苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

秋の恒例・氷ノ山ススキの楽園 10/13


前回に続き、今週もまたソロで爽やかなフラット林道とススキを楽しむために氷ノ山の周辺を走ってきました。
最近は神鍋周辺ばかりだったのでこのエリアは久しぶりで、まずは杉ケ沢高原からスタート。
X(ツイッター)で相互フォローのとんぷすさん@tonpoothの投稿にも刺激されました。



轟という集落から舗装路を登り、石碑の横のススキ野原を横断します。



この前の上山高原もそうでしたが、今年のススキの勢いは凄まじく、ここでも背丈を超えるほど育っていて、慣れている僕でもルートを外れて湿地帯にハマるところでした。
慣れない方は抜けられなくなるのでご注意ください。



この案内板のところまで来ればもう大丈夫。
梅ケ久保林道から来ると、トイレの前から入ることになります。



その先の森にある、いつもの空間。



いつ来てもここに寄るととても穏やかな気持ちになれるのはどうしてでしょう。
ま、下界に戻ればすぐにまたリセットが必要になってくるのは性分かもですが。




入り口付近にキャンプをしていたジムニー乗りの方々を横目で見ながら、その反対の北側の森へと。
なんとなく今までの雰囲気と違うなと思っていたら、その先の新しい作業道と繋がっていました。



そして奥の耕作地帯へ。



僕は勝手にここを『但馬のトスカーナ』と呼んでいますが、もしも糸杉がポツンポツンとあったら、間違いなくトスカーナ出身のイタリア人は郷愁を覚えることでしょう。



以前にも一度ここの秘密をバラしましたが、ここは行き止まりではなく並行している轟安井林道と繋げることができます。



とはいえ、そのことは地元の農家さんでもご存知ないようで、僕も発見するまでには数年かかりました。
ある場所から緩い斜面を降れば、その下にできている轟安井の支線作業道に合流するのです。



ここがその斜面を下り、作業道に交わったところ。



初めてこの作業道を走ると、誰でもクルクル迷いまくると思いますが、眼下には本線もすぐそこに見えています。



右斜め上に伸びているのがその支線です。
まあだからといって威張れるような発見ではなく、杉ケ沢が好きで、そこから轟安井を走る場合に一旦入り口まで戻らなくて良いだけの話ではあるんですが・・。




そしてメジャーの瀞川氷ノ山林道に直接繋がる道の中では、一番人気のミドルダート轟安井線を走ります。



この前、観光協会の方が投稿で、今年はもみじやかえでの葉がチリチリになっていて、これから赤く染まるのかどうか心配ということだったのですが、たしかによく見ると葉の先が焦げたようになっています。
これもまた今年の猛暑の影響なのでしょうか?



ただありがたいことに台風の影響はほとんど受けなかったために、路面状況は良好で倒木も皆無です。



瀞川氷ノ山林道と合流して北上します。



逆水の氷ノ山国際スキー場でパシャリ!
ここは立ち入り禁止なのでロープの外側から写して、後でロープを編集で消してあるので誤解なきように。



そして大久保のロッジ民宿街を抜けてハチ高原スキー場。
こちらは唯一、侵入を禁止されていない場所です。



傾斜は急ですが、エスケープルートもあります。



さらにスキー場繋ぎで東鉢のあの場所へ。



空の蒼さがキモチイイ🎵



杉ケ沢よりもススキの穂が開いて綺麗です。



モーゼの十戒のシーンのように、ススキの海がパッと開いてい道ができているようなこの景色が何度見てもたまりません。



ここから眺められる南但や宍粟の山々は、これまでバイクやトレッキングで本当にあちこち楽しんできました。




どれもせいぜい1000mクラスなので迫力は無いですが、逆にそこがバイクでも、僕の脚力でも楽しめる魅力かなと思います。



ハチ高原に戻って一番奥まった場所へ。
三連休ということもあってキャンプ場は大賑わいで、駐車場の呼び込みのオネエさんに僕も案内されそうでした。



それを笑顔で振り切って、誰もいないこの見応えのあるいつものエリア。



この眺めを観光のコンテンツにしないなんておかしいんじゃないっていつも思うのですが、かといってこのままそっとしておいてくれて、独り存分に楽しめる方が僕にとってはありがたい。



そしてこの画像は知る人ならばすぐに分かる、そうあの「氷ノ山ストレート」です。



実は前々から気になっていたのですが、この区間の西側にいくつか作業道の入り口があり、航空写真で見ると路網があるのです。
でもこんなメジャー林道のあるあるで、ついパーっと走ってしまうため「次でいっか」ってスルーしてしまいます。
今回は何十回と走っているこのストレートから外れて、どんなふうになっているのか探ってみます。



入ってみるとすぐに驚かされました!
幅員も十分にあり上質な土のフラットですごく走りやすい!!



奥に進むと緩やかに登りとなって、その先は下りの急斜面があるはずなので、その稜線のどこかから美しい景色が広がっていないかが、僕にとっては一番興味があることです。



期待していたほどのオープンスペースは今回無かったのですが、木立の間から見渡せるわずかな空間は見つかりました♪



まだ新しいオフロードバイクのタイヤ痕も残っていて、どこかの同じようなスキモノの方も走っていたのだなと微笑ましい気持ちにもなりました。



この日走ったのはまだまだ一部で、他にも面白そうな道が続いていますがなにせ複雑。
おまけに熊さんの気配もありそうなので無理はせず、また仲間を誘ってくることにします。
くれぐれも慣れていないような方は気軽に入らないように。
ソロだと絶対にGPSの走行ログを記録しておかないと迷うこと必至デス。



一角だけシダの一種に覆われたグリーンカーペットの美しい空間も。
逆になぜかやたらとウエットで沼地のような場所もアリです。



氷ノ山ストレートをハチ高原に向かって戻ります。



スキー場の手前から鋭角右折して野間林道へ。
この林道、基本フラットで走りやすい道ですが、一部区間(2か所)コンクリート舗装されていて、その上を年中水が流れているので、水苔が生えていてムチャクチャ滑ります!
特に下りで侵入してフロントブレーキを強くかけると絶対に死にます!!
コーナーの向きからいって崖落ちはないでしょうが、十分にお気をつけください。



さあ最後は僕が但馬で一番好きなあの場所へ🎵



眼下に広がるのは小代の谷間。



前方に見えてくるのは右〜高丸山、左〜鉢伏山。



着いた場所はススキの楽園🎵



前方には氷ノ山。



いつもだったら一部ススキが刈られてしまうのですが、今年はまだのようです。



ここは八分くらいの穂の開き具合で、ちょうど夕日を浴びると銀色に光ります。



この場所を訪れるのは午後3時頃がおすすめです。(陽差しの加減で)
でもずっと思っているけれど、いつか満月の明かりの下で眺めてみたい。
リタイアしてキャンピングカーでもあればいいんだけどな〜。



来る途中にはアマチュアカメラマンの人たちが独占していた、人気のイヌワシポイントが空いていました。



小代の東垣、佐坊の棚田。
ここに移住したいと、結構未だに本気で思っています。



今回は日曜日だったので、ガソリン難民にならないようにハチ高原にトランポを停めて、そこを中心に走りました。
そのおかげでハイカーの素敵なおばさま達とも会話が弾み、楽しいひとときでした🎵



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