丹波の赤鬼は強かった!そしてハンバーガーは美味かった!2/13 丹波
今日はいつもと違い、このブログの内容は食べ物と歴史のお話です。
先日の日曜日、武庫川を遡り起点を探し当て、実はその次のテーマは美味しいハンバーガーを食べることだったのです。
きっかけはgonzoさんのブログから林道を探しているうちに、ふとこんなお店の存在を知ったからです。
おーっ、こ、これは・・・
実はこのお店のメニュー、レシピを伝授した元エスケール・オーナーの三澤さん。
そのご本人とは面識がありませんでしたが、以前は何度もそのお店で食べたパンやハンバーガーの味が忘れられずにいました。
いつの間にか丹波にIターンをされて、再スタートをされていたそうです。
ならば新しくオープンされたお店に行こうかと思っていたのですが、平日の休みが雨続きで行けず、(日、月、火はお休み)ならばこちらのお店にと足を伸ばしました。
静かなキャンプ場の奥の店に入ると、なぜかクラブミュージックがガンガン流れ、溢れんばかりの人だらけ!
STAFFと書かれたジャケットを着ている人に聞くと、何と今日はお見合いパーティーをやっているとのこと。
貸切ではないので宜しければと言われましたが・・・当然諦めて帰りましたよ、ハイ。
そして今日、天気予報は微妙でしたが決行です!
道中、小雨がポツポツとシールドに当たりますが、晴れ間もちらほら。
さて、ここで興味のある方はこちらをご覧ください。
ここ、この前に近くの林道を探して通っていたのはずなのに気が付きませんでした。
それくらい普通の古民家をリノベーションしていて、外見はひっそりとしています。
全く普通の民家の玄関に入ると懐かしいパンがズラリ!
左手にはキッチンがあり、ご主人がおられました。
ブーツを脱いで(ここがバイカーには辛いところですが・・)右手に薪ストーブ。
左手には懐かしい雰囲気のカフェスペースがあります。
11時の開店時間早々に着いたので一番乗り。
もちろんストーブに一番近いところの席を選び、優しい温もりに包まれます。
メニューはこちら。
そりゃファーストフード系のものと比べれば数倍のお値段ですが、都会のプレミアムバーガーに比べればお安いでしょう。
さらにテイクアウトの場合は200円引きだったかな・・?
待つこと15分ほどで出来上がりました。
プルドポークバーガーのベーコントッピングです。
さっきのリンク記事を飛ばした方にもう一度説明すると・・・
『人気の丹波三宝プルドポークバーガー!!
丹波三宝とは?
一般的に丹波三宝といえば、「丹波栗」「丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」の三つの特産物のこと。
それがバーガーに入ってるってこと? いやいや、実は…
黒豆きなこバンズ、大納言小豆ソース、丹波栗きん豚プルドポークが入ってるんです!
ところで、「丹波栗きん豚」ってなにかな?
「丹波栗」をえさとして育った豚のことで、特長として、肉質が非常に柔らかく、
旨味成分がたっぷりで甘みがあるんですよ〜♡
ちなみにプルドポークってなあに?
アメリカ南部の代表的なBBQメニューのひとつ。
豚の塊肉を低温でゆっくり8時間以上かけて調理し、柔らかくほぐした料理です。』
Pulled=プルド・・すなわち引っ張ってほぐすからプルドなんですね。
そのお味はバンズはもちもち味わい深く、野菜はシャキシャキ瑞々しい。
そして主役の三種の肉が渾然一体となり、これまた出しゃばり過ぎないソースと絡まり悶絶しそうな美味しさです!!
何でしょう、この美味しさは・・・きっと一人で食べていながら、私の顔は気味が悪いくらいデレデレしていたのではないかと思うくらいです。
去年の10月に和牛の本場、但馬の有名精肉店直営のピークスというお店で、これまでに一番美味しいハンバーガーを見つけたとブログに書きましたが・・・
すみません、あくまでワタシ個人的にはこちらがナンバーワンとなりました。
(ちなみに3位は、JR西宮駅近くの淡路島バーガー)
いえね、さすがにパティの味そのものは優劣はつけられないか、むしろピークスの方が上かもしれません。
でもね、こちらはハンドチョップのパティもプルドポークも美味しいのですが、それ以上に大好物のベーコンが最高なんです!
こちらがピークスのバーガー。
いや〜満足です!
以前にエスケールで食べた時よりも倍くらいの進化です。
そして本当に良い料理は後味が素晴らしいかどうかというのが、ワタシの中の基準の大切な要素なんです。
食べ始めは美味しく感じても、途中で飽きてきたり、後味で暫くはもういいやって感じたりするのは、材料、調味料、調理法どこかに問題があると思うのです。
今日は次の目的地に向けて走る途中も、口の中は幸せそのもの、コレですよ!
そしてご主人の三澤さんはとてもリラックスされた様子で、美しい奥様と供に本当に楽しそうにお仕事をされていました。
基本的に週休3日とはいえ、一人であれだけのパンを焼きながら、カフェの調理もするというのはかなりの仕事量だと思うのですが流石です。
そうそう、もしこの記事を読まれて「ワイも行ったろ〜!」と思われた方、お気をつけください。
さて、今日のふたつ目のテーマは歴史です。
この山の頂上にその目的地があります。
目的の黒井城跡登山口の手前にあるのが、徳川家光の乳母であり大奥の礎を築いた春日局(お福)の生誕地として知られている黒井城の下館跡。
境内にはお福の産湯の井戸や腰掛け石などが残り、幼い日の春日局を偲ぶことができます。
七間濠や高石垣、白いぬり塀が当時の風情を今によく残す国指定史跡ということです。
駐車場に到着しました。
2020年からNHKの大河ドラマとして放映が決まり、あちらこちらでPRが始まりました。
以下、興味のない方はすっ飛ばしてください。
登り口はふたつあり、こちらは緩やかなルート入り口。
私はこちらを選びました、急坂コースです。
標高365mということでナメてました。
おまけに一応トレッキングシューズを持ってきているのに、履き変えずに登りました。
階段は最初だけ・・いきなり急坂です!
ま、トラ車なら楽しそうですが・・・キツいっす!
オフローダーにとってはおなじみのゲート。
まだ100mかよ・・・
途中ベンチもあって休めますが・・・
最初の200mが一番キツく、少しだけなだらかになってきました。
それでも動悸息切れ目眩と3点セットで襲われます。
せっかくの超絶美味のバーガーをリバースしそうになりながら・・
やっと半分か〜い!
さっきは美味しさのあまり気を失いそうになりましたが、今は下半身に乳酸が溜まりまくり卒倒しそうです。
やっと平らな広場に出てゆるやかコースと合流です。
山腹からの景色も見事です。
古い石碑がありましたが「赤井 」くらいしか読めません。
よっしゃ、ラストスパート!
最後の難関です。
うわ〜、見事な眺め・・・しかもどんどん晴れてきたではありませんか!
もうちょっとやー!
素晴らしい・・・江戸時代の職人集団が造り上げたような石垣とは違い、その荒々しさがかえってリアルに歴史を伝えているようです。
当時は茅葺き屋根の家々が並び、竃からの煙があちこちから立ち上っていたのでしょうか?
いよいよ到着です。
着きました・・・・想像をはるかに上回る素晴らしさです!
ドローンをお持ちの方、ぜひお越しください!
新たにインストールしたこのアプリも優秀です!
ベンチに座ってしばし休んでいると、地元の方が現れました。
六甲山の毎日登山と一緒で、こちらに毎日来られているそうです。
さらにもうひと方、常連の女性も加わり一緒に色々とおしゃべりをしながら下山しました。
元日には大勢の方で賑わい、初日の出を楽しまれるそうです。
また丹波霧として有名なこの地域、近くには日本のマチュピチュの竹田城もありますが、360度雲海の眺めはそれはそれは素晴らしいそうです。
ちなみにこの城主、赤井 直正(養子で荻野姓になりましたが)の親戚の末裔が、あの元ボクサーで俳優の赤井英和さんだそうです。
ボクサーとしては不慮の事故で選手生命を絶たれましたが、学生時代の武勇伝もその血筋だとすれば納得です。
あれ待てよ・・・もしかしてあの店長さんも・・??
*投稿後、すぐにコメントを頂きました・・・・コメント欄をご覧ください ↓↓
林道を求めてあちこちに行っていると、そこら中に城跡があり、そのことを不思議に思っていました。
でも色々と調べてみると戦国時代、こうした山城のさらに小規模のものが、いわば要塞のように、あるいは見張り小屋のような役割で、見晴らしの良い山頂などにあったようです。
帰る頃にはまた曇ってきました。
もしかすると、丹波の赤鬼が歓迎してくれたのかなぁ・・・心もお腹も満たされた1日でした。