苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

週末のバイクライフ2+2 12/12・13 宍粟・三田

今年も残り少なくなってきましたね。
週明けは強い寒波がやってきそうなので、いよいよ山は白く覆われるのでしょうか?
この週末の土曜日は先々週も訪れた千種高原周辺の探索です。

まず最初に天児屋林道へと進みます。
このエリアは昔たたら(製鉄)が盛んであったところで、かなり林道を奥に入った場所で鉄鉱石の採掘場跡もありました。

ここはかなり以前に訪れた覚えもあるような、無いような・・・。
以前は確か台風後で、かなり荒れていたので早々に引き返したと思っていたのですが、おいおい奥はこんなに良い林道だったの!?

適度なアトラクションも次々に現れてきますが、この日はジャンキーズの誇る?マイナー林道&作業道探索班なのでそれもまた良しなのです。

えで〜さん、まこっちゃんと私の3人いれば、これくらいの倒木はあっという間に処理完了。

いや〜、ここは私好みの雰囲気でテンションアップしてきます。

元アマチュアロードレーサー(エンジン付き)のえで〜さん。

今もカヤックとオフロードバイクを掛け持ちで、いつも悩ましいまこっちゃん。

途中、後で通過する千種のスキー場が見えます。

ここは終点がスッキリと切れるピストンです。
北側の若杉からも近づけるのですが、ちょうど兵庫・岡山・鳥取の三県境となる場所のすぐ近く。
トレッキングであればそのポイントにジャストで立てるようですが、バイクではこれが最接近なのかな。

一旦たたら記念館方向に戻り、ショートの林道を抜けてスキー場の駐車場裏に出ます。

そこから舗装林道ダルガ峰線を走り、駒の尾山作業道へ。
このあたりはえで〜さんのお得意エリアなので案内してもらいます。

う〜む、ここもまたスカイラインっぽくって良いではありませんか!
この頃から雲が多くなってきたので遠望はイマイチでしたが、晴れていれば素晴らしい風景だったでしょう。

途中で大きな崩落があり、尾根筋には出ることができませんが、それでも来年は再訪間違いなしの場所になりました。


天気予報はもっと良いはずだったのですが、残念ながら雲が多めです。
それでもこの辺りを境に、北側は日本海側気候となるのでまだ晴れ間が見えるだけマシでしょう。

あったかい麺類が食べたかったな〜と思いながらも、荷物が増えるのが嫌でサンドイッチにしましたことをちょっぴり後悔。
この後えで〜さんは次の日のイベント参加に向けて早めに離脱。
私とまこっちゃんで数カ所の探索をしましたが撮れ高はNG。
3時頃で随分と暗くなってきてしまったので早帰りをしました。


その翌日・・

復活の第二日目となるロードバイクでホームグラウンドへ。

神戸、西宮、三田あたりは、北部に比べれば秋がよりたくさん残っています。

以前はこの青野ダムに大勢来ていたバサー(ブラックバスの釣り人)はすっかりと少なくなりました。
その代わり、デイキャンプをする人がとても増えています。


コンディションは思っていたよりも上々です。
しかしこの先、寒さが増してきても乗れるのかワタシ?
あまり乗らなくなった時にいろいろ整理をして、その中で最強の防寒ウエアも処分してしまったことが悔やまれます。

以前は雪がチラついても平気だったんですけどね〜。
インドアトレーナーでも買い直そうかな・・。

来週は平坦だけでなく、峠の1本でも登ってみるか。
あまりに遅くて立ちゴケするかも?下りならばまだまだ負けませんけどね。

2時間ほど結構ペースを上げて走り、トランポ置き場の有馬富士公園へ戻ります。

ちょっと周りを散策すると、ついついこんなところを走りたくなるのは、すっかりオフローダーの習性が身に付いてしまったのでしょうか。

eMTBも欲しいし、グラベルロードもいいかなあ・・。
メガビッグ買ったけれど当たるのか?
キャリーオーバー史上最高12億だそうですが。

着替えてバイクを車に積むと、空きっ腹をあらためて感じます。
この湖畔の場所には以前から色々な店がありましたが、こんな静かな場所にまさかラーメン屋ができるとは思いませんでした。
どうせまたすぐに撤退するんじゃないの?なんて意地悪く思っていたのですが、予想に反して営業は続いていました。
すると先日からお知り合いの24GさんがFBでお勧めされているではありませんか。
ならば一度と・・・

味噌味のようなスープの色にアレって思いましたが、最初のインパクトは薄いものの、食べ進めてみればバランス良く、後味もスッキリと美味しい一杯でした。
値段も良心的で感じの良い接客だったのでまた来ようかな。


そんな感じであれやこれやとバイクライフを過ごしている、今日この頃であります。

ラストライド・イン・但馬 12/6  但馬

初冠雪の便りがあってから半月以上が経つと思いますが、ホームエリアの但馬にまだ本格的な冬は訪れていません。
そしてこの週末は天気も安定し、日本海側まで晴天となる予報でした。
思えば今までも12月に入ってからはほとんど但馬では乗ったことがなかったように記憶していますが、これは絶好のチャンスとばかりに万感の思いを込めて行ってきました。

放射冷却のせいか、朝の気温は0度となり畑は霜で真っ白になっていました。
子供の頃はキャベツ畑の霜をザクザク踏みしめながら、学校に向かうのが好きでした。

いつもの定点ポイントから眺める氷ノ山も山頂部分が白くなっています。
それでも昨年まではここに着くまでに冷え切っていた身体も、今年からトランポに乗って移動してくるので格段に楽です。
もう自走には戻れません・・・。

福岡作山〜栗ヶ尾〜寺河内という、いつもとちょっと違う順序は、このテクニカルな栗ヶ尾を登りで走りたかったからです。

しかし慣れていないせいか、なぜか登りが難しい!

この道をMTBでダウンヒルしたら楽しいだろうなぁ・・なんて最近そっちの方へ心が動いています。

蘇武岳山頂付近はうっすらと雪が積もっていました。
思えば今年の5月もこの辺りが最後まで雪が残り撤退した場所です。
あれから半年あまり、あっという間でしたが、またこの先半年はお別れです。

大好きな但馬ですが、ウインタースポーツは全くやらないので冬に来たことはありません。
一度くらいこの山並みが全て白くなった風景も見てみたいものです。

さて午前中に走りたかったところは一段落し、香住港に向かって北上します。
ここは今年発見した『河原道』

最近は夏休み中でも川で遊ぶ子供たちの姿は滅多に見ませんね。
私の大好きなカヌーイスト野田知佑さんは今でも川ガキの面倒をみていますが、こんな流れに乗ってのんびりと遊んだら最高だろうなあ。

実はこの日、先月見つけた草原に行くかどうかすごく悩んだのですよ。
でもね、やっぱり当分食べることのできないコレが食べたかったのです。

目利きの本職も太鼓判、この店の海鮮丼はクセになります。
強いて言えばイクラとかマグロとかは除いて、地のネタだけでもいいんだけどなあ。
港周辺はそろそろカニ目当ての人たちで賑わっていました。

さて、まだお腹がこなれないままダートに突入!
ここは普段木立に囲まれて気付きませんが、左は日本海、右は但馬の山々が並んでいる尾根道なのです。

そして今回最も美しく感じたのはこの次の2本。
紅葉はほぼ終わっていますが、このエリアはまるで待っていてくれたかのように魅了してくれました。

そして春夏秋とこの初冬でも、ここのグリーンカーペットは輝いています。

もちろんラストライドに小代は欠かせません。

ここも先日発見した仏ノ尾の支線。
今年の発見の多さは自分でも驚くほどでしたが、諦めずに続けることが幸いしたのか。
それとやはりシェルコに乗り始めて行動範囲が広がったことが大きな要因です。
良い買い物をしたなあと思うとともに、お世話になったTOM'Sさんには感謝です。

もちろんもう一台の愛車となったBETAも予想以上の良さ!
パワフルなエンジンとしなやかな足回りは、求めていたもうひとつの理想に限りなく近づきました。

今日は上山さんご一家にもご挨拶をしようと思っていたのですが・・

残念ながらご不在でした⤵️
このところハイピッチで進めていたもんね、トイレ棟の基礎もできたようで、お疲れ様!

このスケールの大きさがなんと言っても但馬の魅力。
これが我が家からだと2時間弱で、高速を使っても片道1000円ちょっとで来られてしまうのですから。
あ、でも今日は昼飯に少し贅沢をしたから、帰りは下道か?

ハチ高原スキー場の例年の風景。
最初見た時は唖然としましたが、これは下地とする人工雪を作って並べているのです。

最後はやはりここしかないでしょう。

いろんなことがあった令和2年ですが、オフローダーとしては本当に充実した一年でした。
この先、半年近くはもう少し南下して乗ることが増えてくることでしょう。
なにせ頭はボケてきましたが、身体のほうは不思議なくらい、ここ数年で最も良いコンディションなんですよねぇ。

もしかするとモトブログとしては少し更新のピッチが落ちるかもしれません。
でもこれからも変わらずに、自然の中で楽しんで行きますよ。
ではまた!

ダルガ峰の絶景と、そこに潜む危険なワナ 11/29 北播

前回のブログでも書いたように、この週末は久しぶりの自転車とオフロードバイクの連チャン。
改めて思ったことは、やっぱり二輪車は『自由』で楽しい❗️の一言に尽きます。
特に自転車の身軽さは何モノにも替え難く、なんたって軽いと思っているシェルコの1/10程度ですからね。
以前のようなパフォーマンスに戻して楽しむのは、あまりに膨大な時間がかかるのでそれは諦めますが、週イチくらいのペースでも乗らないよりはメンタル的にはマシ。
(言っておきますが週イチでほんの2,3時間くらいチンタラ乗ったところでダイエットにすらなりませんから)
ま、辛い区間はトランポでエスケープして、美味しいとこ取りをして乗ろうかな・・なんてお気楽に思っています。
ただねぇ、今気になっているのがeMTBなんですよ〜、FANTIC欲しいなあ。

さて日曜日の朝、自宅付近は快晴に近く、こんなマジックアワーを眺めながら出発。
今日は今年奇跡の復活を遂げた、あのカンカケにまず向かいます。

わずかに残る紅葉の木立。
夏の間は葉に妨げられていた日差しが、今は森の隅々まで照らしています。

今日の最初のミッションは支線奥の探索です。

伐採エリアの先を直進すると、前回まではこの倒木に行く手を塞がれていました。
しかし今はもう読むことはできませんが、あのバイブルによればこの奥には絶景ポイントがあるというその記述が忘れられません。

写真で見ると大したことはなさそうですが、実際には太さ30cmほどある木は上の写真の赤い矢印の2ヶ所を切らなくてはダメかと思いましたが、ラッキーにも1ヶ所だけで跳ね上がってくれて通れるスペースができました。
私は自宅の周りでもチェーンソーで伐採をすることがあるのですが、こんな時、木が足元に落ちるのか?それとも跳ね上がるのか?見分けることはとても重要です。
先月もこの近くでプロの方がお亡くなりになりました。
皆さんも無闇に力任せにせずに、よく観察しながら切ってくださいね。

そして一難去ってまた一難。
木は細いのですが嫌〜な間隔で並んでいて、おまけに前日の雨でツルツルに滑ります。

なんとかクリアして先に進むと素晴らしい空間が広がっていました!
こうして見る冬景色もまた良いものです。

あたり一面レッドカーペットに覆われてフッカフカ!
実は気をつけないとその下にトラップも潜んでいることが少なくもないことは、オフローダーの皆さんならよくご存知でしょう。
このすぐ目の前にも深い溝があります。

そして第三の難関・・・

その先はフカフカのキャンバー。

さらに歩いて確かめると道は微かに続いています。
沢を挟んだ対岸にももっと広く綺麗な道があるのですが、そこに渡るのはまだこの先のようです。
今日はこのところのお仲間はそれぞれの事情で一緒に走れず、ソロなのでここは諦めて撤退します。

ところが戻る時にやってしまいそうになりました。
もう少しで沢に転落!あぶね〜
それにしても今日はなんだか身体がおかしい・・・どうも力が入りません。
そうだ、昨夜脚がつりそうだったので、筋肉を緩める薬を飲んでしまったのでした!
スタンディングでもすぐに疲れてしまうし、今日は気を付けねば。

念の為、対岸に進めるルートはないのかと少し戻りました。
元々ある伐採エリアでは新たな工事と伐採が始まっていて、ここはまだしばらくは土日限定でしょう。
ふとこの画像の左側、脚立のある先の支線が気になったので入ってみます。

入り口付近は最近工事で整えられたようでしたが、さらに進むといかにもカンカケらしい雰囲気。

うわ〜、何回もこれまで訪れていましたが、こんな支線があったとは驚きです。

途中の区間で植生が変わるところがありましたが、これはアオダモではないのかなあ・・?

さらに小さいながらも美しい滝が!

もう少し早く、あるいは新緑の時に来たかった!
来年はその時を見逃さないようにしなければ。

広葉樹からヒノキや杉と変化も楽しい。

最後は橋が崩落していてそれ以上は進めませんでしたが、道はその先にまだ伸びていました。
決して行けないこともなさそうですが、ここはやはり自重すべきか。
それでもここは盲点でした、思いがけない嬉しい発見です。

本線に戻ります。

峠の頂上からの風景。
道からは木立が邪魔をして遠くは見渡せませんが、ほんのちょっと土手に登ればバイクと共に山々を画像に収められます。
鉄塔や送電線、コンクリートなどの人工物が視界に入らない峠の頂上・・・これが私の理想です。

長い歴史のある道はやはり良いものですね。
ここで過去、どれだけの人がこの風景を眺めながら体を休めていたことでしょう。

ふと単独で行動している小鹿を発見!と思いきや、改めて画像をみれば2頭だった!!
狩猟は解禁になったばかりでまだその怖さを知らないのでしょう。
それにしても冬毛になると見事にカモフラージュとなっていますね。

三室側に進むと、前回にはまだ残っていたアトラクションも綺麗に整備されていました。
個人的にはあのままの方が秘境感があって楽しめたのですが・・。
ま、これならばビギナーやレディースを案内しても問題は全く無いでしょう。

東側は木立の中を進む良さ、西側は明るいスカイラインとして良さが際立つ本当に良い林道です。
遠くに見えるのは沖ノ山です。

全国的には林道の減少の歯止めが止まらないように言われていますが、少なくとも私のフィールドではこうして名林道が復活したり、新しくピッカピカの林道が開通したりと、本当に恵まれていると実感したこの一年でした。

そこから次のステージは千種高原。
以前は県道からの入り口がこんな状態だったので止めにした道でしたが、今回見るときれいになっていたので入ってみれば、やっぱり奥はこのありさま。
その先で登山道になったので引き返しました。

ちくさ高原スキー場を過ぎて舗装林道ダルガ峰線からのダートに入ります。
ここは何度も訪れていますが、ダートに入るのはこれが初めて。
大したことないんじゃないの?って思っていたのですが、これがあーた大間違い!
いいじゃないですかあ!!ススキの見頃に来るべきだったなぁ・・。


途中に登山道と交差する場所があり、ダルガ峰山頂や駒ノ尾にはここから登るようです。
しかし『ダルガ』って地名はいったいどこから来たのでしょうね?
まるで本場アルプスにあるような地名だと思いませんか?

表示を見れば『竜王神ノ池』ですと!?
こんな高原にある池って好きなんですよね〜、見てみたい!
しかもその名前も神秘的で良いじゃありませんか。

ここからも晴れていれば日本海が見られそうです。
今日は直前になって昼から曇り予報。
ホームグラウンドの但馬はすでに冬の天候になっていて、まだ幸いに北播までは晴れ間の広がることも多いのですが、急に鉛色の空へと変化してきました。

ススキ野原の中の長いストレートを過ぎると、木立に囲まれて日当たりの悪い区間に突入。
そしてますます坂の下に向かって傾斜が強くなり、ふと気が付けばツーリスト(タイヤの銘柄)にとって一番苦手なコンディション!

これは徒歩で下ってみてから、振り返って撮った画像ですが、ドライであれば何ら問題なく登れる傾斜でしょう。
しかしその手前で引き返そうとしても、案の定タイヤは空転をするばかりで少しも登れません・・。
必死でもがいていたその時の画像はありません。
それどころではなく、帰ることができるかどうかの瀬戸際でした。
相変わらず身体の芯に力が入らない状態は続いていたのですが、大汗をかきながらなんとか脱出に成功。
やっぱりそろそろツーリストは履き替えて、もう少し排土性能の良く雪道でも多少はグリップするもので冬場を過ごすべきでしょうねぇ。


残念ながら秘境の池は見つかりはしませんでしたが、来た道を少し戻り、事前にアタリをつけておいた地点から狙い通りの場所に到達!

先日の超絶景と比べると見劣りしてしまいますが、いえいえここもかなりなもんです。
嬉しいなあ、今年は本当にラッキーが続きました。

アプリで見ると・・なるほどね、お馴染みの山々が並んでいます。

ダルガ峰線に戻り、展望台でランチタイム。
1台停まっていた車に帰ってきたハイカーさんに尋ねれば、ダルガ峰〜駒ノ尾〜東山の稜線ルートの展望はさほど良くなく、それぞれの山頂からの風景もこの場所とそう変わらないとのこと。

山を降りて戻る途中、西河内の公民館はかつて学校だったのかな?
やはりこういった旧い建物は窓がポイントですね。
アルミサッシに変えられてしまうと良さは半減してしまいますが、ここはそのままで残しています。

天気の回復がイマイチなので、今日は早めに帰ろうかと思っていたのですが、千草カントリー横の林道を発見。
メインルートは完全舗装でしたが、やや短いながらもスーパーフラットの支線がありました。

さらにそれを過ぎ、ゴルフ場正門の向かい側からもこんなフラットがあったんだ!

ここは期待が持てそうでしたが、途中でアトラクションが現れます。
この先もまだまだ道は続いていましたが、今日はもう身体がヘロヘロなのでこれはまた次回へと持ち越し。
怪我もトラブルも起きないうちに帰ります。
それでも絶景ハンターとしての収穫はタップリの、とても良き1日でありました!


またねっ!!


ローディー復活の時が来た!? 11/28

数年前まで、エンジン付きバイクに乗るのは年に数回。
それ以外は週に3〜4回はロードバイクに乗るという日々を過ごしていました。
30代の半ばから始めたランニングと共にスポーツバイク(最初はマウンテンバイク)に乗り始めたのですが、次第にレース嗜好となってデュアスロンというランニングとロードバイクの複合競技にのめり込んでいたのです。

その頃はそりゃもう雪の降る日も、灼熱の真夏でも、のんびりサイクリングなどではなく、少しでもパフォーマンスを上げるために目を吊り上げて走っていました。

次第にレベルが上がるにつれて、若い連中をスイ〜っと抜かす快感や、ゾーンに入り快楽に浸るのはなんとも言えぬ悦びでした。

80になってもイタリアあたりのジジイみたいに乗り続けようと思っていたのですが・・
ある時不用意な落車(転倒)をしてしまい、それを境に乗ることがどんどん減ってきてしまいました。

そしてその後、ずっと逡巡していたオフロードバイクの世界に踏み込み、ものの見事に虜となって今に至るワケであります。

しかし最近、山ですれ違うローディー達を見るとまたムクムクと乗りたい気持ちが湧いてきたのです。

それにトドメは先週付き合った隣のカノジョの楽しそうな姿を見て、もう堪らなくなり道具一式を引っ張り出しましたよ。


久しぶりにヘルメットを被れば、内装のスポンジはボロボロ・・・
リアスプロケットも減っていたので、馴染みのバイクショップに寄って交換。

幸いウエアのサイズは変わらぬまま。
血液検査ではいろいろ引っ掛かるようになってしまったけどね。

走ってみれば、心配していたよりもずっと良い感触!
フォームがさほど崩れていないのはある意味驚き。

久しぶりに感じる、下肢への乳酸の溜まるジワっとした熱いもの。
指先の毛細血管まで血液が循環するあの感覚。
やっぱりいいなあ・・・
もちろん登りは呆れてしまうほどダメダメだけれども、フラットの美味しいところだけなら楽しいぞ〜!

ゆっくりと楽しみたかったけれど時雨てきてしまったので、トランポに積んで帰れば家の近所ではこんな青空。
もうすっかり季節は冬になりましたね。

晩秋の上山高原は新発見の連続! 11/21 但馬・因幡

前回19日の木曜日は鳥取の山まで行き、初登頂にあと一歩のところでDNF宣言となりましたが、気分的には大いに満足でした。


二日後の21日土曜日は秋の紅葉を見納めと、前回やり残したことをスッキリとさせるためにまたしても兵庫と鳥取の県境までひとっ飛び!

ウォーミングアップに草太林道を軽く走り、今日の同行者であるN過ぎ隊長とY・まこっちゃんをお連れして高崎モータースへ。
すると・・あれれ、道路側に置いてあった全体の1/3ほどが処分されているではありませんか!

ここまできたらもうオブジェとして残しておいて欲しかったとも思いますが、致し方ないのでしょうね。
ちなみに右下は並列3気筒のマッハIIIでしょうか?
ついこの前までの状態を見ることができた人はラッキーだったかもしれません。
もしここの在庫車を全てレストアしたら、とてもユニークで楽しいコレクションホールができていたことでしょう。

そして今週もやって来ました上山(うえやま)高原。
ここを訪れるようになって4年目になります。

実はその前に麓から1本の未踏林道開拓を探り、途中で撤退をしています。
前回来た時に山頂近くから麓に続く?道を途中まで行ってみたのですが、ソロでは危険と思い引き返していました。
この日はその反対側の入り口から探りましたが、これがなかなか・・・

今日は頼もしい隊長と気心の合うY/まこっちゃっんがいるので心強いのですが、反対側からも一筋縄ではいかない狭く険しく難しい道です。
しかも枯葉が深く積もり、その下の路面の状態がまるで掴めません。

次第に道幅がさらに狭くなり、勾配も急になってきたところで撤退しました。
隊長レベルの人が数人揃えば抜けられたのではないかと思います。
それにしてもなんとも言えぬ、雰囲気のある道でした。
それもそのはず・・・

扇ノ山側にあったこの地図を見て謎が氷解しました!
中央の「旧牛道」と「左門殿道」がそれなんです。
以前このあたりの歴史を調べていた時に読んだ記憶があるのですが、昔から酪農が盛んなこの地域で、麓の集落から季節になると山頂付近の放牧場に牛を連れて登っていたという道です。
それがどこなのか、ずっと心の隅に引っかかっていたのですが、やっと見つけることができて感激です!

そしてさらに嬉しかったことがもうひとつ!!
これはあくまで季節限定のルートかもしれませんが、山頂に登る新ルートも発見できたのです。
これまでは迷惑になるので遠慮していたのですが、こちら側からなら気兼ねも要りません。

ここもN過ぎ隊長が先に登って道を開いてくれたのですが、私もそれに続いて登り切った時には思わず歓声を上げてしまいました。

まさかあの道がグルリと回って、ここに繋がっていたとは・・。


私も小躍りしましたが、隊長もまこっちゃんも大いに気に入ってくれて、童心に帰り走り回ります。

落ち着いたところで少し早めの昼食を摂り、もうひとつ気になっていたあの池のほとりに入れる道を探します。

ありましたよ〜、またしても発見!
すでにモノクロームの世界へとなっていましたが、来年はもう少し早めに来てみましょう。

これはちょっぴりつまみ食いをした扇ノ山山頂ルート。
美しいブナの林が続いています。

さあ、そして今日の本命は先週発見したこのエリアの中で、この前行けなかった区域の探索です。
なにせここはTDLの広さを上回ります。

しかしこの景色は何度も言いますが『最高』のひとこと!
もうどれだけ頭を捻っても、それ以外の言葉が浮かんでこないのが悲しいところではありますが、実際誰でも同じような気分なってしまうと思います。
自由に走れば、まさに気分は『大脱走』のS.マックイーン!

標高1000m程にある天空の池も発見できました。
ただこれは自然にできたものではなく、人工的なため池でありました、ああ残念。

おや、これはスコットランド?それともニュージーランドの絵??
どちらも行ったことないけどね。

ここはれっきとした西日本の風景です。

隊長も大いに満足のご様子、シメシメ。


他の時間帯はほとんど曇っていて、時折霧雨が降るほどの天気でしたが、奇跡的にもこの場所だけは青空が顔を見せてくれました。
顔を見せてくれたといえば、倉敷のりょうじさんともここで再会できました。
ほぼ毎週、このブログで紹介をした林道を楽しんでくれている方です。

たっぷりと楽しんだ後、リエゾン途中の作業道をいくつか探索しながら大茅山の絶景ポイントに。

山々の紅葉は今日で見納めとなるでしょう。

そして最後は自称「岩美オーシャンビュー林道」。

デポ地に戻り、ここであわよくば夕焼けを収めようと思っていたのですが、残念ながら今日も不発に終わりました。


それでも思いがけない発見がふたつもあり、本命場所では青空も広がり、同行のおふたりも大いに喜んでくれたのでこれ以上のことはありません。
楽しさがぎゅーっと詰まった1日でした。


こちらは前回も載せたすました顔の写真。

今回はヘン顔の写真。