眠れるお宝! 絶景林道「曲り坂線」 9/2 因幡国
平成最後の年、9月2日は忘れられない1日となりました。
オフローダーとなってまだまだ若輩モノではありますが、これまでの最良の日に出会ったことは間違いありません。
このところ、初めて訪れるところが想像以上に素晴らしく、ツキまくっているワタシですが、それもこれも先日庭で見つけたアオダイショウの抜け殻を財布に入れてからの出来事です。
さて、どんな1日であったのか、拙い文と画像ではありますが、どうぞお楽しみください。
国道29号線で戸倉峠を越えて鳥取の八頭町を目指します。
一番低いところでは17度でしたが、やっとウインドブレーカーの出番がやってきました。
若桜を過ぎてこの駐在所のある手前を右折します。
農道上津黒花線という名称のようです。
まずは先週、思いがけない発見のあった猫山林道の全容解明を試みます。
バイブルによればここは支線1。
土質路面の雰囲気の良いダートです。
しばらく走ると県道302号線花原方面が見えてきました。
草刈りもされていて走りやすく、見通しが良いのも嬉しいところです。
少し日陰になった木の幹に輝く物体がありました!
これは・・・白いサルノコシカケの一種でしょうか?
途中、分岐もあり彷徨いながらも・・・
明るく景色が良いので楽しさは抜群!
行き止まりとなってしまいましたが、十分に満足です。
しかし多少期待していた花原工区とのつながりは無いようです。
農道へ戻ります。
バイブルとはちょっと誤差があるのですが、少し南に下がって支線2へと入ります。
するとこの時に林業関係者らしき方が車で出てこられたので尋ねて見ると、やはりこの支線も山志谷方面には繋がってはいないとのこと。
結論は知ってしまいましたが、とりあえずどんなところ走ってみましょう。
え〜、なんじゃこりゃー!
と叫びたくなるほどワイドなスーパーフラットが現れたではありませんか!!
細かいバラスが敷かれていますが、固く締まって舗装のような路面です。
腕の良い人ならば、フルカウンターで楽しめるところでしょう。
これが作業道だって!?
ここもいくつか支線がありましたが、メインの名前がついた標柱は見当たりません。
最後はスパッと行き止まり。
凄いですわ・・・フラット好きにはたまらない約3kmでした。
分かる人にはワカルと思うのですが、千ヶ峰か須留ヶ峰新線の未舗装部分のような感じです。
再び農道に戻り津黒方向い北上すると・・・
おっと、ダートが現れましたぞ。
しかし途中崩落ありで抜けられず。
また逆に南下して花(郡家)方面に戻る途中にいくつかの支線に入りますが、みなピストンでありながら変化があって面白い!
ちょっと調子に乗り過ぎて・・・
倒木が湿っていたうえに、リア抜重をミスってこんなことに・・・
相変わらず下手なテクニックには我ながら呆れます。
結果、抜けられるルートはありませんでしたが、この猫山林道群はまるで七変化のような様相で楽しみ溢れるところでした。
野球に例えるのならば、センターオーバーの二塁打といったところでしょうか。
この八頭町は「フルーツの里」としてアピールしていますが、そこら中に果樹園があって甘〜い良い香りが漂っています。
見事な栗の樹や・・
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、西条柿もたわわに実っています。
これ、お高いのですよね〜。
最も有名な梨の収穫はすでに終わっていたようです。
さて第2打席はと・・・
先週発見した落岩山志谷林道の再検証です。
県道37号線を麻生に向かい、山志谷集落の手前にあるこのお地蔵さんが目印。
ちゃんとお礼としておきましたよ・・・それもこの日の後半に繋がったのかな・・・
入り口に草に隠れてこんな標柱がありましたが、出口にあった名称とは違います。
どうも鳥取のこのシステムは理解できません。
藪漕ぎを1kmほど過ぎると全く違う顔が見え始めます。
明るい区間からウッズへと入り・・・
樹々の間から見え始める絶景に心躍りがしてきます。
どうやら見えているのは岩美・網代港のようで、テーブルトップのように見えるのは
駟馳山(しちやま)ではないかと思います。
森から出ると・・・
右手にこの山々が見え・・・
豪快に伸びるストレート!
そして・・・
これまたフラット愛好会にはたまらない区間を37号線に向けて下って行きます。
前回距離は6、7kmかなと書いていましたが、走り直してみると5kmほどでしょうか。
それでもこの素晴らしさはやっぱり文句のつけようがないでしょう。
再訪ですが、例えるのならば、右中間を割るスリーベースヒットもようなもの。
37号線を北上して明辺(あけなべ)を目指します。
左の姫路は播州姫路とは違いますよ。
この山深い集落エリアもいくつかのピストンがあるとバイブルには載っています。
簡単に見つかりましたが、どうもまた名称は不一致なのです。
まあしかしそんなことよりこれまた良い林道だこと!
土砂流出でここは引き返し、支線に入ってみましたが・・・
なんなんでしょうね、この気持ち良さは!
むしろ作業道であることが幸いしているのか、コンクリートにほとんど出会いません。
でも最近修復された路面もあり、整備は怠っていないことが感じられます。
あれ、なんか見たようなモノが・・・
右手からすんなりクリアーできました。
なんとループになっていたのです!
凄いなあ、もう一体どれだけの林道があるのか・・・そこら中に支線入り口があるのですが時間がいくらあっても足りないくらいです。
休耕田には秋の花コスモスが咲き始めていました。
丸の中の斜線部分がこのエリアです。
扇ノ山東側や沖ノ山などは同じ鳥取でもガードが硬く、入れることのできる林道は少なく感じていました。
また、地図で良さそうだなと思っても、すでに舗装化が進んでいて半ば諦めていた鳥取ですが、これは認識を大いに改める必要があるようです。
この明辺はまだまだ検証の価値が残っていそうですが、次の大物と思しきルートのために切り上げます。
ここはレフト前に鋭く打ち返すシングルヒットというところ。
さて、ここでパーツインプレ!
これまで前後スプロケットは社外パーツに変えても歯数はそのままでした。
何故ならば、ワタシの場合は自走で高速を使う割合がとても多いので、それを鑑みるとなかなか変えることはためらいがありました。
しかし今回、ついにその判断を改めてフロントドライブは14→13へ、リアドリブンは40→42へと交換してみました。
SUNSTAR サンスター/リアスプロケット ジュラルミン CR125R
その感想はというと・・・最高です!
なんで今まで試してこなかったのかと思うほど、ダートでの2速、3速のカバー範囲がとても広がり、心配していた高速性能もさほど気になりません。
同じCRF250にお乗りの方でお悩みならば、ぜひオススメします!
さーてそれでは第4打席へと向かいましょう。
途中、美しい棚田に出会えました。
こんな瑞々しい土地で育った稲ならば、きっと味も抜群でしょう。
一旦31号線と合流し、再び37号線を岩美方面に向かいます。
木原集落と大原集落のちょうど中間ぐらいにある産廃業者の小さな倉庫の脇に、その林道の入り口がひっそりと待ち構えています。
日本海ゴルフ倶楽部へと延びるこのルートはGoogle Mapで見つけました。
うん、ここも期待が持てそうです!
入り口脇にはこんな標柱が・・・林道東南谷線??
空はちょっと雲が増えてきましたが、ワタシ好みの明るい林道です。
そのまま支線も無いのに東南谷線は終点との標柱があり、代わりにこの名前が・・・??
しかしそんなことはどうでもよくなる驚愕の風景が広がってきたではありませんか!!
思わずヘルメットを被ったまま雄叫びをあげてしまうほど、息を飲むようなダイナミックで美しい風景が広がりました。
水平線が分かりますよね。
おそらく鳥取砂丘の方角だと思います。
静止画ではなかなかお伝えできないので動画でも。
その先もしばらくは絶景が続くので、走っては止まりの繰り返しで一向に前に進めません。
まさかまさか、これほどまでに素晴らしい林道(正式には森林作業道)がほとんど知られずに、ひっそりと眠っていたなんて・・・
先週、落岩山志谷を発見した後に、お友達のひじりさんとのやりとりで「鳥取のダートのパイオニアになったる!」と宣言しましたが、自分でもこれは想像を超える出来事です。
たった独りでこの景色と素晴らしいダートを堪能して、これは白日夢かと思うほど。
ワタシの表現力では限界がありますが、これをご覧の皆さん、ぜひ一度行ってみてください。
ワタシは西宮在住でここまで片道約180km、な〜に高速を駆使すれば2時間半で着いてしまいますよ!
夢のような区間を抜けると・・・
再びウッズへ・・・
そしてワイヤーメッシュのゲートを抜けると・・・
ありゃ!おかしいなぁ〜、ゴルフ場の真ん中に出てしまいました!!
・・・この後どうやって脱出したかはヒミツです。
事前リサーチではゴルフ場の脇を沿っていけば一般道に出られたはずなのですが、ストリートビューで見るとその出口は電柵があって、そこを越すことができるかどうかが疑問でした。
今回それは確認はできませんでしたが、もしまた行くことがあればピストンで引き返す方が無難でしょう。
いやいや、それにしてもなんという素晴らしい林道でしょうか!
ただ名前がダサいですね・・・「曲り坂林道」→勝手に改名して「岩美オーシャンビュー林道」とでもしておきましょうかね。
そして例えるならばこれはもちろんあの北川選手が日本シリーズ第7線の9回裏に放った「代打逆転サヨナラ満塁ホームラン・お釣りなし!」で決まり。
そう、この日はワタシにとってはサイクルヒット達成の1日になったという自画自賛でした!ハハハ・・・!
帰り道、そして夕食後も手足のあちこちが攣りまくり悶絶・・・
朝5時半から夕方6時まで走って、走行距離はついに大台越えの528km。
それでもあの風景を思い出せば笑みがこぼれて仕方のない、至福極楽の1日でありました。
どうも皆さま、長文をご清覧ありがとうございました🙇🏻♂️
今後もまだまだこのエリアの検証を続けますのでお楽しみに。
新ネタはまだまだ潜んでおります・・・