オフトレ・トレッキング vol.6&7 三尾山と竜ヶ岳 1/21・22 北播
前回の廃林道探索は大成功に終わりましたが、そのひとつ前の丹波篠山での探索は楽しかったながらもいくつかの宿題を残しました。
『これを下ることはできても、もし引き返さなければならなくなったら逆に登れるの?』とか、『この先に進んだら明るいうちに突破できるの?』などなどです。
平均年齢も高いので体力的にも限界が早く、午後3時を過ぎるとみんなだんだん目が死んできます・・。
ということで改めて浮き上がった課題を解消し、次回への活路を見出すためにソロトレッキングに行ってきました。
佐仲峠から三尾山への登山口は、秋には見事な紅葉になるそうです。
紅葉シーズンは但馬でのバイクに忙しいけれど、ここなら近いから一度来てみようかな。
15分ほど登るとこの登山ルートに合流します。
今日はあくまで未踏ルートの調査なので、三尾山の山頂には寄らずに鏡峠方向に進みます。
ほどなく、左手の視界が開けて三尾山東峰が見えてきました。
向こうに見えるのは、かつて背筋が凍る思いをした三春峠でしょう。
というのはオンロードバイクでそこを初めて走った時、何やら不気味だな〜と思いながらも頂上の公園で休憩しようと思ったら、『この近くで白骨死体が発見されました。何か情報をお持ちの方は・・・』と警察の立て看板があったのです。
あれはきっと霊に呼ばれていたとしか思えない・・・
あの時ほどゾッとしたことはありません。
あ、話がそれてしまいましたが元に戻ります。
このルート、もしかしてフラット?
な〜んて甘い考えを持っていましたが、目指す場所までは岩場もあり、それなりのアップダウンを繰り返す道でした。
それでも鞍部には雰囲気の良い場所もあって、最近よくSNSでやり取りをしていただいているMさんがおっしゃる『野営できる場所』というのはこのことかなと感じていました。
しかしトレッキングというのは不思議なもので、先にそびえる頂上をみると『え〜、あんなところ登れないよー』と思いながらもいつの間にやら登っているし、後を振り返ると『おいおい、もうこんなに歩いてきていたのか』と思うものですね。
機械に頼らない人間の脚も捨てたもんじゃありません。
しばらくすると四つ辻に着きました。
この写真だと左手から来ていますが、正面向こう側に下る道の調査が今回1番の目的です。
手前に下るとダムへと戻りますが、そのルートははっきりとした目印も無く徒歩でも大変だそうです。
この向こう側の道は前回麓側から登って来ながらも途中で諦めた道です。
そこで一旦降ってから、前回引き返した箇所からまた戻ります。
そうそう、これを見て止めにしようと思っていたのです。
硬い木で苦労しながら1本目done。
2本目はやや細めですがこれも硬い。
汗をかきながらもdone!
3本目は・・・
これは残しておきましょう。
画像で見るよりは太くて、とても硬そうです。
4、5人であればバイクを持ち上げて越せそうですが、無理に越そうとするとリアが谷側に流れてそのまま吸い込まれてしまいそうですね。
もうひとつ厄介だったのはこの切り返し。
倒木がすっかりと路面に同化してラインを狭めています。
ターンで切り返したらバランスを崩して、内側に足を出すも届かずにおっとっと〜となりそうです。
その先はキャンバーが続きますが、さほど難しくはなさそうな感じ。
崖落ちの心配はない区間です。
ここまで来ればもう安心。
先ほどの四つ辻に戻ります。
ただこのままだとかなり難易度の高い激坂を登らなければならないので、どこかにエスケープルートがないか探していたら・・
あったのですよ〜!
ここもザクザクのキャンバーですが、やはり万がイチ落ちても楽にリカバリーできる地形です。
細い枯れ木も突破して・・
キャンバーターンを過ぎ・・
馬の背を登れば・・・
反対側から、前回バイクで来た方向から見るとこんな感じ。
ちょうど小さなピークに向かってこちらから見ると、右から巻いてかわすように迂回路があるわけです。
これであとは実走、実証すれば面白いルートがひとつ完成です!
早く走ってみたいけれど、来週は雪が積もってしまうだろうなあ。
そうなると雪が溶ける春まで持ち越しです。
ということで週末の1日目は終了して、2日目の日曜日をどうするか悩んだ末に決めたのはやはりトレッキング。
ソロでバイクに乗ろうかと悩んだのですが、やはりこの時期に基礎体力を付けておきたいし、一種のバイク飢餓状態にもしておきたかったのです。
それに何より先週の満足感がまだ残っていて、それもリセットしたくなかったのですよね。
美味しい余韻をいつまでも味わっていたいような感じです。
行き先はその先週に走りながら眺めていた丹波・竜ヶ岳です。
ここは登山口まで舗装林道があり、車を横付けできるお手軽コース。
YAMAP体力度も5段階中1なので、サクッと登って美味しいランチを食べる算段でした。
前日はカップ麺とメロンパンで我慢したし、少しくらいの贅沢は自分へのご褒美ってやつ。
登山口が山の中腹にあるだけあって、いきなり鬱蒼とした杉、檜の暗い森の中を進んで行きます。
こうして歩いていても、ここならバイクで登れるかな?どんなラインを取れば良いかな?
なんて考えながら歩いています。
程なく古道と交差します。
ほぼ真下に新しいトンネルが通っていますが、やはりここも巡礼や物流のためにかつては多くの人が往き来していたそうです。
コの字形の石垣はなんだろう?炭焼き小屋の跡かな?
そこからは穏やかな尾根道なのかな・・と思っていたら、それは大きな間違いでした。
ここもTANBA100アドベンチャートレイルの舞台だったのですね。
そりゃ楽なワケないわ。
なんとかチェーンスパイクは着けずに登れたのは幸いでしたが、こんな坂を登っては平坦を少し歩き、また登るということの繰り返しはまるでインターバルトレーニングのようです。
ただとても楽しい発見がありました。
先ほどの分岐から獣の足跡が自分と同じ方向に続いているなあと思っていたのですが、それは2匹の狸のようで、1匹はこの登山道を正確にトレースしていて、もう1匹は時々道を逸れて谷側のスリリングなコースを取ってはまた戻るを繰り返しています。
そもそもなぜこんな餌の少ない季節に行動範囲を広げているのか不思議ですが、動物でも性格がありヤンチャな奴がいるのかな?なんて想像しながらほのぼのとして、まるで一緒に歩いているような気分でした。
だんだん尾根を挟んだ片方の西側の植生が変わってきて、視界が広がってきました。
こちらは千ヶ峰方向ですね。
さらに尾根筋を進んでいくと・・
1箇所だけ東の丹波市氷上(ひかみ)方向が見渡せて、まだ残っていた雲海も楽しめました。
こんな道をずーっと歩いていたいけれど・・
頂上に到着です。
ここも西側だけ伐採してあるので景色は180度だけが広がっていました。
たぶんですが、一番遠くに見えるのは淡路島でしょう。
この日はすぐ近くの千ヶ峰か笠形山に登ろうかと迷いましたが、バイクでもそうなように、やっぱり僕はこんなマイナーな、ほとんど誰とも会わないような山が好きです。
もちろん危険な冬山ではまだまだまるで経験不足なので、ベテランの教えを乞うことは必要で、本当ならばYAGIさんとご一緒するはずでしたが雪不足でまたの機会に。
このところ連続して、多可町に来た時は『鳥富』で焼き鳥定食でした。
昨日はカップ麺とメロンパンだったので、もうひとつの大好きな店『田舎の洋食屋・古時計』のランチを食べたかったのが多可町を選んだ理由のひとつです。
ハンバーグ、エビフライ、クリームコロッケ、チキン2種、フリッタータ、そしてデザートにはクレームブリュレまで付いている豪華版ですが、これにコーヒーを追加しても合計1410円はお得で、もちろんどれも味は抜群!
ここのオーナーの腕は確かです🎵
といった寒波来週前の週末でしたが、来週末までにどれほどの雪が降るのでしょうか?
できることならパウダースノーの中でスノーシューでもがき楽しみたいなあ・・。