苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

晩秋の上山高原は新発見の連続! 11/21 但馬・因幡

前回19日の木曜日は鳥取の山まで行き、初登頂にあと一歩のところでDNF宣言となりましたが、気分的には大いに満足でした。


二日後の21日土曜日は秋の紅葉を見納めと、前回やり残したことをスッキリとさせるためにまたしても兵庫と鳥取の県境までひとっ飛び!

ウォーミングアップに草太林道を軽く走り、今日の同行者であるN過ぎ隊長とY・まこっちゃんをお連れして高崎モータースへ。
すると・・あれれ、道路側に置いてあった全体の1/3ほどが処分されているではありませんか!

ここまできたらもうオブジェとして残しておいて欲しかったとも思いますが、致し方ないのでしょうね。
ちなみに右下は並列3気筒のマッハIIIでしょうか?
ついこの前までの状態を見ることができた人はラッキーだったかもしれません。
もしここの在庫車を全てレストアしたら、とてもユニークで楽しいコレクションホールができていたことでしょう。

そして今週もやって来ました上山(うえやま)高原。
ここを訪れるようになって4年目になります。

実はその前に麓から1本の未踏林道開拓を探り、途中で撤退をしています。
前回来た時に山頂近くから麓に続く?道を途中まで行ってみたのですが、ソロでは危険と思い引き返していました。
この日はその反対側の入り口から探りましたが、これがなかなか・・・

今日は頼もしい隊長と気心の合うY/まこっちゃっんがいるので心強いのですが、反対側からも一筋縄ではいかない狭く険しく難しい道です。
しかも枯葉が深く積もり、その下の路面の状態がまるで掴めません。

次第に道幅がさらに狭くなり、勾配も急になってきたところで撤退しました。
隊長レベルの人が数人揃えば抜けられたのではないかと思います。
それにしてもなんとも言えぬ、雰囲気のある道でした。
それもそのはず・・・

扇ノ山側にあったこの地図を見て謎が氷解しました!
中央の「旧牛道」と「左門殿道」がそれなんです。
以前このあたりの歴史を調べていた時に読んだ記憶があるのですが、昔から酪農が盛んなこの地域で、麓の集落から季節になると山頂付近の放牧場に牛を連れて登っていたという道です。
それがどこなのか、ずっと心の隅に引っかかっていたのですが、やっと見つけることができて感激です!

そしてさらに嬉しかったことがもうひとつ!!
これはあくまで季節限定のルートかもしれませんが、山頂に登る新ルートも発見できたのです。
これまでは迷惑になるので遠慮していたのですが、こちら側からなら気兼ねも要りません。

ここもN過ぎ隊長が先に登って道を開いてくれたのですが、私もそれに続いて登り切った時には思わず歓声を上げてしまいました。

まさかあの道がグルリと回って、ここに繋がっていたとは・・。


私も小躍りしましたが、隊長もまこっちゃんも大いに気に入ってくれて、童心に帰り走り回ります。

落ち着いたところで少し早めの昼食を摂り、もうひとつ気になっていたあの池のほとりに入れる道を探します。

ありましたよ〜、またしても発見!
すでにモノクロームの世界へとなっていましたが、来年はもう少し早めに来てみましょう。

これはちょっぴりつまみ食いをした扇ノ山山頂ルート。
美しいブナの林が続いています。

さあ、そして今日の本命は先週発見したこのエリアの中で、この前行けなかった区域の探索です。
なにせここはTDLの広さを上回ります。

しかしこの景色は何度も言いますが『最高』のひとこと!
もうどれだけ頭を捻っても、それ以外の言葉が浮かんでこないのが悲しいところではありますが、実際誰でも同じような気分なってしまうと思います。
自由に走れば、まさに気分は『大脱走』のS.マックイーン!

標高1000m程にある天空の池も発見できました。
ただこれは自然にできたものではなく、人工的なため池でありました、ああ残念。

おや、これはスコットランド?それともニュージーランドの絵??
どちらも行ったことないけどね。

ここはれっきとした西日本の風景です。

隊長も大いに満足のご様子、シメシメ。


他の時間帯はほとんど曇っていて、時折霧雨が降るほどの天気でしたが、奇跡的にもこの場所だけは青空が顔を見せてくれました。
顔を見せてくれたといえば、倉敷のりょうじさんともここで再会できました。
ほぼ毎週、このブログで紹介をした林道を楽しんでくれている方です。

たっぷりと楽しんだ後、リエゾン途中の作業道をいくつか探索しながら大茅山の絶景ポイントに。

山々の紅葉は今日で見納めとなるでしょう。

そして最後は自称「岩美オーシャンビュー林道」。

デポ地に戻り、ここであわよくば夕焼けを収めようと思っていたのですが、残念ながら今日も不発に終わりました。


それでも思いがけない発見がふたつもあり、本命場所では青空も広がり、同行のおふたりも大いに喜んでくれたのでこれ以上のことはありません。
楽しさがぎゅーっと詰まった1日でした。


こちらは前回も載せたすました顔の写真。

今回はヘン顔の写真。

フォトギャラリー 11/19


今回はノーキャプション、あくまで私的備忘録です。


人それぞれの贅沢と心満たすものとは 11/14 但馬・因幡

以前からタイミングを見計らって、いつか実行してやろうと思っていた『朝焼け撮影』を遂に実行に移す時がやってきました。
あわよくば同じ場所で夕焼けも狙ってやろうと、朝3時に起きて5時半現地着。
トランポからはすぐの場所でその時を待ちましたが・・・

ウソでしょ💦
天気予報はどのサイトも3時くらいから晴れだったのに、しっかり曇ってますやん。
正直に言えば、かなり編集加工してこの程度がやっと。

オレンジ色のUFOではありません、あ〜あ残念。
タイミングとしては最善だったのになあ。


諦めて次のミッションへと・・・

ここは村岡の陣屋跡公園。
この辺りだと養父神社が有名ですが、ここは穴場とも言えるでしょう。
毎年、入ってすぐの所にあるこの1本が、一際鮮やかな紅に染まっています。
まるで作り物か?というほど紅いので驚かされます。

中に進むと・・

時刻は8時過ぎ。
土曜日でまさに見頃時期だというのに、他には誰もいません。
こういうのを贅沢って思うのは限られた人間なのでしょうか?

そこからほど近い本日1本目、用野和佐父林道に入ります。

定点撮影ポイント『幻の池』は水が少なく、落ち葉が多すぎで水面が見えないのがやや残念。
それでもここは本当に美しい所です。
きっとグループで走っていたら素通りしてしまうような場所なんですが。

自分なりの審美眼を磨くことって大切だと思います。

このショットはWEBマガジンKRAZyさんにも採用されたものと同じ場所、同じアングルですが、季節によって違う別の良さを感じ取ってもらえるでしょうか。

さて、この日やりたいことはひとまず済んだので、これから日没までをどうしようかと思っていたのですが、思い切って足を伸ばし上山高原に向かうことにしました。

ここはいつもススキの間を走り抜けるのが気持ち良いのですが、先日訪れたお仲間のYUKAさんからそのススキが刈られている〜、との情報を得ていました。
今日も地元の方々が大勢で刈り取りをされていたのですが、綺麗に束ねて集めていたので、どうやら屋根の吹き替えか、さもなくば祭りにでも使うのかと思います。

そしていつもならば展望台(手造りのスリリングな代物です)周辺もススキが覆い茂り、この時期は見通しが悪いのですが・・・


ドッカーンと広がるこの風景!

この方角は先日も走った牧場公園から中辻肥前畑の林道を眺めています。
北には香住や浜坂の海岸も見えます。

アップにするとこんな感じ。
正面の山の中腹に道が伸びているのがお分かりになるでしょうか?
いつもこちらから見ると『ああ、あんな素晴らしいロケーションで走っているんだ!』と何度でも思ってしまいます。


やっぱりここに来てよかったなあ・・・と思いながら暫し走ると、ふと脇道とも何かの入り口とも言える何気ないダートに入ってみれば、そこには・・・・

なんだこりゃ!?

えっ・・・・

暫し言葉を失い、茫然自失。

東の方向には大山、北の方向には日本海東浜、浦富海岸、そして鳥取市街地が眺められます。

大空には4匹の猛禽類が旋回していて、私の真上にもやってきました。
すわ、これはクマタカか?いやオオタカか!?と喜び勇んで鳥見の先生むぎこさんに連絡して判断を仰ぐと、即答で『トビです!』
は〜、尾羽の凹みが無いと思ったのですが、白斑や翼の形は紛れもなくトビですね。
勉強が足らんわ〜。

それはさておき、この風景は本当に素晴らしい!

緑の草原に萌える山々、そしてはるかに見えるは日本海。

こんな場所を探し求めていたのです。

この日は北の方角が僅かに霞んでいたので、くっきりと水平線は見えなかったのですが、この画像の中央に見える小さな白い点は船舶なんです。

さてこの場所がどこであるかは、今この段階で明らかにはできません。
ただ一つ言えることは数カ所ある入り口全てがオープンになっていたことです。
また帰ってから調べた結果、所有管理は個人や企業などではなく県であるということ。
今回熟慮した末に判断しこうして記事にしましたが、もし関係者からクレームなどが入った場合はこの記事は削除、もしくは訂正しお詫びいたします。


しかし今回改めて思いました。
よくSNSなどで『今日は1日で◯◯本の林道を走りました!』というようなことをよく目にします。
もちろん私もそれに近いことをする場合はありますし、グループの先導として走るときはやはり本数も考慮に入れます。
でもそんな楽しみ方以外に、私のように写真を撮ることを優先したり、渓流釣りをプラスしたり、あるいはトレッキングやキャンプと組み合わせたりと、多様に遊べるのはオフロードバイクならではだと。
そしてふと入った小径の先にはこんなご褒美が待っていることもあることを、ビギナーの方にも知って欲しいと。
別にいいんですよ、ただラーツー(湯沸かし道具を持って行き、お気に入りの場所でカップラーメンを食べること)だけのために1本の林道に行ったって。
もっと気軽に楽しみましょうよ。
自分だけの贅沢や心を満たすものが、この世界には探せばたくさんあります。

さて思う存分写真を撮りまくり、戻ろうかと思う途中でまたさらに気になったダートに入ると・・・

ん、何だこの空間は???
これはもしかするともしかして・・・今日のところは次の宿題として置いておきます。


さらに草太林道の途中でも支線に入ってみれば・・・
お〜、舗装区間は多いものの、こんな所にも抜けられたんだ。

さらにさらに前々から気になっていた「伝説のくぐり池」の奥には・・・

わわわ・・・こんな尾根道が!
いや結局これはピストンだったのですが、とんでもなく素晴らしい道がありました。

紅はたっぷりと楽しんだので黄はないかな〜と思っていると!

ウソのようにツキが次々と転がり込んできます。
お金はまるで懐に入ってきませんが、なぜか幸運は訪れてくるのは神様からのご褒美でしょうか?
そうか、ゴミ拾い運動がここにきて実を結んだのかな。

大照林道途中の放牧地でひと休み。
最近こんな老木が気になって仕方ありません。
我が身に置き換えて見ているのかしらん。

ふと目を移すとこんな不思議な蔓?
最初は誰かが棒を水平に渡したのだと思いましたよ。
どうしてこんなに離れた真横に抱きつこうと思ったのでしょうね。

時刻は4時前ですが、山かげに太陽が傾いてきました。
仏ノ尾ではずっと陰ってきて寒いので一回も止まらず、そのまま野間峠に入っていつものイヌワシポイントへ。
すでに西日が長い影を作りだしています。
その手前の上山さんちのキャンプ場では忙しそうにされていましたが、目が合った叔母さまに手を振ったら振り返してくれました。
腰痛は良くなられたのかな?

その後、瀞川氷ノ山林道も早々に走り抜け、本日のスタート場所に急いで舞い戻ればこの風景。
く、雲が無さすぎやろ💦
人生は皮肉なものでありますね、朝は雲が多すぎて朝焼けがなく、夕方は無さすぎて夕焼けが無いという。

いつもは帽子をかぶっている氷ノ山のてっぺんもスッキリと。

でももちろん恨みごとなど言いませんよ。
あんなに広く澄み渡った奥行きある空間で、思う存分に楽しませてもらったのですから。


3時起きで6時からバイクに乗り始め、夕方5時過ぎまでタップリと楽しみ帰宅したのは8時前。
ワタクシ、64歳と2ヶ月となりましたが、何か・・。

美作国の秋色 11/8 鏡野町



古い地名や国名っていいですよね。
美作国は「みまさかのくに」と読み、和銅6年、西暦700年代に定められたそうです。


この週末は楽しみにしていた土曜日の約束が雨でオジャンになり、さてどうしようか散々悩んだ末、やっぱり紅葉ピークの季節には行っておきたい岡山県北東部に決定。
第一目的地の恩原高原に到着すると、2週間前とは打って変わって素晴らしい風景が広がっていました!

天気予報は朝から終日晴れのはずだったのに、あれ?雲が多いなあ・・。

それでもこんな『天使の梯子』が見られれば幸せな気分です。

ビューポイントに登る前、そしてその後に近隣のフラットを軽やかに。
落ち葉のレッドカーペットが前日の雨に濡れて鮮やかです。

ワープしてお仲間から教わった奥津近くにある初めての林道へ。

お〜、これは確かに絶景度がかなり高い!
中国山地がグルリと遥かに見渡せる素晴らしいAランクの林道です。

真西の方角はこんな感じですね。

山頂にはハイカーさんが居られたので程々にして。

そこから白賀渓谷に下る支線は聞いていた通りのコンディション。

残り1/3くらいのところで太い倒木あり。
先行車が多少工夫をしてくれていたので私のバイクはすぐに越せたのですが、同行者のまこっちゃんの番になるとスズメバチが数匹まとわりついてきました。
良く見るとすぐ横の斜面に巣があって、その中からもどんどん現れてくるではありませんか!
ヤバイ、完全に縄張りを犯されたと思い込んで戦闘モードです。
しばし様子を見ましたがどんどんその数も増えてきて、どうにもならないので私はこのまま下り、まこっちゃんは引き返し、後で合流することに。
奴らの苦手は煙だそうなので、発煙筒をこれから常備するようにしようと決めました。

ひとり先に無事に白賀渓谷へ到着、ここに抜けられるとは嬉しいですね。


ここは昨年バイク仲間&鳥見の先生&ブログの添削担当?のむぎこさんに連れてきてもらった場所です。
YUKAさんも交えて3人でホットサンドパーティーをした楽しい思い出は心に焼きついています。

ここは美しい渓流と道の高低差の少ない、とても素晴らしいエリアです。

もうキャプションなど要りませんよね。


今年は諸事情で昨年と同じメンバーでは一緒に走れませんでしたが、来年はまたいろんな思い出を作りたいですね。
それに新しいお仲間も増えることを期待して。

そして次に向かったのは、これまた欠かすことのできない場所『越畑ふるさと村』

昨年までは人出の少ない平日に来てのんびりと撮影ができていたのですが、日曜日だとさすがに観光客があってそうはいきません。
それでも近くの奥津峡に比べればその数はわずかで、観光地化されていない穴場中の穴場と言えるでしょう。
こんな風景を眺めながらおにぎりを頬張り、午後の部へと進みます。

その第一ステージは得意の火方林道。
南側は穏やかで独特の優しい雰囲気に包まれています。

特にこのポイントはお気に入りです。

ところが・・・


実はこのメインルートに入る前にも、別の入り口から支線を探ってみたのですが、ここはジキルとハイドの林道でもあるんです。


そして本日2度目の藪漕ぎ・・。


この画像はまだまだ全然穏やかな方で、かなりヤバ〜い支線に迷い込んでしまいました。
おっかしいなぁ・・・この方向からだとなぜかすごく迷いやすいのですよねぇ。
逆からだとすんなりと抜けられるのですが、草が深いのと倒木で、春に比べると雰囲気が一変していました(と、言い訳)。

ハラハラドキドキしながらも、なんとか脱出に成功しましたが、ほとんど入り口付近に戻ったのにはビックリ!


気を取り直して倉見温泉近くの未踏ルートに入ってみればこれがまた素晴らしい林道が眠っていました。

途中にはこんな廃別荘もあり、これは抜けられるだろうと二人して期待したのですが・・・残念ながら行き止まり。
しかしこれはこれで、とても良きピストン林道でありました。



予定では”爽やかフラット&少し探索”のつもりが、藪漕ぎ、ガレ、スズメバチの猛襲に派手な転倒(画像無し)といろいろあった1日でした。


トランポを停めた恩原湖に戻り夕暮れ待ちの撮影会スタートです。
自走ではなるべく暗くなる前に帰路に着くようにしていましたが、それを気にしなくても良くなった今はこの時間帯が以前にも増して大好きになりました。


台風が来なかったせいなのか、今年はかなり減水気味です。

さあ、もう一度あの場所に登りましょう。


『夕方の山がもこもこしている❗️』って、むぎこさんから頂いたワードです。
最近どうもワタクシ語彙に乏しくなってきていてうまく感動を言葉にできません。
『もこもこ』かぁ・・いいなあその表現。

太陽と雲の具合を気にしながら、じっとその時を待ちます。
画像には捉えられませんでしたが、北の空では大型の猛禽類がゆったりと旋回しています。
今日は獲物を仕留められたかな?

今日もありがとう美作国よ。

また来るよ。


See you soon.




令和2年秋 僕はこの日を忘れない 11/3 但馬・因幡


三日前の土曜日にご一緒したN杉さんは私より2才年上。
体育会系の人間にとって2才年上の方というのは、幾つになっても接する時は背筋がピンと伸びてしまい、粗相が無いようにと緊張してしまいます。
あの西明石のジュン坊さんも同じく2才年上ですが、あちらはダジャレとギャグの連発で笑かして頂けるのですが、N杉さんの第一印象は野武士のような鋭い眼光と雰囲気なので、特に最初は緊張しました。

さらにこの日はなんとバリバリのレーサーでご登場されたのにはイヤ〜な汗が出ましたよ・・。
なんでも、先日乗られていたセローが整備不良で出動できなかったとのこと。
今日はワタシ生きて帰れるのだろうか・・・

ともあれ、柤岡公園のこの池から定点撮影でスタート。
天気予報は午前中は晴れ、午後からは急変に注意とのこと。
トランポもその時のために但馬蔵ではなく、帰路を短縮できる場所に停めました。

そして最初の林道は中辻肥前畑線に進みます。

序盤はまずまずの紅葉風景。
今朝まで降っていた雨のおかげで、大気がとても澄んでいます。

激戦で使い込まれたN杉さんのマシンは、やっぱり迫力と風格がにじみ出ています。

ライディングの撮影をするのにちょっぴりと本気モード?になってもらうと、さすがに日本刀のようにキレの鋭い走り!
一緒に走っているとたくさんのことが参考になります。
でも最初の心配をよそに、そんな時を除いて終始私ののんびりペースに合わせていただきました。
そのうえ休憩中には会話が止まらないほどで、最初の印象からは別人のような話しやすい兄貴分です。

それにしてもどうでしょう!奥に進むにつれ素晴らしく、壮絶、圧巻な紅葉風景が広がってきました!
すみません、先日は「今走るのならば蘇武岳だぞ!」などとSNSで流してしまいましたが、ここであらためて訂正とお詫びをいたします。
もちろん蘇武岳周辺も良いのですが、こちらの方がその範囲が広くさらに圧倒的です。

本数は少ないですが、標高の高いところではモミジも美しく染まっています。
人工的に植えられたものではない、こうした自生のモミジの良さを知ったのは、オフロードバイクに乗り始めてからのことです。


今日もしっかりと腰を落としてローアングルで狙うN杉さん。
この方の姿勢の良さと所作は、やはりアスリートのそれですね。

透き通るような青空が広がるとともに、広大な山々もその色付きが鮮やかになってきました。

でもこの日この周辺を走られた方がこれらの写真を見たら疑問に思うかもしれません。
この日は昼前から雲の流れが非常に早く、曇りと晴れが目まぐるしく交互にやって来ていました。
シャッターを押す時はその間のわずかなチャンス、時には太陽が顔を出すまでジッと待っています。

それでも私の撮影テクニックではまだまだその素晴らしさを忠実に表現できません。
実際に目にしたら、この素晴らしさにはただただ息を飲むばかりになることでしょう。

これから走るルートが遠くに見渡せる、こんな道が大好きです。


いやはや、これまで毎年10回前後はこの道を走っていましたが、これまでになく最高の素晴らしさでした。

そのまま南下して接続している畑ケ平林道(舗装)に入ります。
しばし進んだところで今まで気がつかなかった支線が!
しかしどう考えても行き止まりであろうと思われるのでそれ以上は進まず。

この道すがらは滝銀座で、有名無名の滝が点在しています。

美しい広葉樹林が続くこの区間はもっとも落葉が進んでいて、今週中が最後の見頃でしょう。
これを書いているのは翌日の夜ですが、昨夜にかけてこの周辺で初冠雪もあったそうなので、もしこれから行こうと思っておられるならばお気をつけください。

そのまま次の扇ノ山林道へと進みます。
普段は特にそれほど良いとは思えない、リエゾン的な林道なのですが・・・・


このあたりもあらためて見回せば杉などの針葉樹はほとんど無く、やはり広葉樹に囲まれていたのです。

幻想的な雰囲気です。

訪れたタイミングはまさに最良だったのでしょう。


ここまで来るのに少し走っては停まり、何度も何度も撮影を繰り返して、すでに1時近くになってしまうほど無我夢中でした。

河合谷林道に合流後少し北上して、N杉さんにお見せしたい「風の展望台」に向かいます。

そして・・・

ここでも予想通りの扇ノ山周辺の素晴らしい景色が広がっていました!
しかし・・・寒〜い!
その名の通り北風がピューピュー吹いていて、長居ができずに昼食をかき込んですぐに出発です。

29号線に出て、丹比の採石場跡に。
ここは「因幡のグランドキャニオン」と呼ぶことにします。

その後、道の駅若桜で休憩をしていると、後からオンロードライダーの方が数人到着。
するとその中のおひとりのスラッとした、お顔立ちは若き頃の夏木マリさん似の美人が「大変失礼ですが、苦楽園さんですか?」と尋ねてこられるではありませんか!
いやいやいや、オフロードライダーからそう聞かれることはあっても、まさかオンの方からお声をかけられるとは思ってもいなかったのでビックリです。
ただいろいろお話ししてみると、一緒におられたパートナーの方共々(?)オフにもお乗りになるそうで、さらにジャンキーズのメンバーおひとりとも一緒に走られると聞いて大いに納得です。
しかしまあ、少しタイミングがずれていたら飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになっていたことでしょう。
今年はグループツーリングの予定はもうありませんが、また機会があればご参加くださいね。


リスタート後、予定では糸白見と仏ノ尾を走るつもりだったのですが、ここに来ていよいよ天候が急変!大粒の雨が降って来ました。
天気予報は見事に的中してトランポに舞い戻りました。
まさに寒気が流れ込んで、暖かい空気とぶつかり合ったのが肌で感じられるほどでした。


結局、この日は予定半分以下の行程になってしまったワケですが満足度は200%!
これほどまでに素晴らしい風景がほぼ独占状態だったのですよ。
舗装林道で2台のオンロードバイクと数台の車と出会った以外は、人間はひとりも出会いませんでした。


この日のあの風景を目に焼き付け、アルバムに画像を残し、これからの宝物として大切にしていきます。