苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

高原から海へ・新規ルート発見❗️  6/20 但馬

そのきっかけは五月の末に三川山の山頂に行った時に、日本海を眺めながらふと思ったんです。
「そういえばこの但馬北東の地域にはほとんど縁がなかったな・・」

そのエリアは奥佐津という美しい鳴き砂の浜で有名な竹野と、カニで有名な香住の間に挟まれた、山奥ののどかな地域です。

この日のメンバーはお馴染み探索班隊長えでーさんとKちゃん。
残念ながら他のメンバーは都合が悪く、いささかの不安が残ります。
なぜって、また木こり作業が予想されるからなのですが、そうなると体力的にどこまで保つのか・・なにせネタはたっぷりと仕込んであります。
いつものようにGoogle Earth、Map、それに国土地理院地図を駆使して、これは・・・と思うルートが3本浮かび上がって来たのです!


ところで、今まで使ってきた100%のグローブがボロボロになってしまったために買い替えました。
FIVEという初めて使うブランドのものですが、とても縫製が良くてしっくりと馴染み、これなら長持ちしそうな予感です。

トランポは万場スキー場の駐車場に停めて、まずは近くでウォーミングアップを済ませ、
三原水口林道を北上します。

事前にストリートビューで確認した通り、スムースに入口にたどりつけました。
この作業を怠ってしまうと無駄に時間を浪費することになります。
それに静かな集落の中をウロウロしていては迷惑にもなりかねないし、不審者扱いにされてもたまりませんしね。

もうすっかり夏草が茂ってきましたが、この日の朝の気温は低くまだ薄手のジャケットが要るほどでした。

入ってしばらくは気持ちの良いフラットダートが続きます。

爽やかだな〜と思うのも束の間・・

やっぱりそりゃありますよね、まあしかしこれは他に誰も走っていないことの証。
今年一番乗りは間違い無いでしょう。
但馬エリアでもこちら方面で走るオフローダーはごくごく限られていて、その方々はだいたい想像がつくのですが・・

それでも前回同様、致命的な太い倒木や崩落は無く、なんとか頑張れば進めてしまうのでビッショリと汗をかきながら前へと。

ここは実に変化に富んだ面白い道でした。

こんな馬の背が現れたり・・

崩落でキャンバーになった難所やら。

土木工事でルートを確保し。
(縦向き画像はすべてKちゃんの撮影です)

なんとか通過!

するとやけに綺麗に整備された区間が現れたり・・

はたまた倒木に苦労させられたりと。

途中で何度もダメかも・・と思いながらも。

高度が下がると竹林が現れた!!
これは人家が近い証拠です。

木製の橋を渡ってついに完抜け完走!!!
ちなみにここは「三川東作業道群」という名称が付いています。

県道256に出ると目の前に廃校が現れました。
但馬北部にはいくつもの廃校がありますが、これはその中でもトップクラスのコンディションの良さで、そのミニマムサイズもたまりません!
後で調べてみると、なんと僕の生まれた年(昭和31年)に建てられ、平成21年までは現役だったそうです。


今も避難所として指定されているので、綺麗に保たれているのでしょうね。


そしてこの県道は南に向かってどん突きになるのですが、そこにあるのが三川権現社。
とても由緒ある山岳修険の地として有名だそうです。
毎年行われる春の大祭には、全国から山伏達が集結して様々な行事があるそう。
一度観てみたいなあ!



さて、午前中にもう一本やっつけられるかと思っていたのは浅はかで、時間は昼近くになりました。

そこで佐津川でひと泳ぎ・・ならぬひと渡りでブーツとバイクを洗ってやります。
ここは遊べそうな河原が何ヶ所もあって、夏場は特に良さそうです。

そしてお馴染み香住漁港で海鮮料理 ♪♪
事前に他のメンバーに山でおにぎりにするか、海鮮料理にするかと尋ねたところ即答で海鮮でした。
店に入るまでは前回感動した「さしみ定食」にするつもり満々でしたが、ふとカウンター奥に貼られていたおすすめ品を見れば、なんと前々からず〜っと食べたかった白イカ丼があるではありませんかっ!
はい、3人揃って注文しました。
味はモチロン、量も値段も大々的に満足だったのは言うまでもありません、鮮度抜群!!
ちなみに、山陰で『白イカ』とはケンサキイカのことです。
これから旬を迎えるのでさらに美味しくなってくることでしょう、楽しみです。

ソロで走る時はまともに食後休憩を取らないこともしばしばですが、ここに来たらこの風景を眺めなきゃ損でしょ。

松の木陰で水平線の彼方を眺めながらオトナの語らい。
すっかりとおふたりのノロケ話を聞かされてしまいました。

さあ、それでは午後の部にいってみましょう!

午前中に時間を取られたので、途中まで引き返すカタチになります。
なので最初の予定では逆走でしたが、これも苦労せずに見つけられたJR柴山駅の裏からの出入り口。
まるでここは京都嵐山かよ!って思うほどの竹林ルートです。

分岐ではスマホアプリを確認しながら、あーでもない、こーでもないと。
このエリア、とても不思議なほど何処でも電波が届きます。
僕はどちらかといえば、その場ではアナログ派で直感重視するタイプなんですけどね。
その両方を組み合わせればより良い判断も下せます。

ここはまあまあ楽なルートで、アトラクションは少なめでした。

しかし本当に山の上の方にまで竹林があるのは珍しく、その意味では貴重なダートだと思います。

丹生地という集落に抜けるのですが、柴山側には無かったゲートと注意書きも・・。
地元の方とのトラブルを避けるためにも、山菜などは採らないようにしています。
ややショートながら2本目は余裕でクリア。

集落には小さな牧場もあり、超高級ブランド但馬牛が放牧されていました。

さて、3本目の未踏林道調査はここです。

事前にストリートビューで確認すると林道標柱が映っていました。
その頃と比較すると朽ちて倒れていますが、まだかろうじて名前が読めます。

ここもエントリー区間は幅員も充分な爽やかフラット。

今日の中で一番手強いことは想像していたのですが・・

途中で造林作業道に変わってから・・

またしても憎っくき倒木群!


そしてガレ・・・
流石にこの暑い時期に朝から連続してこれが続くと、もうヘロヘロになってしまいます。
おまけに今日は昼メシをたっぷりと食べたためにか、何やらしんどくて集中力もどんどん低下気味⤵️
最近しばし感じるのですが、これって血糖値スパイクというやつなんだろうか?

進めば進むほど雰囲気がヤバくなってきました。
参考資料では4年前にバイクで土生まで抜けた実績があるそうですが、その間大雨もあったので、さて今はどうなのでしょう。

遠くには山腹にウネウネと道が伸びているのを確認しながら、この日はとうとう時間切れ&体力切れで勇気ある?撤退です。
結論としてこの日は2勝1分ということにしておきましょう。
次回やり残した宿題を片付けに来る時には、しっかりとチーム再編成して望みたいと思っています。(少しは楽をしたい・・)


それにしてもこのエリアは盲点だったなあ・・オフローダーにとっての但馬のお宝はまだまだ秘められているようです。


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