苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

真夏のチャレンジ・最後の大物三成山林道 7/23

※ 画像は居組港、県民サンビーチ


学校は夏休みに入りましたね。
普通であればこんな場所で海水浴でもするのが間違いなくキモチイイですが、我々オフローダーは暑苦しいプロテクターやごっついブーツに身を固め、よせばいいのにわざわざ苦行のようなことをして楽しんでいます。
この日もまたモノ好き5人組が早朝から集合しました。

そのメンバーはえでーさん&Kちゃんペアと、まこっちゃん、リョータ君と僕の5人で、大隊長は残念ながら今回不参加。

さて、今日の全体図はこのエリア。
牧場公園からすぐの中辻肥前畑線には目もくれず、反対の北に向かって走ります。
この地図は我がバイブル『鳥取周辺の林道NAVI』からの抜粋ですが、古い資料なので現状とは誤差があります。(池ケ尾林道がこの図では完成していない等)



安定の草太林道でウォーミングアップを済ませて、2本目の竹田甚白林道を進みます。



その途中の以前から気になっていた支線を探ってみるも、大きな倒木があり脇の斜面で迂回を試みます。



しかし最近すっかりとトライアルに没頭しているまこっちゃんでも斜面を登りきれずに断念します。
まあ、ここで無駄な体力を使ってしまっても今後に響きますからほどほどに。


なんと言っても、本日のメインステージはこちらです。




数年前にこの「林道合流」地点を通り、その入り口があることは知っていました。
しかしその時はソロで、あきらかにその先の道の様子は荒れていること間違いなしと思えたので入ることはためらいました。


そしてその後、お知り合いのMさんがFBでチラリと完抜けをされたようなことを投稿されたり、鳥取のトライアルライダーYさんが途中まで行かれたりとの情報はありました。
ただ何度も何度も地理院地図や他の媒体で調べてもどうも納得がいかず、半分諦めかけていたところに見つかったのが上記の地図を記載したハイカーさんのブログです。
なんと、このピンクのルートの林道が赤の登山道と並行して伸びていたことが分かって小躍りしました!
そうか、そうだったのか・・これならば何とか抜けられるかも・・・?


竹田甚白の北の出入り口から田君川を渡り、川沿いの道を上流に向かって進むと右手にある登山口を過ぎ、お地蔵さんの横からこんな竹の倒木帯が現れました。
実はこれを見て早々に諦めかけたのですが、Kちゃんが『ここまで来て諦められへん!』と歩いて奥まで調査します。
すると案外なんとかなりそうなので開拓作業を開始します。

しかーしまだ時刻は9時前だというのに、これだけの竹を切るだけでもう汗だく!
普段竹を切ることはあまり無いのですが、これが結構切りにくくて大変です。
道沿いにはこんな美しい清流があり、ザブンと飛び込みたくなるのをグッと我慢。


もうこうなりゃ後には引けません、意を決して突入します!



しかしほんの数百メートル進んだ木陰ですぐに休憩。
Kちゃんがみんなに配ってくれた冷凍エナジージェルで生き返ります。



地図にもあるように、かなり途中まではコンクリート舗装が残っていました。
朽ちた作業小屋の横には年代物の日産キャラバン。
このデザインが好きだったなあ。
しかしいくら舗装されていたとはいえ、こんな道を頻繁に往復していたのだろうか。


最初の1/3ほどは倒木の連続で、なるべく体力温存のために迂回できるところはそれに努めます。

いやはやしかし、次から次へとアトラクション満載です!

倒木銀座を過ぎると、その先はガレたキャンバーとのダブル攻撃。


一見もはや道には見えない区間も多々あるのですが、その都度歩いて偵察してから進みます。
それもまた若手ホープのリョータ君がいい仕事をしてくれて大助かり!
中堅のまこっちゃんといえば・・・

滝汗で頑張っています!


ひとつクリアーしては休みを繰り返し、亀の歩のように進みます。

なんとか絶望的な状況には出会いませんでしたが、中にはとても切れない太さの倒木もあり、そんな場合は人力でバイクを持ち上げて越します。
(業務連絡:Yさん、倒木処理を済ませたとお伝えしましたが、一部こんなのを残しているのを忘れていました)

ガレ区間を過ぎると周囲の見晴らしも良くなり開けた空間となってきました。

ルート確認をすると、ゴールの池ノ尾林道との合流地点まであとわずか。
座り込むと2度と立つのがイヤになりそうなところを奮い立たせ、なんとか鼓舞しながら前に進みます。

ヨッシャー!抜けられそうなことを次第に確信してきました!!
そして・・・




GOAL !!!!!!
ヤッタァ!超うれしい!!だから未踏林道の探索はやめられません。
この達成感は一体何なんでしょう、しかもこのところ探索は3回連続して大成功です!
これで前回の香住ルートに加えて、今回の浜坂ルートが完成しました。



諸寄に入り、お隣の居組と繋がる林道に進みます。



ここ、さほど距離はありませんが好きな林道のひとつです。
その理由のひとつがこのJRのメガネ橋。



夏場はいつも枯れていますが、川と道路が左右にあるメガネ橋って珍しいと思いませんか?



時間調整のためにとある場所で遊ばせてもらって、この日のお昼は道の駅に入った「春木そば」でざるそばと天ぷらセット。(写真撮るのを忘れた)
人気店がテナントで入っているだけに、道の駅の食事としてはとても満足できる味でした。



そしてその後は期待薄ながらも、確認のために熊谷から高山に抜ける道を調査。



う〜ん、これはやはり無理でしたね。
以前は高山側から入ったのですが、こちらもそれ以上に廃道化しています。



ならば最後は、その対極側にある自称『大空山林道』へ。




ここは爽やかに流すつもりだったのが・・



ここも昨冬の影響か、倒木が随分と増えていました。



ここまで今日も何度か派手にコケていたKちゃんも、疲れで脚の踏ん張りが効かなくなり、スローモーションのように倒れていきました。



今日のMVPはこのヒトに決定です!


あ〜、しんどかったけど楽しかった!


ちなみに僕はかつて自転車とランニングの複合競技(デュアスロン)をしていたので、暑さに対しては自信があり、今回もそれなりの準備と対策は怠ってはいません。
またその経験の中で幾人もの熱中症にかかった人を見ているので(自分でも何回かは危なかった)、それなりの兆候を見分ける目を持っているつもりです。
メンバーの中には医療従事者もいますし、リーダーとして他のメンバーにも危険なサインが出ていないか、常に目を配っています。
それができない場合は(ソロでもグループでも)こんな天候の下で探索をするのは自殺行為に等しくなる可能性があります。
どうか安易に真似をしようとはせずに、みんな楽しく無事にこの夏も過ごしてください、じゃねっ!


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