苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

但馬愛が止まらない🎵  6/24

僕は基本的に土日が休みです。
バイクに乗るのならば土曜日がベターなのは、日曜日にゆったりと洗車をしたり、このブログを書けるから。
今週は日曜の方がより天気が良いのは分かっていましたが、この時期たとえ少々雨に降られても気にならないので、いつものように但馬に向けて出発。


まずは先々週にグループで新規探索完抜けできた八田作業道の復習です。
入り口は先が見えなく、コンクリート舗装の上に岩がゴロゴロ。



一瞬入るのを躊躇うほどですが、これも林道あるあるのひとつで、入ってしまうと平和なことも珍しくはありません。



しばしは穏やかな序盤戦。



唯一、崩落で路肩が崩れて道幅の狭い所を通過。



全体の1/3ほどはこんな感じで続きます。



法面崩落部分もラッキーなことに十分な幅が残されています。



鳥取で多い赤土質がところどころに現れてきます。



ちょうど中盤にこの道では最大の難所が現れます。
とは言ってもベテランやレース経験者にとっては楽勝レベルかも?



ラインは左側。
思い切ってスピードを乗せたまま通過できればシメたもの。



シェルコだとやや苦労しましたが、TRSだと余裕でクリアできました🎵
その走破性はバイクにお任せでもスイスイ進んでびっくりするくらい。



その先の残り1/3はつづら折り区間。



もともとこの道の倒木は意外なほど少なく、残してあるのはここだけ。
右の斜面でエスケープするのがおすすめです。



そして池ノ尾舗装林道と合流します。



向かい側の路肩にはこのポストが立っています。



そこから浜坂方面に向かう途中でビックリしたのは、これらの障害物!
先々週来た時にはほとんど無く、それ以来そんなに大雨は無かったという認識でしたが、ここ数日でかなりの雨量があり崩れたようです。
トラ車やレーサーならば越えられますが、トレールなどではかなり難易度高めで、この他にも同じような箇所がいくつかあります。



この時間帯は小雨模様で、遠くに見える牧場公園も霞んでいます。



途中から坂本林道に入ります。



距離はショートですが、安定した路面と景色の良さで、好きな林道のひとつです。



それにここまで来ると、まず他の誰にも会うことはまずありません。



それにしても、この前探索したここの支線は残念でした。
途中から絶対これはイケるぞ!と思っていたのは、グループの皆同じだったのですが・・



抜けられたとしたならば、この林道の価値がグンと上がったのですけどね。



位置的には秘境と言えるほどですが、崖落ちの心配もまず無く。



一部を除いて、こんな路面が続く林道です♪



そして三叉路で竹田甚白細見谷林道と合流。



ここは5、6年ほど前に初めてきた時は草ボーボーで路面が見えないほどだったのですが、今はスッキリとして嘘のように綺麗になりました。



これはウッドショックのおかげでもあり、周囲の伐採が進んで路面も整備されたためです。



県道に出て、並行して流れる鮎釣りで有名な岸田川の河原で一服。



湯村に戻って、これまた好きな草太林道に入ります。



ここも一言で表せば『安定のくさぶと』。
対向車(それも滅多に無いですが)に気をつければ、思い切ったライディングができます。



そしてこちらは真逆の熊波林道。



とにかく雨裂というか、深い縦溝が次から次に現れて、ラインを選ぶ能力が試されます。



比較的新そうなガードレールや、荒れた舗装部分も残っており、かつては生活道路として活用されていたようですが、今はすっかりと廃道状態です。
これも最初に走って時はものすごい草に覆われていました。



写真で撮るとそれほど酷いように見えないかもしれませんが、お好きな人には楽しめますよ。



抜けてから大照林道(舗装)を走り小代スキー場に。



お馴染みの展望東屋は、最近はキャンプ場のお客さんをアテンドしていて道も整備されていました。
ようやくあの価値に気づいたのは、オフローダー達が入れ替わりに楽しんでいたためでもあるのかな?



向かい側の稲荷尾林道は今日はオイシイところだけ。



青空が無いとちょっと暗くて、ここの良さが分かりにくいかもしれません。



本線のスキー場側区間はびっしりと緑に覆われています。
でもこれがクセモノで、その下はところどころヘビーウエットなので注意が必要です。



またしばし大照林道を走ってから、但馬ではNo.3か4に数えられるロング林道の仏ノ尾。



ここの雰囲気とコンディションはこれぞ林道と言えるもの。
ビギナーでも行き先に悩んだらここで走ることをお勧めします。



ただし中盤ではやはり伐採が行われていて、平日に走る場合はご注意ください。
それにしても木材の運び出しはどこから行われているのだろう?
もしかするとその中盤から麓にかけてに、新しい作業道を敷設したのだろうか?
作業が終わったら検証が必要かもしれません。



佐坊に抜けてから本当ならば野間林道から瀞川氷ノ山林道に繋げたかったのですが、今日のバイクTRSでは航続距離が短いのでそうはいきません。
村岡の旧市街に入って、最も好きな場所でパシャリ📷



実は先日、昨年まで連載していたKRAZy webの読者の方からのメールをいただいたのですが、その方はこの村岡のご出身で現在京都にお住いながら、僕の記事を読んで故郷やご家族を想い、楽しんでくれていたとのこと。
あまりの嬉しさに涙腺崩壊です!



僕自身、以前から少しずつこの歴史を調べていたのですが、かつてこの地を治めていた山名氏は広く但馬のみならず現在の鳥取までを永きにわたって統治し、その繁栄に寄与していたそうです。
今は豊岡が但馬の中心地と言って良いかと思いますが、昔はここが政治、経済、文化の中心地だったのですね。
その山名氏一族は現在も全国山名氏一族会を結成して、村岡山名氏は16代目の当主で地域に貢献されているそうです。



この日の最後は杉ケ沢高原。



以前はここでも他の誰にも会うことは無かったのですが、最近はオートキャンプの人を度々見かけるようになりました。
でもこの日はまた僕が独り占め♪



ススキ野原はまだまだ膝丈なので走りやすいくらいです。
しかし僕はどんだけススキが好きなんだって、自分ながら呆れるくらい。



季節が進み、花の種類は少なくなってきましたが、ここではヤマボウシが満開でした。




奥に広がるのは広大な大根畑ですが、作付けをしているのは一部なので広い草原にも見えます。



南方向に見えるのは宍粟の山々。



このポイントからのこの風景が最も好きなんです🎵



こちらは戸倉方面かなあ?



TRRS XTRACKは林道ツーリングに使っても本当に良いバイクです!
僕の腕ではその性能の半分も引き出せてはいないのでしょうが、トータル性能では最強レベルであるのは間違いなし。
ただし満タンで70kmほどしか走れないので、ガソリンスタンドの状況、位置には気を付けなければなりません。
その日の気の向くままにではなく、プランをしっかりと立てれば安心です。




杉ケ沢で終わるはずでしたが、実は5、6年越しにわたって課題だったことが、ひょんなことからその答えが見つかりかけたのです!



この日はもうガソリンが残り少なかったので下見のみ。



ウンウン、やっぱりそうだったのか!
昨年この近くを走った時にここはリサーチが必要だなと思っていたのですが、やはり BINGOでした🎶



思わせぶりでスミマセンが、この件に関してはまた別の機会で。


本音を言うと、叫びたいくらい嬉しい発見だったんです🎵
早く全容を解明したいけれど、いよいよ梅雨本番だからそれはだいぶ先のことかな。


美しき香美町にて走り、そして食す 6/17


この6月は梅雨入りしたと言われてからも晴れた日は意外とカラッとしていますね。
でも僕にとってバイクに乗るにはベストな土曜日にはなかなか天気に恵まれていませんでしたが、ようやく雲ひとつない爽やかな朝を迎えました。
よしよし、ならばとっておきの風景と美味しいものを堪能しようではありませんか🎵
ターゲットは但馬なかでも特に風光明媚な三方郡香美町(みかたぐんかみちょう)のお得意の各所です。



まずは用野和佐父林道から。
ここは先週も走りましたが、狙いは『幻の池』。
しかしまだ水量が少なくて濁っていたのでパス。



和佐父側に近づくと、外来種のジギタリスの群生が増えています。
こちら側にある、今は使われていない廃屋の持ち主が最初に種を撒いたのでしょうか?
触れるくらいはなんともないそうですが、食べたりすると全体にジギトシンという毒があり、最悪のケースでは死に至るそうです。


こうして満開の時はまだ綺麗なのですが、枯れてくるとものすごくみすぼらしくなってしまうのですいよね。
ほとんどがムラサキの花ですが、たまにこんな白い花が混じっています。


さらにこちらは少し離れたところの廃屋のある耕作放棄地。


ジギタリスといえばこれまでは小城か宍粟の大黒牧場でしたが、ここも負けないくらいの様子になってきました。



日本の原風景とはかなり違ってしまうので複雑な気分ではあります。



少し北上してからとある林道の調査に入ります。



初めの1、2kmは快適なフラットですが、その先は幅員が狭くなり堆積物や落石が増えてきます。
その落石はどれも角が尖っていて浮いて、踏むとぐらぐらしている最も嫌なタイプ。
大きな倒木があったので、その先は徒歩での調査に切り替えます。



これ、手ノコで切るのはまず難しく、クリアするには根っこ側から。
う〜ん、うまくかわせるかなあ?



その先も何本かの倒木が待ち構えていて一筋縄ではいかない、予想難易度Aクラス。
おそらく目指す向かい側の林道に抜けるためには、道から外れる必要がありそうです。
どうでしょうねえ、ここもやはりレーサー組の皆さんとのジョイントが良さそうですが、果たして探る価値があるのかどうか。


県道に戻ってから本谷奥林道に進みます。
ここは昨年まで新しい区間の整備をしていたので、それが終わっているかも確認したかったんです。




小さな水たまりを走ると、数匹のトノサマカエルが飛び出てきました。
まだ小さいのでこの春にオタマジャクシから成長したものでしょう。
時には水たまりが真っ黒になるくらいの数ですが、成長して親になるまで生き残る確率ってとても低いのでしょうね。



この道は以前はとてもマイナーな雰囲気でした。
後方の区間がまだそのままの雰囲気を残しています。
マイナーではあっても秘境感があったのですが・・。


それが今やこんな味気ない風景にと変わってしまいました。
モタードやスクランブラーだったら良いでしょうが、こんなよそ行きのような雰囲気は好きではありません。



でもご安心ください!
まだ旧道はちゃんと残されているのです。



こちらは旧道北側の出入り口。
少し間隔の空いた2本の杭が目印です。



本線出口からは宮神山田林道と合流します。
ここも数年前に改修した時に間違えたのではないかというくらいバラスを多く撒きましたが、だいぶこなれて走りやすくなってきました。



香住港に着いて、今日は行きつけのお店WにするかHにするか悩みましたが、もしかするとノドグロかマグロが入っているかもと思いWの店に。
お店の大将に聞くと「中トロあるよ!」と言われて喜んで注文🎵
やっぱり近海物の生マグロは香りが良くてとても美味です。
しかもお値段はこれで1850円なり。
まだ開店直後でお客さんが少なく、大将といろいろ話をしていたのですが、最近すぐ目の前の海でマグロがよく揚がり、先日もアマチュアの釣り人が100kgクラスを4時間かけて釣り上げたそうです。
しかし釣りをする人ならばご存知でしょうが、魚は苦しんだり暴れたりすると味が落ちて価値が下がります。
マグロの場合特に中骨の周りがいわゆる「身焼け」を起こして、それは一目瞭然だそうです。
よく仲買人がセリの前に尻尾の切断面をチェックするのもそのためのひとつです。
100kgクラスのマグロとなれば、ご祝儀相場を除いてキロ5000円〜12000円程度とか。
握りにすると3500貫になり1尾100万円を超えても不思議ではありませんが、なんとその魚は1尾たった7万円の値段しか付かなかったそうです・・。
釣り上げた時の満足感はひとしおでしょうが、なんとも虚しくもありますね。



そんな優れた漁場として有名な日本海香住海岸がこちらです。
一昨日に土砂降りがあったそうでやや濁り気味ですが、夜になればイカ釣りの船の漁火がたくさん見えることでしょう。
大将曰く、最近の若い漁師は夜に飲み歩くこともなく街は寂しいとのことでしたが、冬場のカニ漁のシーズン3ヶ月で中流サラリーマンの年収ほどを稼ぐそうです!
生まれ変わったらここで漁師をやりたいゾ!?



松の木陰で30分ほど熟睡💤
さーて、先週と違って今日は体調も万全、午後の部のスタートです!



こんな日には必ず立ち寄る矢田川の河原。
ゴロゴロ石やサンドの走行練習にもなるんです🎶


もう少し上流にはあゆ釣りの人もいるのでこんなことはできませんが、この辺りはいつきても誰もいません。



増水の心配がなければ、こんな場所でテントを張るのも良いだろうなあ。



実はすぐ近くに温泉もあるので穴場かもしれません。



そこから村岡方面に戻る途中から道を逸れて池ヶ平林道に進みます。



通過して久斗山地区に以前から気になっているところがあります。
北から来て抜けられるとするならここしかない・・
しっかし厳しそうだなあ。



もうひとつ別の道、こちらも倒木が連続して現れます。
小枝を切れば進めるところで処理をしていたら、ブーツにヤマビルが付いていたので慌てて退散しました。
チクッとしたような気がしたので、舗装路に出てからブーツを脱いで調べましたが他にはいなかったようでひと安心。



リエゾンを挟んで本谷林道に繋ぎます。
ここはスカイライン林道と呼べる道なのですが、どうも撮影ポイントが限られていて、いつもこの同じ場所で撮っています。



そしてまたしばらくリエゾンを走り、小代地区482号線の脇の小代物産館裏にあるこの店をチェックします。
この店を経営しているのは、日本の黒毛牛発祥の元である但馬でも最も名の知れた上田畜産です。

自社牧場で育てた牛肉を直売しているのですが、最近隣のレストランが閉店してしまったので、ここでランチをやってくれたら嬉しいのですが・・。
なんでも城崎にある支店ではお弁当が予約で食べられるそうな。
僕はさほど牛肉にこだわるほうではありませんが、やはり一度は疑う余地がない本物の中の本物である但馬牛をこの現地で食べてみたいものです。
ステーキは無理でも牛丼くらいはね。


さて秋岡地区から新屋(にいや)地区を登っていくと、矢田川を挟んで対岸の斜面には東垣、佐坊地区の棚田が広がっています。
いつ来てもここからの眺めは素晴らしいですが、この時期はまた格別だと思います。


そして峠の一番奥からダートに入ります。
この手前でピッカピカのジムニーに乗ったデート中らしき男女ペアが恐々としながらバックしてきました。
道を聞かれたらこの奥には絶景がありますよと教えてあげたのに・・。



その僕の大好きな絶景がまずこちら。
先ほどの棚田から小代地区のほぼ全貌が見渡せます🎵



視線を前に向ければこんな山々の風景が。


さらに草原を奥に進むと、右前方には氷ノ山。



後方に伸びる天空の道。


左手にはロッジや旅館群が見えます。



秋になればさらにススキが伸びて、まるで海面のさざなみのように西陽を浴びて輝きます。



30分くらいこの場所で過ごしましたが、周りには誰一人現れません。
それは今日が特別だったわけではなく、ほとんどいつ来ても同じです。





ちなみにこれは今年2月の同じ場所での画像です。
もちろんバイクでここまでは到底無理で、スノーシューを履いて歩いてきました。



最後には三脚を立てて、今日も自撮りでパシャリ!



この日のロードサイドの気温計は最高で31度を示していましたが、梅雨にしてはカラッとしていて僕にとっては最高のコンディションでした。
GWには叶えられなかった、この大好きな場所で1日の最後の時間を過ごし、とてもハッピー気分で帰路につきました。


18本目の新規探索林道・八田作業道編 6/11

林道をこよなく愛するオフローダーには大きく分けて二つのタイプがあるように思えます。
ひとつは自分ではルート探索をせずに、その時のリーダーや案内役におまかせタイプ。
もうひとつは暇さえあればGoogle mapや国土地理院地図を眺めて、まだ行ったことの無い林道を探すのが好きな、一種のオタクタイプ。
優劣をつけるつもりはありませんが、もちろん僕はその後者の林道オタクであり廃道マニアで、これまでに新規探索は約17本の成功がありました。
ここでいう新規探索とは、あくまで一般に知られていない、どなたかのブログやSNSにも載っていない、あるいはバイブルとして崇めているサイトにも、時にはいかなる地図にも載っていない林道や作業道のことです。
しかし決して全くの前人未到などと驕りがある訳ではなく、地元の方やベテランはすでにご存知であったりもします。
でもとにかくこの時代でそんな知られざる林道を探すのは至難の業!
これまでの確率から言えば、成功率は1%未満ではないでしょうか?
だからこそ見つけられた時の喜びは、そりゃあもう・・・🎵🎵🎵


プチ自慢になりますが、これまでに見つけたのは但馬で三川東、柴山裏東西2本、但馬大仏裏、坂本支線、大空山、草原界、上山。
北播、丹波で鏡峠、坂根峠、豊部、はせがい観音寺。
岡山で恩原、平作原、東富谷、山乗山、岩見。


どれも過去にブログ記事にしていて、これらの名称は自分で後から勝手に付けたものも多々あるので、あとは興味があれば調べてみてください。



さて今回は18本目の発見成るか?というところですが、先週に下見をしっかりとしているので自信はたっぷり。
しかもレーサー乗りのグループの方々とのジョイントなので、メンバー的にもベストな布陣が張れました。
ただ残念だったのはいつものメンバーのひとり RYOTAくんが体調不良で、レーサー乗りのおひとりのあにぃさんが急用で DNSだったことです。
特にRYOTAくんは撮影班の一人として欠かせない存在に成長してくれていて、最近は彼が撮った画像を多く使わせてもらっていたので、そのネタ不足が心配でした。


なにせ当然のことながらレーサー組の皆さんはラリーの経験も豊富で速い!
普段ならば林道の途中でも良い撮影場所があれば停まって、他のメンバーには先で待っていてもらうのですが、この日はなかなかそういうわけにもいかず、結局最初の1本目は一枚も撮れていません。


湯村温泉の先、八田という地区から今日のメインイベント、国道9号線から舗装林道池ノ尾線に抜ける新規探索に入りました。



ここは入り口は怪しい雰囲気がたっぷり!
地図で見る道では畑で行き止まりになり諦めていましたが、衛星画像では別の道があることが分かり発見できました。
最初はコンクリート舗装の上には落石がゴロゴロして嫌〜な感じなのですが、入っていくと次第に面白さに変わっていきます。
しかし僕を含めた最後尾グループの先頭を行くKちゃんは、ここで先行グループのタイヤ痕に騙されて、赤い矢印のラインで走れば平坦で簡単なところを、誤って難しいキャンバーに引っかかってしまい体力を削られます。



さらに中盤を過ぎた辺りのガレ場でも悪戦苦闘。
僕自身は先週の下見でここまでは来たので、ここから先が全くの未到未知区間です。



変化と雰囲気のある後半区間はKちゃんも次第にリズムに乗り、ショートカットの登りにも成功!



そして・・・やりました〜、18本目の発見は完抜けで成功です!!
レーサー組の皆さんは先着してから最後尾グループまでかなり間が空いていたせいか、もうひとつガッツポーズのノリが悪いようにも映りますが、そこそこ楽しんでもらえたようです。
この道は浜坂や鳥取との行き来の際、これまでだと池ノ尾林道(舗装)をダラダラと蒲生峠を経由するまで走らなければなりませんでしたが、この発見でだいぶショートカットができ、尚且つダートを楽しめるという利点があります。
とはいえ、その恩恵を甘受できるオフローダーはいったい何人いるのかは疑問ですが。


その池ノ尾林道を浜坂方面に北上して、途中から三成山林道へと入ります。
(皆さんには『みなりやま』と説明していましたが、正しくは『みなるやま』だそうです)
こちらは僕と趣味(Google mapと地理院地図の閲覧)を同じくするハスク乗りのK川さん。



先を行くS川さんとT橋さんはどちらもKTM。
古くからのお友達からは悪川さん、悪橋さんなどとも呼ばれているらしいですが、僕にはまだその意味を理解できていません。
K川さんだけがそう呼ばれないのは、そのいつも柔和な雰囲気からでしょうか?



その大先輩でもあり親分格の煮過大隊長の提案で山頂ルートへアタックが始まりました。



しかし出だしからこんな倒木があったり、その先にも懸念材料が豊富だろうと想像できたので、僕やKちゃん、えでーさんは入り口で待機。
この日は燃費とガソリンスタンドの兼ね合いでバイクはTRSではなくSHERCOを選択したのですが、ガソリンは保っても体力を温存しなければ最後まで保ちそうにありません。



10分ほどするとアタックした皆さんが戻って来ました。
話を聞くと山頂まで到達することが出来たそうですが、難易度はそこそこ高かったそうで、果たしてTRSでも僕の腕では行けたかどうか??



三成山林道本線に戻って下っていきます。
ここは一昨年に逆ルートで攻略しましたが、その時の苦労と暑さにヤラレたのは僕らのグループでは伝説のひとつ。




その後の大雨や台風被害が心配されましたが、それはほとんど影響が見られず、新たな倒木処理もなかったので、下りでは登りほどの苦労はありませんでした。


途中、見晴らしの良い区間もあったのですが、それもやはり見過ごして、下り切って田君川沿の道になります。
ここはもう少し下流ではバイガモ(バイカモ・梅花藻)が美しく咲き乱れる公園もある清流です。


ここに暑い季節に来ると、川にザブンと飛び込みたくなります。



途中の倒木は無かったものの、前回もこの入り口の激しい倒竹を見たら帰りたくなりましたが、枯れきっているので今回はその時よりはまだマシでした。


時刻はちょうど12時頃、そのまま浜坂方面に向かって北上して、道の駅の中にある蕎麦屋で昼食。
ここは後で近くを通る春木地区に本店を構える人気蕎麦店ですが、前回来た時にはオープンしてからまだ間もなかったせいか、少し本店との味の差を感じました。
それが今回はその差がほぼ無くなり、そばも天ぷらも煮物も美味しい🎵


強いて言えば、ワサビは生にして欲しいケド、お値段からすればそれは仕方のないことかも。
生ワサビはお高いですからねえ・・。



道の駅近くのエネオスでガソリン補給を済ませて午後の部に向かいますが、ここで朗報をひとつ。
湯村温泉周辺のガソリンスタンドは次々に廃業となって、日曜日に営業している店が無くなっていましたが、今回走ってみるとこの店がこれまでの日曜定休を返上して営業していました。



これで道の駅村岡近くのエネオスと、道の駅ハチ北近くのスカイ、少し離れて香住のエネオス、カーエネックス2店舗が利用できます。


さて田君川を遡り、すっかりと整備された竹田甚白細見谷線(←知ったかぶりしてすみません、こっちは谷が抜けていました)を通過して、接続する坂本林道に進みます。
あ、カッコ内のことは業務連絡です。


ここの南に下る支線は昨年完抜けをしましたが、北に下る支線はまだ未調査でした。
まあ、どうせ大したことはないだろうと思っていたらこれが素晴らしい雰囲気!!
さらに途中からはかなり古いガードレールも数箇所現れたので、これは大発見になるかも!?



・・と喜びながら走っていたら、無情にも大きな岩盤に阻まれて道が途切れていました。
その先は深い谷、もし下れたならば先ほどの田君川の上流に出会えたはずです。
他のメンバーも大発見を信じつつ走っていたそうで、みな落胆の色を隠せません。


それでも僕にとっては長い間抱いていたモヤモヤが取れた気分です。
坂本林道の本線に戻り、開けた場所で皆んなに並んでもらってパシャリ!
あんまり集合写真って普段は撮らないのですがね。


そこからは昨年逆方向からたった2kmを4時間かかって開通した、倒木オンパレードの坂本林道鐘尾支線を下ります。
ここは元々倒木が多い条件が揃っているのか、1年でまた新しい倒木が増えていました。
今日午前中に開拓した道はここからわずかの距離しか離れていないのですが、あちらは皆無に等しく不思議です。


ここで今日の画像ネタ不足を補ってくれるように、Kちゃんが倒木越えであわやのシーン。
残っていた枝に抱きついて難を逃れましたが、串刺しにならなくてヨカッタね。
おかげさまで撮れ高OKとディレクターから合図が出ました。



前日も丸一日走ってからの車中泊で二日目として臨まれたレーサー組の皆さんは、年長の大隊長を除いてまだ皆さん走り足りなそうでしたが、最後は湯村温泉近くの大空山林道をあっという間に通過。
ここも走る前に地図を示してお尋ねしたところ、探索好きなK川さんも来たことが無いとおしゃっていましたが、実際に走ってみると5年ほど前に走られた経験があったという記憶が蘇ったそうです。
こんなところ、まず知る人はいないだろうと思っていましたが、やっぱりそれは僕の勝手な思い上がりでしたねえ。


天気も朝自宅を出る時には小雨が降り続いていましたが、現地到着前から雨は止み、青空は見えなかったものの夕方まで一滴の雨にも降られませんでした。


ソロで途中止まってばかりのパターンとは真逆で、スタンディングで走りっぱなしだと、もう身体はあちこちで乳酸が溜まりっぱなし。
でも普段とは違い新鮮で、とても楽しい1日でした🎵
レーサー乗りグループの皆さま、まだ探索ネタはストックが残っていますのでご都合が合えばまたどうぞよろしく。
今回残念ながらご参加ができなかった方々も、次回にお会いできることを楽しみにしています。


6月の蒼い空、但馬の高原巡り 6/3

まるで梅雨末期のような大雨が過ぎ、この週末は心地良い天気。
だから言ったでしょ、本来の梅雨はまだこれからですって。
ともあれこのところ続いていた、平日晴れて週末雨のパターンは崩れてくれてやれやれです。
ただ起きてみるとなぜか頭痛が少し・・まあ気にしないでいきましょう。




走り出して10分ほど、ふとスマホを忘れたのを気がついて、トランポに引き返してリスタート。
大丈夫か、今日の自分?
柤岡高原を過ぎて照来高原(てらぎ)の放牧場の前を通ると、気品に溢れた?但馬牛たちとご対面♪
なんたって馬で言えばサラブレッド、世界でも最高級クラスの牛ですから。


最初は近寄って来られるとビクビクもんでしたが、本当に穏やかで目が可愛い!



一度体を撫でてみたいのですが、もしかすると牛さんにとって良くない菌を持っているかもしれないのでそれは御法度。
それにしても牛舎に閉じ込められた状態とは違って、こんな素晴らしいフィールドで暮らせるのは素晴らしいことですね。




まあ決して自然な寿命を全うできるわけではないでしょうが、命ある限りストレス無く過ごして欲しいと思います。



但馬牧場公園から中辻肥前畑林道へ。



いつもの場所は今の時期くらいがベストです。
キャンプをするのも最高に良さそうな場所ですが、夜になったらいろんな動物が現れて賑やかなことでしょう。



前日の雨の被害らしきものはほとんど無く、例年の5、6月と変わらない、ところどころガレが残る程度でしした。



ここは但馬エリア有数のスカイライン林道。
僕の中の自己定義では、こんなふうにこれから先の、あるいは走ってきた道が見渡せるような林道のこと。
ダイナミックさはいつも言っているように表の瀞川氷ノ山林道、裏の中辻肥前畑林道と双璧です。



木陰で暗い区間もほとんど無く、常に空が広いのも魅力🎵



ただひとつ注意するのは鹿がますます増えてきて、衝突だけは気をつけて!
数年前ですが、ここで小熊に遭遇したこともあります。



ここからその先の舗装林道畑ヶ平線にかけては滝銀座で、道のすぐ脇でもこんな滝がいくつか見られます。



抜けてから今日は丁字路を右折して103号線経由で上山高原に。
その手前から大好きな草原界の道🎵




ベリーショートではありますが、雰囲気を楽しめる人にとってはかけがえのないものであると思います。
路面と前しか見ない、ダートの走り屋さんにとっては物足りないかもしれませんケド。



ルートから外れてみると素晴らしい森が広がっています。
ここは松の木も多いのですが、その中でもこれは古老の大樹。
すでに枯れていて樹皮が剥がれているのがかえって大迫力です。




後で調べてみましたが、無理をすれば県道にも抜けられそう。
独りだと心許ないので、誰か一緒の時に大捜索してみましょう。



森を抜けて上山高原。
近年ススキの勢いがやや翳り、シダが多くなっている印象です。
以前はここでも放牧をしていたのですが、最近はあまり見ることが無いのはそのせいかもしれません。




その先の河合谷高原へ。
ここは鳥取県との県境付近です。


エンジンを止めると、カッコーとヒバリ、そしてウグイスの三重奏が奏でられています🎶
お好きな方は動画をご覧になり聴いてみてださい。




バッグからミニ三脚を取り出して自撮りで遊びます。



この時なんと財布をトランポ車内に忘れていることを気づきました・・。
なんでさっきスマホを忘れて戻った時に気づかなかったのだろう?
もーホントに最近は忘れ物が酷くて自分がコワイ。



ま、歳も歳ですから仕方ないかな?
逆に鈍感力が増加して、細かいことを気にせずあっけらかんと生きたいものです。




9号線に戻り、ずっと前から気になっていた作業道を探索します。
入り口は極めて怪しく躊躇するような雰囲気でしたが、意を決して進んでみると道自体はしっかりとしているようです。
このところ探索のスキルが上がっているのを感じていて、以前だったら撤退していたような場面でも、自信を持って行けるようになったきました。
それでももちろん、あくまで過信とならぬ様に慎重に慎重を重ねてじっくりと進みます。



常に最悪のケースを想定しながら、もしもこの場でバイクを置いて脱出しなければならない時は先に進むか戻るのか?そんなことも考えています。
冬場に山を歩いているのはそのための体力作りでもあります。



それにしても、この道かなりいいじゃない🎵



コレ、次のツーリングに使おうかな?



ここまで越えられないような倒木も無く、切ったのはこの細い枝だけ。



初めての道をソロで探索する時はたった1kmが5kmにも10kmにも感じられます。



途中の変化にも富んでいて、鳥取県側に多い赤土質の区間になりました。




そろそろ終点で抜けられるかなと思っていると・・・



決してソロでも抜けられなくはない状況ですがここで撤退。
やっぱりこんなところは完抜けできて独りでガッツポーズを決めるよりも、仲間達と喜びを分け合う方が楽しいものです。
ここは予想以上に素晴らしい探索向けの道でした🎵
最後の部分は残しておいたので、メンバーの皆さんどうぞお楽しみに!



村岡に向かって戻る途中、どうしても諦めきれない但馬大仏裏からバイオマス工場に抜けるルートの確認。
以前から何度も何度も探していますが、どうやらこれが最有力のようで、地籍調査の杭とリボンが続いています。
国道側からは意外なところから入れました。



倒木も多く、斜面の角度もあるので成功確率はかなり厳しいですが、あるとすればもうこれしかないでしょう。



財布を取りにトランポに戻る途中にローソンで買った半額の弁当(豚肉のニンニク醤油)が、最悪の味で半分くらい残しても気分が悪くなりました。
なんだか朝からズキズキしていた頭痛も酷くなってきましたが、走っていればなんとかなるかと思いつつ神鍋高原の名色からのロング林道へ。
途中でいつもの場所から神鍋山を見下ろします。



ここの東側は秘境感溢れていますが、路面は要注意の箇所もあり。




ここを通ると一昨年くらいだったか、ゴムボーイズでの開拓劇を思い出します。


2021年5月のことでした。
ちなみにご存知の方も多いかと思いますが、ゴムボーイとはオフロードライダー人気の、切れ味抜群折り畳みノコギリのことでアリマス。



贅沢を言えば、もう少し途中に景色がバーンと広がっているポイントが多いといいのですが。
その意味で、ここはスカイライン林道ではありません。



しかし東側の金山近く、全体の1/4くらいは踏み固められたバラスのフラットダートです。
一粒で2度美味しいとも言えますね。



妙見蘇武林道に出てから、日影金山、寺河内、そして粟ケ尾といろいろ候補はありますが、体調がさらにイマイチになってきたので、一番楽な耀山ワンダーランドから下山。



よ〜く探すと上から下まで道が繋がっていますが、何回は走ってもいまだに覚えられません。
これから草が伸びてくると、それがもうお手上げ状態になります。



でも天気の良い日には寄らずにはいられない場所。
今日も最後は眼福でフィニッシュとしましょう🎵


追記:帰路に着くとさらに頭痛がひどく、シンドくて眠気も襲ってきたので道の駅まほろばで爆睡していたら、後でkazu OFFROADx HUNTERさんから目撃しましたよ〜とツイッターで言われてしまいびっくり!
次回はどこかの林道でお会いしましょう♪
あ、体調は一晩寝たらすっかりと良くなりました。


氷ノ山ストレートは健在です‼️ 5/27

本来ならば日曜日にグループで新規探索を行う予定でしたが、急な用事ができてしまいキャンセルして、土曜日にソロで但馬に行きました。
約束をしていたグループの皆さん、ごめんなさーい。


ということで急遽変更しての但馬ですが、目的は3つ。
それはお仲間のY本さんから詳しく教わったルートと、K川さんからヒントをもらったルートの探索。
あとはこれまでにも何度も何度も訪れている絶景ポイントで、久しぶりに眼を潤すことです。


まずは蘇武トンネルの村岡側出入り口近くから入るこの道です。
ここは先週のブログに書いた極悪林道の入り口で分岐しています。
以前から抜けられるらしいとは聞いていたのですが、Y本さんに教わるまでそのことをすっかりと忘れていました。


村岡地区は僕の得意のエリアのひとつで、もうこれ以上知らない林道や作業道は無いのではないかなどと思っていましたが、それはとんでもない驕りであったようです。



入ってからもすぐに分岐があって少しだけ迷いましたが・・



雰囲気は極めて良好♪
林業関係者も含めてほぼ誰も使っている様子はありませんが、微かに1台?バイクが走っているタイヤ痕が見られます。



途中でまた分岐、これはどっちかなあ・・?



右手のようです。開放感があるのでたとえ迷ってもいいいかな、なんて思えます。
こんな時、空が見えない深い森だと、方向感覚が失われて不安になるのですけどね。


いいなあこの道🎵
教えてくれたY本さんはトライアルライダーなので、難易度に関しては感覚的に大きな差が出ることがありますが、ここに関しては間違いなく同意できます。



今週はエゴノキが満開から散り始めです!



地表にはまるで雪のように降り積もっています。
この木は”ジャパニーズ・スノーベル”と呼ばれているそうで、花びらはまさに雪の鈴ですね🎶


いつもは対岸の蘇武岳から眺めたり、あるいは国道から見上げている景色が、すぐ眼下に広がってきました。



そして杉の植林地帯に入りました。
そうかあ、ここに出るのか、なるほどね!





ここまで来たら、やっぱりこの景色を眺めておかねばなりません。
コンディション良好で、TRSが今日の相棒とくれば苦もなくスイスイと登ります。



そこから用野和佐父本線へと合流します。



ここは眺めの良さはイマイチですが、距離もそこそこあり、変化に富んで大好きな林道のひとつです。



途中この辺りではあまり見ないツルニチニチ草が咲いていました。



この花は我が家の周辺にはとても多く、大好きなので庭にも植えています。
バイオレットブルーがとてもキレイですよね。



広葉樹林帯は新緑がますます瑞々しく輝いています🎵
この辺りの樹々はコナラが多いのかな?




そしてもうすっかりお馴染みになってきたジギタリスも咲き始め。
いかにも外来種らしく、凄まじい勢いでその自生の範囲を広げつつあります。
僕が但馬に通い始めた6、7年前はごくわずかだったのが、今は至る所で見られるようになりました。



この林道は最後までは走らずに、途中で支線から一旦県道に降ります。



川会から西ヶ岡の棚田へ。
せっかくの美しい棚田ですが、年々耕作面積が減っています。
昔は126枚あったそうですが、今はほんの数枚しか残っていません。
機械化が難しいだけに維持するのはとても大変なことなのでしょう。



※かつての風景(ニッポン旅マガジンより)



さらにその奥には、こんなところにまで!と驚くような場所に、これはずっと以前から放棄された田畑も広がっています。
こうした光景は但馬では本当に多くありますが、昔の農民の方々の努力には言葉を失います。
多くが中世の頃からの田畑のようですが、それがこのようになってしまうのは残念でなりません。



さて、このルートはK川さんからヒントを頂いたものです。
詳しく教わってから走るのも良いですが、こうしてヒントから自分で探るのもまた別の楽しさがあります。
進んで行くと途中大きな倒木があり、斜面でエスケープもできたのですが無理をせずに引き返して反対側の出入り口を探すことにしました。



この辺りは廃屋も多いです。
冬は豪雪のため1階が全て埋まるのも珍しくなかったはず。



ここも確か3、4年前に来た時にはまだ作付けをされていましたが、今はもう誰もいないようです。



その奥に道がありました。
途中で迷っている時に地元の方から情報をいただいて、多分ここだろうと感じていたのです。
まだ人がいた時には家のすぐ脇を通らなければならないので、なかなか入って来ようとは思えなかった場所です。



ここも先ほどの道同様、程よく荒れた秘境感のある区間から、こんなフラットの稜線の道まで変化に富んだ具合でした。



しかしどうしても先ほど引き返した場所とドッキングしません・・。
今日の最初の道との違いは分岐が多く、アップダウンも激しいので深入りするには不安が大きくなります。
ここはまたいつものグループで再度調査をしてみましょう。
K川さんには『案内しますよ〜』とのありがたいお言葉をいただいていますが、あえて遠慮させてもらって自分たちで探してみます。
同じ探索好きとして分かってもらえると思うのですが、お任せで付いて行くと感動が薄れてしまうのですよね。
もちろん可能であればソロで行き、好きな写真をたくさん撮りながら攻略するのがベストですが、これくらいスケールが大きい場所だとどうしてもリスクも高まります。



来た道を戻りもう一度、先ほどの耕作地跡で広がってきた青空を入れてパシャリ!



この場所は和佐父から山田へ向かう道の途中、脇道を入ったところにあります。



その先にある『サナの滝』はいつも素通りしていましたが、今日こそはその姿を見るぞ!と心に誓っていました。
道路からかなり降っていかなければならないのだろうと思っていたら、あっけなく滝壺まで降りることができました。
な〜んだ、こんなことだったらもっと早くから楽しんでいたのに。




この近くには小城(こじょう)という廃村があり、いつも立ち寄っている場所以外にも廃屋があることを衛星画像で知っていましたが、それがどこなのか今まで分からないままでした。



それをようやく見つけました。
ただほとんどの建物はかなり損傷が激しく、またポリカ波板で覆ってあったりで風情に欠けます。
勝手な思いなのですが、木造は木造のまま、あるいは土壁のまま朽ちつつあるのが廃屋としては理想です。


この家屋はまだ形を留めてはいますが、全体が左にヨレて傾いているのが分かりますか?
しかしここはちゃんと電気が通じていたのですね。


この小城廃村に関しては以下のような報告書もあるので、興味のある方は一読してみてください。


https://www.town.mikata-kami.lg.jp/www/contents/1400630800550/files/2014kojyoutsuioku.pdf




さて、この日の昼食はトランポに戻ってコンビニおにぎりでも食べようかと思っていたのですが、待てよ、もしかすると白イカがそろそろ揚がっているかも?と思い、香住にまた足を伸ばしました。
店に入って手書きの品書きを見ると、ありました『白イカ』の三文字が!


大満足の後はビーチで昼寝がルーティーンです。
砂浜にはハマヒルガオの淡いピンクが美しい。



遠くから聞こえるカモメの声を聞きながら、潮風に吹かれてのお昼寝は最高の贅沢🎵


ところでここまでTRRS XTRACKで走り、スタンドで給油すると3.6ℓ入りました。
あまり気にしてはいなかったのですが、タンク容量は3.7ℓなのでガス欠寸前!
走行距離は65kmだったので、燃費は約18km/ℓということになりますね。
土曜日だから開いているGSが多くて安心ですが、日曜日はちょっと不安だなあ。
(ちなみにシェルコTY125だと満タンで最低150kmは走れます。)



村岡方面に戻る途中、矢田川沿いには広い田んぼが広がっています。
この辺りは矢田川の清流の傍で、稲作に最高の条件が整っているはずなのに、やはり水の張られていない田んぼが目立つようになりました。
そうした田んぼにはレンゲの花が美しく咲いていますが、むしろそれが虚しくさえ感じられます。
これで良いのか、日本の農業政策?



午後は兎和野高原でY本さんに教わったルートから始めますが、ここは途中までで引き返しました。
2年前にスノーシューでも一部歩いたことがありましたが、やっぱりここはハイカーさんが多いので、どうしても走りながら罪悪感を抱いてしまいます。



同じくスノシューで歩いた氷ノ山林道のハチマキ展望台への近道ですが、こちらは荒れた作業道といえるので余計な心配はありません。
ただここは雨上がりなどチュルチュルになりがちで、雨裂も酷くトレール車などではかなり苦労することもあり、ほとんどこれまでは走ることはありませんでした。
しかしそれもTRRS XTRACKだと逆に楽しいくらいになるので、これからは来る機会が増えそうです。



本線に合流します。
本線を走るのはかなり久しぶりですが、昨年の秋に舗装工事があり一部通行止めになっているニュースが広がり、オフローダー界隈では名物のストレート区間も舗装されてしまったのか⁉︎
などという噂が飛び交っていました。
聞くところによれば工期が極めて短かったので、それは無かろうと思ってはいましたが、拙ブログの紹介記事は今でも訪問者がダントツ多いので、実際この目で確かめてみることに。


ハチマキ展望台を過ぎてハチ高原に向かって南下すると10kmポスト付近からそれは始まっていました。


しかしそれはそれ以前からあった舗装区間の継ぎ足しであり、ストレート手前までで終わっていました。


ストレートそのものは今も健在です!
ただ県の長期計画では、現存する未舗装林道全てはいずれ将来は舗装されることが決まっています。
それが何年かかるのか、あるいは計画倒れで終わるのかは未知数ですが、できることなら四国のスーパー林道のように自治体が観光資源として残しておいてくれることを熱望します。



そしてここまで来れば、ちょっとだけこの場所にも寄りたくなります。



ここもぜひ一度冬景色を見たかったのですが、まだその夢は叶っていません。
来シーズンこそは相棒となってくれたT橋さんと、新雪の積もったストレートをスノーシューでラッセルして訪れてみたいものです🎵



新舗装区間はその先のハチ高原手前、野間林道との分岐点近くにも数百メートルだけありました。
今回はハチ高原から国道29号線までの南区間は走っていないので、そちらの様子は自分では確かめていませんが、仲間内の話ではその区間に変化はないようです。



先日、とある読者の方から以前に書いた秋のススキの綺麗な場所についてのご質問を受けました。
そういえばあの場所に、新緑の頃は行ったことが無かったなと思い、何気なく訪れてみると・・・



ここは九州阿蘇でもなければ、中国地方の大山(だいせん)でもなく、兵庫県北部ハチ高原の一部です🎵



おそらく過去に広域伐採されて、今も高い木が全く無く(実は1本だけ残された木があったのですが、落雷で枯れて倒れてしまいました)、その大地はススキとシダに覆われています。
これが秋になると素晴らしい風景美となるのですが、新緑のこの季節もまた最高でした🎵



いろんな位置で、角度や遠近を変えて写真を撮りまくり!
(撮影はiPhone 14Pro ポートレートモード)



思えばここしばらくこんな過ごし方には縁遠くなっていました。
探索は探索でまた別な楽しみがありますが、こうした絶景巡りは僕のアインデンティーでもあるのでやっぱり心に火が着くと止まりません。



その流れでテンションアップしたまま東ハチに移動。


お馴染みのこの場所は何度来ても良いものです🎵
1日の最後に訪れて、心のチャージを満タンにしてから帰路に着くのが、この先にある日常への燃料補給です。


来週は関西も梅雨入り?
いやいや、まだもう少し先でしょう、たぶん、きっと。