あわや滑落の危機!?鉢伏山トレッキング 11/30
11月18日には氷ノ山周辺に初雪が降り、そろそろ但馬にも本格的な冬が訪れてきます。
雪が積もればスノーシューのシーズン到来!
毎年最初にはココと決めている、小代のとちのき村から高丸山の往復が僕の大好きなルートです。
がしかし、以前から往復ではなくて周回ルートも取れるのは分かっていたものの、そのためにはハードな区間を歩かなければならないことも知っていました。
かなり以前にもバイクで行けるところまでは行ったこともあったのですが、今回は雪が降る前に歩いてその全貌をチェックして、ルート全体をバージョンアップしようという目論見です。
正式名称『尼崎市立美方高原自然の家・とちのき村』の入り口にはこんな案内板があります。
その敷地とハチ高原スキー場の間の森を歩くのですが、ここはきりがね親林公園という名前が付いてたとは初めて知りました。
上の画像の地図とは南北が逆になって分かりにくいかもしれませんが、今回はブルーの矢印の直登(シャクナゲ)ルートで登り鉢伏山で折り返し、グリーンの矢印の展望ルートで周って下山する計画です。
スタート地点はとちのき村の中にあるキャンプ場の横、シャクナゲ公園からです。
ここは本当に素晴らしいキャンプ場なのですが、利用者が少なくていつも閑散としています。
それだけではなく立派な宿泊施設、ホール、体育館、グランドなど、いったいどれだけの費用を投じたのかと思うくらいスケールが大きいのですが、その割に人が少なくひっそりとしているんです。
合宿でトレーニングに励んだりするにもぴったりだと思うんですけどね。
それはともかく、以前にも確認していたこの登山口から登り始めます。
情報では登り始めが非常に急斜面で、しかもまるで手入れがされていなく荒れ放題とか。
広葉樹はほとんど葉を落としていますが、こんな風景も風情があります。
歩き始めは木段があったのですが、それもすぐ見失ってしまい小さな谷筋を登っていきます。
この頃はまだ良かったのですが、徐々に傾斜が増し両手両足で岩や木の枝や根に掴まりながらなんとか高度を上げていきます。
しかし次第に木もまばらになり、その頼みの綱も無いところに差し掛かり、これはヤバいぞと戻ろうかとしていたら、足が滑り片手で根っこを掴み足がバタバタ。
しかもそれはこの前脱臼しかけた右腕で、もう一度肩が外れるか、手を離して滑り落ちるか・・・という大ピンチでしたがなんとか踏みとどまりました、ふう・・。
まあ仮に手を離しても大怪我をするような場所ではなかったのですが、パンツは泥だらけ、アンダーウエアは嫌な汗でびっしょりです。
その後何度も方向を変えながら、その先に見えている小尾根になんとか出ると・・
『あれっ、道があるやん!』
どうやら途中からミスルートをしてショートカットしていたようです。
この画像は左から登ってくる道を写したもの、どこで間違えたんだろう?
これは今回のログですが、黒丸で囲んだところがその問題の区間です。
とにかくホッとしてそのまま登山道をゆったりと登っていきます。
ブナの森に入ってようで、珍しく絡み合い、まるでダンスをしているような木がありました。
曇っていると寒々しい風景にもなりますが、晴れていると光が隅々まで差し込んでくる、これはこれで美しい風景で好きです。
しばらく歩くとT字路となって展望ルートと合流して、そこには倒れた道標がありましたが、雪が積もったら分からなくなってしまうだろうな。(ログにはポイントを打っておきました)
そして次の難関はこの藪漕ぎです。
あるハイカーさんが書かれていましたが、こんな時期ならまだしも、ススキの勢いの強い季節だったら歩くことは極めて困難でしょう。
地図を読み、GPSと睨めっこをしながら迷わないよう慎重に進んでいきます。
すると見覚えのある東屋が現れました!
良かった〜、これを一つの目印にしていたので間違いではなかったことになります。
しかしまあ、ここまで荒れているとは・・。
でもまだ安心し切れるものではなく、その先もまた藪漕ぎでした・・
途中で『ガサッ』と藪の中から音がしたので一瞬ビビり、すぐさま爆竹を鳴らしましたが、どうやらそれは鳥だったようです。
しばらくするとその区間も過ぎ、右手に高丸山が見えてきました。
12月20日のスキー場オープンに向けてリフトの準備は済んでいるようです。
先々週には10cmほど積もったそうですが、その後また暖かくなったのでゲレンデの雪は完全に溶けています。
左手の先には目指す鉢伏山が見えています。
南西の方角には氷ノ山。
氷ノ山をアップで見ると山頂付近の一部には雪が残っています。
今日はこちらのエリアではトータルでたった3人しか他のハイカーさんと出合いませんでしたが、氷ノ山はたくさんの人だったのでしょうか?
それとも皆さん熊を恐れて山行きを躊躇しているのかな?
高丸山と鉢伏山の中間にある1114ピークには、もう使われなくなったリフトが残っています。
赤錆びたそれはまるでオブジェのように存在感があります。
ピークと鞍部の繰り返しで、何度も木段を登り降りしますが、これが歩幅が合わないと厄介なんですよね。
鉢伏山が近づいてきました。
右下にはハチ高原スキー場のゲレンデが広がっています。
さあ、最後の登りに差し掛かります。
やっと避難小屋の屋根が見えてきました!
到着で〜す🎵
確か6、7年くらい前になると思いますが、以前は氷ノ山林道からアプローチして、ゲレンデをバイクで登ってくることも黙認されていたのですが、禁止になってからは久しぶりの山頂です。
ここはまさに但馬の自然360度パノラマの絶景が広がっています。
こちらは北東の瀞川山の風景ですが・・
↓
このブログを読んでくれている兵庫や近県のオフローダーの皆さんは、たぶん一度は走ったことのある瀞川氷ノ山林道の一部が俯瞰できます。
こうしてみるといかに素晴らしいフィールドかということがよく分かりますね。
これだけのロングダートは本当に貴重な存在なので、いつまでも今以上舗装化などされることなく存続して欲しいものです。
(以前にもお話ししましたが、地元の観光協会の重鎮の方は明確に舗装化反対を打ち出されていて、オフローダーも大歓迎だそうです)
西に見える稜線上の天空の道は小代越から氷ノ越に繋がる絶景です。
初めてこの風景を目にした時に、もしいつかここを走ることができたらどんなに素晴らしいだろうかと思ったものでした。
真北に目をやると和牛の故郷、小代地区と仏の尾(山)。
こちらの山肌はまだかなり紅葉が残っています。
ここからは分かりませんが、やはりここにも全長約12kmの仏ノ尾林道があり、この時期の紅葉はとても美しいのです。
北西は扇ノ山や大山の方角になります。
この日は少し黄砂が残っていたせいか、大山の山頂は見えませんでした。
以前はたしかこのゲレンデをバイクで登っていたはずです。
一度山頂に小学生たちが大勢いる前で転けてしまい、大恥をかいたことがありましたっけ。
今はバイクも四駆も乗入禁止ですから、これを読んでチャレンジしようなんて決して思わないでくださいね。
こちらはハチ北スキー場管轄になると思いますが、もしも許可が降りてヒルクライムレースを開催できたら、グリーンシーズンの活性化にも繋がる大イベントに化ける可能性もあると思うのですが・・ハードルは高いかな?
ちなみにハチ北名物の北壁は最大斜度35°平均25°だそうです。
そんなことをふと思いながら、セルフでパシャリ!
もう一枚、リフト乗り場の先端でパシャリ!
足元は板張りで、抜けないかとヒヤヒヤもんでした。
この日は平地で予想気温が20度と暖かく、山頂でも風裏ならばポカポカでした。
サクッとお弁当を食べて下山します。
高丸山の北にあるダブルトラックの道も大好きなひとつです。
ここもお馴染みのもうひとつの東屋。
やはり以前はこれほどススキが多くなかったのですが、枯れていてもなお、ものすごい密度で小屋を取り囲んでいます。
その先の道もまた、踏み跡さえとても分かりにくくなっていました。
このまま自然に還っていくのでしょうか?
道標はどれもみんな倒れてしまっています。
どこの管轄か知りませんが、ちゃんと整備をし直してPRしたら人気が出ると思うのになあ。
逆にある意味、今のままのひっそりとしている方が私的には良いのですが、但馬の発展を願うと、これだけの良きコンテンツがあるのに埋もれてしまっていると言わざるを得ません。
この時期、草が枯れるとバイクで走れる場所もたくさん増えます。
そして雪が降ってスノーシューやクロスカントリースキーならば、はるかにもっと自由に楽しめます。
水気があり、日当たりが良いとまだまだ緑も豊富です。
この展望ルートもルートファインディングに苦労しながら進むと、以前にも調べたことがある、林道との出合い手前に差し掛かりました。
ここはたくさんの腰の曲がった細い木が道を塞いでいます。
そしてやっと本線と合流しました。
矢印の方から来たのですが、本線側から見たらその分岐点だなんて絶対に分かりませんよね。
この林道は数え切れないくらい走ったりしていますが、無雪期に歩くのは初めてです。
右下には出発点のとちのき村が見えていて、雪が降るとストレートに向かって行けそうなのですが、その間には沢があり、さらにその向こうには有名な八反滝があるので要注意です。
過去には同時複数人の遭難死亡事故もあったり、近年ではバックカントリーで身動きが取れなくなったりの遭難救助事例も増えているそうです。
尾根の西側にシフトした林道には沢山の落ち葉が降り積もっていました。
午後の陽差しを浴びながら、フワフワの路面を歩くのは至福の時です。
地元の六甲山系を歩くのも楽しいですが、同じ低山でもやっぱり但馬の山の雰囲気の良さは別格で、それは広葉樹の多さの違いもその理由のひとつなのでしょう。
ここはマウンテンバイクでも走ってみたくなるバンクもあったりするので、好きな人にはたまらないでしょうね。
高丸山林道と熱田集落へ繋がる峠の三叉路に出ました。
熱田は前回このブログに書いた黒毛和牛の原点であり、僕が思うに兵庫県内で最も山奥の秘境にあった村です。
現在はここからずっと降ったところに流れる矢田川沿いにある、国道482号線出合橋から行くことができますが、かなり昔はこの麓の秋岡という集落からこの道でも行き来をしていたようです。
分岐から先は道幅も広くなり素晴らしいフラットダートです。
おそらく熱田に電気を送るようになった時に、この道を整備したのではないかと思います。
そのためこんな山奥なのに、途中から電柱が立ち並んでいます。
今回歩いて初めて分かりましたが、この道からさらに2本ほど支線があったので、また来シーズンには調べてみようと思います。
道が細くなり、急に下る手前に首なし地蔵があります。
最初に見た時にはゾッとしましたが、全国各地にこういったお地蔵様は多くあり、その原因のひとつは明治の頃にできた神仏集合の廃止「神仏分離令」から派生した「廃仏毀釈」による破壊活動のせいだと云われています。
またもうひとつは博打を打つ際にお地蔵様の首を持っていると運が向く、などという悪い噂が広がっていたなんて説もあります。
その先はシングルトラックとなってつづら折が続き、村に出る近くでは道も消えて急斜面を下らなければならないそうです。
一度この区間も歩いてみたかったのですが、今日はもうエナジー枯渇寸前なので次に回します。
逆方向に戻ってとちのき村方面に下ります。
途中の分岐から右折して敷地に入ります。
いつも歩き終わりの頃にはもう少しこの自然に包まれていたいと願うものですが、こんな美しい日の終わりには一層その気持ちが高まります。
キャンプ場に戻りました。
ナナカマドの並木もすっかり葉を落が散り、その実もそろそろ落ちる頃です。
スタートしてからハラハラドキドキの連続で、一時は撤退も頭を過ぎりましたが、ほぼプラン通りこなせたので大きな満足感に包まれました。
よく整備された登山道を歩くのも安心で良いですが、こうして自分自身のルートファインディング能力を磨きながら道なき道を進むのは、バイクもトレッキングも共通する僕の楽しみです。
帰る途中で西村農園の園長さんにコーヒー豆をプレゼントするために寄りました。
この前雑談をいろいろしていた時にそれが好物のひとつだと知り、僕がいつも愛飲しているナルダン珈琲豆を味わって欲しかったのです。
入り口には番犬の黒柴クロくんが出迎えてくれました。
この子は本当に可愛くてフレンドリーなんですが、害獣に対しては猛烈に吠えて追い払ってくれるそうです。
雪の多いエリアでの農作業はこの時期「畑じまい」と呼ばれる仕事が多々あり、ビニールハウスのビニールを外したり、いろんな準備をしなければならないそうでお忙しそうでした。
それでも畑に残った大根や蕪をその場でズボズボ抜いてくださり、こんなに沢山今日も分けてもらって感謝しかありません。
今年はいろいろありましたが、その中でも特に良かったことは、素晴らしい無農薬自然農法を行なっている西村さんと友人関係を築けたことはその筆頭です。(僕が勝手に友人と思っているのかもしれませんが)
そして和田山の道の駅では、先日販売解禁になったばかりの岩津ねぎを購入。
全国いろいろなブランドねぎがありますが、これは白根から青葉まで柔らかく香り豊かなことが特徴です。
そしてさらに羽渕精肉店ですき焼き用肉100g/440円を300g買って、翌日は久しぶりにすき焼にしました。
この日バイク仲間のkoma2さんも雲海に浮かぶ竹田城跡を見に来ていたそうで、帰りに偶然同じものを買って食べたそうで、その味にとても感激していました。
そうでしょうそうでしょう、本当に香りと口溶けが最高で、この値段が信じられませんよね!
今回の最後はクロくんの画像で。