遂に全容解明した謎の道 豊岡編 5/10
今シーズンのグループツーリング豊岡編第二弾。
天気が心配されていたのですが、雨も未明に上がりました。
今日のメンバーは全部で5人、みんな速いのでちょっと心配なワタシ。
さあ出発というところでS川さんのバイクがトラブル発生!
クラッチが切れなくなったということですが、サクサクとエア抜きを済ませて無事にリスタート。
そのあたりは海外ラリーでも実績あるのでサスガです。
今日の始まりは『鋳物師戻峠旧道』の走破です。
ここは今はトンネルがあり使われていませんが、かつては城崎温泉方面と竹野や香住を繋ぐ重要な道だったそうです。
鋳物師とは遠く奈良時代や平安時代にや鉄を使い仏像や梵鐘を造る技術者たちを言う。
仏教が広まると同時に各地に呼ばれ、シンボルである仏像や、鐘を造り活躍した。
昔、京から当地を通りかかった鋳物師が山中の大岩の下を通ろうとしたところ突然、地震が起こり、ゆらゆらと大岩が揺れていた。
怖くて先にいけず、来た道をまた戻っていったという謂れである。
推定15~16トンもあるとされる大岩・奇岩が峠の途中にある。
説明文と下の画像はネットから拝借
スタートは城崎温泉側からのつもりでしたが、いきなり難しそうな渡渉をしなければならず、その先もM野さんに徒歩調査してもらうとあまり芳しくはないとのこと。
いきなり渡渉ってどうよ?・・な雰囲気になったので反対の竹野側からに変更しました。
すると幅員はそこそこあって路面も走りやすいのですが、やっぱり倒木は多いようです。
まあそれは前もって情報は仕入れてあったので想定内ですが。
それにこの辺りはさほど太い倒木ではないので、まずまず着実に進みます。
しかしやはり新しい林道や作業道とは違い、古くしっとりと落ち着きのある道というのはやはり良いものですね。
根本側から越えられるところはなるべく倒木もそのままでクリア。
太い倒木が並んで奮闘するS川さんと、それを撮るT橋さん。
しかしだいぶ頑張ったのですが時間は刻々と過ぎていき、12時をまわり腹も空いてきたのでここで撤退をすることに。
でもせっかくだからとその先を調べてみると、もうひとつのルートと合流しました。
そのルートはお寺の境内から入り、階段もあるそうなのでバイクでは御法度。
けれどもこちらは整備されているのか、倒木も無く綺麗な道で、走ってみたくてムズムズしました。
そんな気持ちをグッと堪えて、風と通しの良い東屋で下山前にひと休み。
すぐそこに竹野浜が見えています。
その竹野浜の料理屋で食事をしたかったのですが、満席で入れずに城崎温泉に引き返して、また前回と同じ店に入りました。
僕の選んだのは、今シーズン初めての『白イカの刺身』。
ゲソはさっと湯通ししてあり、さらに甘みと旨みがアップしています。
もうひとつは『アンコウの唐揚げ』。
これがとても美味しくて、ボリームがありたったの900円!
他のみんなに2切れづつ食べてもらっても、充分に食べ甲斐があって大満足🎵
さて午後の部は前回途中で時間切れになって断念した謎の道の解明です。
国土地理院地図でも、このGoogle Mapの画像でも出入り口がどうしても解らないので気になって仕方ありません。
前回ではⒶから進み㋐からは県境の尾根を進みましたが、その先で難所があり時間切れとなりました。
その後、分岐まで戻ってから、以前に僕が徒歩で調査していた㋑のポイントに横たわる2本の倒木をみんなで確認して一旦終了。
今回は最も謎の道と繋がっている可能性が高いそのⒸの林道からスタートしました。
まずはこの厄介なダブル倒木です。
横に流れる沢に降りてかわすことも検討しましたが、やはり今後のことも考えて最低限担いででも超えられるように、1本を上から下からK川さんと僕がギコギコと。
その先では尖った浮石が厄介な区間。
こうした条件で2スト低排気量クラスは苦労していますが、僕のトライアル車では低速トルクがあるので助けられます。
雨上がりで朝のうちは湿気も多くバテ気味にもなりましたが、だんだん乾いた風が吹いてきてまだ爽やかな季節です。
倒木を越えたりエスケープしながら進むと・・
GPSで確認すれば遂に謎の道に達しました!
秘境感抜群で風景の開けた場所もあり素晴らしい道です🎵
(でもみんなに遅れないように画像は撮れず)
そして途中からその道を外れて㋒の青い区間の稜線に入りました。
このエリアでは珍しくシダに覆われたエリアに着くと・・
そこからは美しい久美浜湾と小天橋が眺められました🎵
ここからはナビゲーション能力が試されますが、それはK川さんの大得意部門。
S川さんとの徒歩リサーチと組み合わせて、㋐とのジョイントにも成功です!!
その影には草に厚く覆われた踏み跡を見つけたふたりと、走れるように整備したみんなの努力もありました。
大活躍のK川さんでしたが、こんなトラップにかかりもがいています。
害獣避けのネットは芯が金属なので絡むと大変なんですよね。
注意‼️
今回は地図も出していますが、このルートは慣れていない方にはとても危険です。
僕自身も全ルートをソロで行けと言われたら断るくらいの難易度です。
そしてその後はⒶの林道から無事に下山して大満足の僕でアリます。
結局はループで同じ場所に戻りますが、変化に富み雰囲気抜群のルートが完成しました!
何度も書いていますが、このメンバーとの探索や新規ルート開拓は本当に楽しい🎵
フラット区間を走る時はあっという間に置き去りにされますが、アトラクションが多い場所ならばなんとか付いて行けるようにもなりました。
それにはTRRS XTRACKの性能に頼るところも多く、このバイクに慣れてきたということもあります。
航続距離の短さを除けば、僕にとってXTRACKは山遊びには最高の相棒です。
最良のメンバーと最高のバイクに恵まれて、腕はともかくちょっとエラそうに言えば、僕のオフロードバイクライフは『円熟の境地』ってやつかな。



























