苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

神鍋リサーチトレッキングで2大発見! 5/3

ゴールデンウィークも後半に入りました。

どうせ道は混むし、高速も休日割引は無いし、近所で遊んでおこうかなとも思っていたのですが、前々からとても気になっていた新ルートを歩いて調べてみようと今日も但馬へ。

往きの道は多少混んではいたものの、普段とそう変わらない時間で神鍋着。



ここは昨年、新メンバーを含めて4人でチャレンジしたルートなのですが、主力メンバー不足で反対側からも、こちら側からも途中で撤退したのです。

田んぼの奥、画像の真ん中にあるビニールハウス横からエントリーします。



確か3年前にここに来た時はとんでもない草ボーボーで入り口で断念したのですが、昨年にはその草が刈られていました。



入っていくとすぐにやや急な登りから右に折れ、トラバースするように踏み跡があります。

S川さんとT橋さんが2人で偵察に行き、待っていた僕らに『道らしきものはあるけど・・』と報告してもらったのですが、その時は他に行きたいところがあったので引き返しました。



少し進むと道はV字の谷間となるのですが、これが延々と倒木だらけで水も流れています・・



こりゃあダメかぁと諦めかけたのですが、よく見ればエスケープロードが!



そにまま進むと右鋭角にターンするのですが、ここが最も厄介かも。

青い矢印の下にはチョロチョロと水が流れ、倒木が覆い被さっています。

でもヘルプがあれば大丈夫でしょう。



それを過ぎると緩やかに広がる尾根の登り基調区間です。



新緑が美しいです🎵

いかにも熊さんと鉢合わせしそうな森ですが、爪痕やフンは見当たりません。



こんな山中には珍しく竹藪が現れました。

倒竹が多いですが、これもあまり問題無しです。




見覚えのある空間になりました。

反対側から来た時は、この辺りで先が不明瞭になり引き返した場所です。

来た時は右手の急斜面を下って来て、ここから登り返すこともできたので、これでこのルートの完抜けは確定しました!



このルートを下から登ってくる時に、いくつも碍子(ガイシ)が落ちていました。

ということは昔はここに電線が通っていて、この先にある山奥の小さな村に電気を送っていたのでしょう。

今では舗装された別の峠道がありますが、その当時はこの道からしか行くことができなかったのかもしれません。



そこに繋がるのがこの道の方向です。

ここから分岐して(というよりも本来はこれが本線)峠を下っていきます。

地図上でも破線で描かれていますが、3年前に反対側から調査した時は入り口付近で諦めるほど荒れていました。



こちらはすぐに倒木が多くなります。



そのまま谷の斜面を進もうとすると道が消えました・・



おかしいなと思いながら引き返し、じっと付近を観察すると谷の反対側に道がありましたが、その先のヘアピンで崩落があり通れません。


しかしそこでもじっと立ち止まり観察すると、手前で谷を下って登りかえす動物の足跡が見えました。

これが歩きの良さなんですよね、バイクに乗っているとこういったことがつい見逃してしまいがちになるのです。

ただその先には綺麗な道が見えているのですが、この下りと登りはかなり難しそうで、仲間の中でもY本さんかK村さんでないとイッパツで越えるのはキツそうでした。

画像ではなかなか伝わりにくいのですが、特に下りは急で足を滑らしそうだったのでここで撤退。

これを開拓すればかなりバリエーションも増えるので、なんとかいつか成し遂げたいと思います。




来たルートを戻り田んぼに出て、振り返ります。

全てうまく事が進んだわけではありませんが、本命ルートが解明できたので、まずは満足度ダブル Aです🎵



そこから移動して別ルートの下見を少しだけ。

こちらは名のある古道で、やはり以前にも複数回いろんな角度からフルメンバーでチャレンジしたものの撤退したところです。

しかし先日、とある古道廃道好きのハイカーさんのブログに、これまで考えていたのとは違うルートから踏破したとのことでその確認です。

ここは道路からいきなり沢を渡らなければならず、僕もあるとすればここしかないと思いながらもためらっていたポイントです。



遠目で見ていると、いややっぱりこれは無理でしょうと思っていたのですが、よくよく観察すれば左側深みにさえ誤って落ちなければ何とかなりそうです。



それを越えてから沢に沿って右に巻いていきます。



ミニ滝の脇の狭い踏み跡をクリアできれば・・



道幅に余裕もでき、もう一度渡渉すればさらにはっきりとした道に出ました♪



緩やかになって道が続いています。

ハイカーさんによれば、この先不明瞭な区間もあるようですが、グループでナビゲーションしながら進めば何とかなるでしょう。

今日はここまでとして、やはりみんなと近いうちに完全解明することにして寝かしておきます。

さて、そろそろお腹が空いてきたので・・



この日のランチは前から気になっていた地元の豆腐屋さん。

一度豆腐を買って帰りたいなと思っていたのですが、つい最近ここで豆腐のバイキングランチを1000円で食べられるということを知り来てみました。



至極残念ながら今はバイキングはやめていて、テイクアウト用の豆腐や惣菜を希望があればイートインできるというスタイルになってしまっていました。

店内はもうすぐ予約客が来るということで庭のテラス席に着けば、これが天気が良いのも相まって最高の青空レストラン。



僕のチョイスはこの5品。

ざる豆腐はまるでリコッタチーズのような食感で、味も抜群です。

さらに感激したのは各種惣菜の美味しさで、地場で採れたタケノコや菜の花はもちろん、特に大好物の白和えには唸りました。

まるで田舎のおばちゃんが作ってくれたどこにでもあるようなものですが、これほどのレベルは高級料亭や旅館も凌ぐのではと思うほど?



庭のたんぽぽ、レンゲ、アザミなどの草も素朴でステキです🎵

我が家の猫の額ほどの庭には無理やり芝を植えていますが、こんな感じのカバーもいいなあ。



店の隣のスペースで持ってきたコーヒー豆を挽いて味わってから、午後の部のスタートです。


ここはかつて神鍋では全部で11あったスキー場のひとつで今は廃業しています。

神鍋は西日本では最も古くスキー100年の歴史があり、最盛期には40万人のスキーヤーが訪れて民宿の廊下でも客が寝ていたそうです。

今年になって、とあるイベントのお手伝いを始めた時に、その神鍋スキー文化を最初に持ち込み広めた中島久太郎さんのお孫さん(現・神鍋ハイランドホテル経営)とお会いする機会があり、その際に地元関係者の方々を含めたお話の中で、初めてこの廃スキー場の存在を知りました。

そして入り口の小さな集落の奥には、予想を超えたブナの木に囲まれた美しいエントリーがあったのです。



その坂を登り切ったところに、メインであっただろう建物と、古い軽トラが崩壊しています。



そのまま奥へ進むとゲレンデだったと思われる空間に出ますが、廃業してから25年の月日によって木が成長して当時の面影はとても薄くなっています。

おそらく夏になればススキでさらに覆われてどうしようもなくなってしまいそうですが、今なら枯れススキも雪の重みでペッチャンコなので、バイクでゲレンデトップにも登れそうです。



歩いて登るのはシンドそうだなあと思っていると、ゲレンデを横切り奥に伸びている道があったので進んでみます。



地図で確認するとここで途切れているのですが、その先にも雰囲気抜群の道が伸びているではありませんか!



倒木もありますがちょうど遊べるくらいです。



いったいこれは何のための道で、どこに続いているのだろう?



うっすらとバラスは残されていますが、土質フラットのこんな道があったとは・・



まあ99%はその期待もプッツリと終わってしまうのが当たり前なのですが、その先で細くなり森に入っても道らしきものが残っています。



うひゃ〜楽しい🎵



と思っていたら、あれれ、神社の境内に出てしまいました。

抜けられたのは良いけれど、バイクでここを通過するのは不敬極まるなあ。



他に出口はないものかと山腹に沿って農道を歩いていくと・・



ありましたー!

ここならどうにかバイクでも降れそうなところがあったので、歩いて登り返します。



すると読みが当たり、先ほどの道に戻りました。

よしよし、ここは秋のイベントに利用できるかどうか調査のつもりで来たのですが、思いがけずこんな素晴らしいルートを見つける事ができたのは、まるで神様のおかげとしか考えられません。


おまけにこのルートだけではなく、まだここは多くの可能性を秘めていると言っても過言ではないでしょう。



もう嬉しくてワクワク感が止まらく、鼻歌を歌いながら来た道を戻っていきます。



帰り道の途中にもいろいろ調べていると、人目に触れないような場所にはリフトの一部が放置されていました。



ブナの木だけではなく、カエデの青葉も本当に美しかった。



一旦道の駅に戻り、ソフトクリームで心も身体もクールダウン。

昨年から導入されたこのソフトクリームは、久美浜の人気牧場でとれた牛乳を使用しているので美味しいですよ。

さすがにゴールデンウィーク真っ最中ということもあり、駐車場も車でいっぱいで停めるのに苦労するほどでした。



現在残っている3つのスキー場のひとつであるアップ神鍋は、グリーンシーズンの集客にも力を入れていて、たしか10年近く前からMTBのダウンヒルコースもあります。



ここは自転車もリフトで運ぶ事ができ、ビギナーから上級者まで楽しめるコースがいくつもあります。

ビギナーコースにはたくさんの子供たちも楽しそうに走っていました。



さらに斜行エスカレーターのようなものもあって、こちらの緩斜面ではストライダーやキックスケートで楽しむ子供たちも。

近年、白馬などのスキー場ではグリーンシーズンの来客が倍増して売り上げも好調とのこと。

その点まだ関西は遅れを取っていると思いますが、この素晴らしいフィールドは限りない可能性を秘めていると思います。



さて、この日最後のリサーチはそこからほど近い別の古道でしたが、それはとんでもない藪漕ぎであえなく轟沈・・

まあそんな全てがうまくいくなんて奇跡でしかあり得なく、そうなったらそうなったらで反動が怖くなりそうで、これくらいが程よいものです。

それにダメならダメとはっきりしたことによって、未練を捨ててまた前に進めます。




帰りがけ、前から行ってみたかった和田山にある『ほくぶ』という肉屋に寄ってみました。

ここは正真正銘の但馬牛とともに、大好きな八鹿豚を扱っていると知っていたからです。

街の中心地から離れた場所ですが、客が絶え間なく訪れています。



僕が購入したのは八鹿豚の厚切りバラ肉、但馬牛の焼肉と冷凍コロッケ。

そして左下の切れた画像のものは、道中のおやつとして買ったほかほかのメンチカツ。

今夜は焼肉から七輪で焼いて食べてみようかな、楽しみでーす🎵


心配していた渋滞も、帰り道は普段の週末よりも空いていてガラガラ。

きっと日帰りではなく泊まりの人が多かったのでしょうね。


リサーチトレッキング大成功、満足路トリプルAの一日でした。


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