由良川の風に吹かれて 8/28 丹後
前回のグループツーリングに引き続き、chiharuさんと彦星さんの参加に加えKちゃんの復帰もあり、ついにSHERCO TY125が3台揃いました!
総勢8人のうち、chiharuさんのSCORPA TY-S 125を足すと、ちょうどトレールとトライアル車の半々という構成です。
なかなか日本国内で3台揃うということは珍しいのではないでしょうか?
ところで僕のフロントタイヤは・・
ついに禁断の木の実、IRC ix-09 GEKKOTAをフロントに履かせてしまいました。
これまでは定番であるツーリストを前後履いていましたが、どうしてもある程度のスピード以上ではグリップを失いがち。
以前から評判の良さを聞いてはいましたが、どうも反則技のような感が拭えぬまま今に至っていました。
さて、その効果はいかに?
集合場所から20分ほど走り、峠の頂上からさらに山頂をかすめます。
そこから一旦下ってから、本日ひとつ目の探索ルートへと。
ここは3年ほど前に初めて来た時に、緑の矢印の先の出入り口だけを確認していました。
その時はまだ経験も技術も未熟でとてもソロで入れる雰囲気ではありませんでした。
そして先月来た時に青の矢印根元(今回のSTART地点)にとめどなく怪しい出入り口を確認し、満を持してのグループ動員作戦開始です!
実は先週も下見に来たのですが、天候が悪くてバイクをトランポから降ろす気にならずに、そのままトランポであちこち探っていました。
その時にもう一方の出入り口である赤い矢印の先に絶望的な崩落を見つけてしまい、こちら側での完抜けはほぼ不可能であろうと思っていました。
これまでの経験上、本命の新規探索はその日のうちの早い時間に行うのがベター。
気力体力が落ちてきてからだと、なかなか思うようにはいきません。
このルートが造られたのは相当古く、最近は人も全く入っていないような大好きな廃道ダートです。
しかし作業道としてはごく普通の幅員で、こちらの入り口付近では簡易舗装も残っていました。
道によっては100mおきに倒木が現れて・・なんてことも珍しくはありませんが、幸いなことにここはそういう苦労は比較的少なかったです。
その代わり、シダに覆われて転石が隠れていても見えない路面やら・・
枝くぐりはもちろん数え切れぬほど。
大きな落石も行く手を阻みます。
こちらは楽勝でむしろ美しいアーチですが・・
ここはかなり改良を加えて、どうにかくぐり抜けができるレベル。
途中から分岐を左に進み、不可能であろう一方のルートにも確認の為に進んでいます。
これがまた、さらにアトラクションの連続です。
時折、樹々の間から眺められる宮津湾の絶景が一服の清涼剤。
倒木を正面から攻める彦星さん。
安全重視で木の根元をかわすKちゃん。
煮過大隊長は下見をしないタイプでガンガン切り開いてくれますが、時にはそれが裏目になることも。
それでもやはりブルドーザーのような突破力はさすがです。
それにしてもこの道は面白い♫
RPGのように、次から次へと現れるアトラクションをクリアする楽しみがいっぱいです!
スタート時に少々トラブルに見舞われたRYOTAくんも、その後は快調に走ります。
車重ではやや重めので不利なセローですが、その性能を目一杯引き出すテクニックは、まだまだ錆び付いてはいません。
Kちゃんはブランクもあってか前半は転倒が多めでしたが、いつものようにそれでも明るく楽しく♪
赤の矢印の区間をさらに進んでいき、このままなんとか抜けられることを皆んなが願っていましたが・・
う〜ん残念⤵︎
これはこの前の下見で反対側から発見した崩落とは別のものです。
(その先の崩落はもっと酷いものでした)
つまりこれを含めて最低でも2か所はこのような状態になっていることになります。
先の崩落の手前まで進めれば、もしかしてどうにかエスケープもできるのではと微かな希望を持っていましたが、それは叶わぬことだったようです。
仕方なく、先ほどまで切り開いてきた道を戻ります。
分岐に戻って一休み。
この時点でたっぷりと2時間近くはかかっています。
ただ暑いことは確かではありながらも、次第に風向きが変わってきて空気は爽やかになりつつあるようです。
分岐から緑の矢印の区間は、3年前に覗いた時とはうって変わり、最近整備されていたようで全くの極楽快適なロードでした。
肩すかしされたようで逆にちょっと物足りないかも?
そんな贅沢な思いと、もう一方の分岐ルートの攻略未達成もありながら、ともあれ今日の本命を完抜けできたのは大成功です!!バンザーイ!!!
そこから少し移動して、前回にも走った生野谷作業道〜杉山作業道〜杉山林道終点まで進み、天橋立を眺めながら昼食です。
嫌いな方はゴメンナサイ。
足元に目をやるとカナヘビ(トカゲ)くんが日向ぼっこ。
僕は子供の頃から大好きで、原っぱでよく捕まえては滑らかなボディの感触を楽しんでいました。
その後は分岐まで戻り、もう一方の探索へと進みます。
この道もまた、とても走りごたえのある楽しい区間でした♫
止まって倒木処理や土木工事をする必要はギリギリないくらいの難易度で、いつ行き止まりになるのかと不安にもなりながら、なぜかどんどん先に進めてしまいます。
Kちゃんも午後からは本来の走りに目醒めたようでノリノリです。
さあ、もうちょっとで抜けられるのかどうなのかとハラハラドキドキしていたその時、対向からバイクが!?
お話をすると地元ライダーの方で、よくここを走っておられるとのこと。
ということは・・・
イエ〜イ!!!本日2本目の完抜け達成で〜す🎵
途中でハッと気がついたのですが、このルートは前回に途中で引き返した今福作業道・滝山林道だったのですね。
地元ライダーのお話では面白い枝道もあるそうで、これは素晴らしい発見となりました。
ガソリン補給を済ませ、その次は道の駅裏の作業道。
(宮津や与謝野町は日曜日でも開いているGSが豊富でした)
ここはピストンである予想が濃厚でしたが、一縷の望みを持って進むも・・
全体の距離はそこそこで、もう少し良い眺めがあるのではと期待していましたがさほどではなく、残念ながらここはリピート無しでしょう。
この日、唯一のミスチョイスだったかもしれません。
そしてここから先は地元出身chiharuさんにアテンドをお任せして、まずは珍しく国道からダイレクトに入れる完抜け林道。
小さな峠を越えるルートで、半分は爽やかフラット、残りの半分はややガレという、これぞザ・林道と言えるような気持ち良く楽しいところでした♪
こちらはリピート間違いなし!
そこから少しだけ移動しての山頂往復コース。
三角点からの展望は全くありませんが、そこまでのガレ具合がこれまた絶妙の難易度で楽しいルートです。
突如としてKちゃんと彦星さんのバトルが勃発して、片方が崖落ちの危機にあったことはナイショです。(遺恨は皆無なのでご安心を)
そしてiPhoneカメラの使い方にちょっとだけアドバイスをしたら、早速使いこなしているRYOTAくん、さらに腕を上げてきています。
楽しかった1日の最後は、絶景ポイントで締めくくり。
空気はすっかりと入れ替わり、大陸生まれの爽やかな風が吹き、その心地良さと風景が相まって最高です!
そうそう、入れ替えたフロントタイヤはTY125とも相性は抜群で、特に人間の頭くらいの石がゴロゴロしたセクションでは驚くほどの走破性でした。
さらにいつもならば足元をすくわれそうになっていたヌタ場もしっかりとグリップ。
もう元には戻れそうにありません。
いやー、chiharuさんのご協力も相まって、今日の全体ルートは素晴らしいものとなったと自負しています。
まだ改良の余地はありますが、今回は大きく胸を張って自慢できる仕上がりです。
美しき由良川の夕暮れ。
かつてはシーバスフィッシングで通っていたこともあるこの大河。
源流から河口まで、どこを切り取っても大好きなこの川のたもとの公園で、バイクをトランポに積み終わり着替えを済ませ、雑談に花を咲かせるのは一段と楽しいひとときでした。
メンバーの皆さん、今日も本当にありがとう♫