苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

オフトレvol.9 氷ノ山ブルー 2/5


ようやく週末の但馬の天候が良くなり、今シーズン2回目のスノーシューに出かけました♪



スタートはお馴染みの、小代地区の奥にある尼崎市立美方高原自然の家『とちのき村』です。
今回も入山届を出して、駐車場を使わせてもらいます。
尼崎市民じゃないけれど、スタッフの皆さんもとても感じが良く、いざという時にも安心です。
積雪量は前回来た時よりもその2倍くらいに増えていますが、それでも昨シーズンの半分ちょっとというところ。
雪質は雨に降られたようで重めでした。



万が一の時はバックアップしてくれるだけでなく、そもそもこのルートは平日にスタッフが実際によく歩いているので、その踏み跡が残っているのも安心材料のひとつです。



敷地内から林道に出ると、その道筋がはっきりと分かります。
昨年初めて積雪のある状態でここに来た時は、見慣れたはずの風景とはまるで違って驚きました。



折り返して高度を稼いでいきます。



この赤のラインが雪の無い状態の場合なのですが、雪が多いと斜面と一体化してしまうのです。



雲の流れが早く、天気は刻々と変化しています。
雲の間から見える青空の美しさは、この頃よく使われている『氷ノ山ブルー』という言葉そのものです。



林道終点、登山道入り口に到着しました。
案内板もかろうじて頭を出しています。


新雪にはたくさんの獣たちの足跡が残っています。
でもこれはあまり見たことがないパターンだったので、帰ってから調べてみるとウサギだったようです。
手前の縦に並んだ二つが前足で、前の並行ふたつが後ろ足だそうです。
つまりジャンプして前足から着地すると、後ろ脚が身体の前にまで移動するためにこんな足跡になるそうです。
明るい満月の下で、ピョンピョンと走り回っていた姿を想像すると微笑ましくなりますね。
この日も遠くからではありますが、昨年同様にゲラ(キツツキ)のドラミングも聴こえました。



栃木県民の森のページから拝借

これはアカゲラ  イメージ画像です



途中からは先行者の踏み跡が不明瞭になり、さらに登山道もやはり斜面と同化してしまうために稜線に出て歩きます。



これが気持ちイイのですが、斜度がキツいところもあって四つん這いにならないと登れない場合も。



画像で見ると大したことはなさそうですが、最初見た時は無理って思ったくらいです。
もしバイクでだったらどうだろうと、そんなことを常に思っていますが、それこそ絶対に無理でしょう。



その激坂区間を抜けると・・



眼下に見えるのがスタート地点のとちのき村です。
このルートは吹雪にでもならない限り、いろんな角度からこうして確認できるのが強みです。



その先に広がる風景は愛する小代地区と、そのさらに先には村岡方面や蘇武岳が見えます。



この方角左側には手前に高丸山、その奥に鉢伏山。
右の松の木にちなんで、このポイントは『1本松』と呼ばれている360度ビューが楽しめる場所です。



前方右手には但馬の名峰氷ノ山が聳えています。
今日は山頂の避難小屋まではっきりと見えています。



この辺りは周囲に木が無いので少しでも雪が降るとすぐに表面に積もるようで、先行者の踏み跡も完全に消えてヴァージンスノーになっています。
ダイナミックな風景を楽しみながら、そんな稜線を歩くのがどれほど楽しいことか🎵
どうしてみんなこんな素晴らしい体験をしてみたいと思わないのか不思議に思っていましたが、どうやら次回からは新しいお仲間が増えそうです。
そのうちオフローダー限定トレッキンググループでも作りましょうか。
その時はもちろんKちゃんにリーダーになってもらって、僕は世話役でね。






雲の流れが早く、天気は刻々と変わっていきます。
まだそもそも登山経験すら乏しいので、予報は念入りに調べています。
こんな場所でホワイトアウトにでも遭遇したら、そりゃパニックになるでしょうね。


余談ですが、以前に釣りで夜明け前の海に手漕ぎゴムボートで沖に出た時、夜が明てみたら空には黒雲が迫りつつ、普段だったらたくさん出船してくるはずの漁船の姿はゼロ!
その数分後、猛烈な土砂降りの雨に追いかけられたのは苦い思い出です。
自然には常に畏怖の念を抱かなければ、手痛いしっぺ返しを喰らうことになります。



念願の場所『小代越』(おじろこえ)にも到達しました🎵




三脚を立ててパシャリ!


その先にはハチ高原スキー場のゲレンデが見えます。
いざとなったらこちら側に降りれば問題はありません。
ただ、車を停めた場所までは大回りしなければならないので、今回も往復ルートで戻ります。


ここには大好きな場所なので、もちろん昨年の秋にも訪れています。



ほぼ同じ場所から写した現在がこの1枚。
あの見事な一面のススキが雪でペシャンコになりながら、毎年毎年新たに成長するってすごいなと思います。



一旦雲に覆われた空に、再び青空が戻ってきました。
この場所は雪で腰掛けでも作らないと座る場所も無いので、立ったままおにぎりを頬張ります。
この日はほぼ無風でしたが、少しでも風が出ると汗冷えで寒くてたまらなくなり、あまりのんびりもしていられないのが少し残念。



帰路につく前に、もう一度ゆっくりとこの風景を見渡して心に焼き付けます。



次に来る時にはもうひと踏ん張りして、高丸山頂上にも登ってみようかな。
そしていつかは真冬の氷ノ山に登り、モンスターと呼ばれる巨大な樹氷をこの目で見るのが目標です。



帰り道、あの急坂を下るのは大変だなあ・・と思っていたら、なんと迂回ルートがありました!
先に気づいていたら、あんな苦労はしなかったのに・・。



その場所以外でもショートカットできるところでは急坂を降り、思わず尻もちをついたらその流れのヒップスキーで滑れちゃいます。
ひとり雪と戯れながら復路は往路の半分ほどの時間でとちのき村キャンプ場に到着。



この建物は大きな体育館なのですが、片屋根に積もった雪が徐々に自然落下しています。
あの下にいたら首の骨でも折れてしまいそうですね。



もっとゆっくりしてもよかったのですが、早めに引き上げてもうひとつの行きたかった場所に移動する途中、今は廃業中のミカタスノーパークノに寄ると、こちらも前回よりはかなり積雪があり楽しめそうな様子です。
実際のところ地元の方が付けたらしい、たくさんのシュプールが残っています。



いつもの佐坊、東垣地区の冬景色。
むろん大変なことは分かっていますが、一度でも良いのでここで一年を通じて暮らし、四季の変化を肌で感じてみたいと思い続けています。



もうひとつの行きたかった場所というのは、小代の中心近くにある要滝と三段滝だったのですが、車を停めて降りた途端に内転筋が攣り始めて悶絶!
自転車に乗っていた頃からの持病みたいなものなのですが、疲れが溜まるとコイツに長年悩まされ続けているのです。
経験したことのある方には分かってもらえるでしょうが、ハムストリングスやふくらはぎと違って、この部位が攣ると波が引くまでどうしようもありません。
しかも昼飯を食べた時にコムレケアを飲んでいてこれですから・・。


せっかくのチャンスだったのに残念無念。
やっぱりまだまだ歩くスタミナは不十分だなあ、でも諦めないぞ〜!


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