苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

粟鹿山周辺探索シリーズ② 深まる謎? 5/3


いつものメンバーで先月の粟鹿山周辺探索の続きに行ってきました。
まずは前回、途中で力尽き心折れた奥山線(滝谷線)から。
同志gonzoさんのブログはこちらです。



横谷線という方が新しい名前のようなのですが、僕はこちらの奥山という名前の方が好きなのでそう呼びます。
昔を知る他の方のブログによれば、ダムができる前は秘境であり貴重な動物の宝庫だったそうです。
今も美しい渓相でカジカカエルの鳴き声があちらこちらから聞こえてきます。



林道自体も以前は広い幅員で整備されていたようですが、今は倒木銀座と化しています。



入り口からしばらくは新しい倒木も多く、さらに湿っているため切り難くて苦労します。



それでもまだ1日が始まったばかりなので頑張って進んで行きますが・・


あ”〜こりゃダメだわ・・・





剥き出しになった土管や一部舗装の跡も残っていましたが、あちこちで道そのものが崩壊しています。



自然に還っていく美しい水の流れが、これはこれで良かったのではないのかなと思わずにはいられません。



このまま粟鹿山林道本線に繋ぐことができればと思い、この林道に微かな期待をしていましたが結局叶わず仕舞いとなりました。
GPSで確認すると、その距離はあと200mほど。



最初の目的達成はできなかったので、サブプランを選択して、前回は反対側から下ってきた旧県道を逆走してみます。



日当たりの良いところはグリーンカーペット、そうでないところはグチュグチュのヌルヌルです。


登りになるので、倒木越えも難易度はアップ。



粟鹿山林道と合流する手前のこのルート最大難関・崩落地点も、より通り易くする必要がありました。



沢に落ちないように1台ずつ慎重にクリア。



本線を少し走り、先ほどの林道を進めた時に合流するはずの地点を確認すると、低い壁や間伐した木の残りがあり、たとえここまで来られたとしても相当難しかったと想像できます。



次は山頂アタックルートの探索。
これまでに知られているルートの他にミニモトクラスでも登れるルートがあるという噂が流れて半年以上過ぎたと思いますが、いまだにそれは確認できていません。
地形から判断しても、もし本当にあるとするならばここからしか考えられません。



森の中に確かにそれらしきルートはありました・・・が、それは危惧していた通りかそれ以上の急斜面です。



倒木などを取り除いてチャレンジすると・・



見事なブログネタ、ありがとうございます!



ゼーゼー言いながら歩いて登ってみると、そこにはなだらかな稜線が山頂方面に続いています。
ただしここはそこへ辿り着く前のひとつ目の難関で、少なくてももうひとつあることが地図では分かります。
僕たちのスキルと体力では無理だったので諦めましたが、あの方達ならばどうでしょう・・・?



粟鹿山線を黒川ダム方向に戻ります。



ダム外周路にある東屋の横から、前回とは逆方向で坂根峠を下ります。


杉林の十九折を下り・・



沢を越えて・・



浮石だらけのがれ場を過ぎると・・



もう一度沢を渡ってトランポを止めてある場所に戻ります。
今回は倒木処理が無いために前回の半分以下の時間で通り抜けましたが、下りならではの難しさもあってまた一味違う面白さでした。



昼食を摂った後は、遠阪峠を南下して山の反対側に回ります。
そして山頂付近の北側斜面に出ると、そこは心地良い風が吹き、絶景が広がっています。
僕とRYOTAくん以外はこの風景を見たことがなく、初めての人は絶句するほどです。


ここは梅雨を過ぎればススキだらけになって、おそらくは道がどこだか分からなくなって危険でしょう。



この季節は雪によって枯れ草もペチャンコになっているので良いのですが、油断すると意外にシブトイ根っこの部分にハンドルを取られそうになります。



こんなところで1日のんびりと過ごすのも良いでしょうね🎵



せっかちな僕はなかなかできませんが。



物凄い強風に晒されることも少なくはないはずですが、とても良い形をした松がありました。



そしてここからも林道に繋がる道は無いのか探してみます。



クリックしたら僕がどこだか分かりますか?









GPSで確認すると、先ほどの急斜面からのルートはこの真上の画像の場所に繋がっていることが分かりました。
ただし先ほどのような杉林ではなく低木帯の急斜面なので、難易度はこの区間の方が高いように思えます。
スキル、体力、勇気があればこの激坂を下って完抜けも可能ですが・・・



ま、僕らは諦めてこの景色だけ楽しんでおきましょう🎵



すっかりと陽が長くなり、GWなので明日もメンバー全員休みという珍しい条件なので、もうひとつとっておきの場所に案内します。
行く前には説明無しのサプライズ!



昨年の秋に僕がソロで行った時よりも倒木が増えていました。



それでもこちら側からは1本切っただけで他は潜れたり、乗り越えられたりでOKです。



そして忽然と現れ、道を塞ぐ岩盤!?



いえダイジョウブ、通れます!
手前から離れて見ると、とても無理だろうと思うような高さですが、下が掘れているので高さは150cm近くはあります。




閉所恐怖症のまこっちゃんは最初ためらっていましたが、勇気を振り絞って通過!




地元の方によれば25年くらい前まではこの峠の双方の村から、それぞれ往来があったそうです。



こちら側からだと隧道の先は急斜面を下り、倒木も道の上にはあまり無いようですが・・



先月に反対側から入った時はこれを見て諦めました。
しかしあらためて、この林道しかない貴重な遺構を自分の目で見てみると、このまま片側ピストンではあまりにも勿体無いとの意見が続出。
よ〜し、倒木を切って切って切りまくり、開通にこぎ着けるようチャレンジしてみますかねえ?



この辺りはほとんど古い杉や檜ばかりなので暗い森ですが、一ヶ所だけは開けていて景色の良いところがあります。
そこからは斜面に群生する山藤が見えて、今日も美しく花を咲かせていました。



これにて本日は終了!・・ではなく、さらにほんのオマケのつもりで遠阪峠の頂上付近の作業道に入ってみると、これがどこまで行けるのー?って言うくらい、粟鹿山山頂方向に向かって長く伸びている道でした。



ただ時間も時間だし、体力的にももう限界だったので結論は持ち越し。
地図には載っていないし、航空写真を見てもほとんど確認できないその道は一体どこまで続いているのだろう?
やっぱり探索ってオモシロイ🎵



×

非ログインユーザーとして返信する