苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

晴れのち曇り時々雨・・だと? 4/18  宍粟

この日の最高気温は10度をわずかに越える程度で、北風がとても冷たく、時折雨つぶが落ちてくるという、目まぐるしく空模様が変化する1日でした。
本当は北部の但馬に行きたかったのですが、北に行くほど予想が悪かったので西播の宍粟市であれこれ走ることにしました。

時間が過ぎるほどに北から天気が崩れてきそうなので、朝のうちに北に位置する林道からスタート。

ここは以前にも紹介した道ですが、長いあいだ崩落で使えなかったのが、昨年ようやく復活した歴史ある林道です。

ただ、あまりに綺麗に修復されてしまって物足りなくなってしまった感がありますが、また年月が過ぎるとほどほどに荒れてくるのでしょうね。

そこから南に向かって、こちらは新しい前地カンカケ線へと進みます。

山頂付近にはまだヤマザクラが美しく咲いています。
あの稜線を走れたらいいのに・・。

倒木や崩落も無く平和だなあと思いながらぼんやり走っていると、道を塞ぐように細く長い倒木が現れて慌ててブレーキング。
大きめの落石も何ヵ所かに有りです。

粟鹿山ほど高度が高くはなく見晴らしはやや劣りますが、それでも貴重なロングフラット!

路面は昨日の雨でしっとりと濡れてベストコンディションでした!
ここは乾季は路面がカチカチになりますが、逆にほとんど水溜りはできないので、雨上がりくらいがちょうど良いのです。


途中にある支線にはまだ入ったことがなかったので、今日は試しに行ってみます。


おお、幅員もあり優しい路面で良い雰囲気です。


徐々に高度を上げて行くにつれ景色も良くなり・・・

登り切った先には新しく建て直された行者堂がありました。
その先は登山道なのでバイクでは登れません。

行者たちはここから下界に向かって法螺を吹いていたのでしょうかね?

本線に戻り南下すると、おやおや、こんなバリケードが。

あまり褒められることではないかもしれませんが、日曜日だし、どうせ大した工事ではないだろうと思って覗いてみると、南出入り口入ってすぐの場所(大崩落の跡)で斜面の木の伐採工事でした。
この区間は短い距離なので、北から南下する場合はバリケードから国道に降りてもさほど変わりはなく、逆に北上する場合は林道大谷線か北山線を使えば問題ありません。


下記リンクを参考にしてください
https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks04/documents/h26k-13-maechi-kankakesen.pdf

平日こちらからは完全にアウトでしょう。


国道429号線に出てリエゾンを進む途中でこんな樹に目が止まりました。
てっきり桜かと思って珍しがってTwitterにアップしたら、どうやらこれは紅白のハナモモだったようです。
『源平咲き』というそうですね、知らなんだ。


さて、フラットを2本走った後は、その国道429号と29号、そして県道429号(ややこしい)に囲まれたエリアで遊ぶことにします。
ここは以前からtohooさんから教わった、とある方のブログでその存在を知っていたものの、つい後回しにしていた林道です。
地名は「閏賀」、さてなんと読むでしょう?
ゲートは厳重のようですが、簡単に開けられました。

ホンネを言えば、ここはそんな大したことないだろうと思っていたのです。

おやまあ、それが走ってみれば思いの外良いではありませんか!

う〜む、雰囲気が明るく路面も好みな感じです。

途中までは展望も素晴らしく文句ありません。

小さな広場のような場所から先は細い作業道になりました。
たぶんここからは割と最近作られたのでしょう。
抜けられそうな雰囲気だったのですが、トゲトゲ(蛇結茨・ジャケツイバラ)が道を塞いでいたので撤退しました。
この日も手首を少しヤラレて出血ましたが、この植物は本当に始末が悪いんです。
5月には可憐な黄色い花を咲かせるのですが、騙されてはいけませんよ。

一旦集落に出てから、近くの道も探ります。

これからの季節の苔も良いですね ♪

この道には案内標識にこの先登山道入り口、駐車場有りとありました。


途中の支線に入ると、先に伸びる道(中央付近、分かるかなぁ?)がありましたが、残念ながら繋がっていはいません。
だととするとあの道はいったいどこから入るのだろう?


そのまま登って行くとたしかに駐車場らしきスペースと案内板がありました。
しかしここまでとてもじゃないけれど、普通車では無理だと思うのですけどね。
案の定、途中にバンパーのアンダーカバーが落ちていました。
きっと腹を擦って外れてしまったのでしょう。

案内にある左コースという先はこんな具合。
こりゃートラ車でも絶対に無理です⤵️

最後は小野地区からの定番フラットで登ります。

この周囲は伐採が進み、面白そうなエリアも見つけましたが、それはまたの機会に。

ここからの眺めも好きで、この日のレストランとしましたが、北風がモロに当たるので寒いったらありません!
じっとしていると我慢できないので、休憩もそこそこに走り出しました。

ここは通称『迷いの森』
下草や木の葉が多い季節だと、初めての人は絶対と言っていいほど縦断するのは無理でしょう。
方向感覚には自信があるのですが、僕も最初はさすがにビビりました。

最近改めて感じるのですが、この時期は遠くまで見通しが良く、路面の状況もわかり易いので、普段は入れない場所も走れて楽しくて仕方ありません。

晴れていれば光を遮るものもなく、こんなに明るいのです!

ここはススキがあまりペチャンコになっていないので、真冬でもさほど積雪は多くないのでしょう。


6月頃になるとあの艶絶な毒の花『ジギタリス』が一面に咲き乱れます。

さらに南にはスカイライン林道がありますが、これは鉄塔で行き止まり。
西側の県道429号線は南北に伸びていて、以前は抜けることができたのですが、数年前の台風で大荒れになってしまい現在は不通区間になっています。
でも可能性はありそうなので、近いうちにまた仲間とチャレンジしたいと思っています。

とにかくこの山の周囲の道は抜けられそうで抜けられない・・。
これまでも何度となくチャレンジしているのですが、本当に手強い場所です。



それやこれやをを抜きにして、この日は季節最後のヤマザクラを楽しみ、絶景ポイントではラッキーにも青空が広がり、モフモフで最高に可愛いアナグマに2回も遭遇し、帰路の途中では大きな虹のアーチにも出会いました。

トランポに戻り、着替えてバイクを積み終わった途端に土砂降りの雨。
ウン、探索は抜けられそうで抜けられなかったり、寒くて心折れそうになったけれど、トータルではラッキーな1日だった、きっとそうだ!


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