苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

美景礼賛 美味優先 10/5


前回にも少し触れていましたが、そもそも僕は美しい風景を求めて走るのが好きでオフロードバイクを始めたようなもの。
それがいつの間にやら廃道や古道に興味がどんどん移っていき、最近ではそれがエスカレートするばかりでした。
もちろん一度その魅力を知ると、なかなか抜け出せないからなんですけどね。


所有するバイクがロングライドには向いていないTRRS X-TRACKだけになった今、それはさらに加速しそうですが、このところあまり天気に恵まれていないなか、この週末は晴れ間も多そうだし、香住の美味しい魚も食べたくなったしで、兵庫県の北西の端にある新温泉町をメインに走ってきました。


車は但馬牧場公園の駐車場に止めさせてもらい、まずは草太林道を北上します。
一番風景の良いところで鎮座していたバスの廃車はもうすっかり崩壊してしまい、ほとんどシャシーくらいしか残っていなく、全体が草に埋もれかかっています。



竹田甚白細見谷林道と坂本林道が交わる所から、少しだけ西の坂本林道に入ってパシャリ!



前日までの雨と、北寄りの風で空気が澄んで見晴らしがとても良いです。



ここからまだ遠い日本海の水平線が見られるのはとても珍しいこと。



竹田甚白細見谷の分岐作業道にちょっと入ってみます。
ここも近年伐採が進み、至る所で作業道ができています。



美しい針葉樹の森に陽射しがスポットで当たって、ちょっと神秘的です。



初めてこの林道を走った時は、路面が見えないほど草が茂っていたり、全線荒れ放題な雰囲気でしたが、最近ではすっかりとフラット林道と呼べるコンディションです。



ここでも休憩していた記憶がありますが、そのころはまだ完抜けできるかも分からないし、いかにも熊が出てきそうな感じがして、ビクビクしながらエンジンはかけっぱなしで休んでいました。



新しくできた作業道へ入ってみます。



まず間違いなくループで本線に戻れる、いわゆる『路網』が構築されています。
こんなところをくまなく探るのも、時間があるときには楽しいものです。



ふと見上げるとナナカマドのような赤い実が生っていましたが、季節的にちょっと早いような・・?
Google先生に尋ねてみると『ゴンズイ』という名の植物でした。
ゴンズイって小さなナマズみたいな海に住む、ヒレに毒のある魚の名前と同じだなあ・・と思いさらに調べると、その魚のゴンズイ同様に役に立たないから同じ名前が付けられたそうです。
それってちょっとあんまりじゃない?





その林道を抜けると港町浜坂はすぐ目の前。
でもどうせここまで来たら熊谷から香住に抜けて、美味しい海鮮料理を楽しむことにします。
浜坂港はそこそこ大きな港なのですが、昼食で美味しい魚介料理を食べさせてくれるところがありません。
まあ有名な大手のW水産はありますが、ああいった店はどうも・・。
どなたかおすすめの店があればぜひ教えてください。


というわけで久斗山から池ヶ平林道で美方郡香美町へ越境します。




この道は久斗山側から入ろうとすると、崩落で通れませんという案内が出ていますが、そんな危険箇所はどこにも無く以前と同じです。
この林道は距離もミドルクラスで、若干バラス(砂利)が多いのが難点ですが、フラットで走りやすく、ビギナーの方にもおすすめです。


香住に着くとちょうど良い時間帯。
ふたつの馴染みの店のどちらに行くかはいつも悩みどころですが、この日はそのうちの『H』へと。



前浜とれ(地元産)のみの食材で作られた刺身定食は、大きなカンパチのあら炊き(これがまた旨い!)と、凝った小鉢が付いて本当にお得な1500円🎵
値上げをせずに頑張ってくれる若いご夫婦にはいつも感謝です。



食後はいつものルーティーンで、浜の木陰でコーヒータイム。
北風が吹いているので、この時期としては少し波が立っています。



こんな青空が広がっていれば、やっぱりこの場所にも立ち寄らなければ収まりません。
今年はほとんど台風の被害が出なかったですが、前日の雨で水は少し濁り気味。
もう少し上流では、シーズン最後の落ち鮎を狙ってたくさんの釣り人が竿を振っていました。



そこからは40kmほど舗装路を一気に移動して新温泉町に戻り、大好きな上山高原に到着しました。



ここもひとつのススキの名所なのですが、知る人は少ないのでしょうね。
ただもう少し穂が開いているかなと思ったのですが、まだ1、2週間くらい早かったようです。



このブログの熱烈な読者?ならばお分かりかもしれませんが、この辺りは冬になると一面の銀世界で、広大な雪原が広がります。
スノーシューで歩くのには最高のシチュエーションですし、山スキーの人にも密かな人気です。



兵庫県では砥峰高原のススキが有名で、この時期になれば週末は大渋滞となりますが、それに負けないほどの良さを誇るこの上山高原はほとんど知られていません。
僕としてはいつまでもこの場所の良さを残して欲しいので、あまり人気が出ても困るのですが、オフロードバイク乗りに限らず、バイク乗りやハイカーさんにはオススメの場所です。



かつては天然記念物で希少野生動植物種(絶滅危惧種)のイヌワシもよく見られたそうですが、植生の変化に伴ってその姿が見られなくなったそうです。



とにかく四季を通じて本当に素晴らしいエリアです🎵



さらにその奥の鳥取との県境にある河合谷。
ここに来るようになって5年以上経ちますが、これほどススキが茂る面積が増えているのにはビックリしました!



例年、野芝のような草の部分が7、8割でススキが残りの部分という感じだったのが、今年はそれがそっくり逆転しています。
これも猛暑の影響なのでしょうか?




ここからは鳥取市内中心部から砂丘にかけて見渡すことができます。



残念ながら西から南にかけては雲が多めでした。
でもいつ来てもこの風景は素晴らしく、僕の大好きな場所です。




上山高原を引き返す途中、さっきは姿が見えなかった牛さんたちが道端まで出てきて見送ってくれました。



神戸牛はもちろん、近江牛、松坂牛などブランド和牛の原点『但馬牛』で、この牛たちはその中でも名門と呼ばれる上田畜産が飼育している『但馬玄』(たじまぐろ)だと思います。
もしかすると高級車1台分と肩を並べるほどの価値があるのかも?
それにしてもこんな素敵な環境でのんびり放牧されていれば、こんな舌出しお茶目な表情にもなってくれるのでしょうね。


そんなことをしていたら時間も過ぎ、いつもだったら外せない中辻肥前畑林道はスルーしてトランポに戻りました。
牧場公園にトランポを停めて、中辻肥前畑線を走らない愚行なんて初めてですが、それもたまにはいいでしょう🎵



但馬の秘境大岡山の謎を解く 9/21・28


皆さんこんにちは♪
まずはお知らせから、前回も告知しましたが、これまで4年半ほど伴にしてきたシェルコTY125を手放すことに決め、9/26〜10/6でヤフオクに出品しています。
これからオフロードを始めてみたい人や増車を考えていらっしゃる方、ビギナーからベテランまで楽しめるバイクですので、どうぞこの私に代わって可愛がってください。




さてここからはいつものようにツーリングの話題です。
先週はブログをアップしていませんが、21日土曜日に4名で新しいルート開拓を行なっています。
場所はこれまたいつもの神鍋高原を中心としたエリアで、メインとするのはそこからほど近い大岡山です。



天気予報は曇り一時雨が多く、いつもは楽観的なYahoo天気が一番悪いのはどうしてだったのか。
まあそれでもほんの少し青空が見えているので大丈夫でしょう。



メンバーはレーサー組の2人と、トライアルライダーY本さん。
いつもはモンテッサで参加されていましたが、航続距離が短いためにフル参加はできないこともあって中古セローを購入して初参加。



前回にも少し触れましたが、今僕がその全容解明に最も力を入れているのはこの大岡山。(写真奥の山)
標高は652.4m比較的のっぺりとした穏やかな斜面で、周囲をぐるっと回っても1時間もかからないくらいです。
以前は完全にノーマークだったのですが、これが実はスゴイんです🎵



まずは南側からの道を進みます。
前回ソロで途中まで行きましたが、その後も多少の倒木や崩落がありながらも、むしろそれを楽しみながら8合目付近まで到着。



ここからは樹々の間から、東の床尾山や法沢山が眺めることができます。



その先からはほぼ標高が変わらない周回ルート。
しかし、いつもだったらまるで問題のないようなところで、 Y本さんが前に進めず・・
なんとタイヤの選択ミスというか、もっと穏やかなルートかと思っていたそうで、装着されていたのはON/OFF兼用的なタイヤ。
車体の重量も、トライアル車に比べたら倍近くなので、Y本さんの腕を持ってもアップアップ。



レーサー組のお二人はどんどん先に進んでしまったので、しばらくその場で待っているとやっと引き返してくれました。
そう、そんな時にヘタに動くとお互い迷子になってしまうので、その場で待つのが鉄則です。



そんな訳でこの日は人数が少なく、いつも頼りっぱなしのヘルプや倒木処理もこなさなければならないので大変です。



本当はこの周回路から、麓付近の外周路へと繋げたかったのですが、そのルートがどうしてもみつからず。
やむなくこの周回路をそのままグルッと回って抜けようと思ったのですが、その途中でまあまあな崩落が行く手を遮断しています。
なんとか行けなくはなさそうだったのですが、すでにお昼をかなり回っていて皆ハラペコになってしまったので一旦下山。




食事を摂る前にもY本さんは手の指が攣りまくってリタイア宣言。
午後からは3人で麓側を探り続けたのですが、決定的な結論を出すことができず後日持ち越しとなりました。
まあなにせ、このK川さんとS川さんについて行くのは大変で、僕の体力も後半は力尽き、トランポに戻って着替えをしようにも脚が攣りまくってモトパンが脱げない!
仕方なくそのまま車を運転して家に帰りましたよ、ハイ。
そんな状態だったので、いつものように写真を撮る余裕はなく、今回のブログは2週合併したものとなりました。



ここからは28日の出来事です。
いつものメンバーは他でイベントがありソロで。
天気はこの日も予報は曇りだったのですが、いつものデポ地に着く前から雨が降り始め、車の中で1時間ほどやり過ごしてからスタート。
その頃には晴れ間も見えていたのですが・・



前回の大岡山麓側から再調査する前に、地図で見つけたショートカットできそうな道に入ってみました。



そこそこ良い雰囲気だったのですが・・



ここも大雨の影響でしょうか?
斜度が強くなる辺りから道が無くなっていました。



そして前回、ここは解明できた麓側の外周路。
問題はこのどこから頂上付近の周回路に繋げられるか?なのです。



地図と自分の位置を GPSで照らし合いながら進むと、そのポイントが見つかりました!
それはこの道の一番標高が高いところで、赤い矢印は下り始める外周路。
青い矢印は頂上へ向かう小尾根で、地図上にある476ピークを経て頂上側の周回路と繋がるのです。



ここは熊笹など下草は無いのでその点は楽ですが・・



画像で見るとその斜度は伝わりにくいものですが、高度差100mほど稼ぐこの区間はかなり難易度が高そう。
それを過ぎれば穏やかな斜面となるはずなので、ここさえクリアできれば・・



こちらは上から眺めた画像ですが、下りならばなんとか僕でもなりそうかな?
ただしドライコンディションでないと、どちらにしても苦労しそうです。



しばしの休憩タイム、ここはあと1カ月もすれば美しい紅葉を見ることができそう。



そしてこちらはその隣の谷筋、耕作放棄地が奥まで広がっています。



地図で見るとそのさらに奥に作業道らしきものがあったので探ってみます。



地図では3本に分かれて途切れていましたが、どうやらもっと複雑でループになっているようでした。
時間がある時にまた解明してみましょう。



この日のランチはあまり期待せずに(失礼)入った、円山川沿いのベーカリー&レストラン。
これが当たりでしたね🎵
平日日替わりランチ950円が土曜日でもOK、この日のメインはハンバーグとカニクリームコロッケ。
パンもちゃんと温められていてとても美味しく、しかもおかわり無料!
接客の女性もとても感じが良く、またお気に入りの店ができました。



さてお次はそこから少し南西の、三谷という集落から八鹿(ようか)の中心部にほど近い場所にひと山越えて抜けるルートです。
これは以前から地図で気になっていたのですが、仕事関係でよく話す機会のある地元出身者から得た情報で確信に近いものができました。



この道は地図上では実線(車道)として描かれていますが、おそらくかなりの歴史がある古道の雰囲気です。



所々に桃リボンが残されているのはハイカーさんのものでしょうか?
それにしても素晴らしい雰囲気で、途中ソロでも行けるところまでは惚れ惚れする道です🎵
これでそのさらに先、途中に崩落などなければ最高なのですが、沢沿いではないので可能性はかなり高いかも!



ただーし!地図や衛星画像でも分からなかったのですが、八鹿中心部側からの出入りがこんな状態・・
距離にすれば20mほどですが、道が途切れていて見つけるのにはホントに苦労させられました。



その上になんとなく道らしきものがありそうだと分かっていたので、強引突破してみれば大当たり!
こりゃスゲーぞ🎶



このエリアでは滅多にない、抜けたらそこは旧市街地(宿場町&船着場)という面白さは独特なルートです。


気分を良くして、お次は以前に訪れた電波塔のある山にアプローチできるかもしれない新ルートの確認。



以前に行った時は分岐から道らしきものが麓に向かっていましたが、このまま降るとどうなっているのか分からなかったので引き返した西のルートです。
こちら側からの入り口は、これもまた大変分かり難く何度も行ったり来たりでやっと判明。




ようやく見つけた出入り口からは、やはりソマ道(かつての炭焼きや山で働く人が通った道)が続いていました。
ここもまた日を改めて、みんな揃っている時に開通式を行いたいものです。


そして再び大岡山へ。



これはまだ来たことがなかった、頂上付近の周回路の反対側からのアプローチ。
広い幅員の道がすぐに行き止まりになっていて、アレっと思っていたら手前で鋭角ターンしていました。



その先は霧に包まれて、もう最高に秘境感溢れた素晴らしい道です🎵
これはなんとしてもあの崩落を越えて制覇したいところです。
標高差はほとんど無いに等しいので、その可能性は大いにありでしょう。
もちろんここもまた、開通式は取っておいて皆んなで楽しむことにします。



今年はとにかく女郎蜘蛛の当たり年のようで、ここでも油断しているとすぐに蜘蛛の巣だらけになってしまいます。
霧雨に濡れた巣が綺麗だなとスマホで撮っていると、画面に反射した背後で何か黒い影が・・・
バイクからはもちろん降りていたので、恐怖心はマックス!
思い切り大声で叫びましたが、振り向いて周囲を見てもその姿は無かったので気のせいだったのかも。
ただお知り合いの専門家がこの画像を見て曰く『こんなところに熊さんいそう。霧のときは良く出ます』ですって・・



最後は同じ周回路に繋がる、これもまだ未踏の分岐ルート。



練習にはもってこいの太さの倒木がありましたが、今日はここまで。
それにしてもこの山、本当に魅力的で味わい深い🎵
こんな場所がトランポのデポ地からすぐのところにあったなんて、まさに盲点だったとしか言いようがありません。



最後は以前からの僕らしく、絶景ポイントでパシャリ!



自らを絶景ハンターなどと謳っていましたが、それはどこへやらのこの頃です。



道の駅に戻り、今月から売り出されたヒマラヤミルクのソフトクリーム。
久美浜の本家で食べたものよりもあっさり気味ですがなかなか美味しく、しかもかなり安い。


天気は終日、雨が時折パラパラと落ちてくるコンディションでしたが、収穫は盛り沢山で大満足な1日でした🎵


シェルコTY125とのラストツーリング 9/14


今週は甲子園球場がゲリラ雷雨で水浸しになったりと雨の多い一週間でしたが、土曜日は快晴に恵まれました。
いつもの場所に着けば、やはりいつものメンバーが集まってきます。
まあこの日も僕はみんなとは別行動で、次回のグループツーリングの下見、他のみんなはコマ図ラリー・スペシャルステージの開拓です。



スタートする前に道の駅の販売所が開くのを待って、この連休に開催される新米フェアで我が家のストックも無くなりかけていた米を買いました。



先週あたりから田んぼはどこでも稲刈りに大忙しで、順調に新米は出回っています
・・が、それは都市部を除いての話。
まだまだ近所のスーパーの棚は空っぽです。



購入したのは右から2つ目のもので5kg2900円(税込)。
近所の農家のおじさんらしき人が偵察に来ていて『たっけーな!ワシもこんな値段で売りてえわ!!』と叫んでいました。
どこかのTVクルーも来ていて、20kgの米を買っている人にインタビューしていましたが、わざわざ大阪から買いに来たとのこと。
もっと家の近くの篠山あたりでも店先に並べられていましたが、いつもお世話になっている所だし、僅かながらでも地域にお金を落とすのも恩返しかなと。



さてこの日の課題は神鍋の東にある大岡山のリサーチ。
そばで有名な床瀬を過ぎ、県道1号線番屋峠を越えていきます。
途中で石碑があったので見入ると、なんとこの峠道は自衛隊が開設したとのこと。
それほど地形的に難易度の高いものだったのでしょうか?



そのまま通過して大岡山に入ろうと思っていたのですが、ヘアピンコーナーの脇から何やら良さげな道があり入ってみると・・これがスバラシイ!
フラットな土質路面で林道レベルの幅員で広葉樹林の中に伸びています。



途中からは馬の背状になった尾根道も🎵



途中で三叉路になり、ここで気が付きました。



以前に別方向から入ったことがある矢次山林道群だったのです。
ただここは注意が必要で、宮井や野垣集落からは「入山禁止」の立て札があって入れません。(今回の入り口には何も無い、林道あるある)
それとルートによっては伐採重機が入っていて、路面はヌッタヌタの泥地獄となっているのでとんでもない目にあったこともあります。



参照地図:林道NAVIより


そんなこともあり今回はどこにも抜けることはせずに、この分岐で引き返しましたが、グループで行く時は山頂をループするのも良いかなと思案中です。



県道に戻りリエゾンの途中、真っ青の空に飛行機雲が。
でもなんか角度がおかしい、どうしてこうなったんだろう?急上昇した戦闘機なのかな?



そしてこの日の目的のエリアに入ります。
大岡山は652.4mの標高で、2007年まであったスキー場跡をゴルフ場としたため、頂上三角点もゴルフ場内になっている珍しい山です。
ゴルフ場の脇には園田学園のグリーンキャンバスや別荘地がありますが、どちらも今はすっかり寂れていて、今回来たのはその反対側のエリア。



ここが良かった🎵
なだらかな森が広がり、その中にいくつもの小径があります。



小径をわざと外れて森の中を探索するのも気持ちがいい。



山頂方向に繋がる作業道も発見しました♪



その先ではもう少しで狙っていた場所に繋がるなというところでプチ崩落。
少し無理をすれば充分に行ける状態でしたが、開通式はまたグループで来た時のために残しておきます。
それに今回は絶対にバイクにダメージは残せません。(理由は後ほど)



それ以外にも小径がいろいろとあって楽しくってもう・・



これは渡れるかな?
向こうの端のあたりで板が割れています。



ただ先週に続いて、ここでも女郎蜘蛛のおかげで、バイクも顔も蜘蛛の巣だらけ。
僕はクモは益虫というスタンスなので、巣を壊してゴメンねと謝りっぱなし。
以前、岡山のRさんがそんな蜘蛛の巣だらけの状態のまま昼食を摂ろうと店に入ろうとしたら、店員さんにドン引きされて即出禁になったという話を思い出しました。



それを教訓として、身なりを整え?初めての店で天丼ランチ。
八鹿にある『ふなき』という寿司仕出メインのお店ですが、大将や女将さんがとても感じ良く、店内とても清潔で、海老が2匹入って1000円ポッキリのリーズナブルな値段はリピート確定です。
次回は刺身定食を食べてみようかな。



そんな訳で午前のリサーチと昼食には大満足で、昼からのリスタートは以前に探索した日髙I.C近くの電波塔のある山への別なアプローチルートのリサーチ。



その候補は2ヶ所あったのですが、どちらも不発に終わりました。
ここはそのうちのひとつですが、山に入るとすぐに道が消滅。



沢沿いの道なので、久しぶりにサワガニを発見。
唐揚げにしたら美味しそう?



このルートはちょっと無理ですね、残念!



気を取り直し、先週訪れた旧大岡寺庭園に繋がる、前回とは別ルートに進んでみました。
ここは地図で見ると普通の車道として描かれていて舗装路かと思っていたのですが、入り口を過ぎればすぐに魅力的なダートに変わりました。



林間部に進むと可愛らしいお地蔵様が2体。



とても古そうで、ひとつは風化してお顔が完全にのっぺりしています。
左の方はとても穏やかで柔和なお顔。
この先にかつてあった大岡寺は奈良時代に建立されたそうなので、これもその当時のものなのでしょうか?(だとしたら約1000年前??)
いずれにしてもこの道が本来の参道だったのでしょう。



この辺りは針葉樹の森が広がり、緩やかにターンをしながら高度を稼ぐ素晴らしい道です。



倒木もごく僅かで・・



普段ソロで走る時は体力温存のため倒木処理は行いませんが、これくらいの倒竹なら瞬殺できます。



さらに進むと・・



今度は普通の倒木でしたが、これくらいなら処理も楽々。



広葉樹林帯へと変わってきました。



その先には明るく開けた空も見え隠れしてきたので、目的の庭園跡にも近づいただろうというところで小崩落あり。
ここもどうしようかと悩みましたが、初志貫徹で引き返します。
99%の確率で抜けられることが分かったので、ここもまた開通式はみんなと一緒に行います。



昼イチの残念な結果から、また思いがけない嬉しい発見にウキウキしながら走っていると、県道脇に林道標柱を発見。



まあどうせ舗装済みだろうと進んでみれば、素晴らしいフラットダートがあるじゃないですか!



一体どこに出られるのだろうと思いながら走っていると、それはなんと先ほど走った大岡寺へと向かう道の入り口分岐でした!
さっきそこを過ぎた時もちょっと気になってはいたので地図で確認したのですが、やっぱり普通の車道表記だったのでパスしたところです。
いや〜こんなこともあるんだなぁと驚きましたが、これで但馬での林道発見自己記録は13本目で、他の地域も合わせれば25本になりました、うれしー!!




気分をさらに良くしてしばしの移動をして、やって来たのは妙見山名草神社近く。
とある限界集落からこれも昔に使われていた参道があり、妙見の廃村へと繋がっているようなのでその確認です。



川沿いに進み、心配していた橋も渡れて、さらにつづら折を登っていると大きく派手なキノコが!



これは下の画像と同じ種類で、以前にも別な場所で見かけた絶品の味『タマゴタケ』の傘が開いたものでしょう。



しかし味は絶品と分かっていても、なかなか食べるのには勇気が要りそうですね。
このルートも抜けられる目処が付き、またひとつルートのストックができました。



まだ時間があったので、そこから妙見蘇武線を挟み反対側に平行に伸びる作業道のチェックへと。



最近得た情報では猿尾滝の奥の行き止まりから、破線ではありますがそのまま登ることができればこの作業道に交差して繋がるというものです。



この道の途中にそれを表す標識があるはずで、それを探してみましたが今回は見つからず。
まあたとえあったとしても、難易度は高く成功確率は低そうですが、もしできたらこれも特筆ものです。



いや、しかし新たな発見がこんなにあって、とても楽しく充実した1日でした。



最後はススキの穂がさらに伸び始めた万場から下山。



トランポを停めた場所に戻ると、他のメンバーも直前に戻ったところ。
見慣れないハイエースが増えているなと思っていたら、ハスクバーナに乗ったライダーさんも間も無く帰着。
話しかけてみれば拙ブログの読者の方で、しかもご近所にお住みの、X(ツイッター)では相互フォローしていた<とんぷす@tonpooth>さんでした!
(翌日には他のメンバーに拉致監禁されたらしい・・)



さて本編のタイトルにもあるように、今まで約4年半に亘って活躍してくれて、楽しい想い出をたくさん供にしてきた愛機 SHERCO TY125 Classicを手放すことに決めました。
そのラストツーリングに華を添えるかのような中身の濃い1日となり、本当にありがとうと伝えたい気分です。
現在コンディションはベストに近く、最後にオイル交換など諸々を済ませ、ひと月以内にヤフオクへ出品する予定です。
出品ができましたらこのブログでもお知らせしますが、興味のある方はコメント欄からでもお伝えください。


もちろんまだオフロードを卒業するのではなく、当分はもう一台のTRRS X TRACKで走り続けるので、これからもよろしくお願いいたします。




復活の9月スタートします 9/7

1ヶ月ちょっとのご無沙汰でした。
お盆の直前に酷い頭痛が出て、鎮痛剤を飲んだら右の頬から顎にかけて発疹が出たので、これは薬疹かなと思い医者に行くと帯状疱疹との診断。
最近お友達のYちゃんもそれで入院するし、自分自身でも気をつけてはいたのですが、ついにやっちまったという感じです。
とにかく頭痛が2週間ほど治らず、夜もまともに眠れないうえに扁桃腺炎が追い打ちをかけるというズタボロ状態。
そんななか、初めてお世話になった近所の皮膚科の先生が、とても優しくお美しい方だったのが唯一の救いです。



そんな訳で久しぶりのバイク、まずはのんびりと美しい景色の場所だけを巡ろうと、いつもの神鍋高原駐車場に行けば、いつもの仲間たちがやっぱり集まっていました。
しかしその仲間たちと一緒に走れば、ヒーヒー言うのは間違いないので、僕はソロでスタート。



まずは一番近い万場から。
なんと言っても神鍋はスタートして5分以内にいくつもの林道があるのが大きな魅力です。
少し標高を稼いだだけで空気も爽やか。
すでにススキの穂が伸び始めていました。



バッタ(イナゴかな?)の体色も秋色に染まっています。



久しぶりでライディングの感覚はどうかなと少し心配でしたが、思った以上に違和感も無いのでひと安心。
ま、どっちにせよそんな速くは走れないのですが。



妙見蘇武岳線に出て金山峠方向に進むと法面と舗装工事をしていましたが、土日はお休みで通れます。



羽尻線も工事中という情報を聞いていたので確認する前に、入り口から分岐している支線のチェック。
ここはすぐに行き止まりですね。



羽尻線フラット区間のヘアピンは資材置き場になっています。



そしてその先で完全に通行止め。
別動のお仲間たちも反対側から行ってみたそうですが、やはりここで断念したそうです。
秋の紅葉の季節はとても美しいこの道ですが、少なくとも今年いっぱいは難しそうですね。



引き返す途中に脇道に入り森林浴。
このエリアの森は本当に素敵です。



妙見蘇武岳線を名草神社方面に向かう途中、数年ぶりに作業道大栃谷線に入ってみました。



ここはちょっと面白そうな情報を得たので、次回のルート開拓に使ってみようと思っています。
ここに来たのは思えばオフロードを始めた頃以来ですが、こんなに良い雰囲気だったかなと再確認、期待が持てそうです。



そんなことをしていたらあっという間に時間が過ぎ、早くお昼の目的の場所に行かなければと焦ります。



でもここだけは寄っておこうと耀山ワンダーランド。
春先ならばいっぱい遊べますが、この時期は草が茂って無理なんですよね。



ひたすら舗装路で移動して、なんとか開店直後に間に合いました。
注文したのは『ノドグロの塩焼き定食』!
身はもちろん、皮もヒレも、何度食べても美味いの一言。



その店に後からお仲間のMondoさんとWR仲間のせみまるさんがひょっこりと現れました。
きっと僕も来ているのではと読まれていたそうですが、見破られましたね。
香住での食後の休憩ポイントを知りたいというので、三田浜までご案内。



突堤の撮影ポイントも教えて、Mondoさんちょっとビビりながらパシャリ!



その後、三田浜裏のショート林道から、船越峠の途中にある久斗山林道入り口までアテンド。



ただ残念ながら、土日は伐採作業お休みかと思いきや、稼働中だったそうですぐに引き返さねばならなかったそうです、ごめんなさい。



僕は東に移動して、柴山裏の作業道へ。



ここも開通当時から比べると、走ってくれる人が増えたのでだいぶ楽になりました。




ルート的に言えば、その流れで廃校前から桑野本へ抜けるのが本命ですが、どうしても平家落人の遺構がある奥佐津が気になって再度訪れてみましたが、やはりまだあの大崩落は手付かずのまま。




諦めきれずにバイクを降りて確かめてみるも・・



どう考えてみてもこのザレザレキャンバーを横断するのはリスクが高すぎますね。



上を見上げても、いつ落石があってもおかしくはない状態ですし、この先も同じように崩落している箇所があるかもしれません。
この若山林道、昔は土生集落まで抜けられたという話もあるのですが、もしかすると但馬に残された最後の難関、歴史ロマン溢れる大物林道かなと。
災害復旧予算は付いているということなので、今後に期待したいと思います。



三原から床瀬に抜ける舗装林道の途中にある作業道も気になってちょっと寄り道。
なんだかんだで、景色の良い場所を巡るはずが、結局こんないつもと同じことばかり。



写真を撮ろうとしたら、その傍に白いキノコの群生が。
テングダケの一種でしょうか?
なんにせよ下手に手を出すのは危険なのでそっとそのままで。



ポツポツと雨が落ちてきましたが気にならず、むしろ雰囲気はしっとりと良い感じ。



その流れで、これも以前から気になっていた場所に。



距離は短いのですが、ダートから不明瞭な道となりやっと辿り着けました。
こんな山奥に室町時代の遺構が残っているなんて、とても不思議な空間です。



かつては深山幽谷を彷彿させる池泉庭園だったとありますが、石碑や石垣が残っているだけで、往時のその様子を窺い知ることができません。



一角では素晴らしい風景が広がっていましたが、雨雲で霞んでいたのが少し残念。



地面にはイガ栗も落ち始め、ここでも秋の訪れを感じます。
ただ湿地帯のような場所もあり、マムシが出そうだなと思っていたらビンゴ!
オフロードブーツを履いているので、そんなに怖いことはないのですけどね。



その後は珍坂トンネルの旧道と思しき道のリサーチ。
もう草だらけで取り付く島も無くすぐに撤退しましたが、あたり一面山椒の香りに包まれて幸せな気分。




最後に行った小道は女郎蜘蛛が次から次へと巣を張っているとんでもない道で、ヘルメットから顔面も、そしてバイクも蜘蛛の巣だらけ!
粘り気があり、とても丈夫な糸なのでまとわりついて取れません。
まあ毛虫とか蜂のように、刺されたり噛まれたりする心配がないだけマシですけど。
しかしなんでこんな道ばかり走っているんだろうと、自分でもおかしくなりましたが、どうやらアブノーマルが自分の中でノーマルへと変化しているのでしょうか?




トランポに戻り別動のお仲間たちとそれぞれの1日を面白おかしく語り合い、帰路の途中で道の駅に寄ると、巨大なスイカが売っていました。
20kg近くありそうですがなんと8000円ですって!



ハロウィン向けの大きなカボチャも6000円、買う人いるのかな?


さあ、まだまだ都会は暑いですが、山は確実に秋に向かっています。
バイクシーズンは残り3ヶ月、いっぱい楽しみましょう🎵


追記:
今日の復習で林道検索をしていたら、奇跡的にあの伝説のサイトが復活して現れました!
僕がバイブルとして崇め、とても参考になったあの『鳥取周辺の林道NAVI』です。
以下全部をコピぺしてみてください。
兵庫、鳥取、岡山の林道地図が閲覧できます。
各エリアの青い文字をクリックして、それぞれのページをスクロールして、一番下にある<MAP>をクリックすると地図が出てきます。


https://yz1040.net/3tb3y5/鳥取林道NAVI/鳥取周辺の林道NAVI.htm




某国王ご来訪とダマさん受難の日 7/27

今週も暑い日が続いています。
それでもなお、何故か静岡を経由しての某国王陛下をお迎えし、メンバーS川さんも含めたAXCR(アジアクロスカントリーラリー)出場に向けての送迎会も兼ねて、真夏の探索ツーリングを神鍋高原を起点に開催しました。



いつもの集合場所に、いつもよりも早く到着してもすでに気温は28度!
さらに目的地は県内でも一番暑い地域であり、この日はさほど標高が高い所には行かないので準備は万全に。
『ちょっと頭おかしいんじゃない?』と思われる方もあるかと思いますが、一応メンバー達は国内外のラリーのベテラン経験者であったり、現役or元アマチュア・アスリートばかりです。
だからと言って油断と過信は禁物ですが、たしかにいろんな意味でフツーではないということだけは付け加えておきます。



さて、これが今回の走行したルートですが、結果を先に言えば、最初は赤のルートで侵入して2時間半ほどかかりながら2kmも進めず撤退。
うまく事が進めばそのまま緑のルートに進んで、南東の坊岡集落に抜ける予定でしたが、一旦国道に引き返して、昼食後にあらためて坊岡から侵入して青のルートを抜けるつもりもこれまた果たせず、見事コテンパンにヤラれました・・。



もう少し拡大したこちらのルート図は、あるハイカーさんのブログから拝借したものです。



事前にある程度は以前に下見をしていましたが、地図中心にある崩落キャンバーがこの画像です。
赤ルート、緑ルートどちらかだけを抜けられたらば、このセクションに当たることになりますが、結果的にここを通ることができなかったのは、運が良かったのか悪かったのか?



まずこのエリアに来る前に集合場所からスタートしてリエゾンの途中、この日最初で最後の唯一のフラット林道であった三原水口線の出口下りで、ダマさんがコンクリート舗装の上の水苔でフロントを掬われてスリップダウン!
そのまま危うく崖落ちとなりかけましたが、幸いにガードワイヤーで止まってセーフ!!
ここは身体もマシンも大したダメージは無くやれやれでしたが、まさかその後の呪われた1日の序章になるとは・・




日本海沿岸を走るR178に北上してから少し香住方面に戻り、カヤノという集落の奥からいよいよ廃道に突入。
ここも前回の下見の際に苦労しながら見つけたルートです。
おそらく昔は軽トラくらいは通っていたものと推測ができますが、その荒れ方からしてもう数十年は使われていない様子です。



最初のセクションはV字になった小さな沢を越えるものです。
道の左側に本流があり、右手上から支流が注いでいて道がえぐれています。


今日も元気なS川さん、国王陛下と8月上旬のAXCRでタイに同行する予定ですが、果敢に先頭でアタック!



先週は肋骨を痛めていたK川さんもそれに続きます。
ここは2.5mほどのステア(段差)をほとんど助走無しで登らなければならないので、みんな苦労しながら超えていきます。



畏れ多くも国王自らヘルプにご活躍。
だんだんラインができていたせいか、奇跡的にも僕がヘルプ無しですんなり登れたのには自分でもビックリ!
まあ僕一人だけトライアル車なので、本来こんなセクションは得意にしなければいけないのですが、その後の同じようなセクションはオール惨敗です、トホホ。



支流を渡った後は本流の渡渉!



この道は元々3本の橋が架かっていたようですが、橋脚だけを残して橋桁は全て失っています。



ここはまだ助走は取れるのですが、河原ということもあってトラクションはかかりにくく苦労しました。
それでもヘルプを受けながら全員なんとか越えて一休みしていると、ダマさんのバイクのクラッチカバーからオイルがぽとぽとと・・本日2度目の受難です。



転倒した際にブレーキペダルが内側に曲がり、ケースカバーを破損するという典型的なトラブル。
僕も一度経験がありますが、その時は休憩中にバイクだけ強風でバタンと倒れてのことでした。



ただここはエンジンのプレッシャー(内圧)もかからず、反対側に倒せばオイルを抜かずカバーが外すことができ、補修用の金属パテも持っていたので事なきを得ました。



ところがその作業を見守っている間に、現役アスリートのM野さんが熱中症の症状を訴え始めグッタリと・・。
M野さんはウルトラマラソンやロングトレイルランもこなす強者なのですが、この日は最初から献身的に積極的なヘルプをされていたので、その反動が一気に出たようです。
しかしそれも沢に全身を浸けるとあっという間にV字回復!
そのリカバリーの速さにはみんなビックリでした。



さあ、先に進もうかとリスタートすると、その先で次の罠が待ち受けていました。
路肩が大雨で削られてしまったようで道幅はごく僅かしかありません!
最初に通ったS川さんは無事だったのですが、2番目に通ろうとしたK川さんが崖落ち寸前に!



なんとかフロント側が残り耐えましたが、後輪が通る際に岩が崩れてズリ落ちてしまったそうです。



数人で引き上げましたが、その先では次の橋が崩壊している箇所があり、それを通過するのは不可能という判断で2台は引き返します。
その引き返す時もハラハラドキドキ怖いことったら。



となれば、これまで通過したセクションを当然ながら逆に越えていかなければなりませんが、反対方向の方が難しくなる場合もあります。
さらに夕立ではなく、真昼のスコールが降り出して不快指数は200%!
路面も湿り始めて滑り、体力はどんどん削られていきます。



なんとか脱出して国道に戻ると、今度はダマさんのパンク修理開始でこの日3つ目の受難です。
雨は止み、僅かな日陰はあってもアスファルトの照り返しと蒸発する雨水でミストサウナ状態です。



作業が終わったのは1時過ぎ。
汗まみれ泥まみれのオッサン達でも入れて、美味い店はどこかと相談の末、近くの有名人気うどん屋さんにたどり着くと、僕たちグループの入店時点でうどん完売!


僕は鶏天とちく天のぶっかけ並(冷)にしましたが、ダマさんら半数は一番人気のカレーうどん大盛り(温)を注文して、そちらもとても香り良く美味しかったそうです。
酷暑の中、あれだけの修理作業をこなしながら、食欲が落ちないのはサスガです!
(ただしその後のイゴイゴで、胃から逆流しそうになったそうですが・・)




午後からは豊岡市内中心から南東にある白雲山周辺で走るつもりでしたが、予定変更して先ほどの反対側から本見塚廃村を抜けるルートにチャレンジしました。
(1枚目の地図では緑から青の矢印に進むルートです)




先ほどの区間とはうって変わり、起伏のある土質路面です。



この日もスリーメンの奮闘で、先ほどよりはずっとスムースに峠のてっぺんまで到着しました。
しかし体力オバケの異名をとるS川さんもここで珍しく失速。
目を瞑ってじっとしているので心配しましたが、落ち着いて鼻呼吸をしながら体温を下げるようにリカバリーしていたのでした。


それにしてもこのルートはハイカーさんが残したピンクリボンが参考になりましたが、峠のてっぺんに横に張られた長いリボンは何の意味があったのでしょう?
まるでここから先は穢れたものは入ることべからぬの結界のようでした。



この先は下り基調になるので、もう完抜けの成功を確信していたのですが、残念ながらそれは妄想に終わりました。
しばらく進んだその先は谷筋に道が続いていたのが災いし、大きな崩落があってバイクで抜けることはできませんでした。



もうこの少し前の時点から僕もバテ始め、ほとんど写真を撮っていないのですが、帰りの登り返しで先行車の後は湿った赤土の路面が現れて、もはや全くトラクションがかかりません!
特に僕のトライアルタイヤ(DUNLOP D803GP)では、完全にドーナツ状態となって排土できないので大弱り・・。
最後はK橋さんらにヘルプしてもらい、何とか脱出成功!


ここで同じくお手上げになったダマさんは国王陛下にアドバイスを求め、果てはなんと代走をしてもらうことに。
実走していただくと、見事にそのお言葉通りに難関を越えることができました。



そんな中ふと周囲を見渡すと、そこは巨木が多いとても美しい森でした🎵
先週見つけた空間も素晴らしかったのですが、ここは初めて見るような、樹高10m以上はある巨大なもみじが多く、それには目を見張るほどでした。
ああ、また紅葉のシーズンに訪れたい場所が増えてしまい、とても嬉しくも悩ましい選択となりそうです。


全員ヘロヘロとなり、帰り道は来た同じ道で引き返そうと思っていたのですが、この日は香住でお祭りと花火大会があって大渋滞!
仕方なく舗装路オンリーで床瀬を抜けて神鍋に帰りました。



夜は国王陛下(右手前から2番目のお方)お迎えして、村岡迎賓館での晩餐会です。
メンバーの皆さんは連泊で、日曜日も走るのが慣わしです。
僕は常に日帰りなので普段は先に帰りますが、ご無礼の無いようにこの日だけは初参加。




T橋さんおすすめのハラミをたっぷりといただきました🎵



ここからは翌日の様子で、画像は借り物です。



流石に2日連続で未知未踏区間を探索するのは控えて、K川さんプロデュースのロングヒルと爽やかルート?で過ごされたそうです。



陛下も満足のご様子だったそうで、数日後にはタイへと旅立たれる(ご帰国か?)ご予定です。
こうして二日間のご予定は、つつが無く(ダマさんの呪いを除き)終了しました。