいしか読めません。

よっしゃ、ラストスパート!

最後の難関です。

うわ〜、見事な眺め・・・しかもどんどん晴れてきたではありませんか!

もうちょっとやー!

素晴らしい・・・江戸時代の職人集団が造り上げたような石垣とは違い、その荒々しさがかえってリアルに歴史を伝えているようです。

当時は茅葺き屋根の家々が並び、竃からの煙があちこちから立ち上っていたのでしょうか?


いよいよ到着です。

着きました・・・・想像をはるかに上回る素晴らしさです!



黒井城跡(保月城)からのパノラマ


ドローンをお持ちの方、ぜひお越しください!


新たにインストールしたこのアプリも優秀です!


ベンチに座ってしばし休んでいると、地元の方が現れました。
六甲山の毎日登山と一緒で、こちらに毎日来られているそうです。
さらにもうひと方、常連の女性も加わり一緒に色々とおしゃべりをしながら下山しました。
元日には大勢の方で賑わい、初日の出を楽しまれるそうです。
また丹波霧として有名なこの地域、近くには日本のマチュピチュの竹田城もありますが、360度雲海の眺めはそれはそれは素晴らしいそうです。


ちなみにこの城主、赤井 直正(養子で荻野姓になりましたが)の親戚の末裔が、あの元ボクサーで俳優の赤井英和さんだそうです。
ボクサーとしては不慮の事故で選手生命を絶たれましたが、学生時代の武勇伝もその血筋だとすれば納得です。
あれ待てよ・・・もしかしてあの店長さんも・・??


*投稿後、すぐにコメントを頂きました・・・・コメント欄をご覧ください ↓↓


林道を求めてあちこちに行っていると、そこら中に城跡があり、そのことを不思議に思っていました。
でも色々と調べてみると戦国時代、こうした山城のさらに小規模のものが、いわば要塞のように、あるいは見張り小屋のような役割で、見晴らしの良い山頂などにあったようです。

帰る頃にはまた曇ってきました。
もしかすると、丹波の赤鬼が歓迎してくれたのかなぁ・・・心もお腹も満たされた1日でした。



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武庫川遡行、そして明治のトンネル  2/10 三田・篠山・柏原


ローカルな話題ですが・・・
最近、丹波や多可方面に行き来する時、国道176号線を通る度に武庫川が何度も何度もクロスすることにふと疑問が湧いてきました。
調べてみると、三田と篠山の間はかなり蛇行していて、それは思いがけないルートを描いていたのです。
そして同時に気になっていた、土手道のダートです。
もしかしたら結構長い距離をダートで走れるかもと思いつき、実行に移すことにしました。
そもそも武庫川は、河口付近のサイクリングロードはロードバイクを始めた頃のトレーニングで走ったり、子供が小さな頃に河川敷の公園でよく遊んだり、昔から馴染みの深い場所です。
二級河川ではありますが、東京で言えば多摩川や荒川みたいな感じです。

176号線と交差する、三田の広瀬橋からスタートします。
それより下流域は山間部に入るため、川沿いにはほとんど走れません。

ところが市役所から新三田駅付近まではサイクリングロードとして整備されていて、通行は不可でした・・・

あらためてウッディタウン東口交差点近くからエントリーします。
ここは春にchiharuさんに教わった桜の名所でした。

橋の下をくぐると・・・

そうそう、この風景!

2018.4.4撮影
両岸に桜が見事でした!


浄水場の脇を過ぎ・・

一般道に出てすぐに左岸を走ります。
ちなみに右岸左岸とは・・・河川を上流から下流に向かって眺めたとき、右側を右岸,左側を左岸と呼びます。
この先、事前にも調べてありますが一方の側でずっと走れるわけではなく、支流や一般道を交えながらあっちへ行ったりこっちに戻ったりと、とても予想が難しい区間です。
その予想が外れると悔しいのですが、当たるとしてやったり!

広野駅付近にはちょっと萌える鉄橋があり・・・

道幅が狭くなりアヤシイ区間も。

基本的に国道176号線とJR福知山線と平行に北上していますが、このエリアは川だけが蛇行して離れます。

楽しいですわ〜!
もちろんオールフラットで変化は少ないですが、この開放感とのどかさはなんとも言えません。
だいたい土手道って昔の青春ドラマには定番のロケーション!
主人公と彼女が放課後に自転車に乗って一緒に走ったり、土手の斜面に腰掛けておしゃべりをしたり・・・あ〜、カルピスのような甘すっぱい思い出がフラッシュバックします。

あ、いや、金八先生なんてものではなく、ワタシのイメージしているのは「青い山脈」とか「高校三年生」なんかです・・・ん、知らない?


まあ昭和生まれのたわ言と思ってください。
川としての雰囲気はこの辺りが一番気に入りました。
ワタシの父は埼玉の川越出身なので、子供の頃はよく一緒にこんな川でフナ釣りをしたものでした。

今、この辺りを走っています。

176号線四つ辻交差点から青野ダムへ向かう309号線付近です。

篠山方向の空は時雨れてきました。

この区間はゲートがあちこちにあり避けて走ってきましたが、ここは雰囲気が良さそうなので開けて入ります。

それにしても、およそ全体の半分くらいは桜並木になっていて、春の満開の時に走っていたらどんなに素晴らしいでしょう。
そんな時はクロスカブなんかがピッタリなコースです。
全国クロスカブオーナーの皆様、ぜひここを聖地として集ってください。

176号線にまた近接して並走し、舞鶴道の陸橋を潜ります。


176号線で計測すると、この区間約20kmですが、川沿は蛇行があるため1.5倍は長いと思います。
その約80%はダートで走れるのでかなり満足してきました。

そろそろ、川の遡行としての終点が近くなってきました。
南矢代のローソンの裏手あたりです。

事前調査ではこの辺りに標石ふたつがあるはずなんですが・・・

武庫川の起点は、田松川と真南条川の合流地点になります。
源流はデカンショ街道を東ん進んだ、真南条川をさかのぼること、愛宕山の西、龍蔵寺近く標高500m余の山中にあるそうです。

ありました!
しかしなぜかこちら側は「武庫川」の部分が削り取られています。

反対側も発見!こちらは新しいプレートが貼られています。
中流から河口付近の大河のようなイメージからすると、随分と起点付近はのどかな小川といった雰囲気です。
いや〜、楽しかった!!
これはまた、つくしの季節や花見の季節に再訪確定です。



そして本日ふたつ目も目的地があったのですが、そこはとある事情で断念・・
そのことについてはまた近々書くことになるでしょう。

しかしタダでは帰らないオフローダー根性ですが、ここは残念ながら立ち入り禁止でした。

少しそこからルートを代えると、美しいため池のある公園に出ました。

その先にもダート発見!

地図で確認すると抜けられそうですが・・・
いや待て!思い出したぞ!!

あぶね〜、今日はアタックモードではないのです。
のんびり気分でこんな所に入り込みでもしたらエライことでした。
gonzoさん、本当にいつもお世話になっております。



さてさて、それでは今日の三つ目のお題はこちらです。
176号線の篠山と柏原(かいばら)を結ぶ鐘ケ坂という難所にあります。
古くは西国街道として日本海に繋がっていたので、物流だけでなく出雲大社詣でなどにも使われていたのかなと想像します。
現在通行できるのは「平成のトンネル」で、それ以前に「昭和のトンネル」と「明治のトンネル」の3本が残っています。
そしてその「明治のトンネル」はなんと日本最古のレンガ造り隧道だったことは、不覚にもつい最近知りました。

こちらが柏原側の「昭和のトンネル」入り口。

2005年ごろまで使われていたので、何度も走ったことがあるはずです。

その右手にゲートがあります。

いい名前ですね〜!

クリックで拡大してみてください。

トンネルまで600mとの案内があり、スーパーフラットのダートとなっています。
ここ走れたらいいのになぁ・・・

途中分岐でこんな表示もありました。
「古道」って響きに弱いんです・

展望台らしきものがありましたが、樹々に隠れて何にも見えません。


少しずれてみれば、眼下に176号線と廃墟となっているドライブインなどが見えます。

フル装備で歩くのはなかなかしんどいです!

左手にさっき上がってきた旧道が見えました。

到着!

うわ〜カッコイイ!

ネットでは心霊スポットなどということも書かれていますが、全然そんな雰囲気は感じられません。
長さもそれほどではなく、状態も良いのでそう感じられるのでしょうか?
向こう側の入り口も見えています。
同じように新旧のトンネルが残る戸倉峠トンネルは確かに不気味さというか、霊気のようなものを感じましたが、ここは凛として清々しい空気に包まれています。

木の柵で通り抜けることはできませんが、イベントなどでは解放されることがあるそうです。

明治トンネル・顕彰碑
逆光になってしまったので、他から画像をお借りします。

びっしりと漢文で書いてあります。


入り口手前に水路が新しく造られていましたが、この下はバイクを停めた入り口ゲート。
ここに階段でも造れば100mくらいで登れるのに、と思うのは安易な考えか?

176号線に戻る途中、公園脇のダートが良い雰囲気でした。


そして反対の篠山側から。

トンネル手前に登山道があり・・・

市内最古の道標だそうです。

興味ある方はクリック拡大。
そして「昭和のトンネル」の入り口です。

右手にゲートがありますが、こちら側はなんの案内もありません!
これでいいのか、篠山市!?

ゲートを抜けると・・・

柏原側よりもややワイルドな林道風情です。

いったい何年前の標識でしょうか?


道幅が広がり、左にカーブすると・・・

ワオッ、痺れますー!

なんて威風堂々とした雰囲気でしょう!

幅は4mちょっとなので、昔の車ならばなんとかすれ違えたのでしょうか?

こちらの柵はすり抜けができませんね。

少し残念だったのは、こちら側の一部でレンガが剥がれ落ちてしまっていること。
風化が原因なのか、それともいたずらか?
何れにしても、こんな文化的にも価値のある遺構はしっかりと保存してもらいたいものです。
ふたつの自治体に跨るために難しいのかもしれませんが、きちんと整備してPRすればかなりの人が訪れることでしょう。
房総にある素掘りのトンネルのように今でも通行可能にしてもらえれば、バイクも一緒に入れて撮影できてフォトジェニックなのに・・・とも思えますが、逆にそんなことをするとこのひっそりと佇む風景が台無しになってしまうのでしょうね。



その近く、某所にはダートが確認できます。

地図ではまずまず長めのピストンと確認できます。
しかし何度も言うように、今日はのんびりモードなので中には進みません、
そもそも、篠山はショートのピストンは豊富ですが、どれもあまり好きな雰囲気ではありません。
ロードバイク(自転車)では数え切れないほど程走り尽くした、大好きなエリアなのですが、オフロードバイクにとっては山間部が多い割にどうもいまひとつ。
もっともワタシが知らないだけかもしれませんが・・・


さらにみなさん大好きな鯖すしでお馴染の「萬松」裏手に林道発見。


って言うか、ずっと前から一度来てみようと思いながら後回しにしていた所でした。
しかし今日は入り口まで。
相当チュルいことはブログで知っていましたし、雰囲気も暗い感じなのでパス!


帰ってから、ツイッターやmixiを見ると、なんとA熊さんとかめはめはさんが僅差で萬松を訪れていたとな。
ただ後から行ったA熊さんは品切れになっていたために、あきらめて他店に行かれたそうですが・・・
その原因はかめはめはさんが30分先に爆食いしていたことのようです。
いーんですか、ミートテックも程々にしないと!



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これで寒さも怖くない!? 冬装備のあれこれ編 2/9


みなさん、こんにちは。
今日はいつものツーリングなどの話題ではなく、装備に関しての記事です。
時々、装備について質問されたりするので、特にビギナーの方に参考にでもなればなあ・・と思いながら綴ることにします。


すでに読者の方はご存知のように、ワタシには冬のオフは無く、ナントカのひとつ覚えのごとく一年中乗り続けています。
しかし暑さにはめっぽう強いものの、実は寒さにはメチャクチャ弱いのです。
そもそもどちらかといえば細マッチョ系(おいおい、自慢か?)で、体脂肪は少ない方なのです。
今でこそウエスト周りにはボヨヨ〜ンとお肉が付いてしまっていますが、デュアスロン競技(ロードバイク➕ランニング)をやっていた頃は体脂肪15%以下が当たり前でした。
それでも冬場にトレーニングを休むことはできないので、色々と工夫しながらやってきたことが今に繋がっています。
そうそう、その前に釣りにどっぷりとハマっていた時も、極寒の中でやってましたっけ。


前置きはさておき、まずは服装の方から始めましょう。
基本的にワタシ行動範囲で気温が0度を下回ることはまずありません。
しかしやはりバイクの場合は相当のスピードが出るわけで、体感温度は体に当たる風圧に比例して下がる訳です。
となれば大切なことはレイヤリングによってどう風を防ぎ、暖かい空気をどう貯めるか。
そしてオフロードバイクの場合はダートに入って走れば発汗することが多いので、その時の汗の水分や水蒸気をどう乾かすか、もしくは逃すかだと思います。
それらにポイントを置いてたどり着いたのが以下の組み合わせです。

まず上の丸首シャツはCRAFTという北欧スウェーデンで生まれたスポーツウェアメーカーのものでサイクル用です。

前面がゴア・ウインドストッパー生地のために雨風・寒気を通しません。
そしてそれ以外の生地は・・・


運動時の過剰な体温上昇と汗冷えによる体温低下を防止することを目的として作られたベースレイヤーシリーズ。 COOLMAX® AIRテクノロジーによって作られた生地は、プロペラ形状断面の繊維を使用しており、優れた吸汗速乾性を発揮し、汗冷えと運動時の過剰な体温上昇を抑制します。非常に軽量の生地でありながら、暖かい空気を繊維間に留め、安静時には保温性を確保。運動時と安静時の体温を一定に保つ構造です。また、脇の下等のホットスポットに配置されたメッシュ素材が吸汗速乾性能を向上させ肌面をドライに保ちます。    ・・・・商品説明より引用
これは10年以上愛用している、大のお気に入りです。


下の画像のトランクスはモンベル製です。

モンベルのスーパーメリノはとても肌触りが良いのですが、生地の強度が弱くて、下手をするとすぐに指で穴を開けてしまうので注意が必要です。


その上には最も薄手のタイツを重ねます。(上の画像のパッケージ)

これらが肌に当たるベースレイヤーで、保温はもちろん汗冷えも防いでくれます。



その上には2層目のアンダーとしての上下セット。
シャツは電熱ウェアでジャペックス扱いのモバイルワーミング。
ちなみにただいま半額セールですよ〜!


パンツも同じシリーズを持っているのですが、オフロードの場合はあまり使いません。
普段はMIZUNO製の水分を吸収して発熱するというブレスサーモシリーズのものです。

この上下で蓄熱をします。


さらにその上に重ねるのが、あまり馴染みは無いかと思いますが、イギリスのブランドOxford社のバイク用防寒ミドルウェア。


これは海外通販で手に入れたのもですが、表面のChilioutという素材が薄いネオプレーンのような感じで、完全に風をシャットアウトしてくれて保温する優れものです。
日本で言えばコミネのようなメーカーなのですが、お値段も以外とお手軽なんです。


そしてこの上にプロテクター類を装着します。

おっと、忘れましたが、使い捨てカイロも腰と太ももの前部に左右と計3枚張っていますよー。


一番外側に着るジャケットには中綿がないので、さらにミドルとしてこんな化繊の中綿が入ったジャケットかベストを着ます。
こちらの製品はもう20年以上も前に買ったモンベル製で、暑くなったらこれを脱いで調整します。
ボトムも同じシリーズのものがありますが、さすがに動き難くなるので着ることはまずありません。


最後にAXO社製のジャケットとオーバーパンツ。
このスーツも海外通販の半額セールで買ったのでお買い得でした。
昔を知る人にとっては懐かしいブランドですが、今は正規では国内販売されていません。
(以前はシニサロなどと一緒に、FET極東が輸入代理店として扱っていましたね)
ジャケットはジッパーで袖を外してベストとしても使えます。
それ以外にも風を通すスリットがたくさんあり、汗をかいた時は熱や水蒸気を逃がしてくれます。

靴下はこの3枚を重ね履き。
下から、シールスキンズ社のウールアンダーソックス。
真ん中はモンベルのパイルソックス。
その間につま先用の使い捨てカイロは必需品ですぞ!


一番上はタイチ製のゴアウインドストッパー・オーバーソックス。
水も通さない、スノーアタックには欠かせないアイテムです。


グローブは行き帰りの高速などでは、左のタイチの電熱グローブ。
リチウム電池を手首にセットするタイプで防水性もあります。
温度「強」で使うと3時間程しか保たないので、交換用の電池も持参します。


右のグローブは林道内などで使っているGore社のサイクル用ウインターグローブ。
面白い構造で、掌側が二層になっており、操作性重視か、防寒重視かによって手を入れるところが異なっています。


以上でウェア類は終わり!
え〜、そんなに着込んでいるのー!ってびっくりする方もおられるでしょうね。
暑がりの方だと、すぐに汗びっしょりになるかもしれませんが、ワタシにとってはこれで快適に乗れるのです。
ただ、正直を言えばこれだけ着込むのは大変で、多分20分ぐらいはかかっていると思います。
また全部を毎回洗うわけでもありませんが、洗濯するのもボリュームがあって嫌になる時があります。
しかしそれもこれも、乗っている楽しさを思えばなんてことも無いのですけどね・・・。


だけどもちろん自走ではなく、トランポで目的地近くまで行けるのであれば、これほど着込む必要も無くなります、チッ!


え〜では次に車体側も少し説明します。

冬場に追加装備するのは、ウインドスクリーン、ハンドガード、グリップヒーターです。

ウインドスクリーンはオーストラリアのメーカーの物で、やはり海外通販で手に入れました。

厚さ3mmほどのアクリル製なのですが、これが枝などにガシガシ当てても全くと言って良いほど傷がつかない優れモノ。
専用設計なのでピッタリと装着できるし、カラーも色々選べます。
これだけの小さい面積ですが、体に直接当たる風の量はかなり減らせるので、寒さには相当効果があります。

こちらのハンドガードはウレタンの表面にネオプレーンジャージが貼ってあります。
取り付けはベロクロテープとタイラップだけで。簡単に固定できます。
保温効果は通常のハンドルカバーの方が優れていますが、操作性に優れているのでとても気に入っています。

またまた海外通販ですが、値段もこなれています。


最後はグリップヒーター。
こちらは今年になって初めて取り付けましたが、サーモスタッドも温度切り替えスイッチも無いので、しょっちゅう手動でオンとオフを切り替えています。
やや面倒でもありますがその発熱量は凄く、付けっ放しにしておくと低温やけどしそうになる程です。

さらに便利なのは左右コネクターがあるので、林道に入るときは取り外すのも簡単です。
付けたままだとグリップが太すぎて操作性に難アリなんですよね。
もちろんグリップ一体タイプのものならばそんなことも解決できますが、オフロードバイクの場合はハンドルを曲げてしまって交換する機会や、転倒などでグリップそのものを破損することも多いので、こちらの方がベターかなと思います。


以上がワタシの冬装備品あれこれでした。
もちろんこれがベストだなんて言うつもりは毛頭ありませんが、ひとつの参考にでもなればと思います。
寒い時期は乗らないのも選択のひとつですが、ワタシは冬があるからこそ春の良さも際立つと思っています。
そもそも、森の中で冬のキーンと張り詰めたような空気に包まれて過ごす時間はもちろん格別です。
さあそこのアナタ、こたつやストーブの前から離れて、ダートで汗をかきませんか💦



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マイブーム到来の予感!西谷アクタ細谷線 2/3 山南町


昨日の土曜日は雲ひとつ無い快晴無風で気温も上昇⤴️
仕事だったワタシは、みんな気持ちよく乗っているのだろうなぁ・・・と思うばかりのフラストレーションが溜まる一日でした。
何度天気予報を見ても、今日の日曜は午後から雨・・・
前線の接近がその原因だそうなので、勝負は2時までと読みました。(予報は4時)
朝焼けは天気が下り坂になるサインというのは昔も今も変わりません。


そこで今日は以前から後回しになっていたエリアをピンポイント調査です。



バイブルのひとつ、gonzoさんのこれらの記事は何度も読み返しましたが、地図と照らし合わせると一ヶ所抜けているのが分かりました。


それもその時は私有地と思われて遠慮されていたようですが、今回はそのような表示は見当たらなかったので害獣ゲートを空けて入ったのが下の画像の右手前方です。



出たよっ!今日もビンゴが続いているやん!

この時期はほとんど水量が無いようですが、沢沿いのダートをアップダウン無しに直線に近く進みます。


丹波市の林道は不思議とこのパターンが大部分ですね。

檜皮・・なるほど、神社などの見事な曲線の屋根は、檜の皮が材料だったのですね。

元々は多可町方面に抜ける計画だったのか、カーブミラーやガードレールがあちらこちらにあります。

新緑の水の豊かな季節になれば、さらにもっと美しくなりそうなエリアです。

予想以上に深く、奥まで進めましたが・・・

積雪面が現れ始め、路面も荒れ始めました。
今日はタイヤの空気圧はそのままで走ろうかと思っていましたが、その目論見は崩れ、このあたりで落とさねばならなくなりました。

だいぶ轍が深くなり、荒れてきたので撤退します。

感じの良さそうな支線にも入ってみましたが・・

スパッと行き止まりでした。

幅の広い洗い越しも、また水の豊かな時に渡ってみたいものです。
それにしても、ひとつ東の谷筋にある五ケ野西奥線にそっくりです。

ゲートを出ます。
多可町側も多かったこのタイプ、重いかんぬきが4mくらいあるので、内側から閉めるのがとても大変です。

最初の入り口分岐を左に進めば、すぐにまたこのゲートがあります。
しかしこちらのかんぬきはわずか1mほどで、しかも片側がピボットで全体がスイングするために開閉が比べ物にならないほどスムーズ!!
お願いです🙇🏻‍♂️全部これに統一してください🙏🏻

こちらが293号線の延長のようですが、ゲートを抜けると直ぐに分岐。
まずは右側から調査してみます。

石碑「右ーをみさか・左ーかばさか」と読めます。

こんな案内板も。

現在地は赤丸なので、林道大見坂の終点付近にいるわけでしょうか?

小さな広場のような場所に着き、その先は・・・

う〜む、登山道レベルに変わってしまいますね、残念。

ゲートまで戻り、分岐左に進みます。

こちらが本線のようですね。

立派な石の林道標柱がありました。

おおおおお、ここ、思っていたよりいいんじゃね?

わわわわわ・・・去年マイブームとなったあの郷付林道によく似ていますが、それよりもさらに良いですぞ!!

ひゃ〜、次第に高度を上げると風景も良くなってきました!

いーぞ、いーぞ!


高規格の舗装路が現れて左に曲がると直ぐに行き止まり。
しかしこれで確信しました!
前回訪れた多可町の観音寺林道と雰囲気がそっくり同じです。
これは間違いなく観音寺地区と結びつく計画があったのでしょう。

右手に進むとこれがまた・・・

ここ、郷付林道と長さはほとんど一緒ですが、その良さは2倍です!

最後の行き止まりも広くなっているので、これならばアフリカツインできても楽しそう!

その行き止まりにあった地名を示す案内板。


どういう由来でこんな名前が付いたのでしょう?

あんまり楽しくて3往復もしてしまい、すっかり汗をかいてしまいました。
林道店長さ〜ん、ここご存知でなければ是非是非おいでくださいませ!
分岐から奥の1.5kmほどはガードレールも無く、下手をすれば深い崖落ちなのでお気をつけください。


その後、昼飯も食べずに1時半に帰宅。
嬉しい誤算で途中青空も広がりましたが、雨の振り始めは予報より早く2時半頃でした。
長いアウトドアでの経験で鍛えられた観天望気は、テレビの予報士さんよりも正確でしたぞ〜!どんなもんや!!



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すごいぞ上郡町!  1/30 赤穂

先々週の日曜日、Kinopomさんに案内してもらい訪れた上郡町(かみごおりちょう)周辺はとても気に入ってしまいました。
しかし初めてだったということもありますが、播州独特の低山が四方八方に広がる地形と道路は、人の後について走っていると頭の中がグチャグチャになり、さっぱり整理がつきませんでした。
そこで今日はその復習と、前回行けなかったエリアも加えての再訪です。


こちらが全体図

そして、まずは小野豆(おのまめではありません、おのずです)から。
ここは但馬のボスも大好きだという場所で、ブログやYoutubeで何度も登場しています。


ちなみにここまで我が家からはちょうど100kmほど。
京丹波・和知に行くのと変わらない距離ですが、高速をフルに使うと平日は片道1770円!タッケ〜!!
それだけ節約したならば、林道店長さんのような豪華ランチが食えるのに・・・
次回は下道で来ましょうかね。

平家落人伝説の残るこの公園を目指せば簡単にエントリーできました。

お〜、なるほどこりゃあ気持ち良い!

しばらく進むとロータリーが現れて・・・

次に練習広場に着きました。
ここでの丸太越えの動画もよく見たものでした。
日曜日などは誰かしら来ていることが多いようですね。

松の木とシダが多いので、冬場でも緑が多く爽やかです。

左の方向にため池が現れました。
水面が半分くらい、薄い氷に覆われていました。

サイコーって思っていたら・・・

あれ、おかしいな、間違えたかな?
とにかくここはやたらと支線、枝線が多い場所です。
北側は、厳しく立ち入り禁止となっているので気をつけねばなりません。

池の手前で正しいルートを見つけられて、さらに奥へと進めました。

多分このあたりが最奥部なのでしょうか?
ウロウロしていたら、いつの間にかゲートの裏(進入禁止エリア)に入ってしまったので慌てて引き返しました。


いや〜、噂に違わず気持ちが良い林道です!
簡単にまとめれば「土質のほぼフラットで道幅もあり、アップダウンの少ないピストン林道。プラス、あちらこちらに遊び場所が豊富にある飽きのこないところ」と言った感じです。
とことん探って遊べば、半日くらいあっという間に過ぎてしまいそうですね。


2カ所目はこちら。

この中心付近の伐採エリア?が気になりました。
上の二つの大きな建物群は養鶏場で立ち入り禁止と聞きましたが、その手前から入れるのかどうか・・・?

県道451号からつづら折の道を登ります。

ストリートビューで確認した通り、ゲートは開いていました。

一瞬、機動隊の車両か!?とびっくりしましたが、単なる廃車でした。

その先が・・・なんじゃ!冬というのにこのススキかよ!

夏場だったら絶対に入らないところですね。

あ〜残念!幅30mくらいに渡って土砂が道を塞いでいます。

矢印の根元に不自然な廃車が・・・
しかしその先にはしっかりとしたルートが見えています!
ソロでは自重しましたが、複数で行けばクリアできそうでした。
そして・・・ということは現在この奥は伐採も行われていないフリーゾーン!
衛星画像で見ると、かなり広大にルートが伸びているので期待は大いに持てるのでは・・・
またあらためて、有志を募って訪れてみましょう。


せっかくなので舗装路に戻るとそのまま奥へと進んでみました。

ジャ〜ン!
今日も林道レーダーが機能してくれました。
これで連続試合ヒット記録はさらに延長です!

キモチエェ〜!
身震いしそうな快感に包まれます・・・・って、変な想像はナシですよ。


そして・・・・

ド〜ン!!
突き当たりで絶景ポイントに出ました!!
遠くに見える冠雪した山は、もしかすれば蒜山か??
送電線が無ければ満点に近いスポットですが、それだけが残念。
この後、引き返す途中にも支線がいくつか有り、まだ開拓の余地は有りそうです。
わずかにバイクのタイヤ痕もあったので、どなたかがひっそりと遊んでおられるのかもしれません。


3カ所目は前回連れてきてもらった、このゴルフ場の横を通るエリア。

ここまで来るのに、かなり迷ってしまいました。
後から思えば、な〜んやという感じだったのですが。

途中、美しい雌鹿と出会いました。
30mくらい離れているのですが、じっとこちらを見つめたまま逃げようとしません。
本当に美しい動物ですが、農作物などへの被害を思うと複雑な気持ちになります。

ここもまた、最高に気持ちが良いルートなんです!

ゴルフ場のフェアウェイなどはかなり雪が残っていましたが、林道にはほとんどありません。

所々で広がる山々の風景。

なんとそれは尾根道なので左右にあるのです!

前回来たところに到着しました。
コースのような伐採地ですが、ヘタに入ると深い排水溝があちらこちらにあるのでご注意を。


と、ここで遅めの昼食を摂り、最後のエリアである三日月に向かおうとしたのですが、マシントラブル発生!
シフトペダルの取り付けが緩んだのか、ぐるぐる回ってしまうようになってしまいました。
しゃあないなあ、と思いながら増締めをしようとしたら、なんとその8mmのボルトを締めるスパナが有りません!あちゃ〜


痛恨のミスで諦めて帰路に向かい、途中のバイク屋さんで直しました。
あ〜、せっかくここまで来ながら消化不良ですが、また近々来てしまうことは確実だし、楽しみは取っておきましょう。
こんな日もあるさ〜!



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