苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

テナシウォン TENACI-WONG TWJ200L カミング⁉️ 10/23

秋晴れの但馬の朝。
いつもの神鍋高原道の駅に現れたのは、なにかとお世話になっているアニキ分TOM'S社長の吉川さん。
かねてより話題のニューモデル、テナシウォン TENACI-WONG TWJ200L を積んでこられました。
このバイクはお店の試乗車として卸されたものもので、ごく数カ所TOM'S SPECIALのパーツを組まれたほぼ新車。
ご自分で林道での走りを確かめたいとのことで、およそ1年ぶりにご一緒します。



そしてメンバーはもう一人、僕と同じくSHERCO TY125に乗る彦星さんです。



二日前には急激に冷えましたが、この日の朝はポカポカと暖かく、良き日になりそうな予感。



ルートは先週の下見をしたのとほぼ同じ。
軽く1本こなしてから、早速あの問題のセクションです。



軽く下見をしてから、まず吉川さんがトライ!



ステアケースは余裕でこなし・・



ここのターンから先は路面がフカフカでやや手こずって減点3。



さすがトライアル歴50年あまりの現役ライダー、腕はいまだに衰えずというところでしょうか。
ターンから足つきはありましたが、これがもし本番で本気だったら減点0で終わっているでしょう。



2番手は彦星さん、ここまではスムーズに。
その先でちょっと躓いてしまいました。



3番手は僕です。
ターンでコケかけたものの、竹に寄りかかってなんとか踏ん張る?
減点5ですがまあいいか。
これが逆からエントリーすれば全員クリーンだったでしょう。



吉川さんは前日もご自身が運営する奥宮トライアルパークでみっちり練習されてきたそうで、いったいどんだけ体力あんねんと言いたくなります。



この三川東作業道群はあの土管セクションを除いて、台風前に比べると荒れ具合は3割り増しといったところ。
初めは慎重に乗っていた吉川さんも、マシンに慣れてくるとガンガン飛ばし始めます。



しかしここは何度来ても変化に富んでテクニカルな面白い道です。
ただリスクもあるので要注意。



途中のレストポイントで、改めてテナシウォンを眺めてみます。



パッとみて羨ましいなと思うのは4POTキャリパー&大口径ローターの前後ブレーキ。



標準のアンダーガードは厚く滑らかな形状。



なんといってもユニークなのはこの3段階切り替えできるヘッドライト。



吉川さんにこれまでの印象や気になった点を説明してもらいます。
その内容はこの後の動画をご覧ください。



リスタートしてからも、嬉々としてマシンを操る大ベテラン🎵
トライアルライダーとしてだけでなく、エンデューロレースなどでも活躍されていたので簡単にブッチ切られます。



最近レーサー乗りの方達ともよくご一緒するんですよとお話しすると、ならばぜひ勝負したいともおっしゃっていました。
そんな機会があればレーサー組の皆さん、ぜひよろしくお願いします。



日本海に抜けて、これまで何度も下見をしたものの、ソロでは入るのをためらっていた海岸に初めて降り立ちました。



この辺りは整えられた砂浜以外は切り立った崖が多いので、こんな岩場まじりの入江はまれです。



海の美しさも気に入ってくれたようで会心の笑顔🎵



降ったら登らなければなりません。
登り始めがやや難しかったですが、その先は思ったよりもイージーでした。
いずれにしても先に見本を示してもらえるので、後に続く場合も自信が持てます。



彦星さんも出だし苦労したものの、ヘルプは無しで戻れました。





上の広場で僕のリクエストに応えてのパフォーマンスはフローティングターン!



キャンバーターンもさすがの正確さ。



TOM'S スペシャルのシートは移動中も非常に快適で、こうしたトライアル的に乗っても足付きを妨げないとのこと。



吉川さんが特に楽しみにしていた海鮮料理の昼食は先週と同じ店。
週末だとなかなか入れませんが、やはり平日だと比較的スムーズです。



もちろん食後はいつもの場所で。



缶コーヒーでくつろいだ後は、吉川さん自らインプレッションを語ってもらいました。
あいにく風が少し強かったので音声が聴きにくくなってしまいましたが、どうぞ熱演をご覧ください。



TENACI WONG TWJ200L インプレッション PART.1





テナシウォン TENACI-WONG TWJ200L インプレッション PART.2




シート下の左右にドリンクホルダーがあるので試してみましたが、確かにペットボトルは収まりますが、残念ながら金属製のガソリン携行缶は500ccでも無理でした。



そして午後からも林道を繋ぎながら、景観の良い場所でロケを続けます。



特徴的な2分割のタンクデザインは、正直に言えば賛否が分かれるところだと思います。



しかしスケルトンのそれは、やはり残量の確認にとても便利だし、負圧によって自動的に移動する構造は画期的とも言えるでしょう。
ちなみにこの日の燃費はリッター30km台の後半だったとか!
ということは満タンで軽く200kmは走れる計算になります。
(もちろん環境や条件によって変わりますので、あくまで参考として)




そうそう、標準で付いているタイヤはMADE IN CHINAの初めて見るブランドですが、性能的にはなんら不満の無いところだそうです。
強いて言えば、フロントをエンデューロ用のガミータイヤに替えればコーナーの突っ込みでも無敵かと?



この日、唯一残念だったのは、まだ紅葉がほんの僅かだったこと。
それでも暑くも寒くもない、とても気持ちの良い1日でした。



これはジャックナイフのリクエストに応えてくれてのワンショット。
このバイクのブレーキはホントに効きが抜群です!



最後の林道は用野和佐父。
幻の池の周りも紅葉はまだまだだったので、その神秘さはまだ影を潜めています。



サスペンションの動きもとても良く、トライアル的な乗り方から、フラットまで快適に対応できたそうです。



吉川さんのお客様でも、KTMのフリーライドやBETAのクロストレーナーからの乗り換えで商談中の方がいらっしゃるそうです。
僕もそれは非常によく理解ができて、とことことトレッキング的な使い方をするには、上記の2台は少しパワフル過ぎて持て余すことがあるのではないかと。
またこのテナシウォンに近いものとしてはBETAのアルプがありますが、それに比べるとより軽量スリムでハンドルのキレ角も大きく、ステップの位置などトライアル寄りになります。



テナシウォン はこの日のように高速フラットを快適に走り抜け、荒れた廃道をリズム良くこなし、ところどころのトライアルセクション的な場所で遊ぶなんて使い方にはピッタリだと感じました。
ペースを上げても、ゆっくり自然を楽しみながら走っても、どちらでも対応できるバイクではないかというのがひとつの結論です。
扱いやすさにおいては車重や足付き性も含めて、女性オフローダーにもぜひ乗って欲しい1台です。



ぶっちゃけて言えば、値段は手頃・・というかかなりのバーゲンプライス。
あとはALL MADE IN CHINAという隠すことのできない事実を、すんなりと受け入れられるかどうかではないでしょうか?



耐久性に関してまだ未知数ですが、僕の所有しているフルチューンのSHERCO TY125に比べれば、トータルでも十分凌駕していると感じました。
僕自身は果たして乗り換え、もしくは増車はあるのか???
To be continued・・・・


(エトスデザインH.P.より転載)


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