夕陽に向かって走れ 11/6 作州・鏡野町
表題はロバート・レッドフォード&キャロライン・ロスという『明日に向かって撃て』でも共演した二人の映画の題名です。
原題はまるで違って、内容もシリアスなものなんですがね。
単なるパクリで使いましたが、この日のフィナーレはこの言葉をふと思い出した瞬間がありました。
例年数回は訪れていた岡山県北部のエリアは大好きなところなのですが、このところの影響で丸一年行くことができませんでした。
到着した時はちょうど毛嵐(湖霧)が出ていて幻想的な風景。
一人赤いジャケットを着たアマチュアカメラマンが慌てて真ん中に向かって走っています。
この日走ったエリアをマップで見るとこんな感じです。
マップ①の場所が今日のスタートです。
ここ恩原高原は紅葉の名所ですが、真っ赤になるわけではなく、ブナ、ナラ、ミズナラの樹々が広範囲にオレンジ色に染まり、毎年とても楽しみにしている場所です。
早速とびっきりのお気に入りであり、撮影ベストポイントに登ると・・アレレ、すすきが中途半端にボーボーで良いポジションが取れません!
これは昨年の画像。
少し位置を変えて・・なんとか納得できる絵が撮れました!
北東方向の眺め。
バイクの向きを変えて・・などなど、こんな良い場所ではいろんな角度から構図を変えて写しています。
高台から降りて湖畔に向かいます。
ありゃ〜、渇水で水位が低くすぎー!
うーん、これならいいかぁ・・
高台の上からと、この湖畔の2ヶ所から朝方の撮影を心待ちにしていたのですが、ちょっと思うようにならずテンションは下がり気味⤵️
ま、それも仕方ないですね、②の場所では良いことが待っていそうな気がします。
ここは #越畑ふるさと村 というテニスコート2、3面ほどの面積の公園です。
近くには奥津峡という、温泉街のほとりに紅葉の名所があるのですが、観光客はそちらに集中して、ここは完全に穴場となっています。
奥津峡は交通規制に提灯などで悪趣味に飾り付けられ全く好みではありません。
大型バスでもガンガン人が訪れていて風情が台無しです。
その点こちらは土日の見頃のピークでも、早朝を狙えばこんな絵も撮れてしまいます。
もちろんバイクからは降りて押しています。
(出入り口に傾斜があるので、重量車は無理でしょう)
とにかくもみじの樹々の密集度が高くて紅のトンネル、紅の天井、紅のカーペットを満喫できます。
その樹の日当たり具合で色づきが変わるので、こんなグラデーションが楽しめたり・・
真紅に酔いしれたり
この日は8時過ぎに着きましたが完全に貸切でした。
かつてこのあたりはたたら(製鉄)が盛んだったので、その作業場を復元したものもあります。
正面の銀杏も見事です、やっぱりここは期待にしっかりと応えてくれました。
今年の見頃はあと1週間は続きそうです。
さて、その北側に流れる香々美川には越畑の滝と天人の淵があり、川に沿って途中からダートが伸びています。
以前来た時は滝まででダートへは入らなかったのですが、今回はさらに少し奥まで走ってみました。
おっ、意外に長いぞ・・
あ〜いい感じです、どうしてもっと早く走ってみなかったんだろう。
途中、支線の奥にも面白そうな感じのところがあったのですが、洗い越しが崩落して入れない・・? ん、よく見ると渡し板が先に置いてあるぞ!
これはまた来年の探索ネタですね。
越畑の滝
天人淵
さらに先のルートに進もうとすると、またまた良さそうなダートが!
なんだか今日は林道レーダーがビンビンに感度良好のようです。
以前は見逃していたダートがゴロゴロ出てきました。
ここは途中から登山道となってボツでしたが。
あっちにも・・
こっちにも・・
やるなあ岡山美作国(みまさかのくに)!
奥津峡の賑わいをパスしてやってきたのは #白賀渓谷。(マップ③)
ここは我が親友むぎこさんにアテンドしてもらった場所。
妹分YUKAさんと3人でホットサンドを作ってもらって食べたりと、本当に楽しい一日でした。
このところ諸事情があって3人で集まれないのがとても残念ですが、来年こそはまた願いが叶うことでしょう。
ここは本当に美しい渓流に沿って上流へと道が続いています。
途中までは舗装路面で普通車でも走れますが、駐車スペースから先にはフラットダートになっていて、それでもちょっと頑張ればスクーターでも走れるほどです。
この日はここも、以前は引き返したところからさらに奥へと進んでみました。
するとやはり思っていた以上に奥が深い。
情報では行き止まりと聞いていましたが、本当にそうなのだろうかと疑問が湧いてきます?
しかし今日はこの後に行きたいところがまだまだあるので、ガレ始めた区間で引き返しました。
今日のランチはこんな場所です。
コンビニサンドイッチ、焼き芋、ゆで卵のリッチな(?)組み合わせ。
川面を眺めつつ・・
ふと見上げると愛機の姿・・贅沢なひとときです。
ここでもすれ違ったのはたった2組のみ。
バイク通行を規制されてはいませんが、歩いて楽しんでおられる方もいらっしゃるので絶対に徐行厳守です。
そこからはしばらく、次の目的地まで舗装路での移動が続きます。
マップ④の津黒高原から⑤県立森林公園にかけては、伝説の道『美作北2号線』を進みます。
先輩のTさんなどから教わったことによれば、ここはかつて四国の剣山にも劣らないスーパーロングダートで、四輪ラリーの公道レースとしても使用されていたそうです。
もうかなり昔に全線舗装化されてしまいましたが、我がバイブルのキャプションにも絶景の道とされていたので、いつかぜひ一度走ってみたかったのです。
それは期待を裏切らない、いやそれどころか想像を遥かに超える素晴らしさでした!
そしてその途中には・・・
なにやらとんでもなく見晴らしの良さそうな林道(作業道)を発見しました!
これはすごい!
その途中からは舗装された本線が遥か彼方まで伸びているのが見渡せます。
ホームグラウンド但馬とはまた違った良さのスケール感!
そして広葉樹の割合がこちらの方がやや多い気がして紅葉の範囲が広いです。
作業道はまだまだ奥へと続いていたのですが、ここも完全解明はまた来年でも。
美味しいものは最後にとっておくタイプです。
さらにそれ以外でもいくつかダート入り口がありました。
ここも二輪ならば入っても構わないのですよね。
完抜けできる可能性は低いでしょうが、前々から睨んでいた通り、このエリアは宝の山のようです。
あ〜毎週でも通いたくなってきた!!
県立森林公園を過ぎ、人形峠を越えて能谷奥林道に進みます。
ここもねえ、良い林道なんですよ・・ただし
頂上区間に現れる舗装区間とガードレール。
拙ブログのヘビーリーダーの皆さんならばお分かりでしょう、僕はガードレール大っ嫌いだということを。
で、ちょっと意地になってなんとか撮れたのがこの画像。
名山『大山』(だいせん)や倉吉の街並み、日本海が眺められる絶景ポイントなんですけどねぇ。
人形峠を戻り裏土地林道(面白いネーミングですよね)。
ショートながら気持ちの良いフラットだったのですが、少し雨裂が増えたかな。
国道482号線を恩原湖に戻る途中、それと並行して伸びるのが『平作原林道』←自称です。
途中、小さなジャンピングスポットが数カ所ありますが、こちらはアップダウンも少く崖落ちなどのリスクも少ない、ビギナーにもとてもフレンドリーな林道です。
恩原湖に戻りいつもの場所よりも良い撮影場所がないかと探していたら、有りました!
こういったあたりはは自分でもしつこいくらいの執念?だと思います。
そしてスキー場付近の周回林道のそのまた支線を探り・・
朝方とは少し違う高台へと登れば、そこでまさに夢のような光景が現れたのです。
この日を締めくくる、納得の一枚が撮れました。(三脚とセルフタイマー使用・iPhone11 Proにて)
どうしてもゴースト(緑の点)が入るのは仕方ない、プロではないのですから。
そう、そしてこの時ふと浮かんだフレーズが『夕陽に向かって走れ!』だったのです。