苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

陸の孤島に残る道 8/15 但馬

この日は少し久しぶりのグループツーリング。
トラ車仲間のchiharuさんと彦星さんをお誘いしての計画だったので、いつもに増して天気予報にハラハラドキドキ。
ま、この時期だから濡れてもいいか・・と開き直って強行しました。



集合場所に向かう途中は結構な雨量でしたが、スタート時にはこんな青空も!



今日のゲスト、先行のchiharuさんが乗るスコルパのTY-Sは僕がトラ車が欲しくなったきっかけを与えてくれました。
そして後続の彦星さんは、仲間内ではシェルコTYの先駆者で、今やTOM'Sフルチューンとしても兄弟車。
ご一緒するのはかなり久しぶりでしたが、いつも情報交換をさせてもらっています。



最初の三原水口林道ではこんな雲海もまだ残っていました。



先日の大雨の影響でしょう。
前回走った時には無かった小規模の崩落がありましたが、これは特に問題では無く簡単にクリア。



次はこのところ伐採作業で通れないことが多かった大山林道で三川山山頂までピストン。
同行固定メンバーのえでーさんがまだ登ったことが無かったということで、これでまた登頂数の記録がひとつ増えました。



そこから三川東作業道群へと進みます。
先頭のRYOTAクンもこのルートは未経験。


そのRYOTAクンが撮ってくれた一枚。
今回は何枚も彼が撮ってくれた画像を載せます。



出口の廃校でひと休み。
本当ならば固定メンバーのKちゃんが加わって、シェルコTYだけでも3台が揃う貴重な日になるはずでしたが、今回は諸事情で急遽DNSだったのが残念。



駅裏ルートに進み・・



次々に現れるアトラクションを楽しむ?




あちゃ〜、ここは好きな所だったのに初コケでした。


これを撮ってくれたのはchiharuさんかな?



この倒木は最初なかなか苦労させられましたが、お仲間のあにぃさん御一行様が手を入れてくれたおかげでかなりイージーになりました。
完全に切ってしまうよりも、今くらいがちょうど良いかも。



昼食は香住で海鮮丼。
RYOTAクンはいつもブログを見ては食べてみたかったという願いが叶い、満足してくれたようです。



天気が良ければ食後のひと時もゆったりとくつろげるのですが、あいにくと遠くでは雷がゴロゴロと鳴り雨粒も次第に増えてきました。



三田浜を抜けて、お隣の鎧駅から展望台に上がってみるものの、さらに雨脚は増してしばし雨宿り。
本当ならば両側に鎧港や余部鉄橋も見下ろす良い景色だったのに残念です。



それでもどうせ濡れても影響はないくらいで雨具を着るほどではなく、あまり気にせずに本命の探索ルートをチャレンジします。


かつては交通の便が非常に悪く、陸の孤島と呼ばれていた余部は高さ40mに及ぶ鉄橋が有名でしたが、悲しい事故の後その鉄橋も新しくなり、今や観光名所として人気があります。


その近くに見つけたここは、地図では奥で二手に分かれて行き止まりになっていますが、実際にはどうなっているのか?
抜けられることはできないのか?展望の良いポイントはあるのか?が探るのが目的です。



入ってみると幸い倒木や崩落は無く、程々の荒れ具合と秘境感があって、なかなか良い雰囲気です。



しかし分岐した先のひとつめはスパッと行き止まりでした。
樹々の先には日本海が広がっているはずですが、それも見渡すことはできません。



分岐ポイントまで戻り、もう片方を調べてみます。



すると途中で少し開けたポイントがありましたが・・



生憎とこちらも同じ程度の距離で行き止まり。
ただなんとなくその先も微かな道がありそうだったのでRYOTAクンが偵察に出ましたが、やはり残念ながら結果はやはり同じ。
それにしても彼のフットワークの軽さにはいつも大いに助かります。



そんな彼は写真の腕も上げつつあるので、ちょうど霧が出てきて良い雰囲気のところを撮ってもらいました。



お〜、なんかいい感じに撮れていますね〜!




これは構図的にちょっと地面の比率が多すぎるかな?



こちらは僕自身が彦星さんを撮ったものですが、比べてみてどうでしょう?



結局ひとつ目の探索は、僕らにとっては残念ながら地図と現地の誤差はなく正確なものでした。
そこで余部でのもうひとつの探索ルートに入りますが、こちらもやはり地図以上のものは無く倒木の先で道が消えていました。



ただここはかつて炭焼き小屋でもあったのか、かなり古い苔むした石垣がいくつも残っていました。
こんな場所は古い林道、作業道で度々出会うものですが、往時の状況を想像するのも楽しみのひとつです。



この日はウエットということもあり、泥だらけになったので洗車代わりに水遊び。



矢田川の方はこれも大雨があった影響か、川底の石が泥をかぶっていてツルツルと滑る滑る!
鮎で有名な川なのですが、これでは生育環境として宜しくはないだろうなあ。



そこから先日chiharuさんがブログで本谷奥林道に入れなかったとあったのでご案内するも・・・



うわ〜、旧道から新道に出た途端にたくさんの伐採された木が道を塞いでいます。
盆休みで作業をしている人は誰もいませんでしたが、これは『通るなよ!』という無言の圧力かな。


僕自身の前回のブログで、今は工事も行われておらず通れますよと書いていましたが訂正します。



暗くなるにはまだ早い季節なので、体力が残っていればいくらでも林道を繋いでデポ地に戻るルートはありましたが、ここは大人らしく腹八分目?デザート代わりの爽やかな場所にてフィニッシュです。
空模様もここにきてようやく青空が復活してきました。




やはり同じトライアル車が増えるとペースも合い、とても楽しい1日でした!
公道を走れるトライアル車は、今や新車も中古車も入手困難、値段高騰ですが、もっともっと乗る人が増えるといいなと思います。


以前にも書いていますが、facebookにてシェルコTY 125のオーナーズクラブを管理しています。
実際にオーナーでなくてもご参加や閲覧は自由にできますので、ぜひ一度ご覧ください。


https://www.facebook.com/groups/1133329270542407



ずっとどんよりとした空が広がっていたので満足できる写真は撮れず、今日はブログを書くのもヤメにしておこうかなあと思っていましたが、最後にこんなワンショットが撮れて少し気変わり。


              Photo by Ryota Inoue


さらにRYOTAクンがこんな一枚をプレゼントしてくれました。
これこれ!僕の好きな構図はこれなんですよ♬


ありがとう、タイトル画像に使わせてもらうね!



海の見える林道シリーズ Part Ⅱ 8/6 但馬


この週末の天気はやや不安定なようで、夕立に降られるのはは不可避の様子。
さてどうしようかなあと悩んだ末に、次のグループツーリングに向けての試走をすることにしました。


まずは本命エリアに向かう前に村岡の鹿田釜谷林道から。
入り口にKLXが停まっていたけれど、ライダーの姿が見えず・・ん、なぜ?



前半区間はいつもと変わらずでしたが、突き当たりのT字路を左折してからはもうボッサボサ!
下草は凄くて路面が見えないし、枝は垂れ下がって屈まなければならないし、廃道みたいな状態です。


この様子だと拙宅付近もすごいだろうなと思っていたら、こちらはまたいつもの通り。
でも最初に走った時はこの辺りのススキがもの凄くて、背丈以上に伸びていて大変でしたっけ。



晴れているうちに東ハチに登って景色を見ようと思ったのですが、時間を計算するとそれは無理だと気付いたので西ケ岡の棚田に変更。



う〜む、しかしここは近年耕作放棄が進んで休耕田が多く、見応え的には不満足。



以前はこんなに見事で美しい状態だったそうなんですが、なんとか村おこしとしても復活させてもらえないものだろうか。
なんだったらボランティアしても良いくらいです。


その奥に小径があったので入ってみると・・



なかなか素敵な一角がありました。
すぐに行き止まりになってしまいましたが、ソロの時はこんな一瞬の風景ですら見逃せないものなんです。



そこから北上して本谷奥林道へ。



以前にも書いていますが、ここはこの数年で大きく様変わりをして道の付け替えと舗装化が進んでいます。



新道の方は味気なくつまらないのですが、大丈夫!ここはちゃんと旧道が並行して残してあるのです。



旧道に入ると・・おっと、大きな牝鹿が座り込んで、のんびり口をもぐもぐ動かせています。
僕とは10mくらいの距離なのですが、全く動じずに立ちあがろうとしません。



ジリジリ進むとようやく、面倒クサそうに『も〜しょうがないわね』と言わんばかりでゆっくりと立ち去りました。



この日はその後もまた、逃げない子鹿に出会いました。
奈良公園の鹿というわけではなく、あくまで野生の鹿なんだから、もうちょっと警戒心を持たないとアブナイよ!



こちらの旧道は趣があって大好き!



久しぶりに走ると、こんなに距離があったかなあと思うほど。



そして北の出入り口手前で新道と合流。
ちなみに南側には無かったゲートがこちら側にはあります。
まだ舗装予定区間は残っているようですが、予算の都合からか、現在は全く工事は行われていません。



宮神山田線と合流してさらに北上します。



補修後には深いバラスで走りにくかったのも、だいぶこなれてきました。



道端にはノゲシが綿毛を付け初めています。
園芸家にとっては厄介者らしいですが、僕はこの群生が綿毛を飛ばす風景が好きなんですよね。



その先の山田集落の奥にある渓谷の支流に沿って道があったので入ってみました。



ここは砂防ダムまでのショートピストンでしたが、とても美しい渓相です。



ここで釣りをしたらいいんじゃない!?もしかして穴場かも??
なんて思っていたら、しっかり釣り人の姿がありました。
お邪魔してゴメンナサイ・・・。



そして今日は香住で今、最も気に入っているお店の刺身定食。
別メニューである『炙り海鮮丼』の刺身ネタを特別に組み合わせてもらって大正解!
お値段は通常ものよりも約400円アップですが、その内容は大いに価値あり。
これも定番メニューに加えてくれないかなあ。



さあ、お腹も満たされて、午後からはいよいよ試走の始まりです。
まずはお隣の鎧(よろい)の港周辺を探索。



これはリサーチした通りにベリーショートでしたが、終点のその先にもまだ細いシングルトラックが続いていました。
でも片側は断崖絶壁で落ちたら海!なのでここは無理をせず。



戻って美しく澄んだ小さな漁港でパシャリ!
水着に着替えてザブンと飛び込み、夕方になったらのんびりと小物釣りでもしたいなあ。



細く急な道で丘の上の駅に登り、そこからの俯瞰図。
海面から標高差40mの駅のホームからもこの絶景が見渡せます。



なんでもここはよくロケ地として使われるそうで、ドラマ「ふたりっ子」「砂の器」などの撮影が行われたそうです。
さらにはすぐ近くのお墓では、映画『極道の妻たち』のワンシーンとして使われたそうですから、憧れの岩下志麻さんも訪れていたのかな?(年バレ)


https://www.tajima.or.jp/furusato/157778/



少し国道を戻って、斎場の向かい側からダートに入ります。



少し走ったところで分岐があり、右の行くと三田浜方面。
左に行くと行き止まりらしいのですが、さて・・?



この道からも海が見えます!
三田浜は海水浴場としてとても人気があるらしく、多くの人で賑わっています。



程よいダートの良き雰囲気でしたが、やはりトータル2km弱で道が消えたようなあるような?



これって道でしょうか?
もしそうだとすれば、方角的には先ほどの鎧港の奥の道と繋がっていても不思議ではありません。
探索ネタとしては面白いかも?



少し西へ鳥取方面に進んでから船越峠に入り、途中の支線に進みます。
ここは2年ほど前にその存在は確認していましたが、その時は伐採作業をしていて入れませんでした。



入ってみれば驚くほど、ここは土質路面のフラットで幅員も程々のとても良いダートです!



途中やはり香住湾の白石島やかえる島が見えます。



ゲロ好きのメンバーには物足りないかもしれませんが、僕的にはソロで走るのにぴったりな道、気に入りました!



樹々の感じも、天然杉や紅葉樹の巨木があってとても良し。



奥に進むと3kmほどのところに分岐があり、そこから先はごく最近に延伸されたようです。



その先が明るく開けてきて期待しましたが、残念ながらそこで工事真っ最中となってジ・エンド。
トータルで4kmほどのピストンでしたが、最終的にはどこまで伸びるのか気になるところです。
久斗山地区まで完抜けできれば最高なのですが、僕のオフ人生が終わるまでに開通するのか?



船越峠に戻り香住高校方面に進むと、途中ここからでも香住湾がよく見えます。



そのまた途中で支線があり、地図上では庵月山頂上方面に続いていますが、少し進むとガレガレ。
引き返したところがなかなかのウエットさで、イヤ〜な予感がしたのですが、帰宅して風呂上がりに鏡を見たら喉仏の辺りから出血!!
よく見ると、萎んだ山ビルが僕の首にくっついていました・・。


後で調べていると、ハイカーさんもやっぱりあの場所でヤラれたそうな。
先日は首の後ろで、今回は前で、しかも仲良く一緒に入浴していたとは、とほほ・・。



村岡方面に戻る途中の水田風景は大好きな場所のひとつです。



稲って美しいよなあ・・。
田植え前からの準備から刈り取りまで、本当に手間暇がかかるのでしょうが、美味しいお米を提供してくれる農家の皆さんには感謝です。



最後はやはり朝に行けなかった東ハチに行こうと思っていたのですが、途中で激しい通り雨。
やり過ごすも、諦めて少し早めのフィニッシュとしましたが、トランポで帰路の途中車内ではスマホに通知がジャンジャン鳴ります。



雨雲レーダーを見れば、さっきまで居たエリアが真っ赤っか!
もう少し乗りたかったけれど、結果的に早上がりは大正解でした。


ビューティフル・タンゴ❗️ 7/30  丹後

先週末は天気の読みが外れて、しかもスタートからメカトラブルが発生したりで早上がり。
バイオリズムが悪かったのか?
そんな日は無理をせずに予定変更できるのもソロの強み。


大分の若いライダーの死亡事故を巡って、『ソロで林道を走るなんて!』
なんて論調がSNSを駆け巡っていますが、それはそれぞれの責任と判断であり、一概に決めつけるのはどうかと思います。
先日亡くなった敬愛する冒険作家の野田知佑さんが聞いたら、さぞやお嘆きになることでしょう。





そしてこの週末こそは良い天気間違いなし!
そりゃ真夏だから暑いのは覚悟のうえ。
いつものようにハイドレーションを凍らせて、睡眠も十分にとって準備万端。
今回は3年ぶり2度目の京都北部、丹後地方へと車を走らせます。
僕の住んでいる兵庫県は北部で京都と隣り合わせで、家から真北に進むといつもの但馬と変わらない距離です。



ひとつ目の狙いはリサーチしていた初めての林道。
今日の本命からは少し東に位置していて、地図ではやや大きめのループになっているのが確認できています。



入り口から時計回りに進むと、程よく穏やかな路面が続いています。



バラスも細かく走りやすい!



一旦ループから外れて支線の奥へ進むと地図の通り行き止まりでしたが・・



大きく広がったロータリーのような場所から、さらに奥へと林道工事が行われていました。



さてさて、これはどこかに抜けられるようになるのでしょうか?



少し戻ってループに進みます。



良い感じです!好きだなあこんな道♫




東側のループの途中には、別の集落にも抜けられそうな支線もありました。
これはまた次回にグループで訪れて探索してみましょう。



先週とは違い、好スタートが切れてウキウキ気分♪
今日は良いことがまだ他にも待っているような予感です。



一旦トランポに積み直しての移動から、以前にも来たことがある海の見える林道。
同じような林道では広域基幹林道若狭幹線が有名で、ここはそこまで距離はありませんが景色の良さは引けを取りません。


 


路面はご覧のようなウルトラフラット!
ただ残念ながら毎年のように少しずつ舗装化が進み、この日も10/3までの舗装工事中で終点まで行くことはできませんでした。
解放されれば、ビギナーの方やアドベンチャーにお乗りの方には120%おすすめの道です。


そして引き返そうと思っていたら、頂上に向かって良さそうな道を発見‼️
ここは以前来た時にも登ってみたかった場所ですが、その時はメガソーラーの建設中で入ることができませんでした。



『夏の空』って感じでしょ🎵



おー、やっぱり素晴らしい見晴らしです!




こちらは反対方向で宮津湾が望めます。
自称絶景ハンターとしては、こんな場所に出くわすと、そりゃあもうテンションは上がりっぱなしです!



さてそこから次のターゲットはオブオフローダー(廃林道マニア)の血が騒ぎます。
いや、できればスムースに抜けてくれたらそれはそれで良いのですが・・



入り口は下見を要するほどガレ気味ですが・・



歩いて少し進むと綺麗な路面に変わりました。
入り口はガレガレでも、奥に入ると別世界のように平和ということも意外とあります。



ああ、でもここはそんな甘くはないようで、この先はやっぱりソロではためらう雰囲気。
抜けられることは間違いなさそうですが、本日のキープ2本目としておきましょう。



リエゾンの途中には青々とした稲田が広がり風になびいています。
この時期のこんな風景が大好きで、見るたびに心が洗われるようです。



先ほどの舗装工事で入れなかった林道に反対側から入ってみます。
こちらはやはり初めてのルートですが、果たして抜ける(繋がっている)ことができるのか?



途中、今年初めてのイガ栗を発見。
季節は進んでいますね。



この道からも角度を変えて宮津湾と天橋立をいろんな場所から眺められます。



路面は一部荒れていますが、それほどひどくはありません。



四ツ辻に出るとその一方では滝に続く道も・・?
ここは右の作業道を進んでいきます。



しばらく走るとこの場所に!
おおっ、ここは以前に来た時には大崩落で完全に閉ざされていた場所です。
次の画像はその時の様子。



いや〜、綺麗に補修されている!
ってことは完抜けできるってことだな!!



杉の森を抜けると・・



出ました〜!!
先ほどの工事中だったフラット林道に繋がりました。



ここが地図上では終点とされる絶景の展望所。



以前来た時にはまだ無かった東屋でランチタイム。



こんな風景を眺めながら食べるお弁当は最高です。
まあ本音を言えば香住で海鮮料理を食べに行くか、最後の最後まで悩んでいたのですが・・



来た道を戻り、分岐から別の道を進んでみるも、やはりここもソロでは厳しそう。
決して無理をせず、万が一の備えがあればソロだって十分楽しめます。



そんなかんなでウロウロしていると、鹿の角の上物を発見!
こんなにコンディションが良いのは滅多にないので、これは持って帰ることにしました。



一旦府道に戻り、ガソリン補給で宮津に立ち寄りますが、海抜ゼロはやっぱり灼熱地獄。



またまたリエゾンの途中に滝に向かう道があったので入ってみると、岩盤マニアが喜びそうな場所が。



走っているとこんな案内板が色々と目につきます。



この辺りは歴史に溢れた地域なのですね。
かつての京の都に向かっていいろいろな人の行き交いや物流もあったのでしょう。



みたび峠を登ると、突き当たりにある航空管制塔も青空に映えています。



そして晴れの日にまた来たかったこの場所に!
念願叶って素晴らしい風景が広がっています。





ここはハングライダー、パラグライダーが飛び立つ場所ですが、最近はそれらの人口が減っているのか、ほとんど使われていないようです。
この日、先客はカブにお乗りのライダーさんお一人だけだったので、こんな写真も撮れました。
お話をしてみると、なんと林道工事関係のお仕事をされているそうで、最近までKDXにもお乗りだったそうです。
日頃気になっていたことを色々と質問すると、とてもわかりやすく的確に答えてくれました。
綾部にお住まいで、君尾・泉富なども手がけておられるそうですが、他の仕事仲間もオフローダーの気持ちに理解がありながらも、盛り土にだけは登らないで欲しいとおしゃっていました。
工事している横を走るのも一言あれば状況次第で構わないとのことでしたが、目を三角にして飛ばしてバッタリ鉢合わせすれば、そりゃあ怒鳴られても仕方ありませんね。




この辺り、鬼伝説で有名な場所なので、こうしたオブジェがあちらこちらに。



この日の目的では最後のエリアにも良いダートがありました。



杉の木立が美しい!
ブナの森はもちろん良いけれど、たまには雰囲気を変えるのも良いものです。



思いがけずこんなスーパーフラットにも出会い・・



これはウルトラマンのデザインした成田亨氏の作品だそうです。



そして最後はトランポを止めた場所にも近い、あの頂上にもう一度登ります。



う〜ん、この空がもうたまりません!



先週の落胆から一転して、今日は本当に良い日だったなあ・・。
ソロツーリングを存分に楽しむことができました。



足元をみると立派な殿様バッタ。
子供の頃、夏休みにはいつも虫籠で飼っていました。



今日の土産は家の玄関に飾ります。
頭蓋骨に付いたものを飾ると魔除けになるそうですが、都会でそれをやったら変人扱いされるでしょう。


7月の熱く濃厚な1日は 7/17 但馬

この日もグループで午前中に探索少々、あとは既知のルートを繋いで爽やかに・・・
なーんて後から思えばアマい考えでいましたっけ。



集合場所にはここの常連である『あにぃさん』グループも予想通り来られていました。
カムバックから2度目の『さかなやさん』にも久々にお会いできてしばし談笑。
きっとどこかで何回か出会うでしょうと言いながら、僕たちはお先にスタートしました。


まずは名色羽尻線を南に向かいます。
天気予報は前日までコロコロ変わっていましたが、朝は雨上がりの澄んだ青空。
無風で湿度が高いのが難点ですが、それくらいは夏なんだからしょうがない。


今日の探索ターゲットは羽尻線東側ブロックの支線群です。
本線を走っているといくつかの支線はあったのですが、どれも当然ながら下りとなってかなりアヤシイ雰囲気なので、これまでは全くの手付かずでした。


最初のこの道はかなり古い林道標柱もあるのですが、大隊長は以前に入ったことがあるとのこと。
苔だらけで浮石ゴロゴロの厄介な路面です。


大隊長の記憶通りに200mほどで敢えなく行き止まりで、そこから先は箸にも棒にもかかりません。
まあこんな小さな滝ですが、ちょっと珍しいタイプだったので、これだけでも見ることができてヨカッタ。


2つ目の支線の奥もすぐにジ・エンド。
3つ目の前回来た時に脈がありそうだったルートを思い出しながら探します。


そうそう、前回来た時にこの木は山フジの花が満開できれいでしたが、今はすっかりとツルに乗っ取られています。


それにしてもここに来るまでにも、この日はすでにいくつかルートミスを犯していて、何やら先行きに不安が漂います・・。


そして今回も今まで以上に平均年齢が高く、若手がいないのでさほど大したこののないアトラクションでも体力がどんどん削られて行きます。


大隊長の今日のバイクはKTM 6DAYS で、リアはムースの新品で硬いヤツ➕ブロックの減ったタイヤ=二重苦 のために、珍しく転倒多発!


前日まで降った雨のために、こんな美しい下草の元でも湿地のような状態です。


この時ふと耳を澄ますと、数台のレーサーの排気音が聞こえてきます。
きっとあにぃさんグループが名色羽尻線を走っているのでしょう。


なんだかんだと撤退を繰り返しながらも、とうとう本命を探りあてたらしく、北に向かって伸びるルートが見つかりました !


そしてさらに進むと・・


本線と合流です!!
そうかあ・・ここは羽尻線を神鍋側から入ってすぐにある分岐なのですが、以前からちょっと気になっていながらもスルーしていた道でした。(大きな黄色い看板のある所)
こちら側から下って探れば、最初から苦もなく抜けていたでしょうが、これだけのために3時間もかかってしまいました。
ただ探索は登りルートが基本、下りでうっかりすると戻れなくなってしまうことが誰にでも起こる可能性があります。


まあ、それでも今日もまた新たな発見があって満足度は高いのですけどね。
羽尻線は本線を走るだけでもお腹イッパイになってしまうので、これまであまり深く追求していませんでしたが、まだまだこれ以外にも可能性を秘めているのかもしれません。
地理院地図にも本線すらほとんど記載が無く謎が多い道です。


この日、何度も目に留まったのはこのピンク色の放射状に開いた花。
アップで撮るのを忘れてしまい特定できませんが、これだけでどなたか分かるかな?


追記:いつも的確なお答えをいただく方から『ネムノキ』と教えていただきました。
葉が夜になると閉じるので、その名が付けられたそうです。


思っていた以上に時間が押してきてしまったので、できれば林道繋ぎで行きたかった香住までは、国道県道を使って急ぎます。
予想通りあにぃさんグループと駅の近くですれ違い、僕らはなんとか第二候補の店に入れて、これは念願の白イカ丼。
この地方名産のとびっきり美味しいこのイカはこれからが旬です!
上品な甘さと歯応えが、もうたまりませーん♫
この2年間海水浴場も閉鎖になっていましたが、今年はやっと再開して人が増えつつあります。
地元の方々にとっては朗報ですが、気をつけないと昼飯難民になる恐れも・・

みんな満腹となり、海辺の木陰でお昼寝タイム zzz
潮風が最高にキモチイイ!



えでーさん、爆睡w


午後の部のスタートはお隣の柴山駅裏にある『かに楽座・甲羅戯』の横から入る林道です。
ここは入り口からふた手に分かれていて、みのふ高原に向かってひとつは丹生地(にうじ/にゅうじ)へ、もうひとつは隼人へと抜けることができます。


他の地域はどうなのか知りませんが、但馬の林道の出入り口の集落付近には、こうした竹林が多くあります。


これまでほとんど人知れぬルートだったようですが、見つけてからはすっかりとお気に入りの道です。


そしてこの日はこれまで入ったことのなかった支線に入ってみると・・・


突然こんな山奥に!?というくらい奥まった森の中に参道の石段が現れました!!
もしかして廃神社なのかと、少し不気味になりその階段を登っていくことはしなかったのですが、帰ってから調べてみると・・・


それは多田神社という、なんとも素晴らしい本殿があるそうです!
資料によれば1786年に再建されたものだそうで、創立はそれよりもはるかに古い由緒ある神社でした。
見逃したのは大失敗!でもまた近々必ず参拝してきます。
なによりこのふたつの林道(作業道)も、やはりまだ多くの可能性を秘めているようですから。


抜けてからその先の三川東作業道群に向かう途中に、あにぃさんからLINEで『今入り口の廃校の前です』との連絡が。
僕らは途中で気になる道を調べたり・・


泥だらけだったバイクの洗車がわりに夏の恒例の渡河で遊び、あにぃさん達を追うように先に進みます。


そして途中から大隊長のご希望で、入ったことのない支線を探ってみることに。
これがラッキーともアンラッキーとも言える結末につながるとは、この時点では思いもしませんでした。


まあこの辺り、写真を撮る余裕のあるところは趣もあって良いのですが・・


それ以外では幅員が狭く、転石や倒木も多く、とても油断できない苦労させられる道です。
しかし路面には先行車のタイヤ痕が・・
あにぃさんたちもこの道を?これ抜けられるの????
と思いながら進んでいくと。


ついにあにぃさんグループに追い付いてしまいました。
倒木などを処理してくれていたおかげで、進むスピードが遅かったそうです。
以前ここを走ったことのあるというGTさんに聞くと、この道でも桑野本に抜けられるということなので、それを信じてさらに進みますが・・


えでーさん、痛恨の転倒連発!


岩でヒットしたのか、チェーンが前後のスプロケットから外れ、さらにクリップが変形。
なんとかリカバリーして進むと、また先行グループに追いつき、その先の倒木帯で苦労しています。


どうもおかしいなあと思いよくよく話を聞いてみれば、あにぃさんグループはこのルートを以前から走っていたメインのものと勘違いをしていたそうで、いつまで経っても見覚えのある、この道独特のつづら折りが現れないなあと思っていたそうで・・
間違っていたことが分かると、お気の毒にさかなやさんやとも蔵さんから『詐欺やー!』と罵倒されていたあにぃさんです。(もちろん親しみを込めて)


僕もこの日は終始ミスコース連発でしたが、誰でもそんな日がありますよねぇ。


あらためて地図でこの地点を確認をしても、この先で行き止まりの可能性が大。
時刻はすでに5時近かったので撤退を決断して来た道を引き返します。


そうそう、このつづら折りですよねー。
大隊長が後続の方々のために、コーナーのライン上にプレゼントを設置していたのはナイショです。
(結局あにぃさんたちはここを通らずじまいだったそうなので、大隊長の悪企みは未遂に終わりました)


一足先に集落の近くまで出てほっとします。
いや〜、あのまま進んだらどうなるかと思った。



それまでの狭く薄暗い作業道と比べると、広々とした三原水口林道がまるで別世界に見えてしまいます。


ここまで来れば、トランポを停めたベースまであとわずか。



最後はその近くの山頂付近での夕暮れの風景が本日のデザート。



今日も大活躍の愛車 SHERCO TY125 Classic。
現在では唯一と言ってもよい、ナンバーが取れて林道ツーリングに使えるトライアルバイクです。
気になる方はこちらまで ⤵️



同じバイクに乗るKちゃんは今日もパワー全開!



結局、雨は一滴も降られずに良い天気の1日でした!


みんな身体はボロ雑巾のような状態のはずですが、なぜか奇妙な満足感でヘラヘラしているトランス状態🎵
不思議です、家に帰ればもう次のターゲットに想いを馳せる自分がいます。


さて、次回はどんなドラマが待っているのでしょう。


To be continued・・


ところで、まるで関係のないことですが、今日家の裏山に入るとこんなキノコが生えていました。
これは霊芝(万年茸)?
これもどなたかお分かりになるでしょうか??




涙雨にけむる霧ヶ滝トレッキング 7/10 但馬

本当に悲しくやるせない週末になってしまいました。
でもじっと家に閉じこもっているとどんどん気が滅入ってしまいそうなので、以前から一度行ってみたかった滝を見るために車を走らせました。


ここは普段よく林道を走る途中に通過する、新温泉町上山高原の一部です。
兵庫県では一番西北の端にある地域で、近くには夢千夜日記で有名な湯村温泉があります。
2、3年前に駐車場も新しく整備され、広く綺麗になりました。


目的の霧ヶ滝は日本の滝百選からは漏れていますが、「但馬三名瀑(猿尾滝、天滝)」のひとつです。
美しさと秘境感に於いては引けを取らないと聞いていました。


数年前に訪れた、全国的にも珍しい洞窟内にある『シワガラの滝』もこのすぐ近くで、滝好きにとってはたまらないエリアなのです。


ハイカーさんのブログなどで見ると往復で3時間ほどとのこと。
バイクのオフロードブーツでは危険だし無理があります。


そもそもシワガラと並んでこの滝に通じる別の登山道では過去に複数の死亡事故が発生しており、しっかりとした装備は欠かせません。


入り口付近は水道の取水設備?があり、整った鉄製の歩道が続いています。

昨晩からの雨が少しまだ残っていましたが、沢の水の濁りはほとんどありません。

鉄の歩道が終わるところで、こんな奇岩がありました。
中心のところがモアイ像の顔と似ていませんか?


渓谷はとても荒々しい表情をしています。
度重なる豪雨で巨岩や巨木が重なり合い、一種異様とも言える雰囲気です。


道もすぐに険しくなってきました。
危険な区間にはロープや鎖もありますが、アンカーがグラグラで頼りない。


次々に現れてくる巨木はまるで太古の森のようです。
どれも深い雪の重みに耐えてきたのでしょう。


もはや畏敬の念を感じずにはおられません。
家から車で2時間半、駐車場から歩いて30分も経たないところに、こんな秘境があっただなんて。


ルートは次第に厳しさを増し、目印も少なく、雨に濡れているので踏み跡も定かではありません。
これは山に慣れていなければ迷ってもなんら不思議ではなく、さらに石の上は恐ろしく滑ります。


そして何度も沢を渡りながら上流へと向かうのですが・・


木製の流れ橋がいくつもあり、これがまた滑る!滑る!


広いスペースに出ましたが、以前は鬱蒼としていたのが、近年は鹿が食い荒らして雰囲気が変わってしまったそうです。


そこからさらに道を探しながら・・




古い鉄製の橋は大雨の時に壊されてしまったのでしょう。
脇の流れ橋は一応ロープがあるので安心ですが、それでも滑って怖い!


いったい何年かかかってこうなったのか?
ツルが枝に絡み付く様子に度肝を抜かされてしまいます。


これはカツラかな?



鉄製の橋はいくつもありますが、最初以外はどれも使えません。
しかし、これほどの山奥にどうやってこんな鉄の橋の資材を運び込んだのか?






木の橋の幅はこんなものですが、まだここは高さがないのでさほどの恐怖感はありません。


かつては岩魚やアマゴの宝庫だったらしいですが、今はもうその姿は無いのかも?


また開けた場所に出ました。
ここからさらにキツい登りになるようです。


ちょうど中間地点ですね。


小雨は降り続いていましたが、高い樹々に覆われているので、ほとんど身体は濡れませんが、湿度は高く体力は奪われがち。


それにしても、なんと美しい緑でしょう!






この杉は熱田の廃村に行く途中にもありましたね。
この辺りが原種の育った地域だったのか。



そしてここから先がホントに険しくて、石はツルツル、ルートもあやふや・・


左側にチェーンがあるのが分かりますか?
これもルートの一部なんです。


ここはルートではありませんが・・


ここなどは左側に普通の道があります、がしかし


ここ、真ん中の倒木の根元を跨いで先に進むなんて、パッと見ではまるで分からないでしょう?


そしてやっと!

と思いきや、ここの石がみんなグラグラでツルツル。
あと100mということが分かってなければ、もう帰ろうかと思いましたよ。


そして・・



ついに到達です!!


落差は約70m、水量はさほど多くはないので、名前の由来の通り途中で霧散してしまうために滝壺はありません。
でも本当に、本当に神秘的でその美しさに引き込まれてしまいそうでした。


しばらく角度を変えながら写真を撮っていると、一瞬それまでの鉛色の空が嘘のように変わりました!

単にラッキーだったのでしょうか?
それとも何かの暗示だったのか?


いずれにしてもこれを糧として、ささやかでも僕ができることをこれからも続けていきます。


この国は本当に美しい自然がまだたくさんあります。
そしてそれだけではなく、全てにおいて『美しい国へ』なれるよう心から願っています。