そこは雪の美術館 三国平〜天児屋山 1/18
今回の目的地は兵庫県北西部にある宍粟50名山のひとつである三国平から天児屋山(てんごややま)です。
三国平は播磨(兵庫)因幡(鳥取)美作(岡山)の境界線が交わる地点です。
また天児屋山の南麓には天児屋という地名があり、この地域では昔からたたら製鉄(砂鉄と木炭を原料として粘土製の炉で燃焼して鉄を作る昔の製鉄所)が盛んで、鉄山師(そのたたらの経営者で山林や水田などの資産を持つ領主的な存在)の信仰する『天児屋根命(あめのこやねのみこと)』に由来するという説があるそうです。
このエントリーは以前から何度もバイクで訪れている、ちくさ高原スキー場の先のダルガ峰や若杉天然林に続く舗装道です。
今は除雪されていないので通行止めですが、これくらいならばバイクで楽しめる雪の量と質だったので、乗りたくてムズムズしてきました。
岡山県との県境を過ぎ、その先を進むとその登山道があります。
大きな標柱の脇から進入するとしばらくは急登が続きましたが、それを過ぎると穏やかなアップダウンの森の中の道に変わりました。
大きなブナの枯れ木に雪が積もっています。
ミズナラなども多く、とても美しい霧氷です🎵
枝先に付着して凍結した氷が落ちて、足元にはその粒がキラキラと輝いています。
そんな景色を楽しみながら歩いていると、意外とあっさり三国平に到着しました。
残念ながらここは展望がまるで無い地点です。
その先もアップダウンが続く森の中を進む、まさにスノーシュートレッキングにはぴったりなスノートレイルです。
しかし以前にお世話になった宍粟のボランティアガイド八木さんによれば、この先は無雪期にはシダや笹が覆い繁り非常に歩き難く、また迷いやすいルートになってしまうそうです。
カラマツの丘から杉の白骨木を過ぎると樹々がまばらになって雪原が多くなってきます。
樹々の間からは氷ノ山も見えてきました。
まるでふんわり泡立てたメレンゲかホイップクリームのような雪の芸術です。
同行の高橋さんもその風景にウットリ♪
時には前日からあるトレースを外れて歩くのも気持ちの良い積雪量です。
今回もまた撮影は僕も高橋さんもiPhoneで、すべて編集加工、色マシいっさい無しの画像です。
どこまで育つかモンスターJr。
ここは雪の美術館です🎵
最終目的地の天児屋山はもうすぐそこ。
ここからはしばらくキャプション無しで、ビクトリーロードの風景をご覧ください。
到着しました🎵
山頂からは以前に登った三室山をはじめとする宍粟50名山や、くらますの先には氷ノ山。
岡山県最高峰の後山や、鳥取の沖ノ山などなど多くの山々が広がっていて、南の彼方には播磨灘もうっすらと視認できました。
この日この場所には僕たちが一番乗りでしたが、後から来られたソロの山ガール?の方達とおしゃべりをしながら豪華ランチ。(今日もカップ麺)
みなさん同年代のようでしたが、とても溌剌として素敵です♪
次回は僕もソロで来てナンパしようかな・・
それはともかくこの日は澄んだ青空が広がり、頂上でもまるで無風のとても暖かな天候。
こんな滅多に無いことが2週連続で味わえるなんて、なんて今年はラッキーなのでしょう🎵
いつかもっと体力が付けば、三室山からの尾根縦走もチャレンジしたいと思っています。
復路の風景もまた最高!
同じところを歩いているのに、また違う良さを味わえました。
トータルでは難易度も手頃で、ビギナーから経験者にも満足度が高いと思えるルートでした。
そして天候やコンディションにも恵まれて、僕のこれまでのスノーシュートレッキングの中で間違いなくナンバーワンだったと言える一日になりました🎵
昼を過ぎると霧氷も落ちてしまうので、早めの行動が大切です。
ちなみに天児屋山は50名山に含まれていないので、三国平で引き返してしまう人もあるようですが、積雪時は絶対に天児屋山まで行くことを強くおすすめします。
ちくさ高原スキー場の駐車場に戻ると車が溢れていました。
リフト待ちの人の列も長く、結構人気があるようですね。
さあ、アイゼンもメルカリでポチったから次はいよいよ氷ノ山かな〜































