苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

『犬神家の一族』さながらの事件発生❗️ 5/3  宍粟

数年前の豪雨災害で甚大な被害を受けた宍粟(しそう)エリア。
林道もズタズタになってバイブルを辿る作業も断念せざるを得ませんでした。


しかしその後に仲間のえでーさん&Kちゃんコンビの素晴らしいリサーチもあり、満を辞して3年ぶりに再チャレンジとなりました。
まずは新たな機材を手に入れたまこっちゃんのバイクであるトリッカー・フルサイズをみんなで試乗会。

この日の場所はこちら、かつては鳥取〜岡山までロングダートで繋ぐゴールデンルートの一部と呼ばれていたという、大通中江林道(おおどおりなかえ・現在は全線舗装済)周辺の作業道群です。
当初僕自身が行った後に、えでーさん&Kちゃんコンビが調査範囲を広げて支線2〜5は完全解明されているのですが、問題は支線1のルート。
豪雨以前に走られている、とある方の画像はネット上に残っているのですが、その後は誰も走ってはいないはず(おそらく)。


さて、今回はリーダーをえでーさんに丸投げをして、僕は単なる撮影班ですが結果はいかに?



最初は支線2&3からのスタートです。

この日も天候には恵まれました。


奥へ進むとまず最初のアトラクション。


RYOTAくんは華麗にクリーン!


トライアルライダーのまこっちゃん、楽勝かと思いきや、フロントアップの時にまさかのシングルハンド!?


なぜかスポっと手が離れてしまったそうです・・
ここで足首を軽く(?)捻挫して、この先も乗り続けるも歩く時には引きずっていました。
今日は何かが起こる日なのか・・そんな不吉な予感が漂ってきました。

倒木をエスケープしようと試みるもまず僕が落ち葉に隠れていた倒木に足を取られて転倒。
続くRYOTAくんも・・


まだ経験が乏しいながらも、いつもソツの無いKMDさんもゴロリ。
初めてのお見事なブログネタご提供ありがとうございます。


その後、一旦舗装林道に出てから支線5へ進むと、事前の説明通りの景色の良さ。


地質、路面の雰囲気はすぐ近くの名林道『糸白見線』とも重なるところがあります。


ここはミドルのピストン、みんなに遅れても心配なし。


終点には広場があり、見晴らしもまずまず。


こういった老木、好きなんですよねぇ。


さーて本日の注目の事件の解説といきましょう!
次への目的ポイントに行く途中の舗装林道上にこんな崩落箇所があったんですよ、ハイ。

細い木を処理してイエローのラインでクリアしようと思っていたのですが、少しミスをして赤いラインのように膨らんでしまったのです。
前もって歩いて下見もしていて、足元の確認もしていたのですが・・


降りかけた途中でフロントがストンと落下!!
一瞬のことでしたが、頭の中ではまるでスローモーションのように『どこまで沈むんだー!』って思っていました。

崩落土砂の下と横には残雪があり、さらにその下には側溝があって、そこを水が流れて空洞になっていたのです。

5人がかりでの引き上げは簡単にできましたが、もしもソロだったら2時間くらいかかったかも。
乗っていた僕は無意識のうちにゴロンと前転して、幸い身体もバイクも無傷でした。
実を言えば今年から始めたスノーシューでは、雪を踏み抜いて脇の下のあたりまでハマること2回で、今年はすでに計3回目。(いえ自慢でもなんでもありませんが)
数年前には廃スキー場のゲレンデをバイクで走っていて、穴が草に隠れていてハマり、やっぱり見事に前転しました。
その時は後ろからバイクが降ってきましたが、今回はこの状態でエンジンはかかったままで、後輪は虚しく空回りを続けていたというシュールな状況。
しばし他のメンバーは呆気に取られていたので、僕の方から『早く写真に摂ってー!』とリクエストしました。


ちなみにこのブログで書く前にSNSに投稿したらちょっぴりバズっています・・

後からのメンバーは、僕の人身御供のおかげでここは程なく通過。


昼食をスギのふるさと公園で摂っていると、西脇から来られたというXRとWRのお二人と遭遇。
なんでも近くでキャンプをしながらの林道ツーリングとのことでしたが、まさかこんなマイナーな場所で他のオフローダーにお会いするとはびっくりでした。

これが今年の桜の見納めかな。



一服してから山頂アタックを試みるも、ここはあっさりと撤退。
ちょっと難易度が高過ぎました。


そして今日の本命の、支線1の片方の出入り口はこんな洗い越しを渡るところから始まります。

豪快に水飛沫を上げるKちゃんの走り!
ヘルメットまでびっしょりになっていました。

僕はなるべく控えめに。
かつての豪雨の直後はこの川底も大きな石で埋め尽くされていましたが、その後整備してくれて渡りやすくなっていました。


渡ってから少しの区間はこんなに爽やかなのですが・・


ここでまた、別な事件勃発です!
一旦小休止してからリスタートをしようとすると、RYOTAくんのバイクのエンジンがまるでかからなくなりました・・
いや、以前から始動性が特に悪く懸念されていましたが、あの水飛沫でセロー225はトドメを刺されたか?


まあトラブルシューティングの間は自然観察と撮影会をしているので全然構いませんよ♪

僕自身も何度かトラブルでみんなを待たせてしまったこともあるので、こんな時の気持ちはよく分かります。
さすがに性格の良いRYOTAくんは平身平頭で謝ってくれていましたが、そりゃまあもしも当たり前のような顔をしているような輩がいたら即除名です。


結局、応急処置ではどうにもならず、えでーさんに牽引されて舗装路まで戻ります。


しかし牽引で渡河って・・


さらにここで足の痛みが悪化していたまこっちゃんがトランポの置いた場所まで戻り、RYOTA君の愛車を取りに行くことになって、ふたりのメンバーが途中脱落という残念なことになってしまいました。


残る4人は先に進むも、ちょっとヤバめな崩落で撤退してからショートカットできるルートに変更。


こちらはミニ洗い越しで余裕です。

メンバーも減ってしまい、ちょっとビビるアトラクションに何度か心折れそうになりながらも、リーダーえでーさんの強い牽きもあって前へと進みます。

そしていよいよ最後の難関が近づいてきました。


問題の場所は約50mくらいに亘って、大規模な崩落が発生していて急なキャンバー(斜面)になっているのです。
地質はまさに真砂土で、棒切れでも簡単に掘れる程度の柔らかさ。
不安は残りますが、適度にライン上を整地していよいよ再チャレンジ。



初めて来た時はまだまだ経験も浅く、一目見ただけで諦めましたが、年月が経つごとにその経験値は多少は上がってきたようで判断基準は変化します。
ヨシ、これならばイケそうという気持ちになってきました。


そして4人全員ここは問題なく通過です!ヤッターッ!!


さあ、残るはこのくっさーいジュルジュル区間さえ、転倒せずに渡り切れば目的は達成です。
ここは最初に来た時、この水溜まりの中に動物の死骸でもあるのではないかと思うくらいの悪臭だったのです。(実際はそうではなく、単にバクテリアの繁殖のようです)
今回いい加減その匂いは消えているかと思いきや、転倒せずにすんなり通過だけでもやっぱり鼻がもげそうになったので、トランポに戻る前にもう一度洗い越しに行って3度川を渡り、その泥を洗い落としました。


いや〜、ついにこれでバイブルに載っている兵庫県内の中・北部の林道・作業道はほぼ全て辿ることができたと言えるでしょう。


あらためて筆者の方には心から感謝いたします。
あなたがこれらの記録を残してくれていなかったならば、僕たちのオフロードバイクの楽しみは半減していたことでしょう。



そしてこの作業道はこんなに素晴らしい景色でフィナーレを迎えました。
ありがとうバイブル、そして頼りなるグループの仲間たち。




上記をクリックしてバイブルを開くとこのページが出ます。



緑の欄で探すエリアをクリックすると次のページでGPSデータと地図が出ます。


以前は左端の紫の欄で解説やコメントが読めましたが、現在それは読めることができません。




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